キャリアデザインセンターの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社キャリアデザインセンターは、転職サイト『type』『女の転職type』を運営する東証プライム上場の人材サービス企業です。第34期(2025年9月期)の売上高は186億4,625万円、経常利益は16億432万円で、いずれも過去最高を更新しました。ただし、この売上の46%はIT派遣事業が占めており、社名から連想される「転職メディアの会社」という像とは、事業の重心がずれています。この記事では、有価証券報告書に記載された数値をもとに、事業構造・年収・働き方・選考準備の順に整理します。
会社概要と5つの事業
有価証券報告書(第34期)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター(CAREER DESIGN CENTER CO.,LTD.) |
| 代表者 | 代表取締役社長兼会長 多田 弘實 |
| 本店所在地 | 東京都港区赤坂三丁目21番20号 |
| 設立 | 1993年7月(東京都港区六本木にて設立) |
| 資本金 | 5億5,866万円(第34期末) |
| 上場区分 | 東証プライム市場(証券コード2410) |
| 従業員数 | 768名[外書95名](2025年9月30日現在) |
| 企業理念 | 「いい仕事。いい人生。」 |
[ ]内の95名は、IT派遣事業に従事する無期雇用派遣従業員の人数が外書きで記載されたものです。
同社は単一セグメント(人材サービス事業)として開示していますが、有価証券報告書の中では5つの事業に分けて業績を説明しています。
事業別の売上高と利益(第34期・2025年9月期)
| 事業 | 売上高 | 前年同期比 | 事業別経常利益 |
|---|---|---|---|
| IT派遣事業 | 86億912万円 | +15.8% | 2億7,754万円(+64.1%) |
| メディア情報事業 | 59億1,060万円 | △1.8% | 7億2,393万円(△1.7%) |
| 人材紹介事業 | 31億3,896万円 | △3.9% | 3億6,658万円(+32.3%) |
| 新卒メディア事業 | 7億8,770万円 | △4.5% | 2億7,791万円(△12.1%) |
| 新卒紹介事業 | 1億9,985万円 | +6.1% | △4,165万円(経常損失) |
売上構成でいちばん大きいのはIT派遣事業で、全体の約46%にあたります。次いでメディア情報事業が約32%、人材紹介事業が約17%です。一方、利益でいちばん大きいのはメディア情報事業で、事業別経常利益の構成は売上構成と一致しません。求人広告は掲載課金型のため、売上の規模に対して利益率が高くなる構造です。
メディア情報事業の中で起きていること
有価証券報告書には、メディア情報事業の職種別売上高の増減も記載されています。
| 領域 | 前年同期比 |
|---|---|
| エンジニア | △9.5% |
| 営業 | △4.4% |
| その他 | +4.7% |
| 女性 | +1.5% |
同社は「エンジニア」「営業」「女性」を主軸としてきた会社です。その主軸のうちエンジニア領域が前年比9.5%減となっており、有価証券報告書には「採用基準の厳格化や採用選考の長期化がみられ、企業の採用意欲は一部で慎重さを増した」と説明されています。応募を検討するうえで、この構造変化は押さえておきたいところです。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、2025年9月30日現在の平均年間給与は5,514千円(約551万円)、平均年齢は30.7歳、平均勤続年数は5.9年です。この平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれると注記されています。営業職を中心とする人材サービス企業では、インセンティブの比重が業績によって変動する設計が業界的に一般的とされており、個人差が出やすい点は考慮しておきたいところです。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
働き方の詳細な制度は有価証券報告書からは確認できません。開示されている指標としては、男性労働者の育児休業取得率が20.0%(当事業年度)と記載されています。同社はサステナビリティの項で「事業規模の拡大に伴い従業員数が増える中、一人ひとりが健康で長く活躍できるように、臨機応変かつスピーディーに働く環境を整えていきます」との方針を示しています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
有価証券報告書の人材育成方針には、「近年働き方を取り巻く環境が急速に変化していることから、より主体的なキャリア形成を図ることのできるよう、新入社員時から、階層別のキャリア開発研修を実施しています」と記載されています。あわせて「各研修を一回きりで終わらせるのではなく、その後の変化の確認を行うとともにデータを蓄積していくことで従業員が成長を実感できるような仕組みをつくります」という記述もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
