NTTデータ グローバルソリューションズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

NTTデータ グローバルソリューションズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

NTTデータ グローバルソリューションズは、NTTデータグループのなかでSAPを専門に扱う会社です。親会社であるNTTデータは連結で19万人を超える規模ですが、同社の従業員数は595名(2026年1月末時点)。グループの一員でありながら、実態は600名弱の専門会社という構造になっています。この記事では、公式の会社概要と会社案内、経済産業省のgBizINFOで確認できる範囲の事実をもとに、事業の性格・働き方・選考の準備を整理します。

SAP専業という立ち位置

公式の会社概要と会社案内に記載されている内容は、次のとおりです。

項目内容
会社名株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(NTT DATA Global Solutions Corporation)
設立2012年7月2日
資本金2億円
株主株式会社NTTデータ(100%出資)
代表者代表取締役社長 木村千彫(2026年6月10日現在)
本社東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー14階
西日本オフィス大阪府大阪市中央区本町2-6-8 センバ・セントラルビル3F
従業員数595名(2026年1月末時点)

親会社の一部門ではなく、独立した会社

同社は2012年、NTTデータのSAP事業を担う会社として設立されました。SIerの内部にSAP部門を置く形ではなく、別法人として切り出されている点が特徴です。資本金2億円、株主はNTTデータの100%出資。意思決定の系統はグループにつながりますが、採用も評価も同社の枠組みで行われます。

30カ国という展開範囲

会社案内には「お客様の進出したい場所であれば、どこであっても支援する」という方針が示され、すでに30カ国で日本企業のグローバル進出を支援していると記載されています。日本企業の海外拠点にERPを入れる、あるいは国内外の基幹システムを統合する。こうした案件が業務の中心にあると読み取れます。

gBizINFOに残る記録

経済産業省のgBizINFO(法人番号 8010601043042)には、次の内容が掲載されています。

項目内容
業種G.情報通信業
従業員数565人(男性419人、女性146人)
特許0件
商標23件
補助金交付・調達いずれも0件

公式の会社案内は595名(2026年1月末)、gBizINFOは565人。集計の時点と基準が異なるため差が出ますが、いずれも600名前後という規模を示しています。女性比率は約25.8%です。

特許0件・調達0件という記録も、事業の性格と整合します。自社で製品を開発するのではなくSAPという他社製品を扱う会社であり、官公庁の受託研究を柱とする会社でもない、ということです。

評判の傾向

年収・評価制度

NTTデータグループの給与体系に準じた安定的な水準という見方が多く、外資系コンサルティングファームのような急激な昇給は起こりにくいという指摘が見られます。一方で、SAP認定資格の取得が評価や手当につながるという声もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

ワークライフバランス

リモートワークとフレックスの運用が実態として機能している、という評価が目立ちます。プロジェクトの納期前は負荷が高まるものの、恒常的な長時間労働にはなりにくいという傾向が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

キャリア・成長機会

SAPという領域で専門性が積み上がる点を評価する声がある一方、扱う製品が固定されるため技術の幅が広がりにくいという見方も見られます。海外案件に関われるかどうかは配属によって差がある、という指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

社風・人間関係

大手グループの落ち着いた雰囲気で、個人を過度に競わせる文化ではないという評価が中心です。裏返しとして、変化のスピードを求める人には物足りなく映る、という声も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

エージェントベストの見解

「NTTデータグループ」という括りで応募先を見ている方は、規模の感覚を一度合わせておいたほうがよいと考えます。親会社のNTTデータは連結で19万人規模ですが、この会社は595名です。数百人の組織で働くことと、数万人の組織で働くことは、キャリアの進み方がまったく違います。600名弱であれば、自分が関わった案件が会社の業績に見える形で効きますし、経営層との距離も近い。一方で、社内公募で異動できる職種の幅や、育成メニューの厚みは、母体の規模に比例しがちです。面接では「グループ内の異動実績はどの程度あるか」を聞いてください。グループ会社への転籍・出向が現実的な選択肢として運用されているのか、それとも実質この会社の中で完結するのか。ここが、10年後のキャリアの広がりを左右します。

