アカツキの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
本体の従業員は34名、うち29名が「全社」
アカツキはゲームを軸に、エンタメ・ライフスタイル、AI・DXソリューションへと事業を広げてきた会社です。有価証券報告書(第16期・2026年3月期)を開くと、人員の記載が目を引きます。
提出会社の従業員数は34名(臨時15名)。しかもセグメント別の内訳を見ると、報告セグメントのいずれにも本体の従業員がいません。
| セグメント | 従業員数(人) |
|---|---|
| ゲーム・コミック事業 | - |
| エンタメ・ライフスタイル事業 | - |
| AI・DXソリューション事業 | - |
| 報告セグメント計 | - |
| その他 | 5(1) |
| 全社 | 29(14) |
| 合計 | 34(15) |
34名のうち29名が「全社」、つまり全社機能に属しています。事業の実務はすべて子会社側で行われている構造です。実質的な持株会社として運営されていることが読み取れます。
転職を検討する立場からは、応募先が本体なのか事業会社なのかで、まったく別の会社に入ることになるということです。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。
会社概要と3つの報告セグメント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アカツキ(Akatsuki Inc.) |
| 上場区分 | 東京証券取引所上場(証券コード3932) |
| 本社所在地 | 東京都品川区上大崎二丁目13番30号 oak meguro 8階 |
| 事業内容 | ゲーム・コミック事業/エンタメ・ライフスタイル事業/AI・DXソリューション事業 |
| 従業員数 | 提出会社34名(臨時15名)※2026年3月31日現在 |
| 決算期 | 3月 |
報告セグメントは3つです。ゲーム・コミック事業が源流にあり、そこからエンタメ・ライフスタイル事業、AI・DXソリューション事業へと広がっています。ゲーム会社という認識だけで応募すると、配属先によっては想定と異なります。
売上はほぼ横ばい、利益は4.4倍
連結の業績推移です。
| 期 | 決算年月 | 売上高(百万円) | 経常利益(百万円) | 親会社株主帰属当期純利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 第12期 | 2022年3月 | 26,273 | 7,867 | 5,193 |
| 第13期 | 2023年3月 | 24,336 | 5,207 | 1,342 |
| 第14期 | 2024年3月 | 23,972 | 2,834 | 1,288 |
| 第15期 | 2025年3月 | 23,652 | 4,233 | 1,646 |
| 第16期 | 2026年3月 | 25,856 | 7,618 | 5,652 |
売上高は5期を通じて236億〜262億円の範囲で動いており、大きくは伸びていません。第16期は258億円で、第12期の262億円をまだ下回っています。
一方、利益は大きく振れています。経常利益は第14期の28億3,400万円を底に、第16期は76億1,800万円へ2.7倍。当期純利益は第14期の12億8,800万円から第16期の56億5,200万円へ4.4倍です。
売上をほぼ変えずに利益を大きく戻したという構造です。コスト構造か事業の組み合わせに手を入れた可能性が高い動きで、転職を検討する立場からは、その手当てが一巡したのかを確認したい局面になります。
評判の傾向
年収・評価制度
水準は業界のなかで高めという受け止めが見られます。一方で、事業の状況によって賞与の変動があるという指摘もあります。評価は目標に対する達成度で判断される形が中心とされています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
プロジェクトの局面によって差が大きいという指摘が見られます。リリース前後の稼働に関する言及があります。制度面の整備については評価する声が見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
複数の事業領域を持つため、異なる領域を経験できるという声があります。一方で、事業ごとに求められるものが違うという指摘も見られます。提出会社の平均勤続年数が6.7年である点は、一定期間在籍する層がいることを示しています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
理念や価値観を重視する文化があるという声が多く見られます。組織づくりへの関心が高いという指摘があります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
この会社を検討する方に最初にお伝えしているのが、有価証券報告書の平均年間給与9,263千円は34名の数字だということです。しかもその34名のうち29名は「全社」、つまり全社機能に属する人員です。ゲームを作る人も、AI・DXのサービスを届ける人も、この34名には含まれていません。報告セグメントの従業員数がすべて「-」と記載されているのは、そういう意味です。応募先が本体(株式会社アカツキ)なのか、ゲームやエンタメを担う子会社なのかで、参照すべき水準も仕事の中身もまったく変わります。転職サイトの企業ページに本体の数字が「アカツキの平均年収」として載っている場合がありますが、それは持株機能の34名の平均です。求人票の会社名を確認し、面接で「この求人の雇用主はどの法人ですか」と聞くのが、最も確実です。
平均年間給与926万3千円は34名の平均
有価証券報告書(第16期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,263千円(926万3千円)です。2026年3月31日現在の従業員数は34名(臨時15名)、平均年齢37.8歳、平均勤続年数6.7年とされています。
**平均年間給与の対前事業年度増減率は4.2%**と開示されています。
前述のとおり、この34名は全社機能を中心とした人員です。連結ベースの従業員数や、事業会社ごとの報酬水準は、この有価証券報告書の「提出会社の状況」からは読み取れません。事業会社に応募する場合は、募集要項に記載される条件をご確認ください。
