弁護士ドットコムの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

弁護士ドットコム 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、弁護士ドットコム株式会社の直近期は売上高16,288百万円(前期比15.7%増)、営業利益2,204百万円(同58.7%増)、経常利益2,197百万円(同56.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,510百万円(同43.9%増)。社名になっている「弁護士ドットコム」を含むプロフェッショナル支援事業より、「クラウドサイン」事業のほうが売上も利益も大きいという構成です。提出会社の平均年間給与は7,247千円、平均年齢36.4歳。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と2つのセグメント

項目内容
会社名弁護士ドットコム株式会社
決算期3月期(第21期は2025年4月1日〜2026年3月31日)
上場区分東証(縦覧場所は東京証券取引所)
ミッション「『プロフェッショナル・テック』で、次の常識をつくる。」
資本金50,000千円
連結従業員数639名(前期592名)
提出会社の従業員数613名

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。当連結会計年度よりセグメント区分が変更されています(従来の『メディア事業』『IT・ソリューション事業』から、『プロフェッショナル支援事業』『クラウドサイン事業』へ)。

セグメント別の実績

セグメント売上高(百万円)前年同期比セグメント利益(百万円)前年同期比従業員数
プロフェッショナル支援事業7,531+6.1%1,873+22.8%235名
クラウドサイン事業8,756+25.6%2,966+49.3%268名
全社(共通)136名
合計16,288+15.7%639名

クラウドサイン事業が売上でも利益でも上回っています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は7,247千円(賞与および基準外賃金を含む)、対前事業年度増減率は+3.6%、平均年齢36.4歳、平均勤続年数3.4年です。評価制度の詳細については有価証券報告書に記載がありません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

**働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に詳細な記載がありません。**開示されている指標では、男性労働者の育児休業取得率は216.7%(前事業年度実績120.8%)です。これは制度上の算出方法により100%を超えることがある指標で、同社は目標として「80.0%以上を維持」を掲げています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

連結従業員は592名→639名へ増加しました。事業は法律相談ポータル「弁護士ドットコム」、税務相談ポータル「税理士ドットコム」、企業法務ポータル「ビジネスロイヤーズ」、判例データベース「判例秘書」、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」と多岐にわたります。2025年5月には法務領域に特化したAIエージェント「リーガルブレインエージェント」をリリースしました。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。女性管理職比率は23.1%(前期25.2%。2030年3月期の目標は30.0%)。**労働者の男女の賃金の差異は全労働者72.4%、正規雇用労働者74.6%、パート・有期労働者87.7%**です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「クラウドサイン事業 売上高8,756百万円、セグメント利益2,966百万円」。社名になっていない事業のほうが大きい。**この会社の構造を、数字で並べます。

セグメント売上高構成比セグメント利益従業員数
プロフェッショナル支援事業7,531百万円46.2%1,873百万円235名
クラウドサイン事業8,756百万円53.8%2,966百万円268名

**しかも伸び方が違います。**プロフェッショナル支援は売上+6.1%・利益+22.8%、クラウドサインは売上+25.6%・利益+49.3%。**当社はこの構造を、セグメント区分の変更という形で明示しました。**有価証券報告書には理由が書かれています。「当社のミッションである『プロフェッショナル・テック』サービスの普及と、成長事業である『クラウドサイン』に関する情報をより明確化する目的」。**会社自身が「成長事業はクラウドサインである」と言っている。****では、プロフェッショナル支援事業は何なのか。**ここに、この会社の構造の面白さがあります。

