ココナラの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
ココナラは、個人のスキルを売買するマーケットプレイスを運営する東証上場企業です。第14期(2025年8月期)の連結売上高は94億1,078万円で、3期前の38億3,721万円から2.5倍に伸びました。経常利益は2億2,728万円で2期連続の黒字です。一方、純資産額は前期の37億8,608万円から24億1,726万円へ減少しています。連結従業員数は266人。この記事では、有価証券報告書の数値をもとに、事業の構造・年収・選考の準備を整理します。
2つのセグメントと266人
有価証券報告書(第14期)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ココナラ(coconala Inc.) |
| 代表者 | 代表取締役社長CEO 鈴木 歩 |
| 本店所在地 | 東京都渋谷区桜丘町20番1号 |
| 事業年度 | 第14期(2024年9月1日〜2025年8月31日) |
| 上場区分 | 東京証券取引所(証券コード4176) |
| 連結従業員数 | 266人(外書6人)(2025年8月31日現在) |
| 連結子会社 | 株式会社みずほココナラ、株式会社ココナラテック |
| 労働組合 | 結成されていない |
セグメント別の人員配置
| セグメント | 連結 | 提出会社 |
|---|---|---|
| マーケットプレイス | 198人(外書6人) | 195人(外書6人) |
| エージェント | 68人(外書0人) | 24人(外書0人) |
| 合計 | 266人(外書6人) | 219人(外書6人) |
エージェント事業は子会社に人が多い
連結68人に対して提出会社は24人。差の44人は子会社側に配置されています。エージェント事業の実務は子会社が担っている構造が読み取れます。
なお第14期より報告セグメントの区分が変更されている旨も記載されています。
事業の基盤
有価証券報告書には、経営ビジョンとして「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」が掲げられ、スキルのマーケットプレイス「ココナラスキルマーケット」におけるスキル登録者数は120万人を超えていると記載されています。これを「人手不足の時代における唯一無二のアセット・競争優位性」と位置づけています。
マーケットプレイスセグメントには、「ココナラスキルマーケット」のほか、弁護士へ法律相談ができる「ココナラ法律相談」なども含まれます。
4期の推移
連結の主要な経営指標は、次のとおりです(第11期より連結財務諸表を作成)。
| 決算年月 | 売上高 | 経常利益又は経常損失(△) | 親会社株主に帰属する当期純利益又は損失(△) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年8月 | 38億3,721万円 | △5億1,126万円 | △4億9,435万円 | 45.9% |
| 2023年8月 | 46億7,902万円 | △1億6,827万円 | △7,589万円 | 37.2% |
| 2024年8月 | 65億8,871万円 | +2億2,567万円 | +2億4,371万円 | 26.7% |
| 2025年8月 | 94億1,078万円 | +2億2,727万円 | +3億690万円 | 31.8% |
売上は4期で2.5倍
38億3,721万円から94億1,078万円へ。第14期は前期比42.8%の増収です。
黒字は2期連続だが、利益額は横ばい
経常利益は2億2,567万円から2億2,727万円へ。増収に対して利益はほぼ同水準です。売上が伸びた分が費用にも回っている構図と読めます。
純資産が減少している
第13期の37億8,608万円から、第14期は24億1,726万円へ。純利益は黒字であるにもかかわらず純資産が減っており、財務活動によるキャッシュ・フローも△7億4,281万円です。総資産も82億5,477万円から63億2,523万円へ縮小しました。
自己資本比率は26.7%から31.8%へ改善しています。
評判の傾向
年収・評価制度
職種ごとのレンジが設定されているという声が見られます。一方、事業の成長段階に応じて評価の基準が動くという指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
柔軟な勤務体系への言及が多く見られます。施策の実施時期に負荷が高まるという声もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
