メンバーズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

メンバーズ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、株式会社メンバーズの直近期は売上収益24,424百万円(前期比9.4%増)、営業利益1,600百万円(同224.6%増)。提出会社の平均年間給与は5,520千円で、前事業年度比12.4%増です。一方で従業員数は131名減りました。増収・大幅増益と人員減が同じ期に起きています。この記事では、有価証券報告書からその構造を整理します。

会社概要と「DX伴走支援サービス」というモデル

項目内容
会社名株式会社メンバーズ
本店所在地東京都中央区晴海一丁目8番10号
上場区分東京証券取引所プライム市場(縦覧場所は東京証券取引所)
設立1995年6月(東京都港区にて設立、ダイレクトマーケティング支援を開始)
決算期3月期(第31期は2025年4月1日〜2026年3月31日)
資本金1,078,881千円
ミッション「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」
経営指針「超会社」(社会への貢献・社員の幸せ・会社の発展の同時実現)
連結従業員数2,866名〔ほか平均臨時雇用62名〕
提出会社の従業員数2,836名〔57名〕
組織構成11の本部、本部内に属する社内カンパニー21社、連結子会社1社

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

何で売上が立っているか

有価証券報告書によれば、同社はDX伴走支援サービス事業の単一セグメントです。「制作/UIUX」「マーケティングDX」「デジタルサービス開発」「データ活用支援」「脱炭素DX」の5領域で、デジタルクリエイター(DC)が3名以上で顧客企業専任チームを編成し、顧客と共に手を動かして支援する形をとっています。

このモデルは有価証券報告書のなかで「デジタルクリエイターによる労働集約型のプロフェッショナルサービス」と自ら記述されています。つまり、**売上は「人数×単価×稼働率」で決まります。**この式が、以下すべての数字の背景にあります。

当期の業績

段階金額前期比
売上収益24,424百万円+9.4%
付加価値売上高(売上収益-外注・仕入)23,507百万円+10.5%(過去最高)
売上総利益率26.4%+5.5ポイント
販管費率19.8%+1.1ポイント
営業利益1,600百万円+224.6%
税引前利益1,641百万円+247.0%
当期利益1,213百万円+246.9%

営業活動によるキャッシュ・フローは1,577百万円、現金及び現金同等物は4,435百万円。親会社所有者帰属持分比率は52.0%です。なお当連結会計年度よりIFRSに基づく連結財務諸表を作成しており、前期(第30期)は単体の指標が記載されています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,520千円、平均年齢31.1歳、平均勤続年数4.2年です。給与は「賞与および基準外賃金を含んでおります」と注記されています。給与体系については「職務や専門スキルに基づく役割グレード制を採用しており、半年毎、年2回の目標設定、人事評価に基づき」決定すると記載されています。賞与は全社の業績達成度と個人の目標管理制度の評価結果に応じて算定され、カンパニー制における自律型経営を推奨するため、各カンパニーの業績成果に応じた評価制度も設けられています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

**働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に詳細な記載がありません。**開示されている指標では、**男性労働者の育児休業取得率は84.0%**です。従業員数の変動については「採用の抑制に加え、自己都合退職によるものであります」と説明されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

有価証券報告書には「2027年3月期に全社の90%以上のDCをDX人材として育成することを目指す『SINCA90』プロジェクト」の記載があります。当期末の実績はDX人材比率72.0%(当期目標65.0%)、PMO人材数1,482名(当期目標1,000名/前期末比1,124名増)。いずれも目標を上回りました。一方、新卒2年目以上のDCの一人あたり売上単価は前期比+7.4%(目標+10%)と、目標には届いていません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。管理職に占める女性労働者の割合は32.8%。労働者の男女の賃金の差異は**全労働者87.8%、正規雇用労働者88.5%、パート・有期労働者89.6%**です。差異の理由は「女性の管理職割合が男性に比べて低いことや、時短勤務者のほとんどを女性が占めていること」と注記されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「平均年間給与5,520千円、前事業年度比12.4%増」。この12.4%という上げ幅は、当メディアが読んだ有価証券報告書のなかでも大きい部類です。ただし、同じ期に従業員数は131名減っています。**理由も有価証券報告書に書かれています。「採用の抑制に加え、自己都合退職によるもの」。この2つを並べて読む必要があります。平均年間給与は「その期に在籍していた人の平均」です。若手の採用を抑えれば、母集団の平均年齢と平均給与は自然に上がります。実際、平均年齢は31.1歳、平均勤続年数は4.2年。新卒採用を大量に続けてきた会社が採用を絞れば、平均は押し上げられる方向に動きます。もちろん、賃上げそのものも行われています。有価証券報告書は「2026年4月にベースアップおよび定期昇給を合わせて8.1%の賃上げを実施」「2020年からの6年間で基準グレードにおけるベースアップは累計で+27.2%」と明記しています。**12.4%増のうち、どこまでがベースアップで、どこまでが構成変化かは開示されていません。**応募者としての読み方は3つです。1つ目、**552万円は「31.1歳の平均」であって、自分のオファー額ではない。**2つ目、同社は長期ビジョンで「モデル年収1,000万円」をKPIに掲げている。**現在の平均との距離が、この会社が言う成長の中身です。**3つ目、**役割グレード制なので、年収はグレードで決まる。**面接では「自分の経験だと何グレードに当たるのか」「そのグレードの基準給与はいくらか」を確認してください。平均値の議論より、そちらのほうが実務的です。

