HACARUSの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社HACARUSが掲げるのは「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」です。同社はスパースモデリングという技術を軸に、製造・建設・インフラ向けのAI検査・予知・効率化を手がけています。シリーズBまでの累計調達額は13億円(2020年11月時点)。京都に本社を置き、資本金は1億円です。**非上場のため有価証券報告書はなく、従業員数・売上・平均年収は公式に開示されていません。**この記事では、公式サイトとプレスリリースから事業と組織の実態を整理します。
会社概要と「少ないデータ」という技術選択
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社HACARUS(HACARUS INC.) |
| 設立 | 2014年 |
| 代表者 | 代表取締役 染田 貴志 |
| 資本金 | 100,000,000円(1億円) |
| 所在地 | 京都本社:京都府京都市中京区高宮町206 御池ビル8階/東京オフィス:東京都中央区日本橋堀留町1丁目9番10号 日本橋ライフサイエンスビルディング7内 |
| 事業内容 | 「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」の提供。製造・建設・インフラなど各業界向けのAI検査・予知・効率化ソリューション |
| 上場区分 | 非上場(有価証券報告書の提出義務がないため、従業員数・売上高・平均年収などは公表されていません) |
この記事で扱う数値は、すべて同社の公式サイトおよび公式プレスリリースに記載されたものです。
スパースモデリングという選択
同社の技術的な特徴は、社名とともに繰り返し使われる「スパースモデリング」です。公式サイトの技術ページにも項目が設けられています。
**「少ないデータで」**という言葉が事業説明の冒頭に置かれている点が、この会社の位置づけを示しています。大量のデータを前提とするディープラーニングとは異なるアプローチを選んだ会社です。
2020年11月のシリーズB完了時のリリースには、事業の柱として次の4つが挙げられています。
| 領域 |
|---|
| マテリアルズインフォマティクスと創薬研究 |
| 外観検査と労働安全のAIソリューション |
| データサイエンスのコンサルティングサービス |
| AI導入のための人材育成プログラム |
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
**同社は非上場のため、平均年収は公式に開示されていません。**上場企業であれば有価証券報告書に記載される「平均年間給与」「平均年齢」「平均勤続年数」に相当する情報も公表されていません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
働き方に関する制度の詳細は、公式リリースからは確認できません。なお同社は京都本社と東京オフィスを公式サイトに記載しており、2020年時点のリリースでは京都本社・東京R&Dセンター・神戸R&Dセンター・マニラ開発センターという4拠点体制でチームを拡大する方針が示されていました。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
AI導入のための人材育成プログラムを事業の1つとして提供しており、過去にはデータサイエンティスト育成で実績を持つ企業と提携して独自の人材育成プログラムを共同開発した旨も公表されています。技術面ではスパースモデリング、エッジAI、AIチップといった領域が扱われています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
**従業員数は公式に開示されていません。**2020年11月時点のリリースでは「100社以上の企業・組織」にサービスを提供してきたと記載されています。京都に本社を置くAI企業で、2026年1月には「J-Startup KANSAI 2025」に選定されたことが公表されています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「少ないデータで」。この4文字が、この会社のすべてを説明します。**当メディアはこの数か月、AI関連企業の有価証券報告書と公式情報を読み続けてきました。**多くの会社は「大量のデータ」を前提に語ります。**同じ時期に読んだ企業では、AI insideが「AI-OCR」で紙の情報をデータ化し、Appier Groupが「膨大なトランザクション・データや、画像・動画等の非構造化データが爆発的に増加」と書き、Findyが「GitHubやGitLab等のデータ解析」を技術基盤としていました。HACARUSは逆を選んでいます。「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」——これが公式サイトの事業説明です。**技術的な背景は、スパースモデリングにあります。**大量の学習データを必要とするディープラーニングに対し、限られたデータから特徴を抽出するアプローチです。