グリーの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

グリーホールディングス 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/13

「グリー」で検索して応募を考えている方に、最初に押さえていただきたい事実があります。上場会社としてのグリー株式会社は、2025年1月1日付でグリーホールディングス株式会社へ商号を変更しました。同時に持株会社体制へ移行し、ゲーム事業に従事する従業員は新設した事業子会社へ承継されています。この記事では、有価証券報告書と公式リリースをもとに、いまの事業構造・年収・働き方を整理します。

会社概要と2025年1月の体制変更

まず持株会社体制への移行について、公式リリースに記載されている内容です。

項目内容
変更日2025年1月1日
旧商号グリー株式会社(GREE, Inc.)
新商号グリーホールディングス株式会社(GREE Holdings, Inc.)
決議2024年9月27日の定時株主総会および取締役会の決議を経て実施
上場区分東証プライム(証券コード3632)

有価証券報告書には、2024年8月21日に株式会社グリーを設立し、同社を連結の範囲に含めたことが記載されています。つまり「グリー株式会社」という社名は、いまは事業子会社の名前として存在しています。上場している親会社はグリーホールディングス株式会社です。

またGlossom株式会社が2025年2月1日付でグリーエックス株式会社へ商号を変更したことも記載されています。グループ内で社名の整理が進んでいる状況です。

事業は5つのセグメントに分かれている

第21期(2025年6月期)のセグメント別の実績です。

セグメント売上高前期比営業利益
ゲーム36,936百万円△14.2%4,596百万円(△29.8%)
メタバース8,276百万円+14.2%660百万円(+220.1%)
IP1,737百万円△4.1%282百万円(+76.2%)
DX7,041百万円+3.0%922百万円(△1.9%)
投資3,346百万円+26.9%営業損失413百万円

連結売上高は57,111百万円(前連結会計年度比6.8%減)、営業利益4,860百万円、経常利益3,760百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,194百万円です。

注目したいのは、ゲーム事業が売上の約6割を占める一方で減収減益であること、そしてメタバース事業とDX事業が伸びていることです。メタバース事業ではスマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ・機能拡充とグローバル展開を進め、費用効率化により営業利益が3.2倍になったと記載されています。

IP事業は2025年4月1日付でIP事業本部を設立し、当連結会計年度より新設されたセグメントです。アニメやマンガ等のIP・コンテンツ領域について、市場における重要性が増していることを理由として挙げています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

ゲーム事業の業績に応じて処遇が動くという指摘が見られます。有価証券報告書によると、提出会社(グリーホールディングス)の平均年間給与は8,653千円ですが、これは持株会社の管理部門123名の数値です。事業会社の水準を示すものではありません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

プロジェクトのフェーズによって繁忙の波があるという傾向が語られます。有価証券報告書には、労働組合はないが労使関係は良好である旨が記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

ゲーム、メタバース、IP、DX、投資と事業が分かれており、社内での異動が実質的な職種転換になり得るという声が挙げられます。連結従業員数は1,489名です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

長く続いた会社であり、事業の入れ替わりを経験してきた組織だという傾向が語られます。有価証券報告書によると、提出会社の管理職に占める女性労働者の割合は14.3%です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

公開されている平均年間給与865万円を、この会社の給与水準として受け取らないでください。有価証券報告書をよく読むと、この数値の対象は提出会社の従業員123名です。そして注記にこう書かれています。「持株会社体制へ移行したことに伴い、ゲーム事業に従事する従業員は新設した事業子会社へ承継させた」。つまり123名は、持株会社に残った管理部門の人数です。平均年齢40.2歳、平均勤続6.9年という数字も、管理部門の構成を映したものです。実際にゲームを作っている749名、REALITYを運営している158名、DX事業の323名は、いずれも子会社側にいます。応募先が持株会社なのか事業会社なのかで、報酬も仕事も別物になります。求人票の会社名を確認してください。持株会社体制へ移行した会社を受けるときは、いつもこの確認が要ります。

従業員の内訳から見える組織の形

有価証券報告書の従業員の状況(2025年6月30日現在)です。

まず連結会社の状況です。

セグメント従業員数
ゲーム事業749名
メタバース事業158名
IP事業45名
DX事業323名
投資事業9名
その他82名
全社(共通)123名
合計1,489名

