GENOVAの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

GENOVA 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、株式会社GENOVAの直近期は売上高11,565,971千円(前年同期比15.6%増)。一方で営業利益は400,375千円(同80.2%減)、経常利益432,436千円(同78.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益275,397千円(同80.5%減)でした。ROEは22.9%から4.3%へ低下しています。主力のメディカルプラットフォーム事業は売上19.7%減・セグメント利益43.2%減。提出会社の平均年齢は29.4歳です。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と5つのセグメント

項目内容
会社名株式会社GENOVA
上場区分東京証券取引所(証券コード9341)
決算期3月
従業員数連結529人〔臨時26人〕/提出会社415人〔臨時25人〕(2026年3月31日現在)
ミッション「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」
報告セグメントメディカルプラットフォーム事業/スマートクリニック事業/歯科流通事業/DX事業/その他事業

セグメントは直近期に3区分から5区分へ変更されました。

当社グループの報告セグメントは「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「歯科流通事業」、「DX事業」、「その他事業」の5つとなっております。

従業員のセグメント別内訳

セグメント連結提出会社
メディカルプラットフォーム事業283人283人
スマートクリニック事業73人65人
歯科流通事業71人0人
DX事業21人0人
その他15人6人
全社(共通)66人〔臨時26人〕61人〔臨時25人〕
合計529人〔臨時26人〕415人〔臨時25人〕

歯科流通事業71人とDX事業21人は、すべて子会社(株式会社ASANO)に属しています。

主な事業内容

事業内容(有価証券報告書の記載から)
メディカルプラットフォーム事業日本最大級のヘルスケアプラットフォーム「Medical DOC」を中心に、専門医監修の医療記事、クリニック検索・紹介、医院紹介などのタイアップ記事を提供。医療機関と患者のマッチング
スマートクリニック事業クリニックオートメーションによる患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化」をビジョンに、自動受付精算機「NOMOCaシリーズ」、チャットボット「NOMOCa AI chat」、AI電話自動応答「NOMOCa AI call」等を提供
歯科流通事業/DX事業2025年7月1日に子会社化した株式会社ASANOが担当。「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションに、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書(第21期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は5,269千円、平均年齢29.4歳、平均勤続年数3.6年です。賞与および基準外賃金を含んだ数字です。平均年齢29.4歳は、当メディアが同じ時期に有価証券報告書から読んだ企業のなかでも若い側にあたります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には、事業の性質として「クリニックの業務効率化を進め、医療人材不足への対応、不要な医療事務業務の撲滅、患者さんの待ち時間短縮を目指し、サービス開発を進めております」と記載されています。顧客であるクリニックの働き方を変えるサービスを扱う会社です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

直近期は株式会社ASANOの子会社化により歯科流通事業とDX事業が加わり、報告セグメントが3つから5つになりました。有価証券報告書には「新たな子会社のグループインも含め、人的資本経営のより重要性が問われる現在ですが、営業人員一人当たりの生産性も改善し、親子会社間でも営業とサービスが連携しながら取り組みを強化しております」と記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

提出会社の平均年齢は29.4歳、平均勤続年数3.6年。連結529人のうち、メディカルプラットフォーム事業が283人と最大です。同事業の283人は全員が提出会社に属しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

「売上+15.6%、営業利益△80.2%」。この落差の原因は、セグメント別の数字を見ると分かります。

指標前期当期増減
連結売上高10,006,101千円11,565,971千円+15.6%
連結営業利益400,375千円△80.2%
メディカルプラットフォーム事業 売上高5,034,669千円△19.7%
同 セグメント利益1,784,678千円△43.2%
ROE22.9%4.3%