**なぜこれが事業になるのか。**顧客の顔ぶれを見ると分かります。**製造・建設・インフラ。**そして直近のプレスリリースには、リョービのダイカスト外観検査、第一工業薬品の排水処理施設のAI早期警戒システム、戸田建設のAIチャットボット構築といった導入事例が並びます。**これらの現場に共通するのは「不良品のデータが大量には存在しない」ことです。**良品ばかりが流れるラインで、めったに出ない不良を見つける——データが少ない前提でなければ成立しない領域です。**応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、技術の選択が事業領域を決めている。**大量データがない現場に入れることが、そのまま差別化になります。2つ目、顧客が製造業の現場である。当メディアが同じ時期に読んだ企業で言えば、Arentが建設業界のニッチ領域に入ったのと同じ構図です。業界知識が求められます。****3つ目、直近はAI外観検査に集中している。2025年11月に食品パッケージ向け、12月にゴム製品の全数自動検査、2026年3月にポカヨケ検査仕様の「HACARUS Check」——プレスリリースの多くが外観検査です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「スパースモデリングが有効な案件と、そうでない案件はどう見分けますか」。2つ目、「外観検査以外の領域は、いま売上のどのくらいですか」。3つ目、「顧客の現場にはどのくらいの頻度で行きますか」。
資金調達と拠点
公式リリースで確認できる資金調達は、次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2018年10月5日 | 1億円の資金調達を実施し、総額2.7億円のシリーズA資金調達を完了。「AIチップ・エッジコンピューティング開発を加速」 |
| 2020年11月16日 | シリーズBラウンドを完了。累計調達額13億円 |
シリーズBの投資家
| 区分 | 投資家 |
|---|---|
| リード投資家 | MTG Ventures/りそなキャピタル6号投資事業組合/PARKINSON Laboratories/日本政策金融公庫 |
| フォローオン投資家 | 大原薬品工業/みやこキャピタル/中信ベンチャーキャピタル |
資金使途も明記されています。
- マテリアルズインフォマティクスと創薬研究のR&D強化
- 京都本社・東京R&Dセンター・神戸R&Dセンター・マニラ開発センターにわたるチーム拡大による、国内およびグローバルでの事業拡大
大原薬品工業(製薬)とみやこキャピタル・中信ベンチャーキャピタル(京都の地域金融系)が名を連ねている点は、この会社の事業領域と立地を示しています。
なお、同リリース時点で「100社以上の企業・組織」にサービスを提供してきたと記載されています。
直近のプレスリリースから読む事業の現在地
公式サイトのプレスリリース一覧から、直近の動きを時系列で整理します。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年7月22日 | 戸田建設のAIチャットボット構築を支援 |
| 2026年7月8日 | ITトレンドEXPO2026 Summer に出展 |
| 2026年7月1日 | 労災防止AI向け再学習クラウドアプリ「HACARUS Field Vision Tuner」を提供開始 |
| 2026年6月29日 | 「2026 Japan–U.S. Innovation Awards Innovation Showcase」に選出 |
| 2026年6月4日 | 製造不良発生の未然防止を目指すAI外観検査の新コンセプトを紹介 |
| 2026年4月1日 | ヒューマノイド活用の初期検証を加速する「HACARUS Humanoid Lab」を始動 |
| 2026年3月18日 | ものづくりワールド名古屋でポカヨケ検査仕様の「HACARUS Check」を初披露 |
| 2026年3月12日 | 第10回ものづくり日本大賞「優秀賞」を受賞 |
| 2026年3月5日 | リョービ、ダイカスト外観検査に「HACARUS Check」を導入 |
| 2026年2月25日 | 第一工業製薬に排水処理施設のAI早期警戒システムを導入 |
| 2026年1月23日 | 「J-Startup KANSAI 2025」に選定 |
| 2025年12月5日 | AI外観検査ソフト「HACARUS Check」、ゴム製品の全数自動検査を実現 |
| 2025年11月27日 | 食品パッケージ向けAI外観検査ソリューションを提供開始 |
| 2025年10月7日 | 「第8回[名古屋]ネプコン ジャパン」に出展 |
| 2025年9月24日 | 生成AIで業務データ活用を加速する「HACARUS GenAI Consulting」サービスを開始 |
この一覧から3つのことが読み取れます。
