クラリスキャピタルの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

クラリスキャピタル 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/4

M&A仲介会社を比較するとき、最も実態を映すのは料金表です。誰を顧客にしているかが、そこに数字で表れるからです。クラリスキャピタルは、着手金・中間金・月額報酬をいずれも0円とし、最低成功報酬を200万円に設定しています。この記事では、公式サイトで確認できる料金体系と会社情報を軸に、この会社の位置づけと、応募にあたって押さえるべき点を整理します。

資本金7,800万円・3事業を持つM&A仲介

項目内容
会社名株式会社クラリスキャピタル(CLARIS CAPITAL CORPORATION)
設立2014年5月2日
資本金7,800万円
本社所在地東京都中央区湊二丁目15番14号-2502
事業内容M&A仲介アドバイザリー事業/不動産業(賃貸・買取再販)/Webメディア事業
認定・登録一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会(JMAA認定M&Aアドバイザー第00155号)、公益社団法人東京都宅地建物取引業協会、中小企業庁M&A支援機関登録

数値および記載はいずれも公式サイトの会社概要によります。従業員数は公表されていません。

着手金0円・最低成功報酬200万円

この会社を理解するうえで最も重要なのが、公式サイトに掲載されている料金体系です。

M&A仲介・アドバイザリー手数料(専任の場合)

項目金額
着手金0円
中間手数料0円
月額固定報酬0円

成功報酬の料率

譲渡価格の区分料率
5,000万円以下5%(最低200万円)
5,000万円超〜1億円以下4%
1億円超〜5億円以下3%
5億円超2%

非専任の場合は最低成功報酬が500万円と設定されています。

この最低成功報酬200万円という水準は、業界のなかで極めて低い部類です。上場しているM&A仲介専門会社の多くは2,000万円台の最低成功報酬を設定しており、それより低い水準を打ち出している会社でも1,500万円程度です。200万円という設定は、桁がひとつ違います。

クロスボーダー案件では中間報酬がある

クロスボーダーM&A(海外M&A)については、別の体系が示されています。

譲渡価格の区分料率
5億円以下5%
5億円超〜10億円以下4%
10億円超〜50億円以下3%
50億円超〜100億円以下2.5%
100億円超2%

着手金と月額報酬は無料ですが、基本合意時に成功報酬の10%が中間報酬として発生します。国内案件との違いは、この中間報酬の有無と、料率の適用区分が大きい金額帯まで設定されている点です。

M&A以外のサービスも料金が明示されている

公式サイトには、M&A仲介以外のサービスと料金も掲載されています。

サービス料金
ターゲット企業アプローチ1件当たり3,500〜5,000円(税別)
M&Aアドバイザリー顧問月10万円(税別、月3時間程度)
業務提携契約M&Aと同じ体系(最低200〜500万円)

ターゲット企業アプローチは、打合せ、アプローチレターの作成・発送、電話アプローチ、面談という流れで提供されるサービスで、完全成功報酬制ではなく規定料金制です。買い手側から特定の企業へ打診するニーズに応える設計です。

このほか、ビフォーM&AコンサルティングとアフターM&A(PMI)は提携先が提供、税務コスト適正化は提携先が完全成功報酬型で提供、求社広告取次ぎは月額広告料制とされています。

検討時に押さえたい4つの論点

以下は、公開されている情報から読み取れる範囲の整理です。同社は上場企業ではなく、従業員数や報酬水準は公表されていません。

年収・評価制度

報酬水準は公表されていません。M&A仲介の報酬は成約に連動する部分が大きいのが業界の一般的な設計ですが、同社の場合、1件あたりの成功報酬が小さい料金体系である点を踏まえる必要があります。実額は選考の過程で確認することになります。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

拠点は東京都中央区の1か所です。ターゲット企業アプローチというサービスにおいて、アプローチレターの発送と電話アプローチが工程に含まれており、開拓の実務が業務に含まれることが読み取れます。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

事業はM&A仲介アドバイザリー、不動産業(賃貸・買取再販)、Webメディアの3つです。M&A以外の領域にも関わる可能性がある構造で、専業の仲介会社とは経験の幅が異なります。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

公式サイトでは、M&A実務経験豊富な専門家が事業承継を支援していること、国が創設したM&A支援機関登録制度の登録を受けている支援機関であることが示されています。ビフォーM&AコンサルティングやPMI、税務は提携先が担う体制です。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

