キャリアリンクの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

キャリアリンク 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

キャリアリンク株式会社は、東証プライム上場(6070)の人材サービス企業です。社名からは人材紹介や派遣の会社を想像しやすいのですが、第30期(2026年3月期)の連結売上高446億4,248万円のうち、BPO関連事業部門だけで267億1,563万円を占めます。主要な取引先は地方自治体で、取引自治体数は206(有価証券報告書に記載)。マイナンバー関連案件や戸籍法改正関連案件、市民窓口案件といった行政事務のアウトソーシングが、この会社の中心にあります。この記事では、有価証券報告書に記載された数値をもとに事業構造と働き方を整理します。

会社概要と事業の骨格

項目内容
会社名キャリアリンク株式会社(CAREERLINK CO., LTD.)
代表者代表取締役社長 社長執行役員 成澤 素明
本店所在地東京都新宿区西新宿二丁目1番1号
設立1996年10月(一般労働者派遣事業の展開を目的に東京都新宿区にて設立)
資本金4億1,831万円(第30期末)
上場区分東証プライム市場(証券コード6070)
連結従業員数932名[外書181名](2026年3月31日現在)
提出会社従業員数706名[外書101名](同上)
企業理念「すべての人に働くよろこびを」

有価証券報告書には、めざす姿として「日本一親身な人材サービスカンパニー」という表現が記載されています。

セグメントは2つ、実体は「事務系がほぼすべて」

セグメント売上高(第30期)前期比従業員数
事務系人材サービス事業355億3,417万円+9.1%765名[120名]
製造系人材サービス事業137名[60名]
その他(自動車管理事業等)30名[1名]

事務系人材サービス事業は、さらに3つの部門に分かれます。

部門売上高(第30期)前期比
BPO関連事業部門267億1,563万円+11.5%
CRM関連事業部門35億8,747万円+13.2%
一般事務事業部門―(減収)

**連結売上446億円のうち、BPO関連事業部門が267億円。**この1部門で全体の約6割です。有価証券報告書には「地方自治体取引では、マイナンバー関連案件に加え、各種窓口業務などの長期契約案件を中心に受注領域の拡大に努め、短期契約案件である戸籍法改正関連案件の受注にも積極的に取り組む」と記載されています。

CRM関連事業部門は、コールセンター業務への派遣が中心です。札幌・仙台・大阪・福岡といった地方支店で、大手テレマーケティング事業者からの受注を拡大したと説明されています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、2026年3月31日現在の提出会社の平均年間給与は5,297千円(約529万円)、平均年齢は38.3歳、平均勤続年数は4.4年です。平均年間給与の対前事業年度増減率は**+2.9%**と記載されています。この給与には賞与、基準外賃金および報奨金が含まれると注記されています。平均年齢38.3歳に対して平均勤続年数が4.4年という組み合わせからは、中途入社の比重が高い組織構成であることが読み取れます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

開示されている指標のうち目を引くのは、男性労働者の育児休業取得率77.3%(提出会社)です。連結会社ベースでは**79.4%**と記載されています。人材サービス業界の中でも高い水準の開示です。労働時間や残業時間に関する数値は、有価証券報告書からは確認できません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

有価証券報告書の課題の項には、「人材サービス事業を営む当社グループの一番の経営資源は”人”そのものであるとの認識」「優秀な人材の採用並びに教育研修制度の充実による人材の育成に注力してまいります」と記載されています。また「社員の自己啓発意欲醸成とその支援に取り組むことで社員の能力開発に努めてまいります」との方針も示されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

管理職に占める女性労働者の割合は14.1%(提出会社)、連結会社ベースで**16.0%**です。男女の賃金差異は、提出会社で全労働者83.1%、正規雇用労働者85.4%、パート及び無期・有期雇用労働者101.5%と開示されています。有価証券報告書には、賃金差異の要因として「等級制度のある正規雇用労働者における等級毎の構成比率及び管理職比率によるもの」と説明されています。「労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております」との記載もあります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**この会社で最も多いミスマッチは、「人材会社に入る」と思って入社し、実際は行政事務の運営管理をしていた、というズレです。**求人票に並ぶのは「人材サービス」「営業」「コーディネーター」といった言葉ですが、第30期の売上構成を見ると、BPO関連事業部門が267億円で全体の約6割。取引先は206の地方自治体です。**ここでの仕事は、求職者と企業をマッチングして成功報酬を得る仕事ではありません。**自治体から受託した窓口業務や事務処理案件について、就業スタッフを募集し、スキルチェックと面談を行い、勤務シフトを組み、業務マニュアルを作り、品質を維持する。有価証券報告書にも「就業スタッフが担う業務手順設計の合理化と平易で明瞭な業務マニュアルの作成、就業スタッフの勤務シフト管理や教育を徹底する」と、業務内容がそのまま書かれています。**つまり、日々の時間の多くは案件のオペレーション設計と運営管理に使われます。****この構造は、向く人にははっきり向きます。**業務プロセスを分解して手順に落とすことが得意な人、数十人規模のスタッフを回す段取りが苦にならない人。**逆に、求職者と1対1で向き合うキャリア支援がしたくて人材業界を志望する方には、想像と違う日々になります。**面接では「配属予定の部門は、自治体案件と民間案件のどちらが中心か」「1案件あたり何名のスタッフを担当するのか」を確認してください。この2問への答えで、入社後の仕事の輪郭がかなり見えます。