全社の売上は増えているのに、主力事業の売上は約2割減っています。増収の主因は、2025年7月1日に子会社化した株式会社ASANO(歯科流通事業・DX事業)が加わったことと考えられます。つまり「買って増えた売上」と「減った本業」が同時に起きた期です。当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。****増収減益の会社は珍しくありませんが、この会社は減益幅が際立ちます。同じ時期に読んだピー・シー・エーは売上+6.6%に対し営業利益△6.6%、ソリトンシステムズは開発投資で営業利益6.6%減——いずれも1桁台です。****80.2%減は、構造的な変化を疑うべき水準です。では何が起きたのか。有価証券報告書は主力事業について、こう説明しています。「『Medical DOC』は、月間PV数が直近では横ばい圏で推移しておりましたが、2026年1月から3月の3カ月平均では1,546万PV超となっており、2025年10月から12月の3カ月平均のPV数と比べ増加となりました」。PVは第4四半期に持ち直したが、通期では横ばい圏だったということです。そして契約件数は4,627件。一方で、興味深い記述もあります。「当社の医療関連記事はChatGPTを含む生成AIに参照されるケースが増加しており、生成AIの回答からMedical DOCのページにランディングするなど、今後も引き続きこの好循環が継続するものと考えております」。検索エンジン経由の集客が、生成AI経由へ移りつつあるという認識です。メディア型の事業にとって、これは機会にも脅威にもなります。もう1つ、買収した子会社にも事情があります。株式会社ASANOについて「従前民事再生を申請していたことから、当連結会計年度においても、引き続き主要取引先との取引再開に時間を割いております」。立て直しの途中の会社を取り込んだということです。のれんは1,031,470千円増えました。面接では3つ聞いてください。1つ目、「メディカルプラットフォーム事業の減収は、いつ底を打つ見通しですか」。2つ目、「生成AI経由の流入は、収益にどう結びついていますか」。3つ目、「ASANOの取引再開はどこまで進んでいますか」

提出会社415人・平均年齢29.4歳

有価証券報告書の従業員の状況です(2026年3月31日現在)。

提出会社の状況

項目数値
従業員数415人〔臨時25人〕
平均年齢29.4歳
平均勤続年数3.6年
平均年間給与5,269千円

平均年齢29.4歳は、当メディアが同じ時期に有価証券報告書から読んだ企業のなかでボードルア(28歳)に次ぐ若さです。平均年間給与5,269千円も、同時期の企業(多くは600〜900万円台)のなかでは低い側にあたります。若手中心の組織構成と読めます。

臨時雇用者数には「派遣社員、契約社員、アルバイト、インターンを含む」と注記されています。

従業員数の推移は次のとおりです。

決算期連結従業員数売上高(千円)1人あたり売上高
2022年3月242人4,802,057約1,984万円
2023年3月294人6,513,466約2,215万円
2024年3月352人8,683,488約2,467万円
2025年3月408人10,006,101約2,452万円
2026年3月529人11,565,971約2,186万円

5期で連結は242人→529人(約2.2倍)、売上高は+140.9%。ただし直近期は人員が121人増える一方で1人あたり売上高が下がっています(子会社化による人員の一括加算を含みます)。

5期の推移と直近期の落ち込み

有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第17期〜第21期)です。

決算期売上高(千円)経常利益(千円)当期純利益(千円)連結従業員数ROE自己資本比率
2022年3月4,802,0571,059,480686,269242人60.9%52.7%
2023年3月6,513,4661,714,8981,260,112294人45.6%74.6%
2024年3月8,683,4882,309,5121,726,894352人35.2%70.5%
2025年3月10,006,1012,018,0241,413,468408人22.9%76.9%
2026年3月11,565,971432,436275,397529人4.3%61.6%

※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益

**売上高は5期連続で増加している一方、経常利益は第19期の2,309,512千円をピークに減少し、直近期は432,436千円まで落ちました。**ROEも60.9%→4.3%へ低下しています。

財政状態の動きは次のとおりです。

項目前連結会計年度末比
総資産+1,729,671千円(10,255,867千円。主にのれんが1,031,470千円増加、繰延税金資産が407,305千円増加)
負債合計+1,829,733千円(3,357,273千円。長期借入金+617,990千円長期前受収益+503,411千円、買掛金+331,756千円)
純資産△100,062千円(6,898,593千円。当期純利益275,397千円を計上した一方、剰余金の配当で519,195千円減少

