カケハシの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社カケハシは、調剤薬局向けのソフトウェアを開発している非上場企業です。公式の会社概要によると、設立は2016年3月30日、資本金は136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在)。一方で従業員数の記載は358名(2023年12月現在)で止まっています。この記事では、公開されている情報から事業の構造と組織の状態を読み取り、選考で何を確認すべきかまで整理します。
会社概要と6つのプロダクト
公式の会社概要に載っている項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社カケハシ(KAKEHASHI Inc.) |
| 上場区分 | 非上場 |
| 設立 | 2016年3月30日 |
| 資本金 | 136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在) |
| 本社所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋二丁目8番6号 住友不動産日比谷ビル5階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 中尾 豊/代表取締役CEO 中川 貴史 |
| 従業員数 | 358名(2023年12月現在) |
| 事業内容 | 医療関連サービスの開発・提供 |
公式サイトでは、事業を「独自のプロダクトで、全国約6万店ある調剤薬局のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進」と説明しています。この約6万店は市場全体の規模であり、同社の導入店舗数ではない点にご注意ください。
掲載されているプロダクトは次の6つです。
- Musubi(薬局体験アシスタント)
- Musubi Insight
- Pocket Musubi
- Musubi AI在庫管理
- Pharmarket
- MusuViVA!
主力プロダクトが向き合う相手
同社の中心にあるのはMusubiです。Musubiの公式サイトには「リリース2年で80回超のアップデート実績」「多数のレセコンメーカーとの連携実績」が挙げられています。
ここで押さえたいのは、レセコン(レセプトコンピュータ)との連携が繰り返し語られている点です。調剤薬局にはすでにレセコンが導入されており、新しいソフトウェアはそれと共存する必要があります。つまり同社のプロダクトは、まっさらな環境に入るのではなく、既存のシステムがある場所に後から入っていく設計です。
この構造は仕事の中身を決めます。プロダクトを作る側は他社システムとの接続を考え続けることになり、導入を支援する側は薬局ごとに異なる既存環境に対応することになります。
プロダクトが6つに分かれている意味
Musubiが服薬指導と薬歴の作成を支えるのに対し、Musubi AI在庫管理は在庫、Pharmarketは医薬品の流通、Musubi Insightは分析と、扱う業務が分かれています。MusuViVA!は薬局・薬剤師向けのコミュニティです。
1つのプロダクトで薬局のすべてを担うのではなく、業務ごとにプロダクトを分けて並べる構成です。応募する立場から見ると、どのプロダクトの担当になるかで顧客との接点も追う数値も変わります。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
非上場のため平均年間給与の公式開示はありません。成長段階のSaaS企業では基本給に加えてストックオプションを組み合わせる設計が採られることが多い領域だとされますが、同社の制度が公開されているわけではありません。報酬の構成は選考の過程でご確認ください。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
顧客が調剤薬局であるため、薬局の営業時間に合わせた対応が必要になる場面があるという傾向が語られます。勤務制度の詳細は公式の会社概要に記載がありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
プロダクトが6つ並んでおり、担当領域が変わる可能性があるという声が見られます。設立は2016年3月で、10年ほどの会社です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
医療という領域の性質上、正確さを重視する姿勢が語られます。代表取締役が社長とCEOの2名体制である点は、組織の意思決定を考えるうえで特徴的です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
