アンドパッドの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

アンドパッド 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

アンドパッドは建設現場向けのクラウドサービス「ANDPAD」を提供する非上場企業です。公式サイトによると導入企業は156,000社を超え、従業員数は1,006名(2026年8月1日時点)。非上場でありながら、この規模まで来ています。この記事では、公式に出ている情報から事業の構造と組織の状態を読み解き、選考で何を準備すべきかまで整理します。

会社概要と資本金表記から読めること

公式の会社情報に載っているのは次の項目です。

項目内容
会社名アンドパッド(株式会社アンドパッド)
上場区分非上場
代表者代表取締役 稲田 武夫
従業員数1,006名(2026年8月1日時点)
資本金5,691,320,948円(資本準備金含む)
本社所在地東京都港区三田三丁目5番19号 住友不動産東京三田ガーデンタワー37F
拠点仙台、大阪、福岡/ハノイ、ホーチミン

非上場企業の会社情報を読むとき、資本金の表記の仕方は見落とせない項目です。

会社法では、払い込まれた金額のうち資本金に組み入れる額を会社が決め、残りは資本準備金に振り分けられます。そのため資本金だけを載せている会社では、これまでに調達した資金の総額が読めません。同社は「5,691,320,948円(資本準備金含む)」と併記しているため、払込資本の規模がおおむね把握できます。約56.9億円という水準です。

累計209億円という調達の内訳

公式リリースによると、2022年9月14日にシリーズDラウンドで総額約122億円を調達し、それまでの約87億円と合わせて累計資金調達額は約209億円になったと公表されています。

このラウンドの引受先として、リード投資家のMinerva Growth Partners、T. Rowe Price、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパンコインベスト、日本政策投資銀行、フォースタートアップスの名前が挙がっています。加えて三菱UFJ銀行と商工組合中央金庫からの融資が併記されています。

海外機関投資家が中心という点と、政策金融機関が入っている点が特徴です。資金の性格が分散しており、成長の速度だけでなく事業の持続性も問われる構成といえます。

ANDPAD Second Actに書かれている6つの方針

同じリリースで「ANDPAD Second Act」として6つの投資方針が公表されています。

  1. プロダクトとGo-to-Market戦略への集中投資
  2. マルチプロダクト展開によるレイヤーケーキ戦略
  3. アプリマーケットプレイスのパートナーを通じたネットワーク効果の推進
  4. データ基盤によるSystem of Actionの推進
  5. 先端建設テックの実装に向けたR&D投資
  6. M&A・資本提携による新サービス・新事業の創出

6番目は実際に動いています。2024年4月30日には株式会社コンベックスのグループ会社化と12億円の資金調達が公表されました。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

非上場のため平均年間給与の公式開示はありません。SaaS企業の中途採用では、基本給に加えてストックオプションを組み合わせる設計が採られることが多い領域だとされますが、同社の制度が公開されているわけではありません。報酬の構成は選考の過程でご確認ください。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

顧客が建設業であるため、現場の稼働に合わせた動きが求められる場面があるという傾向が語られます。国内は本社に加えて仙台・大阪・福岡、海外はハノイとホーチミンに拠点があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

プロダクトが増えている段階のため、担当領域が変わりやすいという声が見られます。公式リリースにあるマルチプロダクト展開の方針とも整合します。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

建設業界の慣行を理解しようとする姿勢を重視する傾向があると語られます。従業員数は1,006名(2026年8月1日時点)で、組織としては1,000名を超えた段階です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

SaaS企業への転職を検討される方に、この会社を例に整理していただきたいことがあります。導入企業156,000社という数字を「大きい」で終わらせないことです。建設業は事業所数が多く、1社あたりの規模が小さい事業者が数のうえで大半を占めます。つまり15.6万社の中身は、数十名規模の工務店から大手ゼネコンまで幅が極端に広い。この構造は仕事の中身を決めます。中小事業者向けは導入のハードルを下げる設計と効率的な販売体制が要になり、大手向けは既存の業務フローに合わせた導入支援が中心になる。どちらを担当するかで必要な経験がまったく違います。面接では、自分が関わるのがどの顧客層で、その層の解約率と単価がどう動いているかまで聞いてください。SaaSの選考で最も情報量の多い質問です。