のれんの増加と長期借入金の増加は、いずれも子会社化に伴うものと読めます。

キャッシュ・フローは次のとおりです。

決算期営業CF(千円)投資CF(千円)財務CF(千円)
2024年3月1,822,117△94,238+376,818
2025年3月1,194,851△275,933△1,014,917
2026年3月196,159△952,054+199,631

営業CFは1,822,117千円(第19期)から196,159千円へ減少しています。

事業ごとの現在地

メディカルプラットフォーム事業

日本最大級のヘルスケアプラットフォーム「Medical DOC」を中心とする事業です。

指標数値
月間PV数1,546万PV超(2026年1〜3月の3か月平均。2025年10〜12月比で増加)
契約件数4,627件
セグメント売上高5,034,669千円(前年同期比19.7%減
セグメント利益1,784,678千円(同43.2%減

有価証券報告書は、記事の性質を次のように説明しています。「『Medical DOC』の記事は、医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事であり、検索のアルゴリズムに沿ったものであり、かつ生成AIの参照元としても利用されており、PVの増加はもちろん、プラットフォームとしての価値も上がってきております」。

スマートクリニック事業

主なプロダクトは3つです。

プロダクト内容
NOMOCaシリーズ自動受付精算機
NOMOCa AI chatチャットボット。株式会社未来トレンド研究機構が2025年10月に実施した「チャットボット(クリニック業界向け)」に関する市場調査において3部門でNo.1
NOMOCa AI callAI電話自動応答サービス。サービス開始から1年が経過し「品質は飛躍的に向上し、現在は患者さんからのお問い合わせ(診療時間や休診日など)に対して対話型AIが、人に近い音声で対応できるようになっております」

NOMOCa AI callについては「現時点では無償と有償含めて209件の契約を締結させていただき、サービスの提供を進めており、当連結会計年度においては、主力サービスに成長いたしました」と記載されています。

歯科流通事業・DX事業(株式会社ASANO)

当連結会計年度においては、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始しており、当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションに掲げ、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。

そのうえで、率直な記載もあります。「当社として当子会社の事業を開始するにあたり、最適なサプライチェーンの構築とグループのマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と新たな価値創出の貢献を目指しておりますが、従前民事再生を申請していたことから、当連結会計年度においても、引き続き主要取引先との取引再開に時間を割いております」。

エージェントベストの見解

**「生成AIの回答からMedical DOCのページにランディング」。この一文は、メディア型事業の転換点を示しています。**当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。**生成AIについて書く会社は非常に多いのですが、そのほとんどは「業務効率化に使う」「プロダクトに組み込む」という文脈です。**この会社は違います。「自社のコンテンツが生成AIに参照される側」として書いています。

「Medical DOC」は、医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事であり、重度の病気に対する記事も多く含まれていることから当社の医療関連記事はChatGPTを含む生成AIに参照されるケースが増加しており、生成AIの回答からMedical DOCのページにランディングするなど、今後も引き続きこの好循環が継続するものと考えております。

