カミナシの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

カミナシ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書が存在しない会社を、どう調べるか

カミナシは非上場企業です。有価証券報告書を提出していないため、平均年収も従業員数も公表されていません。転職を検討する立場からすると、上場企業と同じ方法では調べられません。

この記事では、公式サイトと製品に関する公表情報から読み取れる事実だけを扱います。推測で数値を補うことはしません。読み取れない項目は、読み取れないと書きます。

そのうえで、この会社が何を作っていて、どこに人を投じているかは、公表されている製品リリースの流れからかなり具体的に分かります。本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。

会社概要と現場DXプラットフォーム

公式サイトの会社概要に記載されている項目は次のとおりです。

項目内容
会社名株式会社カミナシ
上場区分非上場
本社所在地東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F
サテライトオフィス東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQUARE 12F
事業内容現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズ製品の開発および提供
設立2016年12月15日
資本金1億円
認証ISMS(JIS Q 27001:2025 / ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024)

従業員数は公式サイトに記載がありません。 上場企業であれば有価証券報告書から確認できる項目ですが、この会社では公開されていません。面接の場で確認する項目になります。

事業内容の記載は「現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズ製品の開発および提供」です。対象としているのは、オフィスで働くデスクワーカーではなく、製造、食品、ビルメンテナンスといった現場で働く人の業務です。

出展している展示会が、狙う市場を示している

公式ニュースを見ると、出展・開催しているイベントに傾向があります。2026年だけでも、食品機械の展示会である「FOOMA JAPAN 2026」(5月)、食品関連の「FABEX東京2026」(4月)、「ビルメンテナンス イノベーションサミット2026」(5月)が並びます。

食品製造とビルメンテナンスが、現在の主要な市場だと読み取れます。導入事例として公表されている企業も、製菓、電化工業、グローバルテクノロジーズといった製造業が中心です。

評判の傾向

年収・評価制度

非上場のため公式な水準は公表されていません。スタートアップ企業一般の傾向として、ストックオプションを含めた報酬設計が採られることがありますが、この会社の制度については公開情報から確認できません。面接で確認する項目になります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

ワークライフバランス

顧客が製造業やビルメンテナンス業であるため、顧客の稼働時間に合わせた対応が生じるという指摘が見られます。一方で、リモートを含む柔軟な働き方に関する言及も見られます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

キャリア・成長機会

製品が複数に分かれており、担当領域が明確になってきているという声が見られます。組織の拡大に伴って役割が変わることを、機会と捉える声と落ち着かないと捉える声の両方があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

社風・人間関係

現場で働く人の課題に向き合うという方向性が共有されているという声が見られます。顧客の現場へ足を運ぶ姿勢に関する言及も見られます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

エージェントベストの見解

この会社を検討される方は、同じSaaS領域の企業と並べて比較しているケースが多く見られます。判断が割れるのは、顧客がデスクワーカーか、そうでないかという点です。一般的な業務系SaaSでは、利用者はPCの前に座り、操作に慣れています。この会社が対象とするのは、工場のライン、食品工場の衛生管理、ビルの巡回といった現場です。利用者は手が塞がっていて、端末に向かう時間が短く、ITに習熟しているとは限りません。この制約が製品設計にも営業活動にも効いてきます。「使いやすいUIを作る」という言葉の意味が、他社と違ってきます。比較検討の際は、自分が解きたい課題がどちらの世界にあるかを先に整理することをお勧めします。現場の制約を面白いと感じるか、面倒だと感じるか。ここで評価が分かれます。

4製品に分かれたシリーズ構成

公式ニュースから、『カミナシ』シリーズが複数の製品で構成されていることが分かります。

製品公表情報から読み取れる領域
カミナシ レポート現場の記録・帳票。導入事例が最も多く公表されている
カミナシ 教育現場向けの教育・マニュアル
カミナシ 従業員従業員に関する業務
カミナシ 設備保全設備の保全管理