事業の中身と「導入15.6万社」の読み方

公式サイトによると、ANDPADは新築・リフォームから商業建築まで、建設プロジェクトの管理をスマートフォンアプリを中心に行うクラウドサービスです。現場の効率化から経営改善までを一元で管理する位置づけとされ、国土交通省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されています。

導入企業数については、2025年12月18日に建設業マネジメントクラウドサービス市場で導入企業数8年連続シェアNo.1を獲得したと公表されています。2024年12月11日時点では7年連続でしたので、連続記録が更新された形です。

顧客の広がりも公表されています。2025年8月5日にはゼネコン・サブコン領域での導入企業数増加率No.1が公表され、2025年5月27日に積水ハウス、2025年12月22日にミサワホームのリフォーム事業、2026年1月15日に三菱地所ホームの全社導入が個別に発表されています。

小規模事業者への広がりと大手ハウスメーカーへの導入が、同時に進んでいる状況です。この2つは営業のやり方も導入支援の重さも異なります。

働き方と労働環境

拠点は本社(東京都港区三田)のほか、仙台、大阪、福岡の国内オフィスと、ハノイ・ホーチミンの海外拠点です。海外拠点を持つSaaS企業としては、開発体制の一部を海外に置く構成が一般的ですが、同社の体制の詳細は公開されていません。

勤務制度、リモートワークの可否、残業時間などの数値は公式の会社情報に記載がありません。非上場のため有価証券報告書もなく、労働時間に関する一次情報は確認できませんでした。選考の過程でご確認ください。

キャリア形成の特徴

同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、マルチプロダクト展開という方針です。公式に掲げられているレイヤーケーキ戦略は、1つのプロダクトの周辺に別のプロダクトを積み上げていく考え方を指します。

この方針が進むほど、担当プロダクトが増え、組織も分かれていきます。1つのプロダクトを長く担当し続ける前提より、新しいプロダクトの立ち上げに関わる機会が増える環境だと読めます。

またM&A・資本提携が投資方針に明記されており、実際に2024年4月にコンベックスのグループ会社化が行われています。グループ会社が増えれば、統合作業や横断的な役割も生まれます。

向いている人/向いていない人

向いている人

顧客の業務を理解しに行ける方

建設業の現場は工程、職種、商習慣が独特です。プロダクトを作る側も売る側も、顧客の業務を理解しないと成果が出にくい領域です。

プロダクトが増えていく環境を楽しめる方

マルチプロダクト展開が公式の方針として掲げられています。担当が変わることを前提に動ける方が合います。

規模の異なる顧客に同時に向き合える方

数十名の工務店から大手ハウスメーカーまでが顧客に含まれます。相手によって進め方を変えられることが必要になります。

向いていない人

入社前に年収水準を公開データで確かめたい方

非上場で有価証券報告書がなく、公式の会社情報にも給与に関する記載はありません。

制度と役割が固まった環境を求める方

M&Aを含む事業拡大が方針として明示されています。組織や役割の変更が起こり得る環境です。

エージェントベストの見解

非上場スタートアップの選考で、多くの方が聞き逃す論点があります。「次の資金調達」と「上場の準備状況」です。この会社の場合、公表されている直近の大型調達はシリーズDの約122億円で、2022年9月のリリースです。累計約209億円。それから相応の時間が経っています。この事実自体は良し悪しではありません。売上が積み上がって外部調達に頼らない段階に入っている可能性もあれば、次のラウンドの準備中である可能性もあります。読み取れないからこそ、面接で確認する価値があります。聞き方は「上場しますか」ではなく、「直近の資金調達はいつで、いま何に配分していますか」。答えられる範囲は会社によりますが、その反応そのものが情報になります。ストックオプションを提示される場合は、なおさら押さえておきたい論点です。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

株式会社アンドパッドは非上場です。従業員数1,006名(2026年8月1日時点)、資本金5,691,320,948円(資本準備金含む)、本社は東京都港区三田、代表取締役は稲田武夫氏です。

売上高、利益、平均年間給与、離職率はいずれも公開されていません。面接で確認する項目を事前に決めておくことをおすすめします。とくに配属予定チームの人数、担当することになる顧客層、直近の資金調達の時期は押さえておきたい項目です。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。選考フローは職種により異なり、時期によっても変動します。

