Spiberの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
Spiberの公式サイトを開くと、CEOのメッセージにこう書かれています。鶴岡で20年近く灯し続けてきた構造タンパク質技術の価値を信じ、新しいSpiberの舵取りを引き受けた、と。署名はCEO 川名麻耶氏です。一方、創業者として知られる関山和秀氏の名前は「主席研究員/CEOオフィス」の欄にあります。この記事では、公開されている情報からこの会社の現在の姿を整理します。
経営体制が変わっている
まず公式の企業情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Spiber株式会社 |
| 上場区分 | 非上場 |
| 事業内容 | 新世代バイオ素材開発 |
| 本社所在地 | 〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1 |
| プロトタイピングスタジオ | 〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上240番地1 |
| 取締役 | CEO 川名 麻耶 |
執行役員は6名が記載されています。
| 役割 | 氏名 |
|---|---|
| 戦略財務責任者 | Daniel Meyer |
| 人事・総務責任者 | 平親 かおり |
| 研究開発責任者 | Li Jiang |
| 事業開発責任者 | 滝越 潤 |
| 製造責任者 | 室 隆之 |
| ブランド&コミュニケーション責任者 | 海部 洋 |
そして「主席研究員/CEOオフィス」として関山和秀氏と菅原潤一氏の2名が記載されています。
この構成から読み取れるのは、経営の執行体制が変わったということです。CEOメッセージには「新しいSpiberの舵取りを引き受けました」という表現があり、川名氏が新たにCEOに就いたことが示されています。創業に関わった人物は主席研究員/CEOオフィスという位置づけになっています。
なお設立年、資本金、従業員数は現在の公式の企業情報に記載されていません。非上場のため有価証券報告書もなく、売上高や損益も公開されていません。
CEOメッセージには「Spiberが山形県鶴岡市で20年近く灯し続けてきた構造タンパク質技術」という記述があり、技術開発の期間がおよそ20年に及ぶことが読み取れます。
鶴岡・パリ・タイという配置
拠点の構成を見ます。
| 拠点 | 所在地 | 内容 |
|---|---|---|
| 本社 | 山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1 | — |
| プロトタイピングスタジオ | 山形県鶴岡市覚岸寺字水上240番地1 | — |
| Spiber Europe | Paris, France | ヨーロッパ地域における素材販売等の事業推進(代表:東 憲児) |
| Spiber (Thailand) Ltd. | Rayong, Thailand | 発酵量産プラントの運営、およびポリマーの製造 |
本社は東京ではなく山形県鶴岡市です。同じ地番の隣にプロトタイピングスタジオが置かれています。
海外については、パリの支店が販売、タイの現地法人が製造という分担になっています。Spiber (Thailand) Ltd.の所在地はEastern Seaboard Industrial Estate(東部臨海工業団地)で、代表取締役は川名麻耶氏、取締役として海部洋氏、室隆之氏ほか2名が記載されています。
つまり研究開発が鶴岡、量産がタイ、販売がヨーロッパという構成です。素材の会社として、開発から製造、販売までを国をまたいで持っている形になります。
認証も取得しています。本社はISO9001:2015(2025年4月3日)とISO14001:2015(2025年4月4日)、Spiber (Thailand) Ltd.は両方を2025年3月27日に取得しています。品質と環境の両方の認証を、日本とタイの双方で取っている構成です。
素材を扱う会社にとって、これらの認証は取引先からの要求に応える前提になることが多い領域です。
エージェントベストの見解
この会社を検討する方に、まず確認していただきたいのは勤務地です。本社は山形県鶴岡市。東京ではありません。そして隣の地番にプロトタイピングスタジオが置かれ、量産はタイのラヨーンにあるSpiber (Thailand) Ltd.が担い、販売はパリのSpiber Europeが担う構成です。研究開発の中心が鶴岡にあるということは、技術職として入る場合、鶴岡での勤務が前提になる可能性が高いということ。これは生活が大きく変わる話なので、応募の前に確認してください。逆に、この配置には理由があります。CEOメッセージにある「鶴岡で20年近く灯し続けてきた構造タンパク質技術」という表現のとおり、この技術は特定の場所で長い時間をかけて育てられたものです。研究の蓄積が土地に紐づいている会社では、拠点を移すこと自体が難しい。それを承知で腰を据えられるかどうかが、この会社を選ぶかどうかの分かれ目になります。
開示された情報から読み取れること
以下は、公式の企業情報から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された情報をもとにしています。
年収・評価制度
Spiberの平均年間給与は公開されていません。非上場で有価証券報告書がなく、公式の企業情報にも給与の記載がないためです。
設立年、資本金、従業員数も現在の公式の企業情報には記載されていません。転職サイトや企業データベースに載る数字は出典が確認できないため、本記事では扱いません。
一般に、研究開発の比重が大きい素材系の企業では、専門領域と職位に応じて報酬に幅を持たせる設計が採られることが多い領域です。ただし同社の制度が公開されているわけではないため、水準と構成は選考の過程でご確認ください。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
