CARTA HOLDINGSの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

CARTA HOLDINGS 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

株式会社CARTA HOLDINGSは、2025年12月8日に上場廃止となりました。2026年1月15日付でNTTドコモの連結子会社となり、翌16日には株式会社D2Cを完全子会社化しています。上場していた最後の有価証券報告書(第26期・2024年12月期)によると、提出会社の平均年間給与は13百万円、平均勤続年数10.1年。一方で同期は「希望退職者募集の実施」により連結従業員が168名減っています。この記事では、有価証券報告書と公式リリースから事業と組織の実態を整理します。

会社概要と現在の資本関係

項目内容
会社名株式会社CARTA HOLDINGS
上場区分2025年12月8日に上場廃止(それ以前は東京証券取引所プライム市場・証券コード3688)
決算期12月
従業員数連結1,242人〔臨時176人〕/提出会社117人〔臨時40人〕(2024年12月31日現在・第26期有価証券報告書)
報告セグメントデジタルマーケティング事業/インターネット関連サービス事業
資本関係2026年1月15日付でNTTドコモの連結子会社。主要株主は株式会社NTTドコモ、株式会社電通グループ

**注意点があります。**同社は上場廃止に伴い、2026年2月25日をもってコーポレートサイトの「IR情報」ページを閉鎖すると公表しました。リリースには「決算資料やニュースリリース等は、同日以降閲覧できなくなります」と記載されています(決算公告は引き続き掲載予定)。そのため、この記事の財務・組織データは、上場していた期間の最後の有価証券報告書(第26期・2024年12月期)に基づきます。

資本関係の変化

公式リリースから、直近の動きを時系列で整理すると次のとおりです。

時期内容
2025年8月15日ドコモによる公開買付け(TOB)の開始に関する賛同の意見表明及び応募推奨を公表
2025年11月21日**上場廃止(2025年12月8日)**とIRサイト閉鎖(2026年2月25日)を公表
2025年12月8日東京証券取引所プライム市場を上場廃止
2026年1月15日株式会社NTTドコモの連結子会社に(ドコモの株式保有割合が50%を超えた)
2026年1月16日株式会社D2Cを株式交換により完全子会社化

公式リリースには「ドコモグループの一員として、またD2Cとの統合によるシナジーを最大限に活かし、デジタルマーケティング領域における事業成長をさらに加速させてまいります」と記載されています。

なお、第26期の有価証券報告書時点では、親会社は株式会社電通グループ(議決権の被所有割合53.17%)でした。

2つのセグメント

セグメント内容(有価証券報告書の記載から)主な子会社
デジタルマーケティング事業広告会社、クライアント等のデジタルマーケティングの支援及びメディアのDX支援㈱CARTA COMMUNICATIONS、㈱CARTA MARKETING FIRM、㈱fluct、㈱テレシー
インターネット関連サービス事業メディア、ソリューションの提供のほか、EC・人材領域等でのサービスの運営(メディアの運営/企業向けマーケティングソリューション/新卒採用支援事業/通販化粧品等のEC事業ベンチャー企業への投資事業㈱DIGITALIO、㈱サポーターズ、㈱ヨミテ、㈱CARTA VENTURES

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

第26期(2024年12月期)の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は13百万円(同報告書は百万円単位で記載)、平均年齢41.8歳、平均勤続年数10.1年です。**ただし提出会社は持株会社で、従業員117人は全員が「全社(共通)」**に区分されています。事業会社の給与水準は、この数値とは異なる可能性があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には「労働組合は結成されておりませんが、労使関係については良好であります」と記載されています。提出会社の**男性労働者の育児休業取得率は82.8%**です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

第26期の有価証券報告書には「生成AIの活用推進にも積極的に取り組み、Generative AI Labを社内に立ち上げ、様々な領域でPOC(概念実証)に取り組むだけではなく、実際の業務プロセスのなかに組み込むことで生産性向上も実現しつつあります」と記載されています。また「『期待を超える『進化』』をテーマに掲げ、社内外での研修や学びの機会を拡充し、成長する企業文化の形成に、取り組んでまいりました」ともあります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