指標(プロフェッショナル支援事業)数値前年同月比
会員登録弁護士数29,172人+2.9%
弁護士支援サービスの有料会員登録弁護士数14,722人+0.8%

日本の弁護士は約4万5,000人規模とされます。****そのうち29,172人が会員登録しており、14,722人が有料会員。****つまり、この会社は弁護士という職業集団の相当部分と直接つながっている。****そして、その隣でクラウドサインを売っている。****契約書に署名するのは誰か。法務部門と弁護士です。****同じ人たちに、2つの事業で接している。****当メディアはこの数か月、複数事業を持つ会社を読み続けてきました。LayerXの「コンパウンド・スタートアップ」、STORESの9サービス、Sansanの3プロダクト。弁護士ドットコムの場合、2つの事業が「同じ職業集団」でつながっている点が特徴です。****応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、配属先で仕事の性質が大きく変わる。プロフェッショナル支援はメディアとデータベースの運営、クラウドサインはSaaSの開発と拡販です。2つ目、成長の中心はクラウドサインである。契約送信件数は11,745,682件(+16.5%)。3つ目、AIへの投資が始まっている。****2025年5月にリリースした「リーガルブレインエージェント」は法務領域に特化したAIエージェントです。面接では3つ聞いてください。1つ目、「プロフェッショナル支援とクラウドサイン、どちらの配属ですか」。2つ目、「クラウドサインの契約送信件数の次の目標を教えてください」。3つ目、「リーガルブレインエージェントの位置づけはどちらの事業ですか」

クラウドサイン——契約送信件数1,174万件

クラウドサイン事業の当期の実績は、次のとおりです。

指標数値前年同期比
契約送信件数11,745,682件+16.5%
売上高8,756百万円+25.6%
セグメント利益2,966百万円+49.3%

**売上の伸び(+25.6%)が契約送信件数の伸び(+16.5%)を上回っています。**1件あたりの単価が上がっているか、送信件数以外の収益が増えているか——いずれかと読めます。

有価証券報告書は、当期の取り組みを「積極的な人材採用による開発体制・営業体制の強化、および各種媒体への広告出稿等を通じて、ユーザビリティの向上、認知度の向上、および顧客基盤の拡大に努めました」と記載しています。

プロフェッショナル支援事業のサービス

サービス内容
弁護士ドットコム法律相談ポータルサイト
税理士ドットコム税務相談ポータルサイト
ビジネスロイヤーズ企業法務ポータルサイト
判例秘書判例データベース
弁護革命弁護士向けプロダクト(判例秘書との連携を強化)

当期は「『判例秘書』および『弁護革命』との連携を強化することで弁護士向けのプロダクト開発に努めました」と記載されています。

財務の状況

項目前期当期
総資産11,296百万円13,381百万円
自己資本比率47.6%53.2%
自己資本利益率22.1%24.2%
営業活動によるCF1,368百万円1,620百万円
投資活動によるCF△625百万円△1,044百万円
現金及び現金同等物4,171百万円5,199百万円

**投資活動の支出が増えています。**内訳は「無形固定資産の取得による支出847百万円および投資有価証券の取得による支出165百万円」。ソフトウェアへの投資が中心です。

財務活動では、長期借入による収入730百万円とストックオプションの行使による収入207百万円があり、長期借入金の返済485百万円を差し引いて**+452百万円**となりました。

人的資本の目標

有価証券報告書には、提出会社を対象とした指標と目標が記載されています。

指標2030年3月期の目標当事業年度実績前事業年度実績
女性管理職比率30.0%23.1%25.2%
男性育児休業取得率80.0%以上を維持216.7%120.8%

女性管理職比率は前期から下がっています(25.2%→23.1%)。目標30.0%との差は6.9ポイントです。

エージェントベストの見解

**「資本金 50,000千円」。前期の545,632千円から、10分の1以下になっています。**有価証券報告書の提出会社の経営指標等を見ると、資本金の推移がはっきり出ています。

資本金
第17期(2022年3月)439,667千円
第18期(2023年3月)454,207千円
第19期(2024年3月)464,228千円
第20期(2025年3月)545,632千円
第21期(2026年3月)50,000千円

**増え続けていた資本金が、一気に5,000万円になった。****これは業績悪化ではありません。**当メディアはこの数か月、資本金1億円という数字を公表する非上場企業を複数見てきました。Kyash、Repro——いずれも累計調達額は数十億円規模ですが、資本金は1億円です。**理由は、資本金の額によって税制上の扱いが変わるから。****資本金1億円以下は税務上「中小企業」の区分にとどまり、外形標準課税の対象外になるなど扱いが変わります。****弁護士ドットコムの5,000万円は、その水準をさらに下回る。****これは「財務の設計をしている」という読み方ができます。**そして、この会社の財務は実際に改善しています。

