ビジョナルの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ビジョナル 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、ビジョナル株式会社の直近期は売上高80,161百万円(前期比21.2%増)、営業利益21,442百万円(同20.2%増)、経常利益22,715百万円(同22.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15,950百万円(同22.8%増)。5期で売上が2.8倍になりました。連結従業員は2,175名〔ほか平均臨時雇用565名〕で、1年に470名増加しています。提出会社の平均年間給与は8,613千円。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と2つのセグメント

項目内容
会社名ビジョナル株式会社
代表者代表取締役社長 南 壮一郎
決算期7月期(第6期は2024年8月1日〜2025年7月31日)
上場区分東証(縦覧場所は東京証券取引所)
連結従業員数2,175名〔ほか平均臨時雇用565名〕(前期1,705名)
提出会社の従業員数116名〔24名〕

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

セグメント別の実績

セグメント売上高(百万円)前年同期比セグメント利益/損失(百万円)
HR Tech76,962+20.6%24,739(+23.3%)
Incubation3,139+41.4%△1,691(前期は1,020百万円の損失)

HR Techは『BizReach』『HRMOS』ほか、Incubationは『トラボックス』『M&Aサクシード』『yamory』『Assured』『TSUIDE』等で構成されます。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,613千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢38.6歳、平均勤続年数5.2年です。ただし提出会社は116名で、注記に「提出会社の従業員数はすべて(提出会社)の従業員であります」と記載されています。事業は連結子会社が担っており、子会社ごとの平均年間給与は開示されていません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に詳細な記載がありません。なお、連結2,175名に対し臨時従業員(契約社員、パートタイマー、アルバイト、派遣社員を含む)が565名という構成です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

連結従業員は1,705名→2,175名へ、1年で470名増加しました。理由は「各事業の拡大に伴う採用強化によるもの」と記載されています。5期前は1,271名で、4年で1.7倍です。事業はHR Tech(BizReach、HRMOS)とIncubation(トラボックス、M&Aサクシード、yamory、Assured、TSUIDE等)に分かれます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

事業を担うのは連結子会社で、提出会社は116名です。Incubationセグメントについて、有価証券報告書は「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で人材投資、新規プロダクト開発、広告宣伝活動等を行っており」と記載しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で」。この一文が、この会社の運営方針を最も端的に示しています。**セグメント別の数字を並べます。

セグメント売上高構成比セグメント利益/損失
HR Tech76,962百万円96.1%+24,739百万円
Incubation3,139百万円3.9%△1,691百万円

**HR Techが稼ぎ、Incubationが使う。****そして「利益の範囲内で」という枠がはめられている。****当メディアはこの数か月、複数事業を持つ会社を読み続けてきました。**ココナラはマーケットプレイス(黒字)とエージェント(赤字)、FCEはDX推進(黒字)と教育研修(減益)、グッドパッチはデザインパートナー(黒字)とプラットフォーム(赤字)。**いずれも「稼ぐ側」と「育てる側」がありました。****ビジョナルの特徴は、その関係を有価証券報告書に明文化していることです。**さらに、HR Techの中身も2つに分かれます。

事業売上高前年同期比管理部門経費配賦前の営業利益/損失
BizReach68,610百万円+18.8%+28,408百万円(+21.8%)
HRMOS5,212百万円+35.6%△769百万円(前期は1,021百万円の損失)

BizReach事業だけで、全社売上の85.6%。そして管理部門経費配賦前の営業利益284億円は、全社の営業利益214億円を上回ります。**つまり、BizReachが会社全体を支えている。**その BizReach のKPIが、有価証券報告書に詳細に開示されています。

指標当期末前期末
累計導入企業数38,100社以上31,700社以上
年次利用中企業数18,800社以上16,000社以上
利用ヘッドハンター数9,000人以上7,800人以上
スカウト可能会員数307万人以上258万人以上

