Kyashの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社Kyashは、Visaプリペイドカードを発行するデジタルウォレットアプリ「Kyash」と、企業向けの法人送金サービスを運営しています。2022年3月にシリーズDで総額約49億円を調達し、2024年6月には法人送金サービスの送金件数が累計40万件・送金額が累計20億円を突破したと公表しました。同社が掲げるのは「価値移動の新しいインフラ」という言葉です。**非上場のため有価証券報告書はなく、従業員数・売上・平均年収は公式に開示されていません。**この記事では、公式サイトとプレスリリースから事業と組織の実態を整理します。
会社概要と「価値移動の新しいインフラ」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Kyash(Kyash Inc.) |
| 設立 | 2015年1月23日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 鷹取 真一 |
| 資本金 | 1億円 |
| 所在地 | 東京都港区北青山1-2-3 青山ビル12F |
| 事業内容 | Kyashアプリおよび法人送金サービスの企画・開発・運営 |
| 上場区分 | 非上場(有価証券報告書の提出義務がないため、従業員数・売上高・平均年収などは公表されていません) |
この記事で扱う数値は、すべて同社の公式サイトおよび公式プレスリリースに記載されたものです。
2つの事業
| 事業 | 内容 |
|---|---|
| Kyashアプリ(個人向け) | Visaプリペイドカードを発行するデジタルウォレット。チャージ、決済、個人間送金、出金、家計簿機能などを提供 |
| 法人送金サービス(企業向け) | 企業から個人・企業への送金を行うサービス。2024年6月時点で送金件数累計40万件・送金額累計20億円を突破 |
個人向けと法人向けの両方を持っている点が、この会社の構成です。同社は事業の位置づけを「価値移動の新しいインフラ」と表現しています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
**同社は非上場のため、平均年収は公式に開示されていません。**上場企業であれば有価証券報告書に記載される「平均年間給与」「平均年齢」「平均勤続年数」に相当する情報も公表されていません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
**働き方に関する制度の詳細は、公式リリースからは確認できません。**なお、決済・送金という事業の性質上、サービスを止められない運用が伴います。オンコール体制や障害対応の分担がどうなっているかは、面接で確認しておきたい項目です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
キャリアパスの制度は公表されていません。確認できるのは事業の構成です。個人向けのウォレットと法人向けの送金サービスという2つのプロダクトがあり、決済・送金という規制のある領域を扱います。金融の仕組みそのものに関わる経験が積める構成です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
**従業員数は公式に開示されていません。**設立は2015年1月23日、代表取締役社長は鷹取真一氏。資本金は1億円と公表されています。本社は東京都港区北青山です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「資本金1億円」。この数字に、応募者が読むべき情報があります。**当メディアはこの数か月、非上場企業の会社概要を読み続けてきました。**多くの非上場スタートアップは資本金を公表していません。**LayerXもLuupもIVRyも、公式サイトの会社概要に資本金の記載はありませんでした。**Kyashは1億円と明記しています。**ただし、これは「調達額が1億円」という意味ではありません。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 資本金 | 1億円 |
| シリーズD調達額 | 総額約49億円(2022年3月) |
**資本金と調達額が大きく食い違う。**これは会社法上、払込金額の2分の1までを資本準備金に計上できることに加え、資本金の額が大きいと税制上の扱いが変わるためです。資本金1億円は、税務上「中小企業」の区分にとどまる境界の数字として知られています。**つまり、この開示から読み取れるのは「調達規模」ではなく「財務の設計をしている会社である」ということです。**そのうえで、事業を見ます。
| 事業 | 実績 |
|---|---|
| Kyashアプリ | Visaプリペイドカード、送金、出金、家計簿 |
| 法人送金サービス | 送金件数累計40万件・送金額累計20億円突破(2024年6月) |
法人送金の平均単価は、単純計算で20億円÷40万件=約5,000円です。****この単価は、何を意味するか。****給与や高額な取引の送金ではなく、少額の支払いが大量に流れていることを示します。謝礼、報酬、キャンペーンの還元——従来なら銀行振込の手数料が相対的に重くなる領域です。当メディアが同じ時期に読んだGMOペイメントゲートウェイやGMOフィナンシャルゲートは「加盟店の決済を代行する」会社でした。****Kyashが扱うのは、その逆方向——企業から個人へお金が出ていく流れです。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、この会社は個人向けと法人向けの両方を持っている。プロダクトが2つあるということは、配属によって仕事の性質が大きく変わるということです。2つ目、規制のある領域である。資金移動業やプリペイド決済は法令の枠組みの中にあります。3つ目、数字は出ているが規模は分からない。送金件数と調達額は公表されていますが、売上・従業員数は非公表です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「従業員数と、開発・ビジネスの人数比を教えてください」。2つ目、「個人向けと法人向け、いまはどちらに注力していますか」。3つ目、「直近の資金調達はいつですか」。