平均年齢30.7歳・平均勤続5.9年という数値から、比較的若い年齢構成の組織であることが読み取れます。また、管理職に占める女性の割合は48.7%(当事業年度)と開示されており、同社は指標および目標の項で「従業員の男女比や女性管理職層の割合は男性50%:女性50%、また、管理職の中でも特に影響力の大きい部長職については、女性の割合を40%とすることを目標」と明記しています。『女の転職type』を運営する会社として、自社の構成にも数値目標を置いている形です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**公開されている平均年収551万円は、そのまま自分の想定年収として読める数字ではありません。**理由は事業構成にあります。第34期の売上は、IT派遣86億円・メディア情報59億円・人材紹介31億円・新卒メディア7.8億円・新卒紹介2.0億円。この5事業は、日々の仕事も報酬設計も別物です。求人広告を法人に売る仕事、求職者と企業をマッチングして成功報酬を得る仕事、エンジニアの稼働を管理する仕事。同じ「人材サービス」でも、評価される行動がまったく違います。しかも従業員768名の外書きに、IT派遣事業の無期雇用派遣従業員95名が別建てで記載されている。つまり同じ社内に、雇用形態も報酬体系も異なる層が並んでいます。平均年間給与は、これらを合算して平均年齢30.7歳で割った値です。面接では、平均値ではなく自分が入る事業とポジションのレンジを聞いてください。確認すべきは3点です。1つ目、「配属予定の事業の給与レンジ(下限・上限)はいくらか」。2つ目、「固定給とインセンティブの比率、およびインセンティブの支給条件」。3つ目、「その事業の直近の業績はどう推移しているか」。3つ目が重要なのは、メディア情報事業と人材紹介事業がいずれも前年比で減収だからです。伸びている事業に入るのか、立て直しの局面にある事業に入るのかで、入社後の1年はまるで違うものになります。
業績の推移と中期経営計画
有価証券報告書に記載された5期の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年9月期 | 94億3,687万円 | 1億5,528万円 | 9億2,769万円 | 662名 |
| 2022年9月期 | 155億760万円 | 11億109万円 | 7億9,358万円 | 695名 |
| 2023年9月期 | 173億8,832万円 | 15億7,729万円 | 11億6,326万円 | 783名 |
| 2024年9月期 | 177億3,486万円 | 14億3,816万円 | 9億8,435万円 | 835名 |
| 2025年9月期 | 186億4,625万円 | 16億432万円 | 11億76万円 | 768名 |
2021年9月期から2022年9月期にかけて売上が大きく伸びていますが、これは第31期の期首から「収益認識に関する会計基準」を適用した影響を含みます。同一基準での比較は2022年9月期以降で見るのが妥当です。
同社は2021年11月に、2026年9月期に売上高200億円・経常利益24億円を目指す中期経営計画を策定しました。2025年9月期はその4年目にあたり、有価証券報告書には「売上高・利益ともに業績予想を下回る結果となりました」「一方で、営業プロセスや登録獲得は順調に推移し、売上高・利益ともに全社として過去最高を更新いたしました」と記載されています。最終年度となる2026年9月期については、「利益については、人材紹介事業・新卒紹介事業の伸びが想定より鈍化したことやIT派遣事業の無期雇用の先行投資により当初計画を下回る見込みではあるものの、売上高は当初計画通りに進捗する見込み」との見通しが示されています。
沿革から見た事業の広げ方
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1993年7月 | 求人情報誌の出版を主要事業として設立 |
| 1994年5月 | 求人情報誌『type』を創刊 |
| 2000年4月 | 転職サイト『@type』の運営開始 |
| 2004年10月 | 大阪証券取引所ヘラクレスに株式を上場 |
| 2005年10月 | 『女の転職@type』の運営開始 |
| 2006年9月 | 東京証券取引所市場第二部に上場 |
| 2010年10月 | ITエンジニアに特化した有期雇用型派遣事業を本格開始 |
紙の求人情報誌からWebメディアへ、さらに人材紹介と派遣へという広げ方をしてきた会社です。現在の売上の柱がIT派遣事業になっているのは、この延長線上にあります。
働き方とキャリア形成の特徴
有価証券報告書から読み取れる特徴を整理します。
1. 単一セグメントだが、実質は5事業の集合体である
開示上は人材サービス事業の単一セグメントですが、業績説明は5事業に分けて行われています。社内でのキャリアは、この事業単位で考えることになります。
2. 労働組合はない
「労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております」と記載されています。
3. 女性管理職比率に数値目標がある
管理職に占める女性の割合48.7%という実績に加え、部長職の女性割合40%という目標が明示されています。
4. 男女の賃金差異は職種構成に起因すると説明されている
全従業員79.0%、正社員81.6%、パート・有期社員76.2%という数値が開示され、要因として「短時間勤務制度の利用者の女性比率が高いこと」が挙げられています。
5. 人材育成は階層別研修とOJTの併用
「各部門のOJTに依存することなく」主体的なキャリア形成を支援する、という方針が示されています。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- 自社サービスの認知度を武器に営業したい人……『type』『女の転職type』は30年以上運営されているブランドです
- 人材業界で複数の事業モデルを経験したい人……広告・紹介・派遣が1社の中に揃っています
- 若い年齢構成の組織で早く任されたい人……平均年齢30.7歳、平均勤続5.9年です