業績の推移と、案件型ビジネスの振れ幅

有価証券報告書に記載された連結5期の推移です。

決算期売上高経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2022年3月期431億55万円44億4,111万円31億1,498万円
2023年3月期525億3,686万円76億4,574万円57億1,196万円
2024年3月期437億9,120万円32億8,094万円22億131万円
2025年3月期403億9,767万円27億899万円18億2,953万円
2026年3月期446億4,248万円39億1,513万円25億8,881万円

**2023年3月期の525億円をピークに2025年3月期の404億円まで下がり、第30期で446億円へ戻す。**この振れ幅が、この会社の事業モデルを端的に表しています。有価証券報告書には、第30期について「前期稼働していた民間企業向け大型案件の規模縮小などがありましたが、主力の地方自治体向けBPO関連事業において、従来から取り組んでいるマイナンバー関連案件に加え、戸籍法改正関連案件や市民窓口案件などについて積極的な受注活動を展開しました」と説明されています。

利益面では、第30期に受注損失引当金113,783千円の計上と、減損損失117,726千円の計上が記載されています。前者は「業務領域拡大の一環として受注した一部の請負案件」について、後者は「一定期間未稼働の請負案件業務システム」について計上されたものです。

中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)

有価証券報告書には、3か年の計画数値が明記されています。

決算期売上高営業利益営業利益率
2027年3月期491億円40億9,500万円8.3%
2028年3月期516億2,600万円43億500万円8.3%
2029年3月期542億9,000万円45億2,700万円8.3%

計画の位置づけとして、「2027年3月期は業容の拡大、2028年3月期と2029年3月期は、2030年3月期以降の新たな成長に向けた準備及び基盤固め」と各年度が定義されています。

沿革とグループ構成

年月主な出来事
1996年10月東京都新宿区にキャリアリンク株式会社を設立
1997年1月一般労働者派遣事業許可を取得
1999年4月有料職業紹介事業許可を取得
2007年9月社会保険庁(現・日本年金機構)より年金記録台帳の調査業務を受託し、BPO関連事業を開始
2012年11月東京証券取引所マザーズに株式を上場
2015年1月東京証券取引所市場第一部に指定
2022年4月東京証券取引所プライム市場に移行
2025年12月キャリアリンクファクトリー株式会社を完全子会社化

2007年の年金記録調査業務の受託が、現在の主力事業の起点として沿革に記載されています。行政の大型事務案件を受託した経験が、その後の自治体BPOの拡大につながった形です。

グループは当社と連結子会社3社で構成されています。株式会社ジャパン・ビジネス・サービスが事務系人材サービス事業を、キャリアリンクファクトリー株式会社が製造系人材サービス事業(食品加工部門・製造加工部門)を、東京自動車管理株式会社が自動車管理事業を担当しています。キャリアリンクファクトリーは売上高8,855,388千円と記載されており、連結売上高の10%を超える規模です。

働き方と組織の特徴

1. 主力事業の顧客は地方自治体である

取引自治体数は206(有価証券報告書に記載)。長期契約の窓口業務と、短期契約の制度改正対応案件が組み合わされています。

2. 拠点は全国に広がっている

CRM関連事業部門の説明には、札幌・仙台・大阪・福岡の各地方支店が挙げられています。有価証券報告書の課題の項にも「事業地域の広域化、業務領域の拡大に応じて支店、BPOセンターなどの拠点網の充実を機動的に実施する」と記載されています。

3. AI・DX投資が経営課題として明示されている

「請負案件などの業務処理にAIの活用を含めたDX推進などイノベーション・テクノロジーを積極的に業務に取り入れて活用していく」との方針が示されています。

4. 外国籍人材の活用が製造系の軸になっている

製造系人材サービス事業について「高スキル外国籍スタッフを軸とした新規業務領域参入」「2027年4月から施行される育成就労制度などにも積極的に取り組んでまいります」と記載されています。