この会社の公式情報を見て、まず気づいてほしい点があります。資本金は「136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在)」と直近の時点が入っているのに、従業員数は「358名(2023年12月現在)」で止まっています。悪意のある表記ではなく、更新の優先順位の問題でしょう。ただし応募する側にとっては、2年半以上前の人数しか分からないということです。資本金136億円という規模から考えると、この間に組織が大きく動いた可能性は十分にあります。だからこそ面接で聞くべきは「いま何名ですか」ではなく、「配属予定チームはいま何名で、1年前は何名でしたか」。人数そのものより増減の向きが情報になります。急拡大中なのか、体制を固める局面なのかで、入社後に求められる動き方が変わるためです。
資本金136億円という数字の読み方
非上場企業の会社情報を読むとき、資本金の表記の仕方は見落とせない項目です。
会社法では、払い込まれた金額のうち資本金に組み入れる額を会社が決め、残りは資本準備金に振り分けられます。そのため資本金だけを載せている会社では、これまでに払い込まれた資金の総額が読めません。同社は「136億1876万円(資本準備金を含む)」と明記しているため、払込資本の規模がおおむね把握できます。
136億円という水準は、調剤薬局向けという領域の中では相応の規模です。ただしこれは「これまでに集めた額」であり、いま手元にいくら残っているかを示すものではありません。売上高、利益、資金の使途はいずれも公開されていないため、事業の現在地は面接での確認事項になります。
なお資本金の時点が「2025年9月現在」と明記されている点は、その時期までに資本の異動があったことを示唆します。直近の資金調達がいつだったかは、選考の過程で確認しておきたい項目です。
働き方と労働環境
本社は東京都港区西新橋の住友不動産日比谷ビル5階です。公式の会社概要に他の拠点の記載はありません。
勤務制度、リモートワークの可否、残業時間、有給休暇取得率などの数値は公開されていません。非上場のため有価証券報告書もなく、労働時間に関する一次情報は確認できませんでした。
顧客が全国の調剤薬局であることから、導入支援やサポートの職種では出張や訪問が発生する可能性があります。この点も募集要項での確認事項です。
キャリア形成の特徴
同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、プロダクトが6つ並んでいることです。
Musubiという主力プロダクトの周辺に、在庫管理、医薬品流通、分析、コミュニティと、性格の異なるサービスが置かれています。1つのプロダクトを長く担当し続ける前提より、担当が広がったり移ったりする可能性を織り込んでおくほうが実態に近いと考えられます。
もう1つの軸は、医療という領域の専門性です。調剤薬局の業務は、薬機法や調剤報酬といった制度の上に成り立っています。この領域で経験を積むと、制度と業務の両方が分かる人材になります。医療系のプロダクトを扱う会社は限られるため、専門性としては希少性がある一方、転職先の選択肢は広くありません。
向いている人/向いていない人
向いている人
制度のある領域で丁寧に作れる方
調剤薬局の業務は制度に紐づいています。ルールを理解したうえでプロダクトを設計・提案できる方が合います。
既存システムとの共存を前提に考えられる方
レセコンとの連携が公式サイトで繰り返し語られています。ゼロから作る仕事ではありません。
プロダクトが増えていく環境を楽しめる方
6つのプロダクトが並んでいます。担当が変わることを前提に動ける方に向いています。
向いていない人
入社前に会社の規模や年収を数字で確認したい方
非上場で有価証券報告書がなく、公式の従業員数も2023年12月時点のものです。
制度や体制が固まった環境を求める方
設立から10年ほどの会社で、プロダクトも増えている段階です。
エージェントベストの見解
医療DXを志望される方に多いミスマッチが1つあります。「患者さんの役に立ちたい」という動機のまま入り、実際に向き合う相手が薬局の経営者と薬剤師だと分かって戸惑うケースです。この会社の顧客は調剤薬局です。プロダクトを買うのは薬局であり、使うのは薬剤師。患者はその先にいます。だから営業なら薬局の経営課題を、カスタマーサクセスなら薬剤師の業務フローを理解する必要があります。服薬指導のあり方を変えたいという思いは出発点として正しいのですが、それを薬局の経営にとって何が良くなるのかまで翻訳できるかが選考で見られます。志望動機を組むときは、「患者のため」の一段手前に「薬局のため」を置いてください。この順番を押さえた方は、面接での説明が具体的になります。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
株式会社カケハシは非上場です。設立は2016年3月30日、資本金は136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在)、本社は東京都港区西新橋、代表取締役社長は中尾豊氏、代表取締役CEOは中川貴史氏です。
売上高、利益、平均年間給与、導入店舗数はいずれも公開されていません。公式の従業員数も358名(2023年12月現在)で更新が止まっています。面接で確認する項目を事前に決めておくことをおすすめします。とくに配属予定チームの人数と1年前からの増減、担当するプロダクト、直近の資金調達の時期は押さえておきたい項目です。