料金表は、その会社が誰を顧客にしているかを最も正確に示します。同社の最低成功報酬は専任で200万円です。上場しているM&A仲介専門会社は2,000万円台、それより低い水準を打ち出す上場会社でも1,500万円程度ですから、桁がひとつ違います。ここから逆算してください。成功報酬が譲渡価格の5%で最低200万円ということは、譲渡価格4,000万円の案件でも成立します。つまり顧客は、大手の仲介会社では受けてもらえない規模の会社です。この事実は、働き方に直結します。1件あたりの報酬が小さいため、件数を積む必要があります。一方で、大手が手を出さない領域には競合が少なく、案件そのものは見つかりやすい可能性があります。M&A仲介への転職で「年収2,000万円以上」を目指す方が同社を検討する場合、この料金構造との整合を必ず確認してください。求人票の想定年収より、料金表のほうが先に答えを教えてくれます。

報酬について公表されている範囲

同社は上場企業ではないため、有価証券報告書による従業員数や平均年間給与の開示はありません。公式サイトにも報酬に関する記載はありません。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳としています。

報酬について公表情報から言えるのは、事業構造の側からの整理にとどまります。成功報酬の料率は譲渡価格5,000万円以下で5%(最低200万円)、5,000万円超1億円以下で4%、1億円超5億円以下で3%、5億円超で2%です。仮に譲渡価格1億円の案件であれば成功報酬は400万円、5億円であれば1,500万円という計算になります。

この規模の案件を扱う会社では、個人が年間に成約する件数と、その1件あたりの報酬が、報酬設計の前提になります。応募にあたっては、固定給と歩合の構成、歩合の料率、そして直近の1人あたり成約件数を確認することが実務上重要です。

実額を知る手段は、選考の過程で確認することです。

東京都中央区の1拠点

公式サイトによると、本社は東京都中央区湊二丁目15番14号-2502です。他の拠点は記載されていません。

働き方について公表されている情報はありませんが、サービスの内容から業務の輪郭は読み取れます。ターゲット企業アプローチというサービスでは、打合せ、アプローチレターの作成・発送、電話アプローチ、面談という工程が示されています。1件当たり3,500〜5,000円という料金設定であり、件数をこなす前提のサービスです。

M&A仲介そのものについても、企業価値評価、候補者探索、交渉支援、書面作成、専門家紹介、全体管理監督が支援内容として挙げられています。専門家紹介という項目があることから、税務や法務は外部と連携する体制だと読めます。

不動産業(賃貸・買取再販)とWebメディア事業も併営しているため、組織としてM&A以外の業務も抱えている点は押さえておく必要があります。

小規模M&Aの現場で積める経験

同社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。

第一に、扱う案件のサイズが小さいことです。 最低成功報酬200万円という設定は、譲渡価格数千万円の案件を受けられる水準です。上場している仲介会社が対象としない規模の案件が中心になります。件数を経験できる一方、1件あたりの複雑性は大型案件より低くなる傾向があります。

第二に、事業が3つあります。 M&A仲介アドバイザリー、不動産業、Webメディアという構成です。組織の規模を踏まえると、M&A以外の業務に関わる可能性を考慮しておく必要があります。

第三に、外部連携が前提の体制です。 ビフォーM&AコンサルティングとアフターM&A(PMI)は提携先が、税務コスト適正化は別の提携先が提供すると明示されています。自社で完結させるのではなく、専門領域は外部と組む設計です。

向いている人/向いていない人

向いている人

小規模案件を数多く手がけたい方

最低成功報酬200万円という設定は、譲渡価格数千万円の案件を受けられる水準です。大手が扱わない規模の事業承継に関わりたい方に接続します。

開拓から関わりたい方

ターゲット企業アプローチというサービスに、アプローチレターの発送と電話アプローチが工程として含まれています。案件を自分で見つけにいく動きを厭わない方に向いています。

小規模組織で幅広く動きたい方

事業がM&A仲介、不動産、Webメディアの3つに分かれています。役割が細かく決まっていない環境で、複数の業務に関わることを前向きに捉えられる方に合います。

向いていない人

大型案件を担当したい方

成功報酬の料率区分は5億円超で2%となっており、料金表の設計自体が中小規模の案件を前提としています。数十億円規模のディールを目指す方には合いません。

組織の情報が公開されていることを重視する方

従業員数、報酬水準、選考プロセスはいずれも公表されていません。上場企業のように有価証券報告書で確認する手段がないため、判断材料が限られた状態からの応募になります。

エージェントベストの見解

同社を検討する方に、事前に確認していただきたいことが3つあります。ひとつ目は従業員数です。公式サイトに記載がありません。設立2014年、資本金7,800万円、拠点1か所という規模から推測はできますが、推測で応募する話ではありません。ふたつ目は、M&A仲介と不動産事業の人員配分です。事業内容にM&A仲介アドバイザリー、不動産業(賃貸・買取再販)、Webメディア事業の3つが並んでいます。M&Aアドバイザーとして入社したつもりが、実務の相当部分が別事業だったというずれは、小規模組織では起こり得ます。3つ目は歩合の設計です。最低成功報酬200万円という料金体系のもとで、個人にどう配分されるのかは、この会社の年収を決める核心です。これらは求人票には書かれていないことが多く、面接で聞くしかありません。聞きにくいと感じる方もいますが、料金表を公開している会社ですから、報酬の考え方を聞かれること自体は想定内のはずです。