カミナシ レポートが中核と読み取れます。2026年に公表された導入事例では、TBグローバルテクノロジーズが品質管理の強化のために導入(7月)、大和電化工業所が『カミナシ レポート』と『カミナシ 設備保全』を併せて導入(6月)しています。複数製品を組み合わせて導入する形が出てきていることが分かります。

2026年4月には『カミナシ レポート』が「ITreview Grid Award 2026 Spring」で3部門を受賞しています。

AI機能への投資が続いている

製品リリースの流れを追うと、直近の開発の方向が読み取れます。

2026年6月2日に『カミナシ 教育』へ「AIマニュアル作成機能」が追加され、2026年8月4日には同機能が音声・テキスト入力に対応したことが公表されています。2か月で機能を拡張していることになります。

現場の作業手順をマニュアル化する作業は、これまで人手で行われてきました。ここにAIを充てる方向は、この会社が扱う顧客の課題と直接つながります。現場の担当者が文書を書く時間を取りにくいという制約があるためです。

外国人材の受け入れに寄せた機能追加

公式ニュースのなかで、他のSaaS企業とは異なる動きが2つあります。

「やさしい日本語」表示機能

2026年4月22日、『カミナシ 従業員』に「やさしい日本語」表示機能が追加されたことが公表されています。日本語を母語としない従業員が業務システムを使う場面を想定した機能です。

育成就労制度に関する調査の公表

同じ2026年4月22日に、育成就労制度の施行まで約1年という時点で、転籍対策が「未着手」の企業が約3社に1社であるという調査結果を公表しています。

この2つは、現場の労働力に占める外国人材の比率が上がっているという前提に立った動きです。製造業や食品業の現場で働く人を対象にする以上、この領域は避けて通れません。転職を検討する立場からすると、この会社が向き合っている課題の性格を示す材料になります。

非上場企業の年収をどう見積もるか

この会社は有価証券報告書を提出していないため、平均年収を確認する手段がありません。企業固有の数値を書くことは避けます。

代わりに、確認の手順を整理します。

募集要項の提示レンジを見る

非上場企業では、これが最も確度の高い情報です。レンジの上限ではなく、自分の経験がどこに位置づくかを面接で確認します。

ストックオプションの条件を聞く

スタートアップ企業では、報酬の一部が株式に関する権利で構成されることがあります。付与の有無、行使の条件、想定される時期。この3点を確認すると、提示された金額の意味が変わります。ただし制度の有無は会社によって異なるため、この会社に制度があるかどうかは公開情報からは確認できません。

評価と昇給の頻度を聞く

組織が拡大する局面では、入社時の水準より、その後の変化のほうが大きくなることがあります。

業界水準と比べる

同じSaaS領域の上場企業であれば、有価証券報告書から平均年間給与を確認できます。それらを並べて相場観を作ったうえで、提示額を評価する方法があります。

向いている人/向いていない人

向いている人

現場に足を運ぶことをいとわない方

顧客は工場やビルの現場です。会議室で仕様を決めるより、現場を見て制約を理解する仕事の比重が高くなります。

制約の多い環境での設計に関心がある方

利用者は手が塞がっていて、操作に慣れているとは限りません。この制約下で使える仕組みを作ることに面白さを感じられるかどうかは、適性を分けます。

社会構造の変化に関心がある方

「やさしい日本語」機能や育成就労制度に関する調査の公表は、労働力構成の変化に向き合っていることを示しています。この領域に関心がある方には、扱う課題が具体的です。

向いていない人

公開情報の多さを重視する方

非上場のため、従業員数も業績も公表されていません。入社判断に必要な情報を自分で集め、面接で確認する必要があります。この不確実性を許容できない場合は、上場企業のほうが向いています。