4つの指標すべてが伸びています。特にスカウト可能会員数が258万人→307万人(+49万人)。**この会員がいるから企業が使い、企業がいるからヘッドハンターが集まる。**一方、HRMOSは赤字ですが、損失は縮小しています(△1,021→△769百万円)。KPIも開示されており、ARR 3,732百万円(+34.4%)、利用中企業数2,421社(+24.3%)、ARPU 128,460円(+8.1%)、Churn rate 0.58%当メディアが同じ時期に読んだSansanの「Sansan」は解約率0.49%、「BillOne」は0.33%でした。HRMOSの0.58%も1%未満の水準です。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、配属先で見える景色が違う。BizReachは完成した事業、HRMOSは黒字化を目指す事業、Incubationは投資段階です。2つ目、投資には枠がある。「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内」。3つ目、組織は急拡大している。1年で470名増。面接では3つ聞いてください。1つ目、「どのセグメント・どの事業の配属ですか」。2つ目、「HRMOSの黒字化目標はいつですか」。3つ目、「1年で470名増えた組織で、オンボーディングはどうしていますか」

BizReachという事業の構造

**この会社の主力は、転職プラットフォーム『BizReach』です。**有価証券報告書は、当期の状況を「引き続きプロフェッショナル人材領域の人材需要の強さや、積極的な広告宣伝活動の結果」と説明しています。

4つのKPIの定義(有価証券報告書の注記より)

指標定義
累計導入企業数『BizReach』を導入した累計企業数(ヘッドハンターを除く)
年次利用中企業数会計期間中に1日以上の利用がある直接採用企業数
利用ヘッドハンター数株式会社ビズリーチによる審査を経たヘッドハンター数
スカウト可能会員数『BizReach』会員のうち、「採用企業への職務経歴書公開設定」または「ヘッドハンターへの職務経歴書公開設定」を公開にしている会員数

**この4つが揃っていることに意味があります。**企業(導入38,100社以上・利用中18,800社以上)、ヘッドハンター(9,000人以上)、求職者(307万人以上)。三者が同時に増えないと、このプラットフォームは機能しません。

HRMOSの状況

指標当期前年同期末比
ARR3,732百万円+34.4%
利用中企業数2,421社+24.3%
ARPU128,460円+8.1%
Churn rate(12か月平均)0.58%

当期の新機能として、有価証券報告書は次を挙げています。

Incubationという投資枠

Incubationセグメントは、複数の事業で構成されています。

事業領域
トラボックス物流
M&AサクシードM&A
yamory(ヤモリー)セキュリティ
Assured(アシュアード)セキュリティ
TSUIDE

当期の実績:セグメント売上高3,139百万円(+41.4%)、セグメント損失1,691百万円(前期は1,020百万円の損失)。

**売上は41.4%伸びる一方、損失も拡大しています。**有価証券報告書は、その位置づけを「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で人材投資、新規プロダクト開発、広告宣伝活動等を行っており」と説明しています。

5期の推移

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数臨時雇用
第2期(2021年7月)28,6982,2741,271名[195]
第3期(2022年7月)43,9548,7131,528名[277]
第4期(2023年7月)56,27314,3731,550名[348]
第5期(2024年7月)66,14618,4761,705名[432]
第6期(2025年7月)80,16122,7152,175名[565]

**売上は5期で2.8倍、経常利益は10.0倍。**自己資本比率は64.2%→70.5%へ改善し、営業活動によるキャッシュ・フローは4,315→19,587百万円、現金及び現金同等物は72,779百万円に達しています。

エージェントベストの見解

**「提出会社の従業員数 116名」「連結従業員数 2,175名」。この差が、この会社の構造を示しています。**当メディアはこの数か月、持株会社の給与開示を5つの型に整理してきました。①最大人員会社を併記(読める)②提出会社に管理部門がいる ③記載を省略・従業員0人(読めない)④出向で提出会社が痩せる ⑤最大人員会社を2社併記。ビジョナルは②に近い形ですが、最大人員会社の給与が開示されていません。

会社提出会社平均年間給与最大人員会社の開示
ビジョナル116名8,613千円なし
電通グループ135名15,959,402円なし(株式会社電通の損益のみ)
コプロ・ホールディングス61人5,138千円あり(コプロコンストラクション4,798千円)
NISSOホールディングス21人7,268,247円あり(日総工産4,877,305円)
Macbee Planet42名8,985千円あり(AllAds 5,905千円・MAVEL 6,919千円)

**つまり、株式会社ビズリーチで働く人の平均年収は、有価証券報告書からは読めません。****8,613千円は116名の数字です。****これは面接で確認すべき項目になります。**一方で、この会社の有価証券報告書は事業のKPIを非常に詳しく開示しています。

