IVRyの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社IVRyの対話AIプラットフォーム「アイブリー」は、公式リリースによると累計6万アカウント超を発行し、98業種以上・全47都道府県で使われています。累計900万件超の通話に対応してきました。累計資金調達額は151.1億円(エクイティ86.1億円+デット65億円)。2026年5月には三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行のメガバンク3行から総額45億円のデットファイナンスを実施しました。**非上場のため有価証券報告書はなく、従業員数・売上・平均年収は公式に開示されていません。**この記事では、公式サイトとプレスリリースから事業と組織の実態を整理します。
会社概要とアイブリーという事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社IVRy |
| 設立 | 2019年3月 |
| 代表者 | 代表取締役 奥西 亮賀 |
| 所在地 | 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー10F |
| 事業内容 | 対話AIプラットフォーム「アイブリー」の開発・提供 |
| 上場区分 | 非上場(有価証券報告書の提出義務がないため、従業員数・売上高・平均年収などは公表されていません) |
この記事で扱う数値は、すべて同社の公式サイトおよび公式プレスリリースに記載されたものです。
アイブリーの実績
2026年5月21日付の公式リリースには、次の数値が記載されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 累計アカウント発行数 | 6万件超 |
| 導入業種 | 98業種以上 |
| 導入エリア | 全47都道府県 |
| 累計対応通話数 | 900万件超 |
**約半年前の2025年11月6日のリリースでは「97業界以上・40,000アカウント超」**と記載されており、この間にアカウント数が2万件増えたことになります。
メガバンク3行が評価した2点
2026年5月のデットファイナンスでは、評価された点が明記されています。
| 評価点 | 内容 |
|---|---|
| 1. プラットフォームの実用性・成長性・安定性 | ハルシネーション抑制技術と、極めて低いチャーンレートに表れる高い顧客定着率 |
| 2. 経営の健全性 | T2D3を上回るペースの急成長を維持しながら、健全な財務状態を実現 |
T2D3とは、SaaS企業の成長モデル(売上を3倍・3倍・2倍・2倍・2倍と伸ばす)を指す指標です。それを上回るペースと評価されています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
**同社は非上場のため、平均年収は公式に開示されていません。**上場企業であれば有価証券報告書に記載される「平均年間給与」「平均年齢」「平均勤続年数」に相当する情報も公表されていません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
**働き方に関する制度の詳細は、公式リリースからは確認できません。**なお、2026年5月のデットファイナンスのリリースでは「T2D3を上回るペースの急成長を維持しながら、健全な財務状態を実現」している点がメガバンク3行に評価されたと記載されています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
2025年11月のシリーズD調達では、資金使途として「エンタープライズ領域の組織拡大、AIプロダクト開発の強化、M&A等の事業拡大」が挙げられています。同時に、新サービス「IVRy Data Hub」(顧客の声をコミュニケーションデータとして経営資産に変えるデータプラットフォーム)の展開も公表されました。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
**従業員数は公式に開示されていません。**設立は2019年3月で、累計調達額は151.1億円。98業種以上・全47都道府県という導入の広がりから、幅広い業種の顧客と接する事業であることが読み取れます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「累計資金調達額151.1億円(エクイティ86.1億円+デット65億円)」。この内訳が、この会社の特徴です。**当メディアはこの数か月、非上場企業の資金調達リリースを読み続けてきました。スタートアップの調達は、通常エクイティ(株式)が中心です。
| 会社 | 累計調達額 | 構成 |
|---|---|---|
| IVRy | 151.1億円 | エクイティ86.1億円+デット65億円(デットが約43%) |
| Hacobu | 約56億円 | エクイティ+商工中金からの3億円等 |
| Findy | 43億円 | シリーズDまで |
| CBcloud | 約60億円 | シリーズC+追加融資枠 |
| Asobica | 30億円超 | 27.2億円+デット3.6億円 |
IVRyはデットの比率が突出しています。しかも借入先が三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行のメガバンク3行。**銀行が45億円を貸すということは、返済の裏付けを見ているということです。**公式リリースには、その評価理由が明記されています。
- AIプラットフォームとしての実用性、成長性、安定性——ハルシネーション抑制技術と極めて低いチャーンレートに表れる強い顧客定着
- T2D3を上回るペースの急成長を維持しながら、健全な財務状態を実現している堅実な経営
