アルトナーの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
従業員1,474名のうち、1,306名が労働組合員
アルトナーは、機械・電気系の設計開発を中心とした技術者アウトソーシングの会社です。有価証券報告書(第64期・2026年1月期)を読むと、この業界の他社とは違う記載に行き当たります。
労働組合の状況です。
当社の労働組合は、アルトナー労働組合と称し、2026年1月31日現在における組合員数は1,306名で、加盟する上部団体はUAゼンセンであります。
提出会社の従業員数は1,474名ですから、**組織率は約89%**にあたります。技術者派遣の領域で、これだけの組織率を持つ会社は多くありません。有価証券報告書は「労使関係は安定しております」としています。
転職を検討する立場からすると、これは労働条件の変更が個別交渉だけで決まらない構造を示します。待遇の安定性を重視する方には材料になる一方、個別の交渉余地は小さくなる可能性があります。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。
会社概要と単一セグメント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アルトナー(ARTNER CO., LTD.) |
| 上場区分 | 東京証券取引所上場(証券コード2163) |
| 本社所在地 | 大阪市北区中之島三丁目2番18号 |
| 事業内容 | 技術者アウトソーシング(単一セグメント) |
| 従業員数 | 提出会社1,474名 ※2026年1月31日現在 |
| 決算期 | 1月 |
本社が大阪である点は、この規模の上場企業としては特徴的です。勤務地の希望がある方は、募集要項で配属拠点を確認しておく必要があります。
決算期が1月である点も押さえておきたいところです。3月期の企業とは、評価や賞与のサイクルがずれます。
有価証券報告書は「当社グループの報告セグメントは単一であるため、セグメント別の従業員数は記載しておりません」としています。事業の分散がなく、技術者アウトソーシングに集中している構造です。
第64期から連結決算が始まっている
主要な経営指標等の推移を見ると、連結の数値が第64期にしか記載されていません。
| 期 | 決算年月 | 売上高(千円) | 経常利益(千円) | 親会社株主帰属当期純利益(千円) |
|---|---|---|---|---|
| 第60期 | 2022年1月 | - | - | - |
| 第61期 | 2023年1月 | - | - | - |
| 第62期 | 2024年1月 | - | - | - |
| 第63期 | 2025年1月 | - | - | - |
| 第64期 | 2026年1月 | 12,046,664 | 1,823,883 | 1,258,741 |
第60期から第63期までが「-」で、第64期から連結の数値が出ています。連結の対象となる子会社を持ったことで、連結決算が始まったと読める記載です。
第64期の売上高は120億4,666万円、経常利益は18億2,388万円です。経常利益を売上高で割ると**15.1%**になります。人材サービスとしては高い水準です。
評判の傾向
年収・評価制度
水準は業界の平均的なところという受け止めが見られます。等級にもとづく昇給の仕組みがあるとする声があり、労働組合の存在が処遇の安定につながっているという指摘も見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
配属される顧客先の環境に左右されるという指摘が見られます。案件によって差が出るという声があります。休暇の取得については制度面を評価する声が見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
複数の顧客企業を経験することで幅が広がるとする声と、深い専門性を積みにくいとする声の両方が見られます。研修体制に関する言及も見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
所属会社と就業先が異なるため、日常的に接する相手が顧客企業の社員になるという構造への言及が見られます。所属会社の担当者との関わりの頻度について、評価が分かれています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
平均年間給与4,638,691円という数字を、そのまま低いと判断しないでください。 この会社の平均年齢は30.7歳、平均勤続年数は6.8年です。24歳前後で入社して7年在籍している人が平均像だと読めます。同じ463万円でも、平均年齢40歳の会社の463万円とはまったく意味が違います。技術者アウトソーシングでは、若手を採用して育てながら顧客先に配属する構造が一般的で、平均年齢が下がるほど平均年収も下がります。確認すべきは平均額ではなく、自分の年齢と経験で提示されるレンジです。あわせて、昇給の刻みと、どの等級で何年かかるかを聞いておくと、5年後の見通しが立ちます。労働組合があるということは、この昇給の仕組みが個別交渉ではなく制度として運用されている可能性が高いということでもあります。制度の説明を求めれば、答えが返ってくるはずです。
平均年間給与463万8千円と平均年齢30.7歳
有価証券報告書(第64期・2026年1月期)によると、提出会社の平均年間給与は4,638,691円(463万8千円)です。2026年1月31日現在の従業員数は1,474名、平均年齢30.7歳、平均勤続年数6.8年とされています。平均年間給与には賞与及び基準外賃金が含まれます。
平均年齢30.7歳は、上場企業のなかでも若い部類に入ります。平均勤続年数6.8年とあわせると、20代前半で入社して定着している層が中核にいる構成です。
技術者アウトソーシングでは、新卒や第二新卒を採用して育成し、顧客先に配属するモデルが一般的です。この会社の年齢構成は、そのモデルと整合します。
中途で入る場合、自分の年齢と経験がこの分布のどこに位置するかを踏まえて、提示額を評価する必要があります。
就業先が顧客企業になるという構造
技術者としての働き方
技術者アウトソーシングでは、所属はアルトナー、就業先は顧客企業となります。勤務地、勤務時間、使用する開発環境は案件によって変わります。
単一セグメントであることの意味
