ウィルソン・ラーニング ワールドワイドの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ウィルソン・ラーニング ワールドワイド 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

ウィルソン・ラーニング ワールドワイドは、人材開発・組織開発のプログラムを国内外で提供する上場企業です。「ワールドワイド」という社名のとおり日本・北米・中国・アジアパシフィックに拠点を持ちますが、連結の従業員数は69名(2026年3月31日現在)。5期前の90名から、毎期減り続けています。この記事では、第45期(2026年3月期)の有価証券報告書に記載された数値をもとに、事業の現状・処遇・選考の準備を、事実にもとづいて整理します。

4つの地域に69名という構成

有価証券報告書(第45期)に記載されている内容は、次のとおりです。

項目内容
会社名ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社(WILSON LEARNING WORLDWIDE INC.)
代表者代表取締役社長 根岸正州
本店所在地東京都中央区築地二丁目1番4号
事業年度第45期(2025年4月1日〜2026年3月31日)
資本金9億8,850万7千円(第45期末)
発行済株式総数11,155,580株
連結従業員数69名
労働組合結成されていない

地域別の人員配置

連結従業員69名の内訳は、次のとおりです。

地域従業員数
国内28名
北米23名
欧州0名
中国2名
アジア・パシフィック16名
合計69名

欧州は0名

セグメントとして欧州が掲げられているものの、人員は0名と記載されています。拠点の看板と実際の人員配置には差があるということです。中国も2名です。実質的には、日本28名と北米23名の2拠点で全体の約74%を占めます。

事業の性格

人材開発・組織開発のプログラムを設計し、企業に提供する事業です。研修コンテンツとその展開手法が資産となる構造で、人数の規模より、プログラムの再現性で成り立つビジネスモデルと言えます。

5期の推移が示すもの

連結の主要な経営指標は、次のとおりです。

決算年月売上高経常利益又は経常損失(△)親会社株主に帰属する当期純損失(△)従業員数
2022年3月17億8,849万円△4億9,141万円△3億889万円90名
2023年3月24億9,235万円1,857万円△2,670万円88名
2024年3月17億5,082万円△5億2,108万円△5億1,870万円85名
2025年3月16億8,889万円△3億8,537万円△3億8,604万円74名
2026年3月19億2,182万円△9,197万円△1億4,022万円69名

5期のうち4期が経常損失

黒字だったのは2023年3月期のみで、それも経常利益1,857万円という水準です。直近の第45期は経常損失が△9,197万円まで縮小しており、5期のなかでは最も損失幅が小さくなっています。売上高も前期の16億8,889万円から19億2,182万円へ回復しました。

従業員数は90名から69名へ

5期で21名の減少です。2025年3月期から2026年3月期にかけては74名から69名へ減っています。

自己資本比率は54.8%

第45期末の自己資本比率は54.8%で、前期の46.0%から改善しています。純資産額は6億9,682万円から7億7,671万円へ増加しました。資本金も5期前の7億2,269万円から9億8,850万円に増えており、損失を計上しながら資本を増やして財務基盤を維持してきた経緯が読み取れます。

手元資金は回復傾向

現金及び現金同等物の期末残高は、2025年3月期の2億457万円から、第45期は3億4,674万円へ増加しています。ただし2022年3月期の8億723万円とは差があります。

経営課題として掲げられていること

有価証券報告書には、対処すべき課題として次の内容が記載されています。

雇用形態にとらわれない人材確保

正社員の採用は採用難から時間とコストがかかる構造になってきていることから、雇用形態にとらわれず優秀な外部人材を確保していくという方針が示されています。

DXと生成AIの活用

DX部門の新設による社内インフラの整備と、生成AIのグローバル導入による生産性向上が挙げられています。

これらは、69名という人員規模で複数地域の事業を運営するための方針として読めます。

評判の傾向

年収・評価制度

安定的な給与体系という見方がある一方、業績の状況から賞与や昇給の伸びが限定的という指摘が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

ワークライフバランス

研修の実施時期に業務が集中する一方、それ以外の期間は比較的落ち着いているという声が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

キャリア・成長機会

人材開発のプログラム設計に関われる点を評価する声がある一方、組織が小規模なため役割の幅が固定されやすいという見方も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

社風・人間関係

長く在籍する社員が多く、落ち着いた雰囲気という評価が中心です。変化のスピードを求める人には物足りないという指摘も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

エージェントベストの見解

この会社の平均年間給与6,437,150円という数値は、単独で見ても意味がつかめません。同時に記載されている平均年齢54.1歳、平均勤続年数17.7年と並べて初めて構造が見えます。対象は提出会社の28名です。平均年齢54歳・勤続18年近い組織の平均が643万円ということは、若手として入った場合の提示額はこれを下回る可能性が高い、と読むのが自然です。加えて、5期のうち4期が経常損失という業績のもとでは、賞与の原資に制約がかかりやすい。ただし直近期は損失が9,197万円まで縮小し、売上も回復しています。転職を検討する方は、平均値ではなく「自分の等級での提示額」と「賞与の直近3年の実績」を確認してください。そのうえで、回復の途上にある会社に入る意味を、自分の言葉で説明できるかどうかが判断の分かれ目になります。