5. 情報管理の要求水準が高い

自治体の個人情報を扱う事業構造上、「品質管理、個人情報などの機密情報管理などのリスク管理についても業務に従事する社員、スタッフのみならず全従業員に対してレジリエンスカルチャーの醸成に努めている」との記述があります。ISMS・プライバシーマーク・ISO9001の認証取得も沿革に記載されています。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

エージェントベストの見解

この会社を受ける方には、面接の終盤で問われやすい論点があります。「入札と契約更新の前提で仕事ができるか」です。自治体BPOは、案件が入札や委託契約の単位で動きます。長期契約案件もあれば、戸籍法改正関連のような制度改正に紐づく短期案件もある。受注できた案件は立ち上げ、終わった案件は畳む。この繰り返しが業務の基本リズムになります。第30期には、受注した請負案件について受注損失引当金113,783千円を計上した旨が有価証券報告書に記載されています。理由として「当該業務運用経験者育成の観点から、投入要員を増強したことなどにより今後赤字が見込まれると判断した」と説明されている。つまり、案件単位で採算が読み違うことがあり、その責任は運営側が負う構造です。****面接で見られるのは、この不確実性を前提に動けるかどうかです。準備としては、次の2つを言語化しておくことをおすすめします。1つ目、「立ち上げ期のプロジェクトで、決まっていないことを自分で決めて進めた経験」。マニュアルも人員も揃っていない状態から立ち上げる場面が実際に多いためです。2つ目、「予定と実績がずれたときに、どう手を打ったか」。要員計画や工数見積もりのズレは、この事業では日常的に起こります。**「言われたとおりに運用しました」という説明で止まると、運営管理の担い手としての像が伝わりません。**決めた・巻き取った・立て直した、という動詞で語れる経験を1つ用意しておいてください。

選考に向けた準備

公開情報の範囲で整理します。選考プロセスは時期や職種により変動しますので、最新の内容は公式採用サイトでご確認ください。

1. BPO・CRM・製造系のどこを志望するのか決める

事務系人材サービス事業(BPO関連・CRM関連・一般事務)と製造系人材サービス事業では、顧客も業務も別物です。自分がどの部門に応募しているのかを特定してから志望動機を作るほうが、話が具体的になります。

2. 「行政の事務がなぜ外部に出るのか」を自分の言葉で説明できるようにする

マイナンバー関連、戸籍法改正関連、市民窓口。いずれも制度と紐づいた業務です。制度の変更が需要を生み、自治体の人員では吸収しきれないから外部化されるという構造を理解していると、事業への理解が伝わります。

3. 職務経歴書には「人数」と「期間」を入れる

何名の体制を、何か月間、どの品質基準で回したのか。**運営管理の経験は、規模と期間を書かないと伝わりません。**トラブル対応の経験があれば、原因・打ち手・結果の順で1件だけ具体的に書くと効果的です。

まとめ

よくある質問

Q. キャリアリンクの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書(第30期)によると、2026年3月31日現在の提出会社の平均年間給与は5,297千円(約529万円)、平均年齢は38.3歳、平均勤続年数は4.4年です。対前事業年度の増減率は+2.9%と記載されています。この給与には賞与、基準外賃金および報奨金が含まれると注記されています。部門や等級により実際の水準は異なりますので、応募ポジションのレンジは求人票と面接で確認することをおすすめします。

Q. どんな事業をしている会社ですか?

A. 有価証券報告書によると、事務系人材サービス事業(BPO関連・CRM関連・一般事務の3部門)と製造系人材サービス事業を中心に展開しています。第30期の売上構成では事務系人材サービス事業が355億3,417万円で、そのうちBPO関連事業部門が267億1,563万円を占めます。地方自治体向けのマイナンバー関連案件、市民窓口案件、戸籍法改正関連案件などが主力で、取引自治体数は206と記載されています。

Q. 今後の成長計画は公表されていますか?

A. 有価証券報告書には、2027年3月期から2029年3月期を計画期間とする中期経営計画の数値が記載されています。**2029年3月期の売上高542億9,000万円、営業利益45億2,700万円、営業利益率8.3%**という計画です。事業展開地域と業務領域の「ダブル広域化」、民間企業向けBPO関連事業の業務領域拡大、製造系での高スキル外国籍スタッフを軸とした新規領域参入などが施策として挙げられています。


※本記事は、キャリアリンク株式会社が提出した有価証券報告書(第30期・2025年4月1日~2026年3月31日)に記載された公開情報をもとに構成しています。数値はいずれも同報告書に記載された時点のものです。募集要項・選考プロセス・各種制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)