平均年収の伸びと人員131名減が同時に起きた理由

有価証券報告書は、増益の要因を稼働率で説明しています。

指標前期当期
DC数(期末)2,627名2,456名△171名
全体稼働率76.5%83.1%+6.6ポイント
新卒1・2年目を除くDCの稼働率85.4%85.0%(△0.4ポイント)
新卒1年目の稼働率28.6%61.0%+32.4ポイント
新卒2年目の稼働率82.5%81.2%(△1.3ポイント)

※DC数・稼働率は有価証券報告書の記載(前期比の増減から前期値を算出)

人を減らし、残った人の稼働率を上げた期という読み方になります。有価証券報告書は「成長に向けた筋肉質な組織体制への移行、新卒採用の抑制による人員構成の適正化」と説明し、新卒1年目の稼働率が61.0%へ大幅に改善したことで「過去2期の稼働率の低迷を脱却しました」と記載しています。

一方で採用が止まったわけではありません。中途採用者数は143名(前期比54名増)2026年4月には244名の新入社員が入社しています。**離職率は12.1%(前期比1.0ポイント増)**で、有価証券報告書は「引き続き経営上の最優先課題」と位置づけています。

DX領域への転換

指標実績
DX領域の付加価値売上高成長率前期比+32.6%
全社の付加価値売上高に占めるDX領域の比率54.2%(前年同期比+8.7ポイント)

売上全体が+9.4%のなかで、DX領域だけが+32.6%。構成比も半分を超えました。売上総利益率が26.4%へ5.5ポイント改善したのは、この転換と稼働率改善の合算です。

2035年の長期ビジョンと人的資本のKPI

有価証券報告書によると、同社は2026年5月に2035年を見据えた長期ビジョン「FUTURE VISION」を策定しました。掲げられているKGIとKPIは次のとおりです。

区分内容
KGI(2035年)インパクト事例1,000件・営業利益100億円
人的資本KPI年間採用数1,000人
人的資本KPI学ぶ人ネットワーク10万人
人的資本KPIエンゲージメントスコア4.0
人的資本KPIモデル年収1,000万円(平均単価200万円)

当期の営業利益は1,600百万円ですから、2035年の営業利益100億円は現在の約6倍にあたります。また年間採用数1,000人は、当期の中途143名+翌期新卒244名という実績とは桁が違います。有価証券報告書には、この人的資本経営の起点として「2008年前後の倒産危機」と、そこから生まれた経営指針「超会社」が繰り返し記載されています。

エージェントベストの見解

**この会社の面接で最後まで詰められるのは、「稼働率」の話に耐えられるかどうかです。**受託・伴走型のプロフェッショナルサービスは、売上が「人数×単価×稼働率」で決まります。有価証券報告書がその3つをすべて開示している会社は多くありません。**全体稼働率83.1%。**裏を返せば、1年のうち約2割は案件に載っていない時間があるということです。**この構造を理解しているかどうかで、面接の受け答えは変わります。準備すべきことは3つあります。1つ目、「稼働していない時間に何をするか」を自分の言葉で言えるようにする。同社は「SINCA90」でDX人材比率72.0%、PMO人材数1,482名を達成しました。非稼働時間を育成に充てる設計が実際に動いています。2つ目、「一人あたり単価をどう上げたか」の実例を用意する。**当期の一人あたり売上単価は前期比+7.4%で、**目標の+10%には届いていません。ここは同社が今いちばん解きたい課題です。自分が過去に単価や役割をどう引き上げたかを、数字で語れる人は強い。3つ目、「顧客企業の内製化を支援する」という立場への理解。**同社のモデルは、顧客が自走できるようにする支援です。**支援先が内製化に成功するほど、その案件の必要人数は減る可能性がある。この矛盾をどう捉えるかは、面接の終盤で問われやすい論点です。当メディアがDX支援・SaaS双方の企業を見てきた範