志望動機で問われること

「なぜ建設DXか」と「なぜアンドパッドか」の2段で組み立てます。

前者については、建設業のどの工程に関わりたいのかを具体化します。施工管理、原価管理、受発注、図面共有、顧客管理と、工程は分かれています。「建設業は非効率だから変えたい」で止まると、業界を見下していると受け取られる場合があります。

後者の材料は公式情報にあります。導入企業156,000社超という広がり。8年連続でのシェア1位。ゼネコン・サブコン領域での増加率1位。積水ハウス、ミサワホーム、三菱地所ホームといった導入事例。そしてマルチプロダクト展開とM&Aを掲げるANDPAD Second Actの方針です。

このうちどれに関心を持ったのかを、自分の経験と結びつけて話せると説得力が出ます。

職務経歴書で見られるポイント

SaaS企業の中途採用では、担当した領域と動かした数値が読まれます。

法人営業の経験がある方は、担当した業種と顧客規模、受注件数、単価、継続率を書きます。中小企業を数多く担当した経験と、大手を少数深く担当した経験は、評価される場面が異なります。両方あれば両方書きます。

カスタマーサクセスの経験がある方は、担当社数と更新率、導入から定着までに何をしたかを書きます。

プロダクトマネジメントの経験がある方は、担当プロダクトの利用者規模と、動かした指標を書きます。複数プロダクトを扱った経験があれば具体的に書きます。

エンジニアリングの経験がある方は、扱ったシステムの規模と、モバイルアプリの開発・運用経験があれば明記します。現場で使われるアプリであることは要件に効きます。

建設業界での実務経験がある方は、担当した工程と案件規模を書きます。業界知識はこの会社では直接の武器になります。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。

まとめ

株式会社アンドパッドは、建設現場向けクラウドサービス「ANDPAD」を提供する非上場企業です。公式の会社情報によると、従業員数は1,006名(2026年8月1日時点)、資本金は5,691,320,948円(資本準備金含む)、本社は東京都港区三田、拠点は仙台・大阪・福岡とハノイ・ホーチミンです。導入企業は156,000社を超え、建設業マネジメントクラウドサービス市場で導入企業数8年連続シェア1位が公表されています。資金面では2022年9月にシリーズDで約122億円を調達し、累計調達額は約209億円と公表されました。売上高や平均年間給与は公開されていないため、報酬と組織の実態は選考の過程で確認する必要があります。

よくある質問

Q. アンドパッドの年収はどのくらいですか。

A. 平均年間給与は公開されていません。非上場で有価証券報告書がなく、公式の会社情報にも給与に関する記載がないためです。公式に出ているのは会社名、代表者、従業員数1,006名(2026年8月1日時点)、資本金5,691,320,948円(資本準備金含む)、本社所在地、拠点です。転職サイトや企業データベースに載る数字は出典を確認できないため、本記事では扱っていません。一般に成長段階のSaaS企業では基本給にストックオプションを組み合わせる設計が採られることが多い領域ですが、同社の制度が公開されているわけではありません。報酬の構成は選考の過程でご確認ください。

Q. 資本金の「資本準備金含む」とはどういう意味ですか。

A. 会社法では、株主から払い込まれた金額のうち資本金に組み入れる額を会社が決め、残りは資本準備金に振り分けられます。そのため資本金の額だけを見ても、これまでに払い込まれた資金の総額は分かりません。同社は「5,691,320,948円(資本準備金含む)」と併記しているため、払込資本の規模がおおむね読み取れます。公式リリースでは2022年9月時点で累計資金調達額が約209億円と公表されており、この中には融資も含まれます。資本金として払い込まれた額と、調達総額は別の数字である点にご注意ください。

Q. どんな顧客が使っているサービスですか。

A. 公式サイトによると、ANDPADは新築・リフォームから商業建築まで、建設プロジェクトの管理を行うクラウドサービスで、導入企業は156,000社を超えるとされています。国土交通省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されています。顧客層は幅広く、2025年8月にはゼネコン・サブコン領域での導入企業数増加率1位が公表され、2025年5月に積水ハウス、2025年12月にミサワホームのリフォーム事業、2026年1月に三菱地所ホームの全社導入が個別に発表されています。中小の工務店から大手まで含む構成です。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)