**1つ目、主力プロダクトは「HACARUS Check」(AI外観検査)である。**ゴム製品、食品パッケージ、ダイカスト、ポカヨケ検査——適用領域が広がり続けています。
**2つ目、領域が外観検査の外へ広がっている。**労災防止AI(HACARUS Field Vision Tuner)、排水処理施設のAI早期警戒システム、AIチャットボット構築、生成AIコンサルティング。
**3つ目、新しい技術領域にも手を伸ばしている。**2026年4月に「HACARUS Humanoid Lab」を始動し、ヒューマノイド活用の初期検証を加速するとしています。
外部からの評価も複数公表されています。第10回ものづくり日本大賞「優秀賞」受賞(2026年3月)、「J-Startup KANSAI 2025」選定(2026年1月)、「2026 Japan–U.S. Innovation Awards Innovation Showcase」選出(2026年6月)。
顧客企業の顔ぶれ
公式リリースで導入が公表されている企業には、次のような例があります。
| 企業 | 内容 |
|---|---|
| リョービ株式会社 | ダイカスト外観検査に「HACARUS Check」を導入(2026年3月5日) |
| 第一工業製薬株式会社 | 排水処理施設のAI早期警戒システムを導入(2026年2月25日) |
| 戸田建設株式会社 | AIチャットボット構築を支援(2026年7月22日) |
製造業(ダイカスト)、化学(排水処理)、建設(チャットボット)——**業種も用途も異なります。**共通するのは、現場に固有の課題を、限られたデータでAI化するという点です。
エージェントベストの見解
**非上場企業を評価するとき、当メディアが見るのは「公式に出ている一次数値の種類」です。**この会社の場合、はっきりした偏りがあります。
| 層 | HACARUSで確認できたこと |
|---|---|
| ① 事業の広がり | 導入企業名が実名で複数公表(リョービ、第一工業製薬、戸田建設)。主力「HACARUS Check」の適用領域が拡大(ゴム製品・食品パッケージ・ダイカスト・ポカヨケ)。新領域への展開(労災防止AI、生成AIコンサル、ヒューマノイド) |
| ② 外部評価 | 第10回ものづくり日本大賞「優秀賞」、J-Startup KANSAI 2025、2026 Japan–U.S. Innovation Awards Innovation Showcase |
| ③ 資金 | シリーズA 2.7億円(2018年)、シリーズB完了で累計13億円(2020年11月)。それ以降の調達は公式リリースで確認できない |
| ④ 組織 | 設立2014年、代表取締役 染田貴志、資本金1億円、京都本社+東京オフィス。従業員数は非公表 |
**①と②は充実している一方、③と④が薄い。**当メディアが同じ時期に読んだ非上場企業と並べると、位置づけが見えます。
| 会社 | 直近の資金情報 | 組織の数値 |
|---|---|---|
| Findy | 2025年5月にシリーズD 20.5億円(累計43億円) | 従業員478名・資本金 |
| Hacobu | 2025年5月に7億円(累計約56億円) | 従業員220名・資本金 |
| 10X | 2025年4月に21億円 | 働き方指針・福利厚生 |
| HACARUS | 2020年11月のシリーズBが最後 | 資本金のみ |
**資金と組織の最新情報が出ていないことは、「悪い」という意味ではありません。**非上場企業には開示義務がなく、出す・出さないは会社の判断です。ただし応募者としては、聞くべきことが明確になります。****とくに重要なのは、事業の勢いと資金の情報がずれている点です。プレスリリースは2025年9月以降だけで15本近く出ており、導入事例も外部評価も続いています。事業は動いている。一方で、公式に確認できる調達は2020年11月で止まっています。この5年間、事業収益で回してきたのか、非公表の調達があったのか。****これは、入社を検討するうえで最も重要な確認事項です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「直近の資金調達はいつで、いまのランウェイはどのくらいですか」。2つ目、「従業員数と、直近1年の入社・退職を教えてください」。3つ目、「黒字化はしていますか。していない場合、時期の目標はありますか」。**この3つは、上場企業なら有価証券報告書で分かることです。**非上場企業では、聞かなければ分かりません。
働き方とキャリア形成の特徴
公式情報から読み取れる特徴は、次のとおりです。上場企業と異なり働き方の制度は公表されていないため、確認できる範囲のみを記載します。
1. 京都に本社がある
京都市中京区に本社、東京都中央区にオフィス。2020年時点のリリースでは京都本社・東京R&Dセンター・神戸R&Dセンター・マニラ開発センターという体制が示されていました。
2. 顧客は製造・建設・インフラの現場である
リョービ(ダイカスト)、第一工業製薬(排水処理)、戸田建設(建設)といった導入が公表されています。
3. 主力プロダクトはAI外観検査である
「HACARUS Check」がゴム製品、食品パッケージ、ダイカスト、ポカヨケ検査へ広がっています。
4. 新領域への展開が続いている
労災防止AI、生成AIコンサルティング、ヒューマノイド活用の検証(HACARUS Humanoid Lab)。
5. 人材育成プログラムを事業として持つ