シリーズD49億円という調達
2022年3月17日付の公式リリースによると、シリーズDの内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調達額 | 総額約49億円(シリーズD) |
| 投資家 | JPインベストメント/Block, Inc.(旧Square)/Greyhound Capital/Altos Ventures/Goodwater Capital/StepStone Group/Yitu Capital/SMBC日興証券/三井住友海上キャピタル/AG Capital/ジャフコ グループ/SMBCベンチャーキャピタル/W ventures |
投資家の顔ぶれに、この事業の位置づけが表れています。
**1つ目、海外の決済プレイヤーが入っている。****Block, Inc.**は米国の決済企業(旧Square)です。同じ領域の事業会社が株主にいるという構図になります。
**2つ目、国内の金融機関系が複数入っている。**SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル——三井住友フィナンシャルグループ系が3社並びます。決済・送金という事業の性質上、金融機関との関係が事業の基盤になるためと考えられます。
**3つ目、海外のグロース投資家が並ぶ。**Greyhound Capital、Altos Ventures、Goodwater Capital、StepStone Group、Yitu Capital。
法人送金サービスという第2の柱
2024年6月6日付の公式リリースで、法人送金サービスの実績が公表されました。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 送金件数 | 累計40万件突破 |
| 送金額 | 累計20億円突破 |
| 新機能 | 国内の銀行口座への送金機能を正式リリース |
法人送金サービスとは、企業が個人や企業に対してお金を送るための仕組みです。従来は銀行振込で行われていた業務——謝礼の支払い、キャンペーンの還元、報酬の支払いなど——を、APIやWeb管理画面から実行できるようにするものです。
2024年6月のリリースで「国内の銀行口座への送金機能」が正式リリースされたことは、受取側がKyashのユーザーでなくてもよくなったことを意味します。
個人向けアプリとの関係
| 事業 | 対象 | お金の流れ |
|---|---|---|
| Kyashアプリ | 個人 | チャージ → 決済(Visa加盟店)・個人間送金・出金 |
| 法人送金サービス | 企業 | 企業 → 個人/企業への送金 |
個人向けで培ったウォレットと送金の仕組みを、法人向けに展開しているという関係になります。同社が「価値移動の新しいインフラ」という言葉を使うのは、この2つを一体で捉えているためと読めます。
エージェントベストの見解
**「設立2015年」。この会社は、いまのフィンテックの第一世代です。**当メディアが同じ時期に読んだ非上場企業の設立年を並べると、位置がはっきりします。
| 会社 | 設立 | 領域 |
|---|---|---|
| Kyash | 2015年1月 | 決済・送金 |
| CBcloud | 2013年 | 物流 |
| Hacobu | 2015年 | 物流DX |
| LayerX | 2018年8月 | AI SaaS・Fintech |
| Luup | 2018年7月 | モビリティ |
| IVRy | 2019年 | 対話AI |
2015年は、スマートフォン決済が日本で立ち上がる直前の時期です。****この会社は10年以上、同じ領域で事業を続けてきたことになります。**そして、この年数の長さが応募を検討するうえで意味を持ちます。****1つ目、直近の大型調達が2022年3月である。**シリーズD49億円から、**すでに数年が経過しています。**当メディアが読んだ他社——Luupは2025年11月に44億円、LayerXは2025年9月に150億円——と比べると、**公表されている直近の調達時期が異なります。**これは良し悪しではなく、自己資金で回っている可能性もあれば、非公表の調達がある可能性もあるということです。面接で確認すべき論点になります。2つ目、法人送金という第2の柱が育っている。2024年6月に累計40万件・20億円を公表しました。個人向けアプリ1本ではないという構造です。**3つ目、金融の規制領域である。**プリペイドカードの発行、送金、出金——いずれも法令の枠組みの中で運営されます。****この領域では、法令対応そのものが仕事の一部になります。**当メディアがこの数か月に読んだ企業のなかで、GMOペイメントゲートウェイは総資産が売上の約4.9倍に膨らむ「預り金で総資産が膨らむ型」でした。****決済・送金の会社は、他社のお金を預かるという構造を持ちます。****だから、信用が事業の土台になる。**そのうえで、この会社の現在地を整理します。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年1月 | 設立 |
| 2022年3月 | シリーズD 総額約49億円 |
| 2024年6月 | 法人送金:累計40万件・20億円突破、国内銀行口座への送金機能を正式リリース |
面接では3つ聞いてください。1つ目、「直近の資金調達はいつで、いまの資金の見通しはどうですか」。2つ目、「法人送金と個人向けアプリ、売上の比率はどうなっていますか」。3つ目、「法令対応の体制はどうなっていますか」。
働き方とキャリア形成の特徴
公式情報から読み取れる特徴は、次のとおりです。上場企業と異なり働き方の制度は公表されていないため、確認できる範囲のみを記載します。
1. 個人向けと法人向けの2事業がある