ワークライフバランス
残業時間や育児休業取得率は公開されていません。
本社とプロトタイピングスタジオは山形県鶴岡市にあります。海外拠点はパリ(Spiber Europe)とタイのラヨーン(Spiber (Thailand) Ltd.)です。勤務地は募集ポジションによって大きく異なる可能性があります。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
キャリア・成長機会
事業内容は「新世代バイオ素材開発」です。CEOメッセージでは、目指す領域としてライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケアが挙げられています。
執行役員の役割区分は、戦略財務、人事・総務、研究開発、事業開発、製造、ブランド&コミュニケーションの6つです。素材の開発から製造、ブランドづくりまでの機能が並んでいます。
海外ではSpiber Europeが素材販売、Spiber (Thailand) Ltd.が発酵量産プラントの運営とポリマーの製造を担う構成です。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
社風・人間関係
取締役はCEOの川名麻耶氏です。執行役員6名のうち、戦略財務責任者と研究開発責任者は外国籍とみられる氏名で記載されており、経営層に国際的な構成があることが読み取れます。
主席研究員/CEOオフィスとして関山和秀氏と菅原潤一氏の2名が記載されています。
CEOメッセージには理念として “Contribute to Sustainable Wellbeing” が掲げられています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
素材からプロダクトへという方針転換
CEOメッセージには、事業の方向について次の趣旨の記述があります。目指すのは単なる素材の提供ではなく、ライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケアといった多面的なプロダクトを通じて生活の質を向上させることだ、という内容です。
これは事業モデルの位置づけに関わる記述です。
素材の会社には大きく2つの方向があります。1つは素材を開発して他社に供給する立場。もう1つは素材を使った製品まで自社で手がける立場です。前者は取引先が企業になり、後者は消費者に近づきます。
CEOメッセージが挙げているライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケアという4領域は、いずれも最終製品に近い分野です。素材の供給に留まらない方向を示していると読めます。
一方で、実際の事業構成がどうなっているかは公開されていません。各領域の売上規模や、すでに製品として出ているものがどれだけあるかは、公式の企業情報からは分かりません。
応募を検討する立場からは、この点が重要な確認事項になります。素材の研究開発をする仕事と、最終製品を企画する仕事は別物だからです。執行役員に事業開発責任者とブランド&コミュニケーション責任者が置かれていることから、後者の機能も社内にあることは読み取れますが、規模は分かりません。
面接では「いま人が増えているのはどの機能か」を聞くと、会社が力を入れている方向が見えます。
向いている人/向いていない人
向いている人
長期の技術開発に関わりたい方
CEOメッセージには、鶴岡で20年近く続けてきた構造タンパク質技術という記述があります。
製造から販売まで国をまたぐ体制に関心がある方
研究開発が山形県鶴岡市、量産がタイのラヨーン、販売がパリという配置です。
地方拠点での勤務を選択肢にできる方
本社とプロトタイピングスタジオはいずれも山形県鶴岡市にあります。
向いていない人
入社前に会社の規模や年収を数字で確認したい方
非上場で有価証券報告書がなく、現在の公式の企業情報にも設立年・資本金・従業員数・給与の記載がありません。
東京勤務を前提にしたい方
公式の企業情報に記載されている国内拠点は山形県鶴岡市の2か所のみです。
エージェントベストの見解
経営体制の変化は、求人を見るときの重要な情報です。この会社では、公式の企業情報で取締役がCEO 川名麻耶氏1名、そして創業に関わった関山和秀氏と菅原潤一氏が「主席研究員/CEOオフィス」に記載されています。CEOメッセージにも「新しいSpiberの舵取りを引き受けました」とあります。技術者が経営を担っていた会社が、執行の体制を切り替えた段階だと読めます。この局面の会社では、方針や優先順位が動きます。実際、CEOメッセージが挙げる領域はライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケア。素材の供給に留まらない方向が示されています。面接で聞いていただきたいのは、「この1年で組織のどこが変わったか」。体制が変わった直後の会社では、この質問の答えが最も情報量を持ちます。長く続く技術と、変わりつつある経営。その両方を理解したうえで応募するかどうかを決めてください。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
Spiber株式会社は非上場です。本社は山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1、プロトタイピングスタジオは同じく鶴岡市覚岸寺字水上240番地1、事業内容は「新世代バイオ素材開発」です。
取締役はCEOの川名麻耶氏、執行役員は戦略財務、人事・総務、研究開発、事業開発、製造、ブランド&コミュニケーションの6名です。
海外拠点はSpiber Europe(パリ、素材販売等の事業推進)とSpiber (Thailand) Ltd.(ラヨーン、発酵量産プラントの運営とポリマーの製造)です。