年収と評価の考え方

同社は非上場であり、有価証券報告書の提出会社ではありません。そのため、平均年間給与を公的な資料で確認することはできません。この点は、転職を検討するうえで押さえておく必要があります。

親会社のNTTデータは上場企業として有価証券報告書を提出していますが、そこに記載された平均年間給与は提出会社(NTTデータ本体)の数値であり、子会社である同社の水準を示すものではありません。グループ名で検索して出てくる年収データを、そのまま自分の提示額の目安にするのは避けたほうが賢明です。

確認しておきたいのは、次の3点です。

  1. 提示額の内訳(基本給・賞与・時間外手当の想定)
  2. 賞与の算定方式と、直近の支給実績のレンジ
  3. SAP認定資格に対する手当や一時金の有無と金額

3点目は同社に特有の論点です。SAPは認定資格の体系が整備されており、資格が案件のアサインや請求単価に影響する構造があります。資格取得を会社がどう支援し、どう処遇に反映しているかは、実額に効いてきます。

働き方の実態

会社案内には、働き方に関する具体的な記載があります。ここは公式に数字が出ている数少ない領域です。

ハイブリッド勤務

リモートワークの利用率は、全社平均で70%以上と記載されています(2023年1月〜10月の期間、正社員・契約社員がリモートワークを利用した日数から算定)。対面の会議やアイデア創出は出社、集中作業はリモートという使い分けが想定されています。

スーパーフレックス

コアタイムのないフレックスタイム制を導入しています。1日の最低勤務時間は3時間で、分断勤務も可能と明記されています。業務に支障がなければ制限なく利用できる、という記載です。

休暇

入社1年目から有給休暇20日、加えて夏季休暇5日が付与されます。初年度から20日という点は、法定の付与日数(入社半年後に10日)を上回る運用です。

これらは制度の記載であり、実際の使いやすさは配属先やプロジェクトの状況によって変わります。ただし、制度が公式資料に明示されていること自体は、判断材料として意味があります。

SAP専門というキャリアの積み上がり方

ERPの導入は、システムを入れる作業ではありません。会計・購買・生産・販売といった業務の流れを整理し、標準機能に合わせるか、合わせずに作り込むかを決める仕事です。業務知識と製品知識の両方が求められます。

同社で積み上がるのは、この2つが重なった専門性です。SAPの導入経験は転職市場で評価されやすく、コンサルティングファームのERP部門、ユーザー企業の情報システム部門、SAP関連のパッケージベンダーと、出口も複数あります。

一方で、注意すべき点もあります。扱う製品が定まっているため、クラウドネイティブな開発やデータ基盤といった領域の経験は、意識的に取りにいかないと積み上がりにくい構造があります。30カ国の展開範囲は魅力ですが、海外案件に関われるかは配属と時期に左右されます。

