ジェネシア・ベンチャーズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ジェネシア・ベンチャーズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

ベンチャーキャピタルのファンドに、別のベンチャーキャピタルが出資することがあります。ジェネシア・ベンチャーズが公開した3号ファンドの組成完了リリースには、主な出資者としてみずほキャピタル、グリーベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、キャナルベンチャーズといった名前が並びます。加えて産業革新投資機構と日本政策投資銀行グループという政府系機関も。40億円、80億円、150億円とファンドが倍のペースで大きくなってきた背景には、この出資者の広がりがあります。この記事では、公開情報からこの会社で働くことの実態を整理します。

会社概要と2016年設立

項目内容
会社名株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
上場区分非上場
設立2016年8月
代表者田島 聡一(代表取締役/General Partner)
所在地東京都渋谷区道玄坂1-10-5 渋谷プレイス3F Orbit Shibuya内(2023年5月時点の記載)
事業内容ベンチャーキャピタル事業
URLhttps://www.genesiaventures.com/

上記は同社が2023年5月10日に公開したプレスリリースの会社概要に記載されている内容です。

代表者の肩書きが**「代表取締役/General Partner」**と併記されている点は、この業態の特徴を示しています。会社の代表であると同時に、ファンドの無限責任組合員(GP)として運用の責任を負う立場です。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、管理報酬をもとにした固定給と、ファンドの成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

投資対象地域は日本、東南アジア、インドとされ、2023年内にインドへの投資拠点開設が予定されていました。時差をまたぐ業務が想定されます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

1号ファンドで47社、2号ファンドで59社に投資しており、扱う案件数は多い構造です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

代表者の肩書きは代表取締役/General Partnerで、プレシード/シード期に特化した投資を行っています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**出資者(LP)の一覧に、他のベンチャーキャピタルの名前があったら注目してください。**この会社の3号ファンドには、みずほキャピタル、グリーベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、キャナルベンチャーズが出資しています。いずれもベンチャーキャピタルまたはその関連会社です。なぜVCがVCに出資するのか。理由は3つ考えられます。1つ目、自社が直接カバーしていない領域やステージへのアクセスを得るため。この会社はプレシード/シード期に特化し、日本・東南アジア・インドを対象としています。国内の後期ステージ中心のファンドから見れば、補完関係になります。2つ目、案件の共有です。出資関係があれば、投資先の情報が回りやすくなります。3つ目、単純な運用として。ここから応募者が読み取るべきことは何か。このファンドは業界内で評価されているということです。同業者は運用の実力を最もよく判断できる立場にあります。その同業者が出資している。これは求人票のどんな文言より説得力のある情報です。面接では「LPとの関係で、投資先にどんな支援ができますか」と聞いてみてください。多様なLPを持つファンドは、その分だけ投資先に紹介できる先も広い。ここが実務上の強みになります。

40億円・80億円・150億円というファンドの推移

同社が2023年5月10日に公開したプレスリリースには、3本のファンドの推移が記載されています。

ファンド組成規模投資社数
1号ファンド2017年12月40億円47社(国内35社、海外12社)
2号ファンド2020年10月80億円59社(国内41社、海外18社)
Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合2023年5月組成完了150億円

40億円 → 80億円 → 150億円。ほぼ倍のペースで規模が拡大しています。

組成の間隔も規則的です。2017年12月、2020年10月、2023年(組成完了の発表が5月)。約3年ごとに次号を組成してきた計算になります。

投資社数にも特徴があります。1号で47社、2号で59社。40億円で47社ということは、1社あたり平均8,500万円程度。プレシード/シード期に特化した投資の規模感が数字に表れています。

なお同社は2022年1月31日付の自社発信で、3号ファンドを組成し約100億円で1st closeしたことを公表しています。最終的に150億円で組成完了したのが2023年5月ということになります。ファンドの組成には1年以上かかることがあるという実態も、この経緯から読み取れます。

海外比率が上がっている

1号ファンドと2号ファンドの投資社数の内訳を並べると、変化が見えます。

ファンド国内海外海外比率
1号ファンド(47社)35社12社約25.5%
2号ファンド(59社)41社18社約30.5%

海外の比率が上がっています。そして3号ファンドでは、投資対象地域にインドが加わりました。プレスリリースには、1号・2号で手がけた日本・東南アジアに加えてインド投資も開始し、2023年内に投資拠点を開設する予定と記載されています。

この方向性は、働く側にとって具体的な意味を持ちます。

**1つ目は、言語です。**東南アジアとインドを対象とする以上、英語での業務は避けられません。

**2つ目は、市場の理解です。**日本のスタートアップと東南アジア・インドのスタートアップでは、市場環境も競争構造も異なります。両方を見る力が問われます。

**3つ目は、移動と時差です。**投資拠点を持つ以上、現地との連携が業務に含まれます。

応募を検討する立場では、自分がどの地域を担当することになるのかが最初の確認事項になります。

出資者にVCと政府系機関が並ぶ

同プレスリリースには、3号ファンドの主な出資者が具体的に列挙されています。

キャナルベンチャーズ、Cygames、日本政策投資銀行グループ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、グリーベンチャーズ、JA三井リース、産業革新投資機構、三井住友信託銀行、みずほキャピタル、みずほ銀行、オリエンタルランド・イノベーションズ、ウィザス、および非公開の国内機関投資家・個人投資家。