募集要項の詳細と選考フローは公式の採用ページでご確認ください。内容は職種と時期により変動します。
志望動機で問われること
「なぜ医療DXか」と「なぜカケハシか」の2段で組み立てます。
前者については、医療のどの領域に関わりたいのかを具体化します。病院、診療所、調剤薬局、介護、製薬と、対象は分かれています。同社が扱うのは調剤薬局です。
後者の材料は公式情報にあります。Musubiを中心に6つのプロダクトが並んでいること。レセコンとの連携実績を前面に出していること。リリース2年で80回超のアップデートを重ねたこと。資本金が資本準備金を含めて136億円規模であること。代表取締役が社長とCEOの2名体制であること。
「薬局の業務のどこに課題があると考えているか」を自分の言葉で説明できると、下調べの深さが伝わります。
職務経歴書で見られるポイント
医療領域のSaaS企業の中途採用では、担当した領域と動かした数値が読まれます。
薬局や医療機関での実務経験がある方は、担当した業務と扱った規模を書きます。薬剤師としての経験がある場合は、調剤、服薬指導、在庫管理、レセプト業務のどこを担ったかまで具体的に書きます。
法人営業の経験がある方は、担当した業種と顧客規模、受注件数と継続率を書きます。中小事業者を数多く担当した経験は、薬局向けの領域で評価されます。
カスタマーサクセスの経験がある方は、担当社数と更新率、導入から定着までに何をしたかを書きます。
プロダクトマネジメントの経験がある方は、担当プロダクトの利用者規模と動かした指標を書きます。制度や規制のある領域での経験があれば明記します。
エンジニアリングの経験がある方は、扱ったシステムの規模と、外部システムとの連携を担った経験があれば具体的に書きます。レセコン連携のような他社システムとの接続は、この会社では直接の武器になります。
いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。
まとめ
株式会社カケハシは、調剤薬局向けのソフトウェアを開発する非上場企業です。公式の会社概要によると、設立は2016年3月30日、資本金は136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在)、本社は東京都港区西新橋、代表取締役社長は中尾豊氏、代表取締役CEOは中川貴史氏です。従業員数の記載は358名(2023年12月現在)で、資本金の時点表記より2年近く古い点には注意が必要です。プロダクトはMusubiを中心にMusubi Insight、Pocket Musubi、Musubi AI在庫管理、Pharmarket、MusuViVA!の6つ。レセコンとの連携を前提とした設計で、既存システムのある環境に後から入っていく構造です。売上高や平均年間給与は公開されていないため、事業規模と報酬の実態は選考の過程で確認する必要があります。
よくある質問
Q. カケハシの年収はどのくらいですか。
A. 平均年間給与は公開されていません。非上場で有価証券報告書がなく、公式の会社概要にも給与に関する記載がないためです。公式に出ている数値は、設立2016年3月30日、資本金136億1876万円(資本準備金を含む、2025年9月現在)、従業員数358名(2023年12月現在)、本社所在地、代表者、事業内容です。転職サイトや企業データベースに載る数字は出典を確認できないため、本記事では扱っていません。成長段階のSaaS企業では基本給にストックオプションを組み合わせる設計が多い領域だとされますが、同社の制度は公開されていないため、選考の過程でご確認ください。
Q. 従業員数はいま何名ですか。
A. 公式の会社概要に記載されているのは358名(2023年12月現在)です。この時点から2年以上が経過しているため、現在の人数は公開情報からは読み取れません。同じページで資本金は「2025年9月現在」と記載されており、項目によって更新の時点が異なります。応募を検討される場合は、面接で配属予定チームの人数と、そのチームが1年前から何名増減したかを確認することをおすすめします。人数そのものより増減の向きのほうが、組織の局面を示す情報になります。
Q. どんなプロダクトを扱っている会社ですか。
A. 公式サイトに掲載されているプロダクトは、薬局体験アシスタント「Musubi」を中心に、Musubi Insight、Pocket Musubi、Musubi AI在庫管理、Pharmarket、MusuViVA!の6つです。服薬指導と薬歴の作成、分析、在庫管理、医薬品の流通、薬局・薬剤師向けコミュニティと、扱う業務が分かれています。Musubiの公式サイトには「リリース2年で80回超のアップデート実績」「多数のレセコンメーカーとの連携実績」が挙げられており、既存のレセプトコンピュータと共存する設計であることが読み取れます。導入店舗数は公開されていません。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/13 時点の公開情報にもとづいて作成しています。