- 女性のキャリア支援に関心がある人……『女の転職type』は同社の主軸事業のひとつです
- 数値目標に向き合うことに抵抗がない人……中期経営計画の達成が経営課題として明示されています
向いていない可能性がある人
- 成熟市場での構造変化を避けたい人……主軸のエンジニア領域は前年比9.5%減となっています
- 大手グループの安定した枠組みを求める人……関係会社を持たない単体経営の会社です
エージェントベストの見解
**この会社を検討する方が、実際に並べて比較しているのは「同じ人材業界の別モデル」です。当メディアの面談では、転職メディア運営会社を受ける方が、人材紹介会社・人材派遣会社・HR SaaSの3方向と並行して検討しているケースをよく見ます。判断が割れるのは、「誰に何を売るのか」**という一点です。**求人広告の営業は、企業の採用担当に対して掲載枠と運用を売ります。**成果は掲載してから決まるため、売った後の運用支援まで含めて評価されます。**人材紹介は、成約するまで売上が立ちません。**求職者側の面談と企業側の案件開拓の両方が仕事になります。**派遣は、稼働人数の維持が収益の土台です。**登録者のフォローと案件終了の抑制が日々の主業務になります。**同社が興味深いのは、この3つが1社の中に揃っていることです。**第34期の数字で見ると、広告(メディア情報)は減収でも利益率が高く、派遣は増収で利益も64.1%増、紹介は減収ながら利益は32.3%増。**モデルごとに景気の効き方が違うことが、同じ決算の中で見えます。****面接で問われやすいのは、「なぜ人材業界か」ではなく「なぜこのモデルか」です。**準備としては、自分の職務経歴のどの部分が「新規開拓」で、どの部分が「既存顧客の深耕」だったのかを分けて言語化しておくことをおすすめします。広告営業と紹介営業では、この2つの比重が逆になるためです。
選考に向けた準備
公開情報の範囲で整理します。選考プロセスは時期や職種により変動しますので、最新の内容は公式採用サイトでご確認ください。
1. 5事業のどれを志望するのかを決めておく
メディア情報・人材紹介・新卒メディア・新卒紹介・IT派遣の5事業は、業績も課題も異なります。求人票のタイトルだけで判断せず、自分が関わる事業を特定したうえで志望動機を組み立てるほうが、話が具体的になります。
2. 「主軸領域の減収」に対する自分の考えを持っておく
エンジニア領域が前年比9.5%減、営業領域が4.4%減という数値は公開されています。このなかで自分は何ができるのかを語れると、状況を理解したうえで応募していることが伝わります。伸びているIT派遣事業(+15.8%)との対比で話すのも一案です。
3. 職務経歴書は「数字で追える成果」に絞る
人材サービスは、売上・成約件数・継続率といった指標で日常業務が管理される業種です。担当した顧客数、受注件数、単価の変化、更新率といった数値を書けるかどうかで、書類の説得力が変わります。抽象的な「顧客に寄り添った」という表現より、件数と期間で示すほうが伝わります。
まとめ
- 株式会社キャリアデザインセンターは1993年7月設立、東証プライム上場(2410)の人材サービス企業です。『type』『女の転職type』を運営しています
- 第34期(2025年9月期)の売上高は186億4,625万円、経常利益は16億432万円で、いずれも過去最高を更新しました
- **売上の約46%はIT派遣事業(86億912万円・前年比15.8%増)**が占めており、メディア情報事業(59億1,060万円)を上回っています
- 平均年間給与は5,514千円、平均年齢30.7歳、平均勤続年数5.9年(2025年9月30日現在)です
- **管理職に占める女性の割合は48.7%**で、部長職の女性割合40%という数値目標が開示されています
よくある質問
Q. キャリアデザインセンターの平均年収はいくらですか?
A. 有価証券報告書(第34期)によると、**2025年9月30日現在の平均年間給与は5,514千円(約551万円)**です。平均年齢は30.7歳、平均勤続年数は5.9年で、この給与には賞与および基準外賃金が含まれると注記されています。ただし同社は5つの事業を運営しており、事業や職種によって報酬の構成が異なります。応募するポジションの給与レンジは、求人票と面接で個別に確認することをおすすめします。
Q. どんな事業をしている会社ですか?
A. 有価証券報告書によると、メディア情報事業(『type』『女の転職type』などの求人広告・適職フェア)、人材紹介事業(type転職エージェント)、新卒メディア事業(『type就活』)、新卒紹介事業、IT派遣事業(typeIT派遣)の5事業を運営しています。第34期の売上構成では、IT派遣事業が86億912万円と最も大きく、次いでメディア情報事業が59億1,060万円となっています。
Q. 働き方や女性の活躍に関する数値は開示されていますか?
A. 有価証券報告書には、**管理職に占める女性の割合48.7%、男性労働者の育児休業取得率20.0%、男女の賃金差異(全従業員79.0%・正社員81.6%・パート有期社員76.2%)**が開示されています。また指標および目標として、従業員の男女比・女性管理職層の割合を男性50%:女性50%とし、部長職については女性割合40%を目指す旨が記載されています。残業時間などの労働時間に関する数値は、有価証券報告書からは確認できません。
※本記事は、株式会社キャリアデザインセンターが提出した有価証券報告書(第34期・2024年10月1日~2025年9月30日)に記載された公開情報をもとに構成しています。数値はいずれも同報告書に記載された時点のものです。募集要項・選考プロセス・各種制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。