ヘラルボニーの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
ヘラルボニーは、障害のある作家とライセンス契約を結び、その作品を軸に事業を展開する非上場企業です。本社は岩手県盛岡市。東京に拠点を持ち、パリには子会社HERALBONY EUROPE S.A.S.を置いています。2018年7月24日の設立で、経済産業省のgBizINFOに記録された従業員数は約100人。「福祉」という言葉から想像される事業とは異なる形で、アートとビジネスを結びつけている会社です。この記事では、公式情報と公的データから確認できる範囲で、事業の構造・働き方・選考の準備を整理します。
盛岡本社、東京拠点、パリ子会社
公式サイトおよびgBizINFO(法人番号 4400001014244)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ヘラルボニー(HERALBONY Co., Ltd.) |
| 設立 | 2018年7月24日 |
| 代表者 | 松田 崇弥、松田 文登 |
| 本社所在地 | 岩手県盛岡市開運橋通2-38 @HOMEDELUXビル4F |
| 東京拠点 | 東京都中央区銀座2丁目5-16 銀冨ビル3F |
| 子会社 | HERALBONY EUROPE S.A.S.(パリ) |
| 従業員数 | 約100人(gBizINFO・被保険者数) |
| 上場区分 | 非上場 |
代表者が2名いる
公式サイトには、代表者として2名の名前が記載されています。共同代表という体制は、意思決定の仕方に影響します。応募を検討する際、役割分担がどうなっているかは確認する価値があります。
本社が盛岡にある
東京に拠点を持ちながら、本社は岩手県盛岡市です。地方に本社を置く企業は、採用市場でも働き方でも東京中心の会社とは前提が異なります。勤務地がどちらになるかは、選考の早い段階で確認すべき点です。
海外子会社を持っている
パリにHERALBONY EUROPE S.A.S.を置いています。設立から数年で欧州に法人を構えているという事実は、事業の方向性を示しています。
掲げているミッションと事業
公式サイトには、ミッションとして**「異彩を、放て。」が掲げられ、「福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく」**という方針が示されています。
公開情報から確認できる事業の広がりは、次のとおりです。
- 障害のある作家と契約を結び展開するアートライフスタイルブランド「HERALBONY」
- アートギャラリー**「HERALBONY LABORATORY GINZA」**の運営
- 企業や団体とのコラボレーション
- 多様性への理解と行動変容を促す研修プログラム**「HERALBONY ACADEMY」**
- 知的障害のある人の音に着目した音楽レーベル**「ROUTINE RECORDS」**
単一の事業ではありません。 物販、ギャラリー、法人向けの協業、研修、音楽レーベル。作家の作品という共通の資産を、複数の形で事業化している構造です。
公的データが示す会社の輪郭
gBizINFO(法人番号 4400001014244)の内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県盛岡市開運橋通2番38号 |
| 従業員数 | 約100人(被保険者数) |
| 特許 | 0件 |
| 意匠 | 0件 |
| 商標 | 6件 |
| 補助金交付 | 0件 |
| 調達 | 0件 |
| 届出・認定 | 0件 |
商標6件・特許0件
ブランド名の保護が中心です。この会社の資産は技術ではなく、作家との関係とブランドであることが、この記録から読み取れます。
補助金0件・調達0件
福祉に関わる事業でありながら、補助金の交付記録がありません。 公的支援に依存せず、事業として成立させていることを示す材料になります。この点は、福祉を掲げる組織のなかでは特徴的です。
評判の傾向
年収・評価制度
事業の社会性に共感して集まる人が多いという声が見られます。一方、非上場のため報酬設計が分かりにくいという指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
イベントや展示の時期に負荷が高まるという声が見られます。柔軟な働き方への言及もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
事業の幅が広く、担当範囲を超えて関われる点を評価する声が中心です。仕組みが整備の途上にあるという指摘も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
ミッションへの共感が強い組織という評価が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
この会社で最も多いミスマッチは、「福祉に関わりたい」という動機で応募することです。掲げているのは「福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく」であり、福祉サービスの提供ではありません。gBizINFOに補助金交付の記録が0件であることが象徴的です。公的支援を受けて福祉事業を運営するのではなく、作家の作品をライセンスして商品やブランドとして売る、事業会社としての活動が中心にあります。したがって求められるのは、商品企画、営業、ブランドマネジメント、店舗運営といった一般的なビジネススキルです。作家への敬意は前提として、そのうえで**「売れるものを作れるか」**が問われます。面接では「担当ポジションの成果指標」を具体的に聞いてください。売上なのか、契約社数なのか、作家の数なのか。答えで事業としての成熟度が分かります。
年収の考え方
同社は非上場であり、有価証券報告書の提出会社ではありません。平均年間給与を公的資料で確認することはできません。売上や利益も公開されていません。
従業員約100人という規模では、年収は個別の交渉で決まる幅が大きくなります。確認しておきたいのは、次の点です。
- 提示額の内訳(基本給・賞与・みなし残業の有無と時間数)
- 等級やグレードが定義されているか
- ストックオプションの有無、付与のタイミングと行使条件
- 勤務地(盛岡か東京か)による処遇の差の有無
- 評価の頻度と、昇給の判断者
4点目は、この会社に固有の論点です。本社が盛岡、拠点が東京という構成では、勤務地によって給与水準や手当が異なる場合があります。
働き方と、2拠点+海外という構成
盛岡本社、東京拠点、パリ子会社。約100人でこの構成を運営しています。
確認しておきたいのは、次の点です。
- 勤務地と、拠点間の異動・出張の頻度
- リモートと出社の運用(拠点をまたぐ会議の進め方)