この顔ぶれは4つの層に分けられます。

ベンチャーキャピタル・その関連……キャナルベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、グリーベンチャーズ、みずほキャピタル

政府系・公的機関……日本政策投資銀行グループ、産業革新投資機構

金融機関……三井住友信託銀行、みずほ銀行、JA三井リース

事業会社……Cygames、オリエンタルランド・イノベーションズ、ウィザス

このように多様な層のLPを集めていることが、このファンドの特徴です。

とくに産業革新投資機構(JIC)は、産業競争力強化法にもとづく官民ファンドです。日本政策投資銀行グループとあわせて、政府系の資金が入っていることになります。国の制度による審査を通過したファンドであることを示します。

事業会社側では、Cygames(ゲーム)、オリエンタルランド・イノベーションズ(テーマパーク運営会社系)、ウィザス(教育)と業種が分かれています。それぞれが自社の関心を持ってこのファンドに出資していると考えられます。

LPが多様であることは、ファンドの運営に説明と報告の負荷をもたらします。同時に、投資先に紹介できる先が広がるという利点もあります。

働き方とキャリア形成の特徴

同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、プレシード/シード期に特化という立ち位置です。

このステージは、事業がまだ形になっていない段階です。1号ファンドで1社あたり平均8,500万円程度という規模からも、初期の投資が中心であることが読み取れます。判断材料は起業家と構想が中心になります。

もう1つの軸は、投資社数の多さです。1号で47社、2号で59社。合わせて106社に投資してきた計算になります。1社あたりを厚くする「厳選投資」型のファンドとは、対照的な設計です。多くの会社を見て、関わる働き方になると考えられます。

3つ目の軸は、3地域という広がりです。日本、東南アジア、インド。地域ごとに市場も規制も違います。英語での業務と、複数市場の理解が前提になります。

4つ目の軸は、LPの多様性です。ベンチャーキャピタル、政府系機関、金融機関、事業会社。それぞれの期待に応える報告と説明が業務に含まれます。

なお報酬、従業員数、チーム構成、勤務制度は今回参照した公開情報からは確認できませんでした。応募を検討される場合、これらは求人票と面接で確認する必要があります。

向いている人/向いていない人

向いている人

最も早い段階のスタートアップに関わりたい方

投資ステージはプレシード/シード期とされ、1号ファンドでは1社あたり平均8,500万円程度の規模です。

日本以外のアジア市場に関わりたい方

投資対象地域は日本、東南アジア、インドで、海外比率は1号25.5%から2号30.5%へ上がっています。

多くの会社を見たい方

1号47社、2号59社と、投資社数の多い設計です。

向いていない人

1社に絞って深く関わりたい方

投資社数が多く、1社あたりの金額は抑えられた設計です。

公開情報で年収水準を確認してから応募したい方

非上場のため有価証券報告書がなく、平均年間給与は公開されていません。

エージェントベストの見解

**「1社あたりいくらか」を計算してから応募してください。**この会社の1号ファンドは40億円で47社。単純に割れば1社あたり約8,500万円です。2号は80億円で59社、約1億3,500万円。この数字が、日々の働き方を決めます。なぜか。1社あたりの金額が小さいほど、担当する会社の数が増えるからです。47社を数名で担当すれば、1人あたり10社以上になる可能性があります。当メディアが扱ってきた他社には、約130億円で最終40〜50社を予定する「厳選投資」を掲げる会社もありました。1社あたり2.6億〜3.3億円です。**同じシード投資でも、設計が3倍以上違う。**では、どちらが良いのか。答えは人によって違います。多くの会社を見たい方、幅広い業界の経営者と会いたい方には前者が向きます。1社に深く入り、取締役会に出て経営に関与したい方には後者が向きます。面接では「1人あたり何社を担当していますか」「投資先の取締役会にはどのくらい出席しますか」を聞いてください。この2問で、自分の1週間の過ごし方が具体的に見えます。ファンド規模だけを比較しても、働き方は分かりません。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

株式会社ジェネシア・ベンチャーズは非上場のベンチャーキャピタルです。同社が2023年5月10日に公開したプレスリリースの会社概要によると、設立は2016年8月、代表者は田島聡一氏(代表取締役/General Partner)、事業内容はベンチャーキャピタル事業です。

同リリースによると、Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合は総額150億円で組成完了。投資対象地域は日本、東南アジア、インド(2023年内に投資拠点開設予定)、投資ステージはプレシード/シード期です。1号ファンド(2017年12月組成)は40億円で47社(国内35社、海外12社)、2号ファンド(2020年10月組成)は80億円で59社(国内41社、海外18社)に投資しています。