Kyashアプリ(Visaプリペイドカード・送金・出金・家計簿)と法人送金サービス。
2. 決済・送金という規制のある領域である
プリペイド決済や送金は、法令の枠組みのなかで運営されます。
3. 金融機関系の株主が複数いる
SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル。
4. 海外の決済企業が株主にいる
Block, Inc.(旧Square)。
5. 従業員数は公表されていない
公式サイトの会社概要にも記載がありません(資本金1億円は記載あり)。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- 決済・送金の仕組みそのものを作りたい人……Visaプリペイドカードの発行から送金まで扱います
- BtoCとBtoBの両方を経験したい人……個人向けアプリと法人送金サービスがあります
- 規制のある領域に関心がある人……法令対応が事業の一部です
- 止められないサービスの運用に責任を持てる人……決済は障害が直接ユーザーに影響します
- 金融機関との協業に興味がある人……株主に金融機関系が複数います
向いていない可能性がある人
- 応募前に年収や従業員数を確認したい人……非上場で、これらは公表されていません
- 規制の少ない領域で速く動きたい人……金融の法令対応が伴います
- 業績の推移を数字で追いたい人……売上高・利益の公表がありません
- 直近の資金調達状況を重視する人……公表されている大型調達は2022年3月です
- 上場企業の安定性を求める人……非上場です
選考に向けた準備
1. 「価値移動」という言葉を自分の理解に落とす
同社は事業を「価値移動の新しいインフラ」と表現しています。決済も送金も出金も、お金が人から人へ移るという一点でつながります。なぜウォレットと法人送金を同じ会社がやるのかを自分の言葉で説明できると、事業理解が伝わります。
2. 法人送金の数字を押さえる
累計40万件・20億円(2024年6月時点)。単純計算で1件あたり約5,000円です。少額の支払いが大量に流れるという構造を理解しておくと、この事業がどこに価値を出しているかが見えます。
3. 開示されていない情報は、質問リストにしておく
従業員数・売上・給与レンジは公表されていません。資本金1億円、シリーズD49億円、法人送金40万件という公表情報から逆算した質問(直近の調達、事業別の比率、組織規模)を用意しておくと、準備の深さが伝わります。
まとめ
- 株式会社Kyashは2015年1月23日設立、代表取締役社長は鷹取真一氏、資本金は1億円です
- 事業は「Kyashアプリおよび法人送金サービスの企画・開発・運営」。個人向けはVisaプリペイドカードを発行するデジタルウォレットで、チャージ・決済・送金・出金・家計簿機能を提供しています
- 2022年3月にシリーズDで総額約49億円を調達。投資家にはJPインベストメント、Block, Inc.(旧Square)、SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、ジャフコ グループ、SMBCベンチャーキャピタルなどが名を連ねます
- 2024年6月、法人送金サービスの送金件数が累計40万件・送金額が累計20億円を突破したと公表。同時に国内の銀行口座への送金機能を正式リリースしています
- 同社は事業の位置づけを「価値移動の新しいインフラ」と表現しています
- 非上場のため、従業員数・売上高・平均年収は公式に開示されていません
よくある質問
Q. Kyashの平均年収はいくらですか?
A. **同社は非上場のため有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収は公式に開示されていません。**公式サイトの会社概要には資本金1億円の記載がありますが、従業員数の記載はありません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
Q. どんな事業をしていますか?
A. 公式サイトによると、事業内容は「Kyashアプリおよび法人送金サービスの企画・開発・運営」です。個人向けの「Kyash」はVisaプリペイドカードを発行するデジタルウォレットで、チャージ・決済・個人間送金・出金・家計簿機能などを提供します。法人向けの法人送金サービスは、企業から個人・企業への送金を行うもので、2024年6月に送金件数累計40万件・送金額累計20億円を突破したと公表されています。
Q. 資金調達の状況はどうなっていますか?
A. 公式リリースによると、2022年3月17日にシリーズDで総額約49億円の調達を公表しています。投資家はJPインベストメント、Block, Inc.(旧Square)、Greyhound Capital、Altos Ventures、Goodwater Capital、StepStone Group、Yitu Capital、SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、AG Capital、ジャフコ グループ、SMBCベンチャーキャピタル、W venturesです。それ以降の大型調達については公式リリースで確認できる情報がないため、直近の状況は面接で確認することをおすすめします。
※本記事は、株式会社Kyashの公式サイトおよび公式のプレスリリースをもとに構成しています。同社は非上場であり、有価証券報告書による開示がないため、従業員数・売上高・平均年収などは扱っていません。数値は各リリースに記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
- 株式会社Kyash 会社概要
- 株式会社Kyash「Kyash、シリーズDにて総額約49億円の資金調達を実施」(2022年3月17日)
- 株式会社Kyash「Kyash法人送金サービス、送金件数累計40万件・送金額累計20億円を突破」(2024年6月6日)
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。