Kudanの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

Kudan 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、Kudan株式会社の直近期は売上高1,196,972千円(前年同期比131.3%増)。一方で営業損失585,955千円、経常損失174,487千円、親会社株主に帰属する当期純損失188,266千円でした。連結従業員は30名(前期比11名減)、提出会社は15名です。同社は「あらゆる機械の眼(Eyes for All Machines)」をビジョンに掲げ、**空間知覚(Spatial Perception)**技術を手がけています。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と空間知覚という技術

項目内容
会社名Kudan株式会社
上場区分東京証券取引所グロース市場(証券コード4425)
決算期3月
従業員数連結30名/提出会社15名(2026年3月31日現在)
報告セグメントAP事業を主要な事業とし、他の事業セグメントの重要性が乏しいためセグメント情報の記載を省略
ビジョン「あらゆる機械の眼(Eyes for All Machines)」

事業の中核は、有価証券報告書に次のように定義されています。

当社グループは、「あらゆる機械の眼(Eyes for All Machines)」をビジョンとして掲げ、フィジカルAI時代における基盤技術となる「空間知覚(Spatial Perception)」技術の研究開発、ライセンス提供ならびにソリューション展開を進めてまいりました。空間知覚とは、AIやロボットが現実空間を理解するための技術領域であり、機械が現実世界を認識し、位置を把握し、周辺環境を理解しながら行動するための中核技術です。

基幹技術も明記されています。

空間知覚の基礎となる技術は、当社グループの基幹技術である独自のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術であり、機械が移動しながらリアルタイムに自己位置推定と環境地図生成を行うものです。

技術の来歴

有価証券報告書は、技術の獲得と統合の経緯を時系列で説明しています。

時期内容
2021年3月期SLAM分野を世界的にリードする独ミュンヘン工科大学発のArtisense Corporation(本社:米国カリフォルニア州)をグループ会社化
2023年3月期同社の直接法SLAMと、当社が従来から保有する間接法SLAMとのハイブリッド化に成功し、基本性能を向上
Intel社のロボット開発プラットフォームへの本格採用。「当技術領域の専門企業による世界初の大手半導体メーカー向け商用SLAM採用として、重要なマイルストーン」

市場環境の認識

当連結会計年度の世界経済は、米国の関税政策や地政学リスクの高まりに伴うエネルギー供給不安など、景気下押し要因があったものの、生成AI関連投資の拡大や企業・個人による生成AI活用の普及など、AIの社会実装が急速に進展しました。また、労働力不足を背景とした省人化・自動化需要も引き続き高水準で推移しており、物流・製造・建設・インフラ等の幅広い産業領域において、ロボット・デジタルツイン等を活用した自動化需要が拡大しております。加えて、AIが現実空間を知覚し、自律的に行動・継続学習する「フィジカルAI」への注目が世界的に高まっております。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書(第12期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,347千円、平均年齢37.6歳、平均勤続年数2.2年、対前事業年度増減率は**10.0%**です。賞与および基準外賃金を含んだ数字です。ただし提出会社の従業員は15名であり、平均値の読み方には注意が必要です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には「当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません」と記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

**SLAM(自己位置推定と環境地図生成)**という専門領域の研究開発が中核です。独ミュンヘン工科大学発のArtisense Corporationをグループ会社化し、直接法SLAMと間接法SLAMのハイブリッド化に成功した旨が記載されています。Intel社のロボット開発プラットフォームへの本格採用も公表されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

連結30名、提出会社15名という極めて小規模な組織です。有価証券報告書には「前連結会計年度末に比べ従業員数が11名減少しておりますが、主として、当連結会計年度に取組んだ組織の最適化によるものであります」と記載されています。「同一の従業員が複数の事業に従事しているため、グループ全体での従業員数を記載」とも注記されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

「連結30名、提出会社15名」。当メディアがこれまで読んできた上場企業のなかで、最小規模です。

会社連結従業員提出会社
Kudan30名15名
GMOフィナンシャルゲート123名106名
ACSL58人54人
Arent247人131人

**この人数で、上場企業としての開示義務を果たし、世界的な技術開発を続けています。**そして、直近期の数字は評価が分かれるものです。

指標第11期第12期増減
売上高517,549千円1,196,972千円+131.3%
営業損失△800,595千円△585,955千円損失縮小
経常損失△743,274千円△174,487千円損失が約4分の1に
当期純損失△801,723千円△188,266千円損失縮小
連結従業員41人30人△11名