**平均年間給与、従業員数、チーム構成、勤務制度は今回参照した公開情報からは確認できませんでした。**また上記の数値は発表時点のものであり、現在の状況は変わっている可能性があります。公式サイトで最新の情報をご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜベンチャーキャピタルか」と「なぜジェネシア・ベンチャーズか」の2段で組み立てます。

前者については、多くの会社に関わりたいのか、少数に深く入りたいのかを整理します。この会社は前者にあたります。

後者の材料は公開情報にあります。2016年8月設立で、40億円・80億円・150億円と3本のファンドを組成してきたこと。プレシード/シード期に特化していること。日本・東南アジア・インドの3地域を対象とし、海外比率が上がっていること。出資者にベンチャーキャピタル、政府系機関、金融機関、事業会社という多様な層が並ぶこと。

「最も早い段階のスタートアップに、複数の市場をまたいで関わる仕事で何ができるか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

ベンチャーキャピタルの中途採用では、担った役割と、動かした金額・人・事業が読まれます。

投資・金融の経験がある方は、関与した案件の規模とステージ、担った工程(ソーシング、デューデリジェンス、投資実行、投資後支援、エグジット)を書きます。扱った案件の件数も書いておきたいところです。投資社数の多い会社では、多数の案件を回した経験が読まれます。

起業・スタートアップでの事業立ち上げ経験がある方は、事業の内容と規模、資金調達の実績を書きます。プレシード/シード期を対象とする会社では、この経験が直接の材料になります。

東南アジア・インドでの勤務経験がある方は、対象国と担当した業務を書きます。投資対象地域に含まれます。

英語での業務経験がある方は、その内容と頻度を書きます。3地域を対象とする会社です。

事業会社で新規事業を担った経験がある方は、担当した事業の規模と、実行した施策、動いた数値を書きます。

ファンド管理・経理の経験がある方は、扱ったファンドの規模と担当した業務を書きます。多様なLPを持つファンドでは報告業務の負荷が想定されます。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、2016年8月設立の非上場ベンチャーキャピタルです(代表取締役/General Partner 田島聡一氏)。同社が2023年5月10日に公開したプレスリリースによると、Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合を総額150億円で組成完了。1号ファンド(2017年12月組成)は40億円で47社(国内35社、海外12社)、2号ファンド(2020年10月組成)は80億円で59社(国内41社、海外18社)に投資しており、40億円→80億円→150億円とほぼ倍のペースで規模が拡大しています。投資ステージはプレシード/シード期、投資対象地域は日本・東南アジアに加えて3号からインドが加わりました。特徴的なのは出資者の構成で、みずほキャピタル、グリーベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、キャナルベンチャーズといったベンチャーキャピタル、産業革新投資機構や日本政策投資銀行グループといった政府系機関、三井住友信託銀行やみずほ銀行などの金融機関、Cygamesやオリエンタルランド・イノベーションズなどの事業会社が並びます。多くの会社に早い段階で関わる設計が、この会社を検討するうえでの軸になります。

よくある質問

Q. ジェネシア・ベンチャーズの年収はどのくらいですか。

A. 同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、ファンドの運用資産に対する管理報酬をもとにした固定給と、ファンドが成功した場合の成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされますが、配分の考え方は各社で異なり公開されないのが通常です。応募される場合は、求人票の想定年収を出発点に、面接で固定報酬の水準とキャリーの有無・配分の考え方を確認することをおすすめします。とくにプレシード/シード投資は結果が出るまでに年単位の時間がかかる点も押さえておきたい項目です。

Q. 海外の案件にも関われますか。

A. 同社が2023年5月10日に公開したプレスリリースによると、投資対象地域は日本、東南アジア、インドです。1号ファンドでは47社のうち海外12社(約25.5%)、2号ファンドでは59社のうち海外18社(約30.5%)と、海外比率が上がっています。また3号ファンドでは1号・2号で手がけた日本・東南アジアに加えてインド投資も開始し、2023年内に投資拠点を開設する予定と記載されていました。ただし個々の担当が地域別に分かれているかどうかは公開されていないため、選考の過程でご確認ください。

Q. なぜ他のベンチャーキャピタルが出資しているのですか。

A. 同社の3号ファンドの主な出資者には、みずほキャピタル、グリーベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、キャナルベンチャーズといったベンチャーキャピタルまたはその関連会社が名を連ねています。ベンチャーキャピタルが他のファンドに出資する理由は公開されていませんが、一般的には自社が直接カバーしていない領域やステージ、地域へのアクセスを得ること、案件情報の共有、運用の一環といった目的が考えられます。同社はプレシード/シード期に特化し、日本・東南アジア・インドを対象としているため、国内の後期ステージ中心のファンドから見れば補完関係にあたります。なお出資者にはこのほか産業革新投資機構、日本政策投資銀行グループといった政府系機関や、三井住友信託銀行、みずほ銀行、Cygames、オリエンタルランド・イノベーションズなども含まれます。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)