年収の考え方

有価証券報告書に記載された提出会社の従業員の状況は、次のとおりです。

項目内容
従業員数28名
平均年齢54.1歳
平均勤続年数17.7年
平均年間給与6,437,150円(基準外賃金および賞与を含む)
前事業年度からの増減率0.6%

平均勤続17.7年という数字

長期にわたって在籍する社員が中心の組織であることを示します。中途採用で入った人が短期間で多数を占める組織では、この数字にはなりません。採用の頻度が高くない構造とも読めます。

確認しておきたいのは、次の点です。

  1. 提示額の内訳と、賞与の直近3年の実績レンジ
  2. 等級制度と、昇給の判断がどの頻度で行われるか
  3. 海外拠点との連携が職務に含まれる場合、その負荷と手当
  4. 業績連動部分が報酬に占める割合

働き方と組織の規模感

国内28名という規模は、部門の分業が細かく設計されていないことを意味します。1人が担当する範囲は広く、企画・営業・実施・振り返りまでを通して見る場面が出てきます。

そのうえで確認したいのは、次の点です。

4点目は、有価証券報告書に「雇用形態にとらわれず優秀な外部人材を確保していく」という方針が明記されている点を踏まえた確認です。社員と外部人材で仕事の分け方がどうなっているかは、入社後の役割に直結します。

キャリアの積み上がり方

同社で積み上がるのは、人材開発プログラムの設計と、それを組織に定着させる力です。研修を実施するだけでなく、行動変容につなげる設計を扱える点は、事業会社の人材開発部門や、研修会社、人事コンサルティングファームで評価されます。

グローバルに展開しているため、海外拠点と協働してプログラムを展開した経験は、他社では得にくい資産になります。ただし欧州0名・中国2名という配置を踏まえると、実際に関われる地域は限られる可能性があります。

一方で、69名という組織規模では、大規模な組織を動かすマネジメント経験は積みにくくなります。将来的に大手の人事責任者を目指す場合は、この点を意識しておく必要があります。

向いている人/向いていない人

人の行動が変わる仕組みに関心がある人

研修プログラムの設計が事業の核にあります。学習理論や行動変容に関心を持てる方に向きます。

広い範囲を1人で担いたい人

国内28名という規模です。分業ではなく、通して担当することに価値を感じられる方に合います。

再建の局面に関われる人

5期のうち4期が経常損失で、直近期は損失が縮小しています。回復の過程に自分の仕事を重ねられる方には、機会があります。

安定した成長環境を求める人

売上高と従業員数の推移を踏まえると、拡大局面にある会社ではありません。着実な成長を前提にキャリアを設計したい方には合いにくい構造です。

大規模組織のマネジメントを経験したい人

連結69名の組織です。多人数のマネジメント経験を積みたい方には、規模が限られます。

エージェントベストの見解

規模の小さい会社を受けるとき、面接で見られるのは「一人で立てるか」です。この会社の国内従業員は28名。誰かが用意した仕組みの上で動く働き方は、そもそも成立しません。ここで多いミスマッチが、大手の人材開発部門や大手研修会社から移った方が、「企画は自分、実施は誰か」という前提のまま入ってしまうケースです。実際には、資料の作成も顧客との日程調整も自分で回す場面が出てきます。それを「雑務が増えた」と感じるか、「意思決定から実行まで自分の手にある」と感じるかで、定着が分かれます。面接では、応募ポジションの1週間の業務内訳を具体的に聞いてください。あわせて、外部の業務委託人材がどの工程を担っているかも確認する。この2つが分かれば、入社後に自分が何に時間を使うかは、かなり正確に見積もれます。

選考に向けた準備

選考フローについて

公開情報では、書類選考ののち複数回の面接を行う構成とされています。職種によってはプレゼンテーションや模擬研修が課される場合があるとされますが、内容と回数はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。

志望動機の組み立て

「なぜ人材開発か」と「なぜこの会社か」を分けます。後者では、業績の推移を把握したうえで応募していることが伝わるかどうかが効きます。数字を知らずに理念だけを語る志望動機は、この規模の会社では通りにくくなります。

職務経歴書で見られる点

研修の企画・運営経験があれば、対象人数、実施回数、効果測定の方法と結果を数値で書きます。営業経験がある方は、提案から受注、実施後のフォローまでのどこを担当したかを明記してください。プログラム開発の経験がある場合は、設計の考え方を1件深く書くほうが伝わります。

まとめ

ウィルソン・ラーニング ワールドワイドについて、有価証券報告書(第45期)から確認できる点を整理します。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年収はいくらですか。

A. 有価証券報告書に記載された提出会社の平均年間給与は6,437,150円です。ただし対象は28名で、平均年齢54.1歳・平均勤続年数17.7年という構成です。若手として入社した場合の提示額はこれと異なる可能性があるため、等級ごとのレンジを面接で確認することをおすすめします。

Q. 業績は厳しいのですか。

A. 直近5期のうち4期が経常損失です。ただし第45期は売上高が19億2,182万円へ回復し、経常損失も△9,197万円まで縮小しています。自己資本比率も54.8%へ改善しました。回復の途上にあると読める状態です。

Q. 海外で働く機会はありますか。

A. 連結従業員は日本・北米・中国・アジアパシフィックに配置されていますが、欧州は0名、中国は2名です。実際に関われる地域は限られる可能性があるため、応募ポジションの職務範囲を確認することをおすすめします。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)