第26期時点の連結従業員は1,242人〔臨時176人〕。デジタルマーケティング事業931人、インターネット関連サービス事業194人、全社(共通)117人という構成です。前連結会計年度末に比べ168名減少しており、理由は「希望退職者募集の実施」と明記されています。提出会社の管理職に占める女性労働者の割合は17.4%です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**この会社を検討するなら、まず「いつの情報を見ているか」を確認する必要があります。**当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。上場企業の魅力は、毎年同じ様式で数字が更新されることです。この会社は、その更新が止まりました。

時点状態
第26期(2024年12月期)上場企業として有価証券報告書を提出。親会社は電通グループ(53.17%)
2025年12月8日上場廃止
2026年1月15日NTTドコモの連結子会社に
2026年1月16日株式会社D2Cを完全子会社化
2026年2月25日コーポレートサイトのIR情報ページを閉鎖(決算資料・ニュースリリース等が閲覧不可に)

つまり応募者が参照できる公開財務情報は、2024年12月期で止まります。そのうえで、その最後の有報に何が書かれていたかを押さえておくことが重要です。1つ目、希望退職を実施していた。連結従業員は168名減(1,242人)、提出会社は85名減(117人)。有価証券報告書は理由を「希望退職者募集の実施によるもの」と明記しています。2つ目、その結果として利益は回復していた。売上高24,275百万円(前期比0.7%増)に対し、営業利益は2,139百万円(同64.4%増)。有価証券報告書は「前連結会計年度に実施した固定費を中心としたコスト削減の効果により販売費及び一般管理費が減少したため」と説明しています。前期は当期純損失2,360百万円でしたから、構造改革の直後にあたります。3つ目、平均年間給与13百万円は持株会社の数字である。提出会社117人は全員が「全社(共通)」=特定のセグメントに区分できない部門。事業会社(CARTA COMMUNICATIONS、fluct、DIGITALIOなど)の水準を示すものではありません。****応募者にとっての意味は明確です。電通グループの子会社だった会社が、ドコモの連結子会社になり、D2Cと統合する人事制度も事業ポートフォリオも、これから変わる可能性があります。面接では3つ聞いてください。1つ目、「ドコモ子会社化とD2C統合で、組織や評価制度はどう変わりますか」。2つ目、「希望退職の後、いま人を増やしている領域はどこですか」。3つ目、「上場廃止後、業績はどのように社員へ共有されますか」。**3つ目は特に重要です。**上場企業なら誰でも見られた数字が、これからは社内でしか見られなくなるからです。

提出会社117人と連結1,242人

第26期(2024年12月期)の有価証券報告書の従業員の状況です。

連結会社の状況(2024年12月31日現在)

セグメント従業員数臨時雇用者(外数)
デジタルマーケティング事業931人54人
インターネット関連サービス事業194人82人
全社(共通)117人40人
合計1,242人176人

「前連結会計年度末に比べ従業員数が168名減少しております。主な理由は、希望退職者募集の実施によるものであります」。

提出会社の状況

項目数値
従業員数117人〔臨時40人〕
平均年齢41.8歳
平均勤続年数10.1年
平均年間給与13百万円

117人全員が「全社(共通)」で、「特定のセグメントに区分できない部門に所属しているもの」と注記されています。提出会社も「前事業年度末に比べ従業員数が85名減少しております。主な理由は、希望退職者募集の実施によるものであります」と記載されています。

平均年間給与13百万円は、当メディアが有価証券報告書から読んできた企業のなかでも高い水準です。ただし持株会社の管理部門117人の平均であり、連結1,242人の大半を占めるデジタルマーケティング事業(931人)の水準を示すものではありません。

男女に関する指標(提出会社)は次のとおりです。

項目数値
管理職に占める女性労働者の割合17.4%
男性労働者の育児休業取得率82.8%
男女の賃金の差異(全労働者)75.0%
男女の賃金の差異(正規雇用労働者)76.7%
男女の賃金の差異(パート・有期労働者)86.3%