平均年齢37.8歳、平均勤続年数6.7年という構成は、持株機能を担う中堅層が中心であることを示しています。
3つの事業のどこに入るかで別の会社になる
ゲーム・コミック事業
源流にある事業です。モバイルゲームの企画・開発・運営が中心で、リリースや大型施策の前後に稼働が集中する働き方が想定されます。
エンタメ・ライフスタイル事業
ゲーム以外のエンタメ領域や、生活に関わるサービスを扱う領域です。ゲーム事業とは顧客も収益モデルも異なります。
AI・DXソリューション事業
技術を他社の課題解決に適用する領域です。自社サービスを運営する事業とは、顧客との関係が変わります。受託や協業の色合いが強くなる可能性があります。
本体(全社29名)
グループ経営、経営企画、管理機能です。34名という規模で複数の事業会社を見る構造のため、1人あたりの担当範囲は広くなります。
向いている人/向いていない人
向いている人
理念や組織づくりに関心がある方
理念を重視する文化があるとされ、組織のあり方に関心を持つ方に合います。
複数領域を経験したい方
3つの報告セグメントを持ちます。グループ内で異なる領域に関わる可能性があります。
立て直しの局面に関心がある方
第14期を底に利益が大きく回復しています。この局面を作った打ち手を間近で見られる環境です。
向いていない人
売上の急拡大を求める方
売上高は5期を通じて236億〜262億円の範囲で、大きくは伸びていません。急成長する事業に関わりたい場合、想定と異なる可能性があります。
役割が明確に定義された環境を求める方
本体は34名という規模です。管理系の職種で入る場合、担当範囲は広くなります。
エージェントベストの見解
面接で差がつくのは、第14期を底とする利益の戻り方をどう読むかです。経常利益は第12期の78億6,700万円から第14期の28億3,400万円まで落ち、第16期に76億1,800万円まで戻りました。当期純利益は第14期の12億8,800万円から第16期の56億5,200万円へ4.4倍です。ところが売上高はこの間ほぼ横ばいです。売上を増やさずに利益を戻したわけですから、何かをやめたか、収益性の高い構成に変えたかのどちらかです。面接で「直近3年で縮小または終了した事業はありますか」と聞くと、この構造の中身が見えます。あわせて「その手当ては一巡しましたか」まで聞けると、入社後の環境が想像できます。一巡していれば成長に向けた採用ですし、続いているなら自分の配属先も見直しの対象になりえます。数字は公開されているので、聞くこと自体は失礼になりません。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考、複数回の面接、最終面接という流れが一般的とされています。職種によっては課題が加わる場合があります。回数や内容は時期により変動し、応募先の法人によっても異なります。詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜこの業界か」では、エンタメという領域に関心を持った理由を整理します。作品やサービスの利用体験から入る応募者は多いため、そこから踏み込んで、この領域のビジネスの構造をどう理解しているかまで話せると差が出ます。
「なぜこの会社か」では、3つの報告セグメントを持つ構造と、第14期を底とする利益の回復に触れます。あわせて、応募する法人が本体か事業会社かを踏まえて話すと、調べていることが伝わります。
職務経歴書で見られるポイント
数値で追える成果を書きます。ゲームやサービスの運営に関わった経験があれば、継続率、課金率、アクティブユーザー数といった指標と変化幅を記載します。
理念や組織づくりに関わった経験があれば、それも材料になります。この会社は組織のあり方への関心が高いとされており、チームを動かした経験は評価の対象になります。
まとめ
アカツキは、ゲーム・コミック事業、エンタメ・ライフスタイル事業、AI・DXソリューション事業の3つを報告セグメントとする会社です。東京証券取引所に上場しています。
提出会社の従業員数は34名(臨時15名)で、うち29名が「全社」に属します。報告セグメントのいずれにも本体の従業員がおらず、事業の実務は子会社側で行われている構造です。
第16期(2026年3月期)の連結売上高は258億5,600万円で、5期を通じてほぼ横ばいです。一方、経常利益は第14期の28億3,400万円から76億1,800万円へ2.7倍、当期純利益は12億8,800万円から56億5,200万円へ4.4倍になっています。
提出会社の平均年間給与は926万3千円ですが、これは34名を対象とした数字です。事業会社に応募する場合は、募集要項の条件をご確認ください。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第16期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は9,263千円(926万3千円)です。ただしこれは従業員34名(うち29名が全社機能)を対象とした数字で、平均年齢37.8歳、平均勤続年数6.7年という構成です。ゲームやAI・DXの実務を担う人員は含まれていません。応募先の法人によって参照すべき水準が変わります。
Q. どの法人に応募することになりますか。
A. 有価証券報告書では、報告セグメント(ゲーム・コミック事業、エンタメ・ライフスタイル事業、AI・DXソリューション事業)のいずれにも提出会社の従業員が記載されていません。事業の実務は子会社側で行われていると読み取れます。求人票の会社名を確認し、面接で雇用主となる法人を確認することをお勧めします。
Q. 業績は安定していますか。
A. 売上高は5期を通じて236億〜262億円の範囲で推移しており、大きな変動はありません。一方、利益は第14期を底に大きく回復し、当期純利益は第16期に56億5,200万円となりました。売上をほぼ変えずに利益を戻した構造であるため、その要因が継続するものかどうかは面接で確認することをお勧めします。
本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。