**売上が2.3倍になり、損失は大幅に縮小し、人員は11名減った。**有価証券報告書は人員減の理由を「当連結会計年度に取組んだ組織の最適化」と明記しています。ただし、赤字は続いています。第8期から第12期まで5期連続で経常損失・当期純損失。営業CFも6期連続でマイナス(直近期△632,051千円)。財務を支えているのは、自己資本比率88.2%と現金及び現金同等物1,986,078千円です。当メディアはこの数か月、赤字企業を複数読んできました。同じ時期に読んだACSLは6期連続赤字でしたが、営業外収益に国家プロジェクトの助成金が入り、経常損失を圧縮していました。Kudanの場合は、経常損失が営業損失より小さい(△174,487千円対△585,955千円)——営業外に何らかの収益があることを示します。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、技術先行型の会社である。SLAM、空間知覚、フィジカルAI。売上より先に技術がある構造です。2つ目、15名の提出会社で平均年間給与9,347千円(+10.0%)。少人数ゆえ平均値は個別報酬に影響されますが、技術者の処遇は低くないと読めます。3つ目、「組織の最適化」を経た直後である。面接では3つ聞いてください。1つ目、「組織の最適化とは、どの機能を縮小したのですか」。2つ目、「黒字化の時期の目標はありますか」。3つ目、「30名のうち、日本と海外の内訳を教えてください」

連結30名という規模

有価証券報告書の従業員の状況です(2026年3月31日現在)。

連結会社の状況

セグメント従業員数
AP及びその他事業30名〔臨時0名〕

注記が4点あります。

提出会社の状況

項目数値
従業員数15名〔臨時0名〕
平均年齢37.6歳
平均勤続年数2.2年
平均年間給与9,347千円
対前事業年度増減率10.0%

連結30名のうち提出会社は15名で、ちょうど半分。残りの15名は子会社(Artisense Corporation等)に所属していると読めます。

従業員数の推移は次のとおりです。

決算期連結従業員数売上高(千円)
2022年3月43人271,959
2023年3月36人332,770
2024年3月38人490,952
2025年3月41人517,549
2026年3月30人1,196,972

5期で従業員は43人→30人(△13人)、売上高は+340.1%。とくに直近期は人員が11名減るなかで売上が2.3倍になりました。

5期連続赤字と自己資本比率88.2%

有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第8期〜第12期)です。

決算期売上高(千円)経常損失(千円)当期純損失(千円)純資産額(千円)自己資本比率
2022年3月271,959△681,217△2,237,129637,98582.8%
2023年3月332,770△394,518△413,571759,78175.0%
2024年3月490,952△50,494△69,9182,090,81387.9%
2025年3月517,549△743,274△801,7233,131,10491.7%
2026年3月1,196,972△174,487△188,2662,642,44988.2%

**5期すべてで経常損失・当期純損失を計上しています。**ただし直近期は、売上高が前年同期比131.3%増経常損失は前期の743,274千円から174,487千円へ大きく縮小しました。

直近期の損益は次のとおりです。

営業損失585,955千円に対し経常損失174,487千円と、営業外の段階で損失が縮んでいます。

キャッシュ・フローは次のとおりです。

決算期営業CF(千円)投資CF(千円)財務CF(千円)
2024年3月△490,837△432,784+1,759,564
2025年3月△815,067△161,796+1,850,764
2026年3月△632,051△13,734+18,464

**営業CFは5期連続でマイナス。**第10期・第11期は財務CFで17〜18億円を調達していましたが、直近期の財務CFは+18,464千円と小さくなっています。現金及び現金同等物の期末残高は2,593,858千円から1,986,078千円へ減りました。

**自己資本比率88.2%**は高水準で、純資産2,642,449千円を保っています。

SLAMという一点集中

この会社の技術は、有価証券報告書に段階を追って説明されています。

1. 基幹技術:SLAM

機械が移動しながらリアルタイムに自己位置推定と環境地図生成を行うもの

2. 技術の統合

種類由来
直接法SLAMArtisense Corporation(独ミュンヘン工科大学発、本社:米国カリフォルニア州。2021年3月期にグループ会社化)
間接法SLAM当社が従来から保有
ハイブリッド化2023年3月期に成功し、基本性能を向上

3. 商用採用

当社技術を組み込んだ顧客製品の商用化も継続して進展しており、中でもIntel社のロボット開発プラットフォームへの本格採用は、当技術領域の専門企業による世界初の大手半導体メーカー向け商用SLAM採用として、重要なマイルストーンとなりました。

4. プラットフォーム化

当連結会計年度において、同社は「空間知覚プラットフォーム」へのコアSW(ソフトウェア)の拡張を進めていると記載されています。

**そして、その先にあるのが「フィジカルAI」です。**有価証券報告書は「AIが現実空間を知覚し、自律的に行動・継続学習する『フィジカルAI』への注目が世界的に高まっております」と市場環境を説明し、自社の空間知覚技術を「AIが現実空間に存在するための、フィジカルAIの根幹技術」と位置づけています。

需要の背景も具体的です。「労働力不足を背景とした省人化・自動化需要も引き続き高水準で推移しており、物流・製造・建設・インフラ等の幅広い産業領域において、ロボット・デジタルツイン等を活用した自動化需要が拡大しております」。

エージェントベストの見解

**「売上131.3%増、人員11名減」。この組み合わせが、この会社のビジネスモデルを説明します。**当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。**受託開発の会社では、売上は人員にほぼ比例します。**人が増えなければ、売上も増えません。**この会社は逆です。**人を減らしながら売上を2.3倍にしました。理由は、売っているものが「ライセンス」だからです。有価証券報告書は事業を「空間知覚技術の研究開発、ライセンス提供ならびにソリューション展開」と定義しています。**技術を作り、それを他社の製品に組み込んでもらう。**Intel社のロボット開発プラットフォームへの採用は、その典型です。**製品が売れるほど収益が入る構造なら、人員と売上は連動しません。**ただし、この構造には時間差があります。