「急成長」と「健全な財務」を並べて評価されている点が重要です。**赤字を掘って成長するスタートアップとは、資金の性格が違います。****応募者にとっての意味は3つあります。****1つ目、収益性への意識が高い可能性が高い。**デットは返済が必要なので、キャッシュを生む事業でなければ成立しません。2つ目、顧客が定着している。「極めて低いチャーンレート」が銀行に評価されました。電話という業務に組み込まれるサービスは、一度入ると外しにくい構造でもあります。**3つ目、規模の拡大が速い。**アカウント数は約半年で4万件超→6万件超。業種は97→98以上、エリアは全47都道府県。そのうえで、確認すべき点もあります。非上場のため、売上・利益・従業員数は公表されていません。151.1億円という調達額と6万アカウントという規模は分かりますが、1アカウントあたりの単価も、組織の人数も外からは見えません。面接では3つ聞いてください。1つ目、「従業員数と、直近1年の採用数を教えてください」。2つ目、「ARRと、1アカウントあたりの平均単価はどのくらいですか」。3つ目、「デット65億円の返済計画は、事業計画にどう織り込まれていますか」。
資金調達の履歴
公式リリースで確認できる資金調達は、次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2024年3月29日 | 商工中金よりデットファイナンスにて1億円を調達 |
| 2025年11月6日 | シリーズDで総額40億円(第三者割当増資)。累計調達額106.1億円 |
| 2026年5月21日 | メガバンク3行より総額45億円のデットファイナンス。累計調達額151.1億円(エクイティ86.1億円+デット65億円) |
シリーズDの投資家
ALL STAR SAAS FUND/Coral Capital/JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社/みずほキャピタル株式会社/SMBCベンチャーキャピタル株式会社/フェムトパートナーズ株式会社/BRICKS FUND TOKYO/Boost Capital
資金使途は3つと明記されています。
- エンタープライズ領域の組織拡大
- AIプロダクト開発の強化
- M&A等の事業拡大
「エンタープライズ領域」が最初に挙がっている点は、顧客層を大企業へ広げる方針を示しています。
電話から、データへ
この会社のサービスは「対話AIプラットフォーム『アイブリー』」です。電話の応対をAIが担うことで、事業者の負担を減らします。
その広がりを数字で見ると、次のとおりです。
| 指標 | 2025年11月時点 | 2026年5月時点 |
|---|---|---|
| アカウント数 | 40,000超 | 6万件超 |
| 業種 | 97業界以上 | 98業種以上 |
| エリア | ― | 全47都道府県 |
| 累計通話数 | ― | 900万件超 |
約半年でアカウント数が2万件増えています。
そして2025年11月、新しい方向が公表されました。
新サービス「IVRy Data Hub」(顧客の声をコミュニケーションデータとして経営資産に変えるデータプラットフォーム)
電話に出るサービスから、電話で集まった声をデータとして活かすサービスへ——同社のシリーズD調達リリースのタイトルにも「コミュニケーションデータのAI活用を推進」と記載されています。
**技術面では「ハルシネーション抑制技術」**が、メガバンク3行の評価点として挙げられています。生成AIが事実でない内容を答えてしまう問題への対策であり、電話応対という「間違えられない」場面では決定的に重要な技術です。
エージェントベストの見解
**「98業種以上・全47都道府県・6万アカウント超」。この3つが並ぶサービスは多くありません。**当メディアはこの数か月、SaaSやプラットフォーム企業を読み続けてきました。**多くの会社は、特定の業種か特定の規模に絞ります。**同じ時期に読んだ企業では、Arentが建設業界のニッチ領域、GENOVAがクリニック、Hacobuが物流、HACARUSが製造現場——それぞれ業界を絞って深く入る戦略でした。**IVRyは逆です。****なぜ98業種に広がるのか。理由は「電話」が業種を問わないからです。**飲食店の予約、クリニックの問い合わせ、修理受付、配送の確認——**どの業種にも電話応対がある。そして人手不足はどの業種でも起きている。****この「横に広い」構造には、利点と難しさの両方があります。****利点は、市場が大きいこと。**全47都道府県、98業種。まだ取れていない事業者のほうが圧倒的に多いはずです。**難しさは、業種ごとに応対の中身が違うこと。**飲食店の予約と、クリニックの症状確認では、必要な対話がまったく違います。それでも6万アカウントに広がっているということは、業種ごとの作り込みを「設定」で吸収できる設計になっていると考えられます。**そして次の一手が「IVRy Data Hub」です。**電話で集まった顧客の声を、経営資産としてのデータに変える。これは事業の位置づけを変える動きです。電話代行の効率化ツールから、顧客理解のデータ基盤へ。当メディアが同じ時期に読んだAsobicaが「ゼロパーティーデータ(顧客の本音データ)」を掲げていたのと、方向は似ています。違いは、Asobicaがコミュニティから声を集めるのに対し、IVRyは電話から集める点です。電話は、顧客が能動的にかけてくる接点です。つまり、困りごとや要望が直接来る。****応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、顧客の業種が非常に幅広い。****2つ目、プロダクトは電話からデータへ広がっている。****3つ目、エンタープライズ領域への拡大が資金使途の筆頭にある。中小事業者中心から大企業へ、顧客層も動こうとしています。面接では3つ聞いてください。1つ目、「6万アカウントの業種構成はどうなっていますか」。2つ目、「IVRy Data Hubは、いま何社が使っていますか」。3つ目、「エンタープライズ向けの体制は、いま何名くらいですか」。
働き方とキャリア形成の特徴
公式情報から読み取れる特徴は、次のとおりです。上場企業と異なり働き方の制度は公表されていないため、確認できる範囲のみを記載します。