設立年、資本金、従業員数、売上高、平均年間給与はいずれも現在の公式の企業情報に記載がありません。面接で確認する項目を事前に決めておくことをおすすめします。
募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜバイオ素材か」と「なぜSpiberか」の2段で組み立てます。
前者については、素材の研究開発、発酵による量産、製品への応用、販売のどこに関わりたいのかを具体化します。工程によって求められる経験が異なります。
後者の材料は公式情報にあります。本社とプロトタイピングスタジオが山形県鶴岡市にあること。構造タンパク質技術が鶴岡で20年近く続いていること。量産をタイのSpiber (Thailand) Ltd.が、販売をパリのSpiber Europeが担う構成であること。ISO9001:2015とISO14001:2015を日本とタイの双方で取得していること。CEOメッセージがライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケアという領域を挙げていること。理念として “Contribute to Sustainable Wellbeing” を掲げていること。
「研究開発・量産・販売が国をまたいで配置されている会社である」という点に触れられると、下調べの深さが伝わります。
職務経歴書で見られるポイント
素材・バイオ領域の中途採用では、扱った技術と、そこで出した成果が読まれます。
研究開発の経験がある方は、扱った材料やプロセスと、性能や歩留まりをどれだけ動かしたかを書きます。研究開発責任者が置かれている構成です。
発酵・生産技術の経験がある方は、扱った規模(培養槽の容量など)と、量産化の過程でどの課題を解いたかを書きます。タイに発酵量産プラントがあります。
製造・品質管理の経験がある方は、担当した工程とISO認証の運用経験を書きます。ISO9001とISO14001を日本・タイの双方で取得しています。
事業開発の経験がある方は、担当した業界と、素材や部材を採用してもらうまでの過程で何を担ったかを書きます。
ブランド・広報の経験がある方は、担当した領域と、認知や評価をどの指標で測ったかを書きます。ブランド&コミュニケーション責任者が置かれています。
海外拠点との連携経験がある方は、どの国のチームとどんな分担で仕事をしたかを書きます。フランスとタイに拠点がある構成です。
いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。
まとめ
Spiber株式会社は非上場のバイオ素材企業です。公式の企業情報によると、事業内容は「新世代バイオ素材開発」、本社は山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1、同じく鶴岡市にプロトタイピングスタジオがあります。取締役はCEOの川名麻耶氏で、執行役員は戦略財務、人事・総務、研究開発、事業開発、製造、ブランド&コミュニケーションの6名。創業に関わった関山和秀氏と菅原潤一氏は「主席研究員/CEOオフィス」として記載されており、経営の執行体制が切り替わった段階と読めます。海外はSpiber Europe(パリ、素材販売等)とSpiber (Thailand) Ltd.(ラヨーン、発酵量産プラントの運営とポリマー製造)。ISO9001:2015とISO14001:2015を日本・タイの双方で取得しています。一方、設立年、資本金、従業員数、売上高、平均年間給与はいずれも現在の公式の企業情報に記載がありません。
よくある質問
Q. Spiberの年収はどのくらいですか。
A. 平均年間給与は公開されていません。非上場で有価証券報告書がなく、現在の公式の企業情報にも給与の記載がないためです。設立年、資本金、従業員数、売上高も同様に記載がありません。公式の企業情報に載っているのは会社名、事業内容、本社およびプロトタイピングスタジオの所在地、取締役、執行役員6名、主席研究員/CEOオフィス2名、海外拠点、認証です。転職サイトや企業データベースに載る数字は出典が確認できないため、本記事では扱っていません。報酬の構成と水準は選考の過程でご確認ください。
Q. 勤務地はどこになりますか。
A. 公式の企業情報に記載されている国内拠点は、本社(山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1)とプロトタイピングスタジオ(同市覚岸寺字水上240番地1)の2か所です。東京の拠点は記載されていません。海外はSpiber Europe(Paris, France)とSpiber (Thailand) Ltd.(Eastern Seaboard Industrial Estate, Rayong, Thailand)です。研究開発が鶴岡、量産がタイ、販売がヨーロッパという配置になっているため、募集ポジションによって勤務地が大きく変わります。応募の前に募集要項で勤務地を確認することをおすすめします。
Q. 経営体制が変わったのですか。
A. 公式の企業情報では、取締役としてCEOの川名麻耶氏が記載され、創業に関わった関山和秀氏と菅原潤一氏は「主席研究員/CEOオフィス」として記載されています。またCEOメッセージには「新しいSpiberの舵取りを引き受けました」という記述があり、川名氏が新たにCEOに就いたことが示されています。同メッセージでは、鶴岡で20年近く続けてきた構造タンパク質技術を土台に、ライフスタイル、ビューティー、食品、ヘルスケアという領域でのプロダクト展開に集中する方針が述べられています。交代の時期や経緯の詳細は公式の企業情報からは分からないため、選考の過程でご確認ください。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/10 時点の公開情報にもとづいて作成しています。