「AI導入のための人材育成プログラム」が事業の柱の1つに挙げられています。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- 少ないデータでのAI開発に関心がある人……スパースモデリングが技術の軸です
- 製造業の現場課題に向き合いたい人……外観検査、労災防止、排水処理などが対象です
- 関西を拠点に働きたい人……京都に本社があります
- 技術の適用先を自分で開拓したい人……業種も用途も異なる案件が並びます
- 新領域の立ち上げに関わりたい人……ヒューマノイドや生成AIコンサルの検証が始まっています
向いていない可能性がある人
- 応募前に年収や従業員数を確認したい人……非上場で、これらは公式に開示されていません
- 直近の資金状況を把握してから判断したい人……公表されている調達は2020年11月が最後です
- 大量データを前提としたAI開発をしたい人……技術の軸はスパースモデリングです
- 制度が明文化された環境を望む人……働き方や福利厚生の詳細は公表されていません
- 現場に行きたくない人……顧客は製造・建設・インフラの現場です
選考に向けた準備
1. スパースモデリングの位置づけを理解する
「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」。なぜ製造業の外観検査で「少ないデータ」が要件になるのかを、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。不良品のサンプルが大量には存在しない、という現場の事情と結びつけられると説得力が増します。
2. 導入事例を具体的に押さえる
リョービ(ダイカスト外観検査)、第一工業製薬(排水処理施設のAI早期警戒システム)、戸田建設(AIチャットボット構築)。業種も用途もばらばらです。「なぜこの3社に共通して価値を出せるのか」を考えておくと、事業理解が深く伝わります。
3. 開示されていない情報は、質問リストにしておく
従業員数・売上・給与レンジ・直近の資金調達状況は公表されていません。とくに「公表されている調達が2020年11月で止まっている」点は、面接で確認しておきたい項目です。事業のプレスリリースは活発に出ているので、その勢いと資金の状態を結びつけて聞けると、準備の深さが伝わります。
まとめ
- 株式会社HACARUSは2014年設立、代表取締役は染田貴志氏、資本金1億円。京都に本社、東京にオフィスを置いています
- **「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」**を掲げ、スパースモデリングを技術の軸としています
- シリーズA 2.7億円(2018年)、シリーズB完了で累計13億円(2020年11月時点)。投資家にMTG Ventures、りそなキャピタル、日本政策金融公庫、大原薬品工業、みやこキャピタル等が名を連ねます
- 主力プロダクトはAI外観検査「HACARUS Check」。リョービ(ダイカスト)、第一工業製薬(排水処理)、戸田建設(AIチャットボット)などへの導入が公表されています
- 第10回ものづくり日本大賞「優秀賞」受賞、J-Startup KANSAI 2025選定など外部評価も公表されています
- 非上場のため、従業員数・売上高・平均年収は公式に開示されていません
よくある質問
Q. HACARUSの平均年収はいくらですか?
A. **同社は非上場のため有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収は公式に開示されていません。**公式サイトの会社概要にも従業員数の記載はありません。給与水準は求人票の提示レンジと面接での確認が手がかりになります。
Q. どんな技術を使っていますか?
A. 公式サイトによると「少ないデータで、抜本的な問題解決につなげるAIソリューション」を提供しており、技術の軸はスパースモデリングです。2018年のシリーズA資金調達では「AIチップ・エッジコンピューティング開発を加速」と記載されており、エッジAIの領域も扱っています。
Q. どんな企業が導入していますか?
A. 公式リリースで公表されている例として、リョービ株式会社(ダイカスト外観検査に「HACARUS Check」を導入・2026年3月)、第一工業製薬株式会社(排水処理施設のAI早期警戒システム・2026年2月)、戸田建設株式会社(AIチャットボット構築の支援・2026年7月)があります。2020年11月時点のリリースでは「100社以上の企業・組織」に提供してきたと記載されています。
※本記事は、株式会社HACARUSの公式サイトおよび公式のプレスリリースをもとに構成しています。同社は非上場であり、有価証券報告書による開示がないため、従業員数・売上高・平均年収などは扱っていません。数値は各情報に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
- 株式会社HACARUS 会社概要
- 株式会社HACARUS「HACARUS closes Series B Round - Raised 1.3 Billion Yen to date」(2020年11月16日)
- 株式会社HACARUS プレスリリース一覧
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。