事業の拡大に伴い担当範囲が広がる点を評価する声が中心です。組織変更が多いという指摘も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
個人のはたらき方に関心を持つ人が集まっているという評価が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
「スキル登録者120万人」という数字は、この会社の強さであり、同時に難しさでもあります。マーケットプレイスは、売り手が多いほど買い手にとって選択肢が増え、買い手が多いほど売り手が集まる。ただし登録しただけの人は、取引を生みません。 120万人という数字を見るときに重要なのは、そのうち実際に受注している人がどれくらいか、そして継続して受注できているかです。転職を検討する方が面接で聞くべきなのは、この「稼働している出品者の割合」と「その割合を上げるために何をしているか」です。加えて第14期は、売上が42.8%伸びたのに経常利益は前期比横ばいでした。成長のために費用を投じている局面であることを踏まえ、自分の職務がその投資の対象なのかを確認してください。
年収の実態
有価証券報告書に記載された提出会社の従業員の状況は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員数 | 219人(外書6人) |
| 平均年齢 | 34.7歳 |
| 平均勤続年数 | 2.8年 |
| 平均年間給与 | 6,596,193円(賞与および基準外賃金を含む) |
男女に関する指標
管理職に占める女性労働者の割合8.3%、男性労働者の育児休業取得率87.5%と記載されています。
平均勤続年数2.8年
売上が4期で2.5倍になった組織では、この数値は短くなります。入社数年以内の層が中心の構成です。
確認しておきたいこと
- 応募職種・等級の給与レンジ
- 固定給と賞与、ストックオプションの比率
- 雇用契約を結ぶ法人(提出会社か、みずほココナラ/ココナラテックか)
- 配属予定がマーケットプレイスかエージェントか
3点目は重要です。連結266人のうち47人は子会社に所属しています。とくにエージェント事業は子会社側の人員が多い構成です。
働き方と、2つの事業の違い
**マーケットプレイス(198人)**は、出品者と購入者をつなぐプラットフォームの運営です。プロダクトの改善、集客、取引の安全性の担保が主な仕事になります。
**エージェント(68人)**は、人を介して案件と人材をつなぐ事業と考えられます。プラットフォームで自動的に成立させる仕事と、人が間に立って成立させる仕事では、日々の動き方が違います。
確認しておきたいのは、次の点です。
- 応募ポジションが属するセグメント
- そのセグメントの主要な指標(流通額・成約数・継続率など)
- リモートと出社の運用
- セグメント間の異動の実績
キャリアの積み上がり方
同社で積み上がるのは、個人が働く仕組みを設計・運営した経験です。副業・フリーランスという働き方が広がるなかで、その取引を成立させ、トラブルを防ぎ、継続させる仕組みづくりは専門性になります。
この経験は、他のマッチングプラットフォーム、人材サービス企業、フリーランス向けの金融・保険サービスなどで評価されます。**「個人を相手にした取引の設計」**は、法人向けサービスとは異なる知見です。
一方、エージェント事業に配属された場合は、人材紹介に近い経験が積み上がります。どちらに配属されるかで、次のキャリアの選択肢が変わる点は意識しておく必要があります。
向いている人/向いていない人
個人のはたらき方に関心がある人
スキル登録者120万人を抱えるプラットフォームです。個人が稼ぐ仕組みに関心を持てる方に向きます。
両面市場の設計に興味がある人
出品者と購入者の双方を増やす必要があります。片側だけでは成立しない構造に面白さを感じる方に合います。
成長局面で役割を取りにいける人
売上が4期で2.5倍になった組織です。新しい役割が生まれる環境で動ける方に機会があります。
利益の安定を重視する人
売上が42.8%伸びた第14期でも、経常利益は前期比ほぼ横ばいでした。利益成長を前提にしたい方には、局面が異なります。
担当領域を固定したい人