開示されているもの開示されていないもの
BizReachの4指標(累計導入38,100社以上/年次利用中18,800社以上/ヘッドハンター9,000人以上/スカウト可能会員307万人以上)子会社別の平均年間給与
HRMOSの4指標(ARR 3,732百万円/利用中企業2,421社/ARPU 128,460円/Churn rate 0.58%)職種別の人員構成
各指標の定義(注記に明記)事業別の従業員数
事業別の売上高と管理部門経費配賦前の営業損益平均勤続年数(子会社)

**事業の数字は詳しく、人の数字は粗い。****これはSaaS・プラットフォーム企業に共通する傾向です。**当メディアが同じ時期に読んだSansanも、契約件数・単価・解約率を細かく開示する一方、提出会社の給与は1行でした。**そして、この会社で最も注目すべき人の数字は「1年で470名増」です。****連結1,705名→2,175名。**臨時雇用も432→565名へ。**合計すると、1年で603名増えています。****この規模の採用は、組織の性格を変えます。**当メディアが同じ時期に読んだPKSHA Technologyは1年で318名増(うち246名は子会社の吸収合併)、Sansanは336名増でした。**ビジョナルの470名は、その両方を上回ります。**しかも有価証券報告書は理由を「各事業の拡大に伴う採用強化によるもの」とだけ書いており、買収による増加ではなく、純粋な採用だと読めます。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、いま採用の門は広い。470名増やした直後です。2つ目、同期・近い時期の入社者が多い。組織の3分の1近くが1年以内に入っています。3つ目、給与水準は面接で確認するしかない。提出会社116名の8,613千円は、事業会社の水準ではありません。面接では3つ聞いてください。1つ目、「応募先の会社(ビズリーチ等)の平均年収を教えてください」。2つ目、「470名の内訳(職種別・事業別)を教えてください」。3つ目、「入社1年目の育成体制はどうなっていますか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。

1. HR TechとIncubationの2セグメントがある

HR Techが売上の96.1%とセグメント利益24,739百万円を稼ぎ、Incubationは投資段階です。

2. BizReachが全社を支えている

売上68,610百万円(全社の85.6%)、管理部門経費配賦前の営業利益28,408百万円。

3. 事業のKPIが詳細に開示されている

BizReachは4指標、HRMOSは4指標。いずれも定義が注記に明記されています。

4. 1年で470名増えた

連結1,705名→2,175名。臨時雇用も432→565名です。

5. 投資に枠がある

Incubationは「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で」運営されます。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. BizReachの4指標を押さえる

累計導入38,100社以上、年次利用中18,800社以上、ヘッドハンター9,000人以上、スカウト可能会員307万人以上。企業・ヘッドハンター・求職者の三者が同時に増える構造を説明できるようにしておきましょう。

2. 「利益の範囲内で」という方針を理解する

Incubationは「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で」運営されます。投資に枠があるという運営方針は、この会社を語るうえでの軸です。

3. 応募先の会社を明確にする

提出会社116名(ビジョナル株式会社)と、事業を担う連結子会社。平均年間給与8,613千円は提出会社の数字なので、応募先の水準は面接で確認しましょう。

まとめ

よくある質問

Q. ビジョナルの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,613千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢38.6歳、平均勤続年数5.2年です。ただしこれは提出会社116名の数字で、連結従業員2,175名の平均ではありません。事業を担う連結子会社(株式会社ビズリーチ等)ごとの平均年間給与は有価証券報告書に記載がないため、応募先の水準は面接での確認が必要です。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 2つのセグメントがあります。HR Tech(売上高76,962百万円)は、転職プラットフォーム『BizReach』(68,610百万円)、人材活用プラットフォーム『HRMOS』(5,212百万円)ほかで構成されます。Incubation(3,139百万円)は『トラボックス』(物流)、『M&Aサクシード』、『yamory』『Assured』(セキュリティ)、『TSUIDE』等です。有価証券報告書は、Incubationについて「HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で人材投資、新規プロダクト開発、広告宣伝活動等を行っており」と記載しています。

Q. 組織はどのくらい拡大していますか?

A. 連結従業員は前期の1,705名から2,175名へ、1年で470名増加しました(臨時従業員も432名→565名)。理由は「各事業の拡大に伴う採用強化によるもの」と記載されています。5期の推移では1,271名(第2期)→2,175名(第6期)で、4年で1.7倍です。同期間に売上高は28,698百万円→80,161百万円と2.8倍になっています。


※本記事は、ビジョナル株式会社の有価証券報告書(第6期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)