情報が少ない会社にどう応募するか

確認から始める

同社は上場企業ではなく、従業員数も選考プロセスも公表されていません。募集の有無を含めて、公式サイトの問い合わせ窓口から確認することが出発点になります。

確認できる公式情報は、設立2014年5月2日、資本金7,800万円、本社が東京都中央区、事業がM&A仲介アドバイザリー・不動産業・Webメディアの3つ、JMAA認定M&Aアドバイザー第00155号、宅地建物取引業協会への加入、中小企業庁のM&A支援機関登録です。

なおM&A支援機関の登録状況は、中小企業庁のデータベースで誰でも確認できます。応募前にご自身で最新の状態を確認しておくことをおすすめします。

志望動機で問われること

「なぜM&A仲介か」と「なぜクラリスキャピタルか」の2段で組み立てます。

後者について、この会社は料金体系が最も明確な材料です。着手金0円、中間手数料0円、月額固定報酬0円、最低成功報酬200万円(専任)という設計は、小規模案件を受けるという意思表示です。この方針に賛同できる理由を、自分の経験や問題意識と結びつけて説明できると説得力が出ます。

クロスボーダーM&Aの料金体系が別立てで用意されている点も、材料になります。海外案件の経験がある方は、ここに接続できます。

職務経歴書で見られるポイント

小規模組織である以上、書類では即戦力性と守備範囲の広さが読まれます。

M&A仲介やFAS出身の方は、担当した案件の規模を正直に書きます。数千万円から数億円規模の案件経験は、この会社の料金体系と直結する材料です。大型案件だけを並べると、かえって接続が見えなくなります。

金融機関や会計事務所出身の方は、中小企業のオーナー経営者と直接向き合った経験を前面に出します。事業承継の相談を受けた経験、決算書から課題を読み取った経験は、そのまま評価対象になります。

営業出身の方は、新規開拓の実績を数字で示します。ターゲット企業アプローチというサービスがある会社ですから、開拓の実務は業務の一部です。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

クラリスキャピタルは、2014年5月2日設立、東京都中央区に本社を置くM&A仲介会社です。資本金は7,800万円、事業はM&A仲介アドバイザリー、不動産業(賃貸・買取再販)、Webメディアの3つで構成されています。料金体系は着手金・中間手数料・月額固定報酬がいずれも0円、成功報酬は譲渡価格5,000万円以下で5%(最低200万円)、5億円超で2%という設計です。非専任の場合の最低成功報酬は500万円。クロスボーダーM&Aは別体系で、基本合意時に成功報酬の10%が中間報酬として発生します。一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会のJMAA認定M&Aアドバイザー第00155号を保有し、中小企業庁のM&A支援機関登録を受けています。従業員数や報酬水準は公表されていないため、応募にあたっては組織規模と歩合設計を選考の過程で確認することが出発点になります。

よくある質問

Q. クラリスキャピタルの年収はどのくらいですか。

A. 公表されていません。同社は上場企業ではないため、有価証券報告書による平均年間給与の開示もなく、公式サイトにも報酬に関する記載はありません。参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)としています。同社の料金体系は最低成功報酬200万円(専任)であり、1件あたりの成功報酬が業界のなかで小さい設計です。固定給と歩合の構成、歩合の料率、1人あたりの年間成約件数を選考の過程でご確認ください。

Q. 料金体系はどうなっていますか。

A. 公式サイトによると、M&A仲介・アドバイザリー手数料(専任の場合)は着手金0円、中間手数料0円、月額固定報酬0円で、成功報酬は譲渡価格5,000万円以下で5%(最低200万円)、5,000万円超1億円以下で4%、1億円超5億円以下で3%、5億円超で2%です。非専任の場合の最低成功報酬は500万円です。クロスボーダーM&Aは別体系で、5億円以下5%から100億円超2%までの区分があり、基本合意時に成功報酬の10%が中間報酬として発生します。このほか、ターゲット企業アプローチが1件当たり3,500〜5,000円(税別)、M&Aアドバイザリー顧問が月10万円(税別、月3時間程度)と示されています。

Q. M&A以外の事業もあるのですか。

A. あります。公式サイトの会社概要によると、事業内容はM&A仲介アドバイザリー事業、不動産業(賃貸・買取再販)、Webメディア事業の3つです。不動産業については公益社団法人東京都宅地建物取引業協会への加入も記載されています。またM&A関連サービスのうち、ビフォーM&AコンサルティングとアフターM&A(PMI)は提携先が、税務コスト適正化は別の提携先が提供する体制です。入社後にどの事業を担当するのかは、選考の過程でご確認ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/4 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)