向いている人/向いていない人

業務と技術の両方に関心がある人

ERPは業務設計の仕事です。会計や生産管理の仕組みを理解することに面白さを感じられる方には、専門性が着実に積み上がります。

大手グループの安定基盤で専門性を深めたい人

NTTデータの100%子会社という資本関係は、案件の規模と継続性に効きます。腰を据えて一つの領域を深めたい方に合います。

グローバル案件に関わりたい人

30カ国での支援実績があり、日本企業の海外展開に関わる機会があります。語学と業務知識を組み合わせたい方には接点があります。

短期間で年収を大きく上げたい人

グループの給与体系に準じた設計であり、成果報酬の比重が高い会社ではありません。数年で年収を倍にしたい方には構造が合いません。

技術領域を広く経験したい人

SAPという製品を軸にした会社です。複数の技術スタックを横断して経験を積みたい方には、領域が絞られていると感じられる可能性があります。

エージェントベストの見解

この会社を受ける方に多いのは、「SAPは食いっぱぐれない」という理由づけだけで志望を固めてしまうケースです。実際、SAP経験者の求人は途切れませんし、その判断自体は間違っていません。ただ、面接の終盤で問われるのはそこではありません。聞かれるのは「業務要件を、標準機能に寄せる方向で顧客を説得した経験があるか」です。ERP導入の現場では、顧客の要望どおりに作り込むほど保守が重くなり、バージョンアップで苦しむ。だから標準に寄せる交渉が要る。ここを「顧客の言うとおりに作りました」としか語れないと、評価が伸びません。過去に要件を削った経験、あるいは削れずに苦労した経験を、理由とセットで言語化しておいてください。未経験の方であれば、業務の標準化に関わった話でも代替できます。

応募前に確認しておきたい6つのこと

公開されている情報だけでは埋まらない部分があります。面接で確かめておきたい論点を挙げます。

  1. 配属されるモジュールと業界。SAPは会計・購買・生産・販売など領域が分かれます。どこに入るかで、身につく業務知識が変わります。
  2. 担当するフェーズ。要件定義から入るのか、開発・テストが中心なのか。上流の経験が積めるかどうかは、次の転職での評価に直結します。
  3. 海外案件の比率。30カ国での支援実績は会社全体の数字です。自分が関わる可能性がどの程度あるかは別の話です。
  4. 顧客先常駐の有無。リモート利用率70%以上という数字は全社平均です。常駐案件では運用が変わります。
  5. SAP認定資格の支援制度。受験費用の負担、学習時間の確保、取得後の処遇への反映。この3点をセットで確認します。
  6. グループ内の異動・出向の実績。600名弱の会社で長期のキャリアを描くとき、外に出る選択肢が制度としてあるかは重要です。

このうち1と2は、入社直後の1年をほぼ決めます。3と4は生活の設計に、5と6は数年先の選択肢に効いてきます。

選考に向けた準備

選考フローについて

公開情報では、書類選考のうえで複数回の面接という一般的な構成がとられているとされています。回数や面接官の役職はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。

志望動機の組み立て

「なぜERPか」と「なぜこの会社か」を分けて用意します。前者は、業務設計に関わりたい理由を自分の経験から説明します。後者では、NTTデータ本体やコンサルティングファームのERP部門ではなく、SAP専業の600名規模の会社を選ぶ理由が問われます。規模の小ささを承知したうえで選んでいることが伝わると、説得力が出ます。

職務経歴書で見られる点

ERP経験者であれば、担当したモジュール、フェーズ(要件定義・設計・開発・テスト・保守)、規模(拠点数・ユーザー数)を数字で書きます。未経験からの応募では、担当した業務プロセスとその改善実績を具体的に書くほうが効きます。**「調整をしていた」ではなく「何をどう決めたか」**を書けているかで、書類の通過率が変わります。

まとめ

NTTデータ グローバルソリューションズについて、公開情報から確認できる点を整理します。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年収は公開されていますか。

A. 同社は非上場のため有価証券報告書がなく、平均年間給与を公的資料で確認することはできません。親会社であるNTTデータの有価証券報告書に記載された数値は提出会社の従業員に関するものであり、子会社の水準を示すものではない点に注意が必要です。提示額の内訳と賞与の実績レンジを面接で確認するのが確実です。

Q. SAP未経験でも応募できますか。

A. 募集ポジションによります。ERPの導入では業務知識が重要な要素になるため、会計・購買・生産管理などの実務経験があれば接点があります。ただし募集の状況は時期によって変わるため、最新の募集要項をご確認ください。

Q. リモートワークはどの程度できますか。

A. 公式の会社案内には、リモートワーク利用率が全社平均で70%以上(2023年1月〜10月、正社員・契約社員が利用した日数から算定)と記載されています。ただし顧客先常駐の有無や案件の性質によって運用は変わるため、応募するポジション単位での確認をおすすめします。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)