これは、メディア事業にとって死活問題の裏返しでもあります。検索エンジンで上位に出て流入を得るモデルは、生成AIが回答を要約してしまえば流入が減る可能性があります。この会社は「参照されてランディングにつながる」と前向きに評価していますが、実際の数字は慎重に読む必要があります。同期のメディカルプラットフォーム事業は売上19.7%減・セグメント利益43.2%減。月間PVも「直近では横ばい圏で推移」と書かれています。つまり現時点では、生成AI経由の流入が減収を補うには至っていません。****ここに、この会社を検討する際の核心があります。****医療という領域は、生成AIの回答が最も慎重さを求められる分野です。だからこそ「医師や医療アドバイザーが監修している」というコンテンツの信頼性が、参照される理由になります。専門家監修という参入障壁が、AI時代にどう効くか——それがこの事業の行方を決めます。もう1つの軸が、スマートクリニック事業です。こちらはAIを提供する側です。NOMOCa AI chatが市場調査で3部門No.1、NOMOCa AI callは209件の契約で「主力サービスに成長」。「電話対応を完全自動化」させ、「ヒトからAIへタスクシフト」すると明記されています。メディアで集客し、クリニックの業務をAIで自動化する。この2つが噛み合えば、事業は強くなります。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、主力事業は減収局面にある。****2つ目、成長の軸はAIプロダクト側に移りつつある。****3つ目、買収した歯科事業は立て直しの途中である。面接では3つ聞いてください。1つ目、「Medical DOCの収益モデルは、PV連動ですか契約件数連動ですか」。2つ目、「NOMOCa AI callの209件のうち、有償は何件ですか」。3つ目、「営業人員はどのセグメントに配置されていますか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる働き方の特徴は、次のとおりです。

1. 若い組織である

提出会社の平均年齢29.4歳、平均勤続年数3.6年。連結従業員は5期で約2.2倍になりました。

2. 顧客はクリニックである

メディカルプラットフォーム事業(医療機関の紹介)もスマートクリニック事業(受付・電話業務の自動化)も、クリニックが顧客です。

3. 営業の比重が大きいと考えられる

有価証券報告書に「営業人員一人当たりの生産性も改善し、親子会社間でも営業とサービスが連携しながら取り組みを強化しております」と記載されています。

4. セグメントが直近で3つから5つに増えた

株式会社ASANOの子会社化により、歯科流通事業とDX事業が加わりました。

5. 提出会社と子会社で事業が分かれる

メディカルプラットフォーム事業283人は全員が提出会社、歯科流通事業71人とDX事業21人は全員が子会社です。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 増収減益の構造を理解する

全社は売上+15.6%だが、主力のメディカルプラットフォーム事業は売上19.7%減・利益43.2%減。増収は買収による部分が大きいと読めます。**この構造を踏まえたうえで「自分は何を伸ばせるか」**を語れると、事業理解が伝わります。

2. 生成AIとメディアの関係について考えておく

「医療関連記事がChatGPTを含む生成AIに参照されるケースが増加」「生成AIの回答からMedical DOCのページにランディング」と記載されています。検索から生成AIへ、流入の経路が変わるなかでメディアはどう価値を出すか——自分の考えを持っておくと、この会社の課題と噛み合います。

3. AIプロダクトの現在地を確認する

NOMOCa AI callは「無償と有償含めて209件」の契約。無償トライアルを含む数字である点まで押さえておきましょう。面接で有償比率や解約状況を聞ければ、事業の実力が見えます。

まとめ

よくある質問

Q. GENOVAの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書(第21期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は5,269千円です。平均年齢29.4歳、平均勤続年数3.6年で、賞与および基準外賃金を含みます。平均年齢が若い組織構成である点をあわせて読む必要があります。

Q. 業績が大きく落ちたのはなぜですか?

A. 有価証券報告書によると、直近期は売上高が前年同期比15.6%増となる一方、営業利益は80.2%減、経常利益は78.6%減、当期純利益は80.5%減でした。主力のメディカルプラットフォーム事業が売上19.7%減・セグメント利益43.2%減となっています。また2025年7月1日に子会社化した株式会社ASANOについて「従前民事再生を申請していたことから……引き続き主要取引先との取引再開に時間を割いております」と記載されています。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 報告セグメントは5つです。メディカルプラットフォーム事業(ヘルスケアプラットフォーム「Medical DOC」)、スマートクリニック事業(自動受付精算機「NOMOCaシリーズ」、チャットボット「NOMOCa AI chat」、AI電話自動応答「NOMOCa AI call」)、歯科流通事業DX事業(2025年7月に子会社化した株式会社ASANOが担当)、その他事業です。


※本記事は、株式会社GENOVAが提出した有価証券報告書(第21期)および公式サイトの公開情報をもとに構成しています。数値は同報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)