デスクワーカー向けの製品を作りたい方

対象は現場で働く人です。オフィスワーカーの生産性を上げる製品を作りたい場合、日々の仕事とのずれが生じます。

エージェントベストの見解

非上場のスタートアップを検討する際に多い失敗が、「事業への共感」だけで意思決定してしまうことです。この会社が扱う領域は、社会的な意義が分かりやすく、面接でも共感が生まれやすい性格を持っています。ただし入社判断に必要なのは、共感とは別の情報です。確認しておきたいのは3点あります。ひとつ、直近1年の従業員数の増減。増えているのか、横ばいなのか。ふたつ、自分が入る組織の人数と、そこでの役割の定義。スタートアップでは組織図が短期間で変わるため、入社時点の想定と半年後が違うことがあります。みっつ、製品ごとの位置づけ。4つの製品があり、どれが投資対象でどれが安定運用かによって、担当したときの仕事の性格が変わります。いずれも公開情報からは分かりません。面接で聞く前提で準備しておくと、判断の精度が上がります。

選考に向けた準備

選考フローの概要

公開されている情報の範囲では、書類選考、複数回の面接という流れが一般的とされています。職種によっては課題が課される場合があります。回数や内容は時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜこの業界か」では、現場で働く人の業務という領域に関心を持った理由を整理します。デスクワーカー向けのサービスとの違いをどう理解しているかまで話せると、調べた深さが伝わります。

「なぜこの会社か」では、公表されている製品の動きに触れます。『カミナシ 教育』のAIマニュアル作成機能が2026年6月に追加され、8月に音声・テキスト入力へ対応したこと。『カミナシ 従業員』に「やさしい日本語」表示機能が加わったこと。これらは公式サイトから確認できる事実です。

職務経歴書で見られるポイント

現場を持つ顧客を相手にした経験があれば、業種と規模を具体的に書きます。製造業、食品、物流、建設、ビルメンテナンスのいずれかに接点があれば、その経験は直接つながります。

制約の多い環境で仕組みを作った経験も評価されます。利用者がITに習熟していない、操作の時間が取れない、といった条件下で何を作り、どう定着させたか。定着率や利用継続の指標があれば、数字で書きます。

まとめ

カミナシは2016年12月15日に設立された非上場企業で、現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズを開発・提供しています。本社は東京都千代田区神田鍛冶町、資本金は1億円です。

有価証券報告書を提出していないため、従業員数も平均年収も公表されていません。上場企業と同じ方法では調べられない点は、検討にあたって前提になります。

製品は『カミナシ レポート』『カミナシ 教育』『カミナシ 従業員』『カミナシ 設備保全』の4つが公表されています。2026年には『カミナシ 教育』へのAIマニュアル作成機能の追加と拡張、『カミナシ 従業員』への「やさしい日本語」表示機能の追加が公表されています。

食品機械やビルメンテナンスの展示会に出展しており、製造業・食品業・ビルメンテナンスが主要な市場だと読み取れます。選考では、現場を持つ顧客を相手にした経験が材料になります。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年収はどのくらいですか。

A. 非上場企業のため有価証券報告書がなく、平均年収は公表されていません。企業固有の数値をお示しすることはできません。募集要項に提示されるレンジと、面接での確認が判断材料になります。スタートアップでは報酬の一部が株式に関する権利で構成される場合がありますが、この会社に制度があるかどうかは公開情報からは確認できません。

Q. 未経験でも転職できますか。

A. 職種によります。現場を持つ顧客、たとえば製造業、食品、物流、建設、ビルメンテナンスといった業種に接点のある経験は、業界知識として評価されやすいと考えられます。具体的な応募要件は公開情報からは読み取れないため、募集要項でご確認ください。

Q. 従業員数はどのくらいですか。

A. 公式サイトの会社概要に従業員数の記載はありません。非上場のため有価証券報告書からも確認できません。組織の規模は入社判断に影響する情報のため、面接の場で直接確認することをお勧めします。あわせて直近1年の増減を聞くと、組織の状況が分かります。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)