次に提出会社の状況です。

項目数値
従業員数123名
平均年齢40.2歳
平均勤続年数6.9年
平均年間給与8,653千円

提出会社のセグメント別内訳は全社(共通)が123名で、ゲーム事業は0名です。注記には、持株会社体制へ移行したことに伴いゲーム事業に従事する従業員を新設した事業子会社へ承継させたため、2025年6月30日現在において同事業に所属する臨時雇用者はいない旨が記されています。

連結従業員数は第17期の1,543名から第21期の1,489名へ、この5年でおおむね横ばいから微減で推移しています。急拡大している組織ではありません。

なお有価証券報告書の多様性指標では、提出会社の管理職に占める女性労働者の割合が14.3%と開示されている一方、男性労働者の育児休業取得率と男女の賃金の差異は「公表義務の対象ではない」「公表項目として選択していない」として「-」と記載されています。持株会社は人数が少ないため、開示義務の基準を下回る項目が出てきます。

財務の状態

第21期の連結経営指標です。純資産額は93,647百万円、総資産額は132,897百万円、自己資本比率は70.0%、現金及び現金同等物の期末残高は83,901百万円です。

自己資本比率70%、手元資金840億円規模という状態は、財務的な余力があることを示します。一方で売上高は第19期の75,440百万円から第21期の57,111百万円へ2期で減少しており、稼ぐ力は落ちています。自己資本利益率も第19期の10.2%から第21期の1.3%へ下がりました。

この組み合わせは「守りの余裕はあるが、次の柱が育っていない」局面と読めます。IP事業本部の新設やメタバース事業への注力は、その柱を作る動きと位置づけられます。

働き方とキャリア形成の特徴

同社グループでのキャリアを考えるうえで軸になるのは、事業が5つに分かれていることと、その構成比が動いていることです。

ゲーム事業は売上の約6割を占めますが減収減益です。有価証券報告書には、既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化と海外展開に取り組みつつ、当連結会計年度は既存タイトルを中心とした事業運営となり軟調に推移したと記載されています。

一方でメタバース事業は営業利益が3.2倍、DX事業は「リカーリング型の事業構造への転換に向けた積極的な投資を継続しながらも計画通り進捗」と記載されています。

つまりゲームの会社という理解のままでは、いま人が動いている領域を捉えにくい構造です。DX事業に323名が配置されている事実は、この会社を検討する際に見落としやすい点です。

向いている人/向いていない人

向いている人

事業の入れ替わりを前提に働ける方

ゲーム、メタバース、IP、DX、投資と事業が分かれ、構成比が動いています。組織図が変わることを織り込める方に向いています。

ゲーム以外の領域にも関心がある方

DX事業に323名、メタバース事業に158名が配置されています。ゲーム以外の選択肢がある会社です。

財務の余力がある環境で新規事業に関わりたい方

自己資本比率70.0%、現金及び現金同等物は83,901百万円です。投資の原資がある状態です。

向いていない人

右肩上がりの事業で働きたい方

連結売上高は第19期の75,440百万円から第21期の57,111百万円へ減少しています。

持株会社の数値をそのまま自分の条件と考える方

提出会社の平均年間給与8,653千円は管理部門123名のものです。事業会社の水準ではありません。

エージェントベストの見解

この会社を「ソーシャルゲームの会社」として受けに来る方が、いまも多くいらっしゃいます。ただし従業員の配置を見ると、その理解では面接が持ちません。連結1,489名のうちゲーム事業は749名。残りはメタバース158名、DX 323名、IP 45名、投資9名、その他82名、管理部門123名です。ゲーム以外に半数近くがいます。とくにDX事業の323名は見落とされがちで、この規模はメタバース事業の2倍です。志望動機を組むときは、5つの事業のどれに入りたいのかを先に決めてください。そのうえで、なぜその事業が伸びる(あるいは立て直せる)と考えるのかを、公開されている数字で説明できると差がつきます。「グリーのゲームで育ちました」から始めても構いませんが、そこで止めないことです。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

まず応募先がグリーホールディングス株式会社なのか、事業子会社なのかを確認してください。持株会社体制へ移行しているため、求人の掲載元によって雇用する法人が異なります。

有価証券報告書に記載されている数値は、提出会社が従業員123名・平均年間給与8,653千円、連結が1,489名です。事業会社の給与水準は開示されていないため、提示レンジは選考の過程でご確認ください。