事業が技術者アウトソーシングに集中しているため、事業の分散による緩衝が効きません。顧客企業の設備投資や開発需要が、そのまま業績に反映される構造です。
労働組合がある環境
組合員1,306名、組織率約89%という規模です。労働条件の変更が組合との協議を経る構造は、待遇の予見可能性を高めます。有価証券報告書は労使関係を安定しているとしています。
大阪本社という立地
本社が大阪市北区にあります。顧客企業の所在地によって配属先が決まるため、勤務地の希望は応募時に確認しておく点です。
応募前に確認しておきたい5項目
技術者アウトソーシングでは、求人票に書かれない部分が働き方を大きく左右します。応募前に整理しておく項目を挙げます。
1. 配属先の決まり方
顧客企業への配属がどう決まるかは、会社によって運用が異なります。本人の希望をどこまで反映するのか、断ることができるのか。この運用が、入社後の満足度を大きく左右します。
2. 待機期間の扱い
案件と案件の間に待機が生じた場合、給与がどうなるかを確認します。技術者アウトソーシングでは、この期間の扱いが会社ごとに違います。
3. 昇給の刻み
平均年間給与463万8千円、平均年齢30.7歳という構成は、年次とともに積み上がる設計を示唆します。等級ごとの金額と、次の等級までの標準年数を聞くと、5年後の見通しが立ちます。
4. 研修と資格取得の支援
設計開発の領域では、扱えるツールや解析手法が配属の選択肢を広げます。研修の機会と、費用負担の有無を確認します。
5. 労働組合の運用
組合員1,306名、組織率約89%という規模です。組合が労働条件のどの範囲を扱っているかを聞くと、待遇の決まり方が見えてきます。
この5つは、いずれも面接で聞ける範囲の質問です。聞きにくいと感じる項目ほど、入社後に効いてきます。
向いている人/向いていない人
向いている人
幅広い現場を経験したい方
複数の顧客企業のプロジェクトに関わるため、特定の企業では得られない範囲の経験が積めます。
待遇の安定を重視する方
組織率約89%の労働組合があり、労働条件が制度として運用されている可能性が高い環境です。
技術者として長く働きたい方
平均勤続年数6.8年、平均年齢30.7歳という構成は、若手が定着している組織であることを示します。
向いていない人
短期で報酬を大きく伸ばしたい方
平均年間給与は463万8千円です。等級にもとづく昇給が中心であれば、短期間で跳ねる設計ではないと考えられます。
1つの製品に長く関わりたい方
案件単位で就業先が変わるモデルです。同じ製品を長期間担当し続ける働き方とは合いにくくなります。
エージェントベストの見解
技術者アウトソーシングを検討する方には、同業他社と数字を並べて見ることをお勧めしています。たとえば同じ領域のアルプス技研は、提出会社の従業員4,909名、平均年齢35.7歳、平均勤続年数9.9年、平均年間給与5,579,071円です。アルトナーは1,474名、30.7歳、6.8年、4,638,691円。平均年収の差94万円は、平均年齢の差5.0歳でおおむね説明がつきます。 つまり待遇の優劣ではなく、組織の年齢構成の違いです。この見方ができると、求人票のレンジを比較するときに惑わされません。確認すべきは会社の平均ではなく、自分の年齢と経験で提示される金額と、その先の昇給の刻みです。面接で「入社5年目の標準的な年収」を聞くと、平均額より実態に近い数字が得られます。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考、面接という流れが一般的とされています。技術職では経験を確認する面談が加わる場合があります。回数や内容は時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜこの業界か」では、技術者アウトソーシングというモデルをどう理解しているかを整理します。顧客企業に直接入社する選択肢と比べて、この形を選ぶ理由を言えるかどうかが分かれ目になります。
「なぜこの会社か」では、単一セグメントで技術者アウトソーシングに集中していること、第64期から連結決算が始まったこと、大阪に本社があることなど、公開資料から読み取れる特徴に触れます。
職務経歴書で見られるポイント
担当した工程を具体的に書きます。設計なのか、解析なのか、評価なのか、量産立ち上げなのか。使用したツールや環境もあわせて記載します。
複数の現場を経験している場合は、業種と製品の幅を明示します。技術者アウトソーシングでは、対応できる領域の広さが配属の選択肢につながります。
まとめ
アルトナーは、技術者アウトソーシングを単一セグメントで手がける会社です。東京証券取引所に上場し、本社は大阪市北区、決算期は1月です。
第64期(2026年1月期)の連結売上高は120億4,666万円、経常利益は18億2,388万円で、経常利益率は15.1%です。第63期までは連結の数値が記載されておらず、第64期から連結決算が始まっています。
提出会社の従業員数は1,474名、平均年間給与463万8千円、平均年齢30.7歳、平均勤続年数6.8年です。若手が中核を担う構成で、平均年収はこの年齢構成を踏まえて読む必要があります。
**労働組合の組合員数は1,306名で、組織率は約89%**です。技術者アウトソーシングの領域では珍しく、労働条件の予見可能性が高い環境だと読めます。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第64期・2026年1月期)によると、提出会社の平均年間給与は4,638,691円(463万8千円)です。従業員数1,474名、平均年齢30.7歳、平均勤続年数6.8年を対象とした数字で、賞与及び基準外賃金を含みます。平均年齢が若いため、同じ金額でも平均年齢の高い会社とは意味が異なります。実際の提示額は募集要項でご確認ください。
Q. 勤務地はどこになりますか。
A. 本社は大阪市北区中之島にあります。ただし技術者アウトソーシングの性格上、就業先は顧客企業となるため、配属によって勤務地が変わります。希望がある場合は応募時に確認することをお勧めします。
Q. 労働組合があると何が違いますか。
A. 有価証券報告書によると、組合員数は1,306名(従業員1,474名)で、上部団体はUAゼンセンです。労働条件の変更が組合との協議を経る構造になるため、待遇の予見可能性が高まります。一方で、個別の交渉余地は小さくなる可能性があります。制度の詳細は面接で確認することをお勧めします。
本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。