決算期売上高営業CF
2022年3月271,959千円△514,967千円
2023年3月332,770千円△619,044千円
2024年3月490,952千円△490,837千円
2025年3月517,549千円△815,067千円
2026年3月1,196,972千円△632,051千円

**5期にわたって営業CFがマイナスです。**技術を作る費用が先に出て、ライセンス収入は後から入る。その差を、増資(第10期・第11期の財務CFは17〜18億円)で埋めてきました。****そして直近期、財務CFは+18,464千円まで小さくなりました。現金及び現金同等物は2,593,858千円から1,986,078千円へ約6億円減っています。**この状況で、会社は「組織の最適化」に取り組み、人員を11名減らしました。****応募者にとっての意味は3つあります。****1つ目、この会社は「技術を売る」会社である。**受託ではなくライセンス。顧客の製品に組み込まれることが収益になります。2つ目、いま損益分岐点に近づく局面にある。売上2.3倍、経常損失は4分の1以下。次の期にどうなるかが分かれ目です。****3つ目、少人数ゆえ1人の影響が大きい。連結30名、提出会社15名。当メディアが読んできた上場企業で最小規模です。技術で世界と戦う一方、組織としては極めて小さい。この二面性を理解したうえで応募するかどうかが問われます。面接では3つ聞いてください。1つ目、「ライセンス収入とソリューション収入の比率はどのくらいですか」。2つ目、「手元資金でどのくらいの期間、開発を続けられますか」。3つ目、「Artisenseとの開発体制はどう分担していますか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる働き方の特徴は、次のとおりです。

1. 極めて小規模な組織である

連結30名、提出会社15名。当メディアが読んできた上場企業のなかで最小規模です。

2. 同一の従業員が複数の事業に従事する

「同一の従業員が複数の事業に従事しているため、グループ全体での従業員数を記載しております」と注記されています。

3. 海外拠点がある

Artisense Corporation(本社:米国カリフォルニア州、独ミュンヘン工科大学発)がグループ会社です。連結30名のうち半分は提出会社以外に所属しています。

4. 技術がライセンスとして売られる

「空間知覚技術の研究開発、ライセンス提供ならびにソリューション展開」。Intel社のロボット開発プラットフォームへの採用が公表されています。

5. 労働組合はない

「当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません」と記載されています。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. SLAMという技術の位置づけを理解する

自己位置推定と環境地図生成を同時に行う技術で、ロボットや自動運転の基盤になります。同社は直接法(Artisense由来)と間接法(自社)のハイブリッド化に成功したと記載しています。この技術的な文脈を語れると、専門性への理解が伝わります。

2. 「ライセンス提供」というモデルを押さえる

受託開発ではなく、技術を他社の製品に組み込んでもらうモデルです。人員が減っても売上が2.3倍になった理由がここにあります。自分がどの段階(研究開発/ライセンス営業/ソリューション実装)に関わるのかを確認しておきましょう。

3. 財務の現状を踏まえた質問を用意する

5期連続の赤字、営業CFも5期連続マイナス、現金及び現金同等物は約6億円減少。一方で自己資本比率88.2%、純資産2,642,449千円。**「いつ黒字化するのか」「手元資金でどのくらい持つのか」**を面接で確認できると、入社後の見通しが立てやすくなります。

まとめ

よくある質問

Q. Kudanの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書(第12期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,347千円です。平均年齢37.6歳、平均勤続年数2.2年、対前事業年度増減率は10.0%で、賞与および基準外賃金を含みます。ただし提出会社の従業員は15名(連結30名)と少人数であるため、平均値の読み方には注意が必要です。

Q. どんな技術を持っていますか?

A. 有価証券報告書によると、基幹技術はSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)で、「機械が移動しながらリアルタイムに自己位置推定と環境地図生成を行う」技術です。これを基礎とする「空間知覚(Spatial Perception)」を、フィジカルAIの根幹技術と位置づけています。2021年3月期に独ミュンヘン工科大学発のArtisense Corporationをグループ会社化し、2023年3月期に直接法SLAMと間接法SLAMのハイブリッド化に成功しました。

Q. 赤字が続いていますが、大丈夫ですか?

A. 有価証券報告書によると、第8期から第12期まで5期連続で経常損失・当期純損失を計上し、営業活動によるキャッシュ・フローも5期連続でマイナスです。ただし直近期は売上高が前年同期比131.3%増、経常損失は前期の743,274千円から174,487千円へ縮小しました。自己資本比率は88.2%、純資産2,642,449千円、現金及び現金同等物1,986,078千円(前期2,593,858千円から減少)です。


※本記事は、Kudan株式会社が提出した有価証券報告書(第12期)および公式サイトの公開情報をもとに構成しています。数値は同報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)