選考フローは職種によって異なり、公開情報の範囲では書類選考を経て複数回の面接が設定される形が一般的とされていますが、時期やポジションにより変動します。最新の内容は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜインターネットサービスか」と「なぜグリーホールディングスか」の2段で組み立てます。

後者の材料は有価証券報告書にあります。2025年1月1日に持株会社体制へ移行したこと。事業がゲーム、メタバース、IP、DX、投資の5つであること。ゲーム事業は減収減益である一方、メタバース事業の営業利益が3.2倍になったこと。2025年4月にIP事業本部を設立しIP事業をセグメントとして新設したこと。自己資本比率70.0%という財務状態。

このうちどの事業に関心があり、そこで自分の経験がどう効くのかまで話せると、下調べの深さが伝わります。

職務経歴書で見られるポイント

事業が分散している会社の中途採用では、担当した領域と動かした数値が読まれます。

ゲーム開発の経験がある方は、担当タイトルの規模と、自分が改善した指標を書きます。長期運営の経験があれば、運営年数と継続率の推移まで書きます。

ライブ配信やメタバース領域の経験がある方は、扱ったサービスの利用者規模と、海外展開に関わった経験があれば具体的に書きます。

DX・受託開発の経験がある方は、担当した顧客の業種と規模、契約の形態(受託かリカーリングか)を書きます。有価証券報告書にリカーリング型への転換が明記されているため、継続課金モデルの経験は評価されやすいと考えられます。

IP・コンテンツ領域の経験がある方は、扱った作品の規模とライセンスの実務経験を書きます。

管理部門の経験がある方は、持株会社体制での実務経験があれば明記します。グループ会社の管理は持株会社の中心的な業務です。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

グリーホールディングス株式会社は東証プライム上場(証券コード3632)です。2025年1月1日付でグリー株式会社から商号を変更し、持株会社体制へ移行しました。第21期(2025年6月期)の連結売上高は57,111百万円で前期比6.8%減、経常利益3,760百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,194百万円です。セグメント別ではゲーム36,936百万円(△14.2%)、メタバース8,276百万円(+14.2%)、IP 1,737百万円、DX 7,041百万円(+3.0%)、投資3,346百万円。連結従業員1,489名の内訳はゲーム749名、DX 323名、メタバース158名などで、ゲーム以外に半数近くが配置されています。提出会社の従業員は123名・平均年間給与8,653千円ですが、これは持株会社の管理部門の数値であり、事業会社の水準ではありません。応募前に雇用する法人を確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. グリーの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(第21期・2025年6月期)によると、提出会社であるグリーホールディングス株式会社の平均年間給与は8,653千円、平均年齢40.2歳、平均勤続年数6.9年、従業員数123名です。ただし注記に「持株会社体制へ移行したことに伴い、ゲーム事業に従事する従業員は新設した事業子会社へ承継させた」と記載されており、この123名は持株会社に残った管理部門の人員です。ゲーム開発やDX事業に従事する従業員は子会社側にいるため、この数値は事業会社の給与水準を示すものではありません。提示レンジは選考の過程でご確認ください。

Q. グリーとグリーホールディングスは何が違うのですか。

A. 公式リリースによると、2025年1月1日付で上場会社であるグリー株式会社がグリーホールディングス株式会社へ商号を変更し、持株会社体制へ移行しました。2024年9月27日の定時株主総会および取締役会の決議を経ての実施です。有価証券報告書には、2024年8月21日に株式会社グリーを設立し連結の範囲に含めたことが記載されています。つまり現在の「グリー株式会社」は事業子会社の名称で、東証プライムに上場している親会社がグリーホールディングス株式会社です。応募先がどちらの法人かで、報酬も業務内容も変わります。

Q. ゲーム以外の事業はどのくらいの規模ですか。

A. 第21期のセグメント別売上高は、ゲーム36,936百万円、メタバース8,276百万円、IP 1,737百万円、DX 7,041百万円、投資3,346百万円です。従業員数ではゲーム事業749名に対し、DX事業323名、メタバース事業158名、IP事業45名、投資事業9名、その他82名、全社(共通)123名で、連結合計1,489名となっています。ゲーム事業が売上・人員とも最大ですが、DX事業の人員はメタバース事業の2倍です。またメタバース事業は営業利益が前期比220.1%増、IP事業は2025年4月のIP事業本部設立により当期から新設されたセグメントです。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/13 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)