- 応募ポジションの職務範囲(物販/ギャラリー/法人協業/研修のどれか)
- 作家や福祉施設とのやりとりが業務に含まれるか
- 欧州事業への関与の可能性
3点目は重要です。事業の形が複数あるため、同じ会社でも担当によって日々の仕事がまったく違います。求人票のタイトルだけでは判断できません。
キャリアの積み上がり方
同社で積み上がるのは、社会的なテーマを事業として成立させる経験です。理念だけでも、収益だけでも続きません。作家への対価を確保しながら、商品として市場で選ばれるものを作る。この両立を実務として経験できる場は多くありません。
この経験は、D2C・ライフスタイルブランド企業、企業のサステナビリティ推進部門、ソーシャルビジネス系の事業会社などで評価されます。**「社会性と収益性を両立させた実績」**は、近年の採用市場で需要が高まっている要素です。
一方、約100人という規模では、大規模組織のマネジメント経験は積みにくくなります。また非上場のため、業績を外部の数字で示すことができません。転職時に成果を説明する際は、自分の担当範囲での数字を意識的に記録しておく必要があります。
向いている人/向いていない人
社会的なテーマを事業にしたい人
「福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく」という方針を掲げています。理念を事業の形にすることに関心がある方に向きます。
ブランドを育てたい人
商標6件という記録が示すとおり、ブランドが資産の中心です。ブランドマネジメントに関わりたい方に合います。
複数の役割を担える人
物販、ギャラリー、法人協業、研修と事業の形が複数あります。約100人の規模で、担当を越えて動ける方に機会があります。
福祉サービスに携わりたい人
福祉施設の運営や支援サービスの提供が事業ではありません。対人支援の仕事を求める方には、内容が異なります。
業績を数字で確認して判断したい人
非上場のため、売上・利益・平均年間給与のいずれも公開されていません。開示情報を前提に判断したい方には情報が限られます。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「作品の価値をどう伝えるか」です。この会社の商品は、作家が描いた作品をもとにしています。買う人が「支援として買う」のではなく「良いと思って買う」状態を作ることが、事業としての成否を分けます。ここで「福祉への理解を広めたい」とだけ語ると、事業の側に立てていないと受け取られます。評価されるのは、商品として選ばれる理由を語れることです。デザイン、価格、売り場、使う場面。準備としては、実際に同社の商品やギャラリーに触れたうえで、「自分ならどこを訴求するか」を1つ持って面接に臨むことをおすすめします。理念に共感している応募者は多いので、そこだけでは差がつきません。
非上場企業をどう見極めるか
同社は非上場のため、売上・利益・従業員の平均給与のいずれも公開されていません。判断材料が限られるなかで、確認できることを整理します。
公的データで分かること
gBizINFOの従業員数は約100人(被保険者数)。社会保険の加入者数であり、実態に近い数字です。商標6件・特許0件という記録も、事業の性格を示します。
公式サイトで分かること
設立年月日、代表者、拠点の構成。パリに子会社を持つという事実は、事業の方向性を判断する材料になります。
分からないこと
売上規模、収益性、資金調達の状況、離職率。これらは面接で聞くしかありません。
確認しておきたいこと
「直近2年で従業員数はどう推移したか」「直近の資金調達はいつか」の2つを聞いてください。増えているのか、横ばいか、減った後か。 同じ約100人でも意味がまったく違います。非上場企業では、この2問が最も情報量の多い質問になります。
選考に向けた準備
選考フローについて
公開情報では、書類選考ののち複数回の面接という構成がとられているとされています。職種によっては課題が課される場合があるとされますが、内容と回数はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。
志望動機の組み立て
「なぜこの領域か」と「なぜこの会社か」を分けます。後者では、福祉サービスではなく事業会社として活動している点を理解していることが伝わる必要があります。補助金交付0件という公的記録は、その裏づけとして使えます。
職務経歴書で見られる点
商品企画やブランド運営の経験があれば、担当した商品の売上と販路を数字で書きます。法人営業の経験があれば、協業の実績と契約社数を明記してください。店舗・ギャラリー運営の経験がある方は、来店数や客単価を書くと接点が伝わります。
まとめ
ヘラルボニーについて、公開情報から確認できる点を整理します。
- 2018年7月24日設立の非上場企業。代表者は松田崇弥氏、松田文登氏の2名
- 本社は岩手県盛岡市開運橋通。東京拠点は中央区銀座。パリに子会社HERALBONY EUROPE S.A.S.
- gBizINFOの従業員数は約100人(被保険者数)
- gBizINFOに商標6件が記録されている。特許・意匠は0件
- 補助金交付は0件、調達も0件。公的支援に依存しない事業構造
- ミッションは「異彩を、放て。」。「福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく」方針
- 事業はアートライフスタイルブランド「HERALBONY」、アートギャラリー「HERALBONY LABORATORY GINZA」、企業とのコラボレーション、研修プログラム「HERALBONY ACADEMY」、音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」など
- 非上場のため、売上・利益・平均年間給与を公的資料で確認することはできない
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収は分かりますか。
A. 非上場のため有価証券報告書がなく、公的資料からは確認できません。従業員約100人という規模では個別交渉の幅が大きいため、提示額の内訳と勤務地による差の有無を面接で確認することをおすすめします。
Q. 勤務地はどこになりますか。
A. 本社は岩手県盛岡市、拠点は東京都中央区銀座です。パリに子会社もあります。応募ポジションによって勤務地が異なるため、選考の早い段階で確認することをおすすめします。
Q. 福祉の資格や経験は必要ですか。
A. 公開されている事業内容は、アートライフスタイルブランドの運営、ギャラリー運営、企業との協業、研修プログラムの提供などです。福祉サービスの提供ではないため、求められる経験は職種によって異なります。最新の募集要項をご確認ください。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。