1. 顧客の業種が非常に幅広い
98業種以上・全47都道府県。特定業界に絞らない事業です。
2. プロダクトが電話からデータへ広がっている
対話AIプラットフォーム「アイブリー」に加え、「IVRy Data Hub」を展開。
3. エンタープライズ領域を拡大している
シリーズDの資金使途の筆頭が「エンタープライズ領域の組織拡大」です。
4. 財務の健全性が外部に評価されている
メガバンク3行が「T2D3を上回るペースの急成長を維持しながら、健全な財務状態を実現」と評価しました。
5. 従業員数は公表されていない
公式リリースの会社概要欄にも記載がありません。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- 対話AI・音声技術に関心がある人……ハルシネーション抑制技術が評価点に挙がっています
- 幅広い業種の顧客に向き合いたい人……98業種以上・全47都道府県で導入されています
- 急成長する組織を経験したい人……アカウント数が約半年で2万件増えました
- エンタープライズ営業に強みがある人……資金使途の筆頭が「エンタープライズ領域の組織拡大」です
- データプロダクトに関わりたい人……「IVRy Data Hub」が新たに展開されています
向いていない可能性がある人
- 応募前に年収や従業員数を確認したい人……非上場で、これらは公式に開示されていません
- 特定業界を深く掘りたい人……顧客は98業種以上に広がります
- 制度が明文化された環境を望む人……働き方や福利厚生の詳細は公表されていません
- 上場企業の安定性を求める人……非上場です
- 変化の少ない環境を望む人……プロダクトも顧客層も拡大の途中です
選考に向けた準備
1. 「電話」という接点の価値を語れるようにする
98業種以上に広がったのは、電話応対がどの業種にも存在するからです。そして「IVRy Data Hub」は、そこで集まる顧客の声をデータに変えるサービス。この2段階の価値を自分の言葉で説明できると、事業理解が伝わります。
2. 財務の健全性という評価軸を押さえる
メガバンク3行が「急成長」と「健全な財務」を並べて評価しました。赤字を掘って成長する会社ではないという点は、この会社を理解するうえで重要です。デット65億円という構成の意味も含めて考えておきましょう。
3. 開示されていない情報は、質問リストにしておく
従業員数・売上・給与レンジは公表されていません。累計調達151.1億円、6万アカウント超、98業種以上という公表情報から逆算した質問(ARR、1アカウントあたり単価、組織規模)を用意しておくと、準備の深さが伝わります。
まとめ
- 株式会社IVRyは2019年3月設立、代表取締役は奥西亮賀氏。対話AIプラットフォーム「アイブリー」を提供しています
- 累計6万アカウント超、98業種以上、全47都道府県、累計900万件超の通話に対応と公表されています
- 累計資金調達額は151.1億円(エクイティ86.1億円+デット65億円)。2026年5月に三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行から総額45億円のデットファイナンスを実施しました
- 2025年11月にシリーズDで総額40億円を調達(ALL STAR SAAS FUND、Coral Capital、JICベンチャー・グロース・インベストメンツほか)。使途はエンタープライズ領域の組織拡大、AIプロダクト開発の強化、M&A等の事業拡大です
- メガバンク3行は「ハルシネーション抑制技術」「極めて低いチャーンレート」「T2D3を上回るペースの急成長と健全な財務」を評価したと記載されています
- 非上場のため、従業員数・売上高・平均年収は公式に開示されていません
よくある質問
Q. IVRyの平均年収はいくらですか?
A. **同社は非上場のため有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収は公式に開示されていません。**公式リリースの会社概要欄にも従業員数の記載はありません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
Q. どんなサービスを提供していますか?
A. 対話AIプラットフォーム「アイブリー」の開発・提供です。公式リリースによると累計6万アカウント超、98業種以上、全47都道府県で導入され、累計900万件超の通話に対応してきました。2025年11月には、顧客の声をコミュニケーションデータとして経営資産に変えるデータプラットフォーム「IVRy Data Hub」も公表されています。
Q. 資金調達の状況はどうなっていますか?
A. 公式リリースによると、2025年11月6日にシリーズDで総額40億円(累計106.1億円)、2026年5月21日に三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行から総額45億円のデットファイナンスを実施し、累計調達額は151.1億円(エクイティ86.1億円+デット65億円)となりました。メガバンク3行は「アイブリーの導入実績と経営の堅実性」を評価したと記載されています。
※本記事は、株式会社IVRyの公式サイトおよび公式のプレスリリースをもとに構成しています。同社は非上場であり、有価証券報告書による開示がないため、従業員数・売上高・平均年収などは扱っていません。数値は各リリースに記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
- 株式会社IVRy「IVRyがメガバンク3行より総額45億円のデットファイナンスを実施。累計資金調達額は151.1億円に」(2026年5月21日)
- 株式会社IVRy「IVRy、シリーズDで総額40億円の資金調達を実施」(2025年11月6日)
- 株式会社IVRy 公式サイト
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。