指標前期当期
自己資本比率47.6%53.2%
自己資本利益率22.1%24.2%
営業利益1,389百万円相当2,204百万円(+58.7%)

自己資本利益率24.2%は、当メディアがこの数か月に読んだ企業のなかでも高い水準です。****売上+15.7%に対し営業利益+58.7%。これは固定費が先に積み上がっている事業で、売上が伸びると利益が跳ねる構造を示しています。**プラットフォームとSaaSの両方が、この性質を持ちます。**応募者への意味は3つあります。1つ目、いま利益が急拡大している局面である。ただし投資も増えています——無形固定資産の取得847百万円、長期借入730百万円。2つ目、平均年間給与7,247千円は+3.6%で伸びている。当メディアが同じ時期に読んだ企業では、グッドパッチ7,841千円、Sansan 7,800千円と近い水準です。3つ目、女性管理職比率が前期から下がっている点は、面接で聞く価値がある。25.2%→23.1%。2030年3月期に30.0%という目標を掲げているので、そこへの道筋を説明できるはずです。面接では3つ聞いてください。1つ目、「営業利益+58.7%の内訳を教えてください」。2つ目、「無形固定資産847百万円は何への投資ですか」。3つ目、「女性管理職比率が下がった理由と、30%への道筋を教えてください」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。

1. 2つのセグメントがある

プロフェッショナル支援事業(235名)とクラウドサイン事業(268名)。全社共通が136名です。

2. 弁護士との接点が大きい

会員登録弁護士数29,172人、有料会員登録弁護士数14,722人。

3. クラウドサインが成長の中心である

売上+25.6%、セグメント利益+49.3%、契約送信件数11,745,682件(+16.5%)。

4. AIへの投資が始まっている

2025年5月に法務領域特化のAIエージェント「リーガルブレインエージェント」をリリースしました。

5. 人的資本の目標を開示している

女性管理職比率30.0%、男性育児休業取得率80.0%以上を維持(いずれも2030年3月期)。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 2つの事業が「同じ職業集団」でつながっていることを理解する

弁護士ドットコム(法律相談ポータル)とクラウドサイン(電子契約)。契約に関わるのは法務部門と弁護士です。この接続を自分の言葉で説明できると、事業理解が伝わります。

2. クラウドサインの数字を押さえる

契約送信件数11,745,682件(+16.5%)、売上+25.6%、セグメント利益+49.3%。送信件数より売上の伸びが大きい理由を考えておきましょう。

3. 「プロフェッショナル・テック」という言葉を軸に据える

ミッションは「『プロフェッショナル・テック』で、次の常識をつくる。」。専門家の仕事を技術で変えるという定義です。セグメント名も2026年3月期からこれに合わせて変更されています。

まとめ

よくある質問

Q. 弁護士ドットコムの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は7,247千円(賞与および基準外賃金を含む)、対前事業年度増減率は+3.6%、平均年齢36.4歳、平均勤続年数3.4年です。提出会社613名の平均であり、職種や等級による差は含まれていません。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 2つのセグメントがあります。プロフェッショナル支援事業(売上高7,531百万円)は、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」、企業法務ポータルサイト「ビジネスロイヤーズ」、判例データベース「判例秘書」、弁護士向けプロダクト「弁護革命」などです。クラウドサイン事業(8,756百万円)は、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を提供しています。

Q. どちらの事業が大きいのですか?

A. **クラウドサイン事業です。**売上高で8,756百万円(全体の53.8%)、セグメント利益で2,966百万円。プロフェッショナル支援事業は売上高7,531百万円、セグメント利益1,873百万円です。伸び率も、クラウドサインが売上+25.6%・利益+49.3%に対し、プロフェッショナル支援は売上+6.1%・利益+22.8%です。従業員数もクラウドサイン268名、プロフェッショナル支援235名となっています。


※本記事は、弁護士ドットコム株式会社の有価証券報告書(第21期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)