構造改革と、その直後の利益回復

第26期の有価証券報告書の連結経営指標等の推移(第22期〜第26期)です。

決算期売上高(百万円)経常利益(百万円)当期純利益(百万円)自己資本比率ROE
2020年12月22,4873,3351,78149.5%7.5%
2021年12月25,8215,6143,10449.6%12.0%
2022年12月25,9403,0363,03553.9%11.1%
2023年12月24,1111,798△2,36047.2%
2024年12月24,2752,3841,68850.0%7.1%

※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益または当期純損失

直近期(第26期)の内訳は次のとおりです。

増益の理由が明記されています。「前連結会計年度に実施した固定費を中心としたコスト削減の効果により販売費及び一般管理費が減少したため」。

背景には中期経営方針があります。「2023年2月に発表した『新中期経営方針』に基づき、既存事業の構造改革に取り組み、成長領域への投資に取り組んでまいりました」。

事業環境の認識も具体的です。

インターネット広告業界は引き続き堅調な成長を見せており、運用型広告の分野ではAIやデータ活用の高度化によってさらなる進化が進んでおります。一方で、個人情報保護に関する規制強化の影響により、cookieに依存しない広告運用への対応として、プライバシーを尊重しつつ、広告効果を維持・向上させるための新しい技術の開発やデータ戦略の構築が求められております。

そのうえで、具体的な取り組みが挙げられています。

「電通グループから、ドコモグループへ」

この会社の資本関係の変化は、事業にとって大きな意味を持ちます。

第26期の有価証券報告書時点では、親会社は株式会社電通グループ(議決権の被所有割合53.17%、資本金74,609百万円)でした。関係会社の状況には「役員の兼任」と記載されています。

そして2025年から2026年にかけて、次のように変わりました。

項目変化
上場2025年12月8日に上場廃止
支配株主2026年1月15日付でNTTドコモの連結子会社(保有割合が50%超に)
株主構成主要株主は株式会社NTTドコモ、株式会社電通グループ
グループ構成2026年1月16日付で株式会社D2Cを株式交換により完全子会社化

D2Cは、NTTドコモと電通グループが関わるデジタルマーケティング企業です。公式リリースには「ドコモグループの一員として、またD2Cとの統合によるシナジーを最大限に活かし、デジタルマーケティング領域における事業成長をさらに加速させてまいります」と記載されています。

つまりこの会社は、広告代理店グループの一員から、通信キャリアグループの一員へと立ち位置を移しました。

エージェントベストの見解

**「デジタルマーケティング事業931人、インターネット関連サービス事業194人、全社117人」。この人員配分が、この会社の性格を示しています。**当メディアはこの数か月、有価証券報告書を50社以上読んできました。持株会社の場合、提出会社(管理部門)の人数は数人〜数十人が普通です。ポールトゥウィンHDは7人、Appier Groupは0人、電算システムHDは記載を省略。この会社は117人います。しかも平均勤続年数10.1年、平均年間給与13百万円。****持株会社としては大きく、給与水準も高い管理部門です。これは、グループを統括する機能がしっかり置かれていることを意味します。一方、事業の主戦場はデジタルマーケティング事業の931人(連結の約75%)。㈱CARTA COMMUNICATIONS、㈱CARTA MARKETING FIRM、㈱fluct、㈱テレシー——広告会社やクライアントのデジタルマーケティングを支援する会社群です。**もう1つの柱、インターネット関連サービス事業(194人)の中身は独特です。**メディア運営、新卒採用支援事業(㈱サポーターズ)、通販化粧品等のEC事業ベンチャー企業への投資事業(㈱CARTA VENTURES)。広告会社の枠に収まらない事業が並んでいます。****応募者にとって重要なのは、この構成が今後変わりうることです。2026年1月にD2Cを完全子会社化し、ドコモの連結子会社になりました。同じデジタルマーケティング領域の会社が統合されるということは、機能の重複が整理される可能性があります。そして第26期には、すでに希望退職者募集を経験しています(連結168名減、提出会社85名減)。構造改革を一度通った組織が、資本関係の変化を迎えている——これが現在地です。悲観的に読む必要はありません。利益は回復しており(営業利益+64.4%)、自己資本比率も50.0%に戻しています。ただし、入社前に「どの会社に所属し、統合後にその機能はどうなるのか」を確認する意味は、通常の転職より大きいと言えます。面接では3つ聞いてください。1つ目、「配属候補はグループのどの会社ですか」。2つ目、「D2Cとの統合で、その会社の役割はどう変わりますか」。3つ目、「ドコモグループ入り後、評価制度や給与テーブルの変更予定はありますか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書と公式リリースから読み取れる特徴は、次のとおりです。