報告セグメントの変更が行われ、組織も動いています。役割の固定を望む方には、変化が生じやすい環境です。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「取引の質をどう担保するか」です。個人同士が取引するマーケットプレイスでは、品質のばらつきとトラブルが避けられません。納品されない、想定と違う、連絡が取れない。こうした事象をゼロにはできないため、発生を減らす設計と、起きたときの対応の両方が必要になります。ここを語れる応募者は多くありません。準備としては、過去に関わったサービスや業務で「品質のばらつきをどう抑えたか」の事例を1つ用意してください。マニュアル化、評価制度、事前審査、保証。手段は何でも構いません。利用者を増やす話だけでなく、増えた結果として起きる問題まで見えていることが伝われば、この会社では強くなります。
純資産が減った理由を確認する
第14期は純利益3億690万円の黒字ですが、純資産額は37億8,608万円から24億1,726万円へ減少しました。この差は確認しておく価値があります。
総資産も縮小している
82億5,477万円から63億2,523万円へ。資産と資本の両方が小さくなっています。
財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス
第13期の+16億2,969万円に対し、第14期は**△7億4,281万円**。前期に外部から入れた資金を、当期は返す方向に動いたと読めます。
自己資本比率は改善した
26.7%から31.8%へ。総資産が縮んだことで、比率としては改善しています。
確認しておきたいこと
面接では「今期の投資方針」を聞いてください。資産を圧縮した後にどこへ振り向けるのかが、採用を続ける職種を示します。自分の応募先がその対象かどうかは、入社後の機会の量に関わります。
選考に向けた準備
選考フローについて
公開情報では、書類選考ののち複数回の面接という構成がとられているとされています。職種によっては課題が課される場合があるとされますが、内容と回数はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。
志望動機の組み立て
「なぜマッチングプラットフォームか」と「なぜこの会社か」を分けます。後者では、マーケットプレイスとエージェントという2つの事業構成を踏まえた説明ができると理解の深さが伝わります。
職務経歴書で見られる点
プロダクト側であれば、担当した機能と利用状況の変化を数値で書きます。マーケティングであれば、獲得単価と継続率を明記してください。カスタマーサポートやトラスト&セーフティの経験がある方は、対応件数と再発防止の取り組みを具体的に書くと、事業との接点が伝わります。
まとめ
ココナラについて、有価証券報告書(第14期)から確認できる点を整理します。
- 東証上場(証券コード4176)。第14期の連結売上高は94億1,078万円、経常利益は2億2,727万円、純利益は3億690万円
- 売上高は4期で38億3,721万円から94億1,078万円へ2.5倍。第14期は前期比42.8%の増収
- 経常利益は前期の2億2,567万円からほぼ横ばい
- 純資産額は第13期の37億8,608万円から24億1,726万円へ減少。総資産も82億5,477万円から63億2,523万円へ縮小
- 自己資本比率は26.7%から31.8%へ改善
- 連結従業員数は266人(外書6人)。マーケットプレイス198人、エージェント68人
- 提出会社は219人、平均年齢34.7歳、平均勤続年数2.8年、平均年間給与6,596,193円
- スキルのマーケットプレイスにおけるスキル登録者数は120万人を超えると記載されている
- 連結子会社は株式会社みずほココナラ、株式会社ココナラテック
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はいくらですか。
A. 有価証券報告書に記載された提出会社の平均年間給与は6,596,193円です。対象は219人で、平均年齢34.7歳・平均勤続年数2.8年という構成です。連結266人のうち47人は子会社に所属しているため、雇用先の法人によって条件が異なる可能性があります。
Q. 業績は伸びていますか。
A. 売上高は4期で2.5倍に伸び、経常損益も2期連続の黒字です。ただし第14期の経常利益は2億2,727万円で前期とほぼ同水準にとどまり、純資産額は37億8,608万円から24億1,726万円へ減少しています。
Q. どちらのセグメントに配属されますか。
A. 連結266人のうちマーケットプレイスが198人、エージェントが68人です。エージェント事業は子会社側の人員が多い構成のため、雇用契約を結ぶ法人とあわせて確認することをおすすめします。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。