1. 応募先は事業会社である

提出会社は持株会社で117人全員が管理部門。実際の勤務先は㈱CARTA COMMUNICATIONS、㈱fluct、㈱DIGITALIO、㈱サポーターズなどの事業会社です。

2. デジタルマーケティングが主戦場である

連結1,242人のうち931人(約75%)がデジタルマーケティング事業に所属しています。

3. 広告以外の事業もある

新卒採用支援(㈱サポーターズ)、通販化粧品等のEC、ベンチャー投資(㈱CARTA VENTURES)が同じグループにあります。

4. 構造改革を経験している

第26期に希望退職者募集を実施し、連結168名・提出会社85名が減りました。

5. 資本関係が変わったばかりである

2025年12月に上場廃止、2026年1月にNTTドコモの連結子会社化とD2Cの完全子会社化。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 「いつの情報か」を意識して話す

公開されている財務情報は第26期(2024年12月期)が最後です。それ以降は上場廃止・ドコモ子会社化・D2C統合という大きな変化が起きています。「有価証券報告書ではこうだったが、その後どう変わったか」を面接で確認する姿勢を見せると、情報の扱い方が丁寧だと伝わります。

2. cookieレス時代の広告運用を理解する

有価証券報告書は「個人情報保護に関する規制強化の影響により、cookieに依存しない広告運用への対応」を課題として挙げ、「cookieを使用しないターゲティング技術や、1st Party Dataや共通ID等の活用サポート」を強みとしています。この領域の知識は、志望動機の説得力に直結します。

3. 配属先の会社を特定する

グループは持株会社と複数の事業会社で構成され、デジタルマーケティング事業だけで931人います。どの会社のどの職種なのか、D2Cとの統合でその機能はどうなるのかを、選考の早い段階で確認しておきましょう。

まとめ

よくある質問

Q. CARTA HOLDINGSの平均年収はいくらですか?

A. 第26期(2024年12月期)の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は13百万円(同報告書は百万円単位で記載)、平均年齢41.8歳、平均勤続年数10.1年です。ただし提出会社は持株会社で、従業員117人は全員が「全社(共通)」(特定のセグメントに区分できない部門)に所属しています。事業会社の給与水準を示すものではありません。また、上場廃止により以降の有価証券報告書は公表されません。

Q. 上場廃止したと聞きましたが、いまはどうなっていますか?

A. 公式リリースによると、2025年12月8日に東京証券取引所プライム市場を上場廃止となり、2026年1月15日付で株式会社NTTドコモの連結子会社(ドコモの株式保有割合が50%超)となりました。翌2026年1月16日には株式交換により株式会社D2Cを完全子会社化しています。主要株主は株式会社NTTドコモと株式会社電通グループです。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 第26期の有価証券報告書によると、報告セグメントは2つです。デジタルマーケティング事業(広告会社・クライアント等のデジタルマーケティング支援、メディアのDX支援。㈱CARTA COMMUNICATIONS、㈱fluct、㈱テレシーなど)と、インターネット関連サービス事業(メディア運営、新卒採用支援事業、通販化粧品等のEC事業、ベンチャー企業への投資事業。㈱DIGITALIO、㈱サポーターズ、㈱CARTA VENTURESなど)です。


※本記事は、株式会社CARTA HOLDINGSが提出した有価証券報告書(第26期・2024年12月期)および同社の公式リリースをもとに構成しています。同社は2025年12月8日に上場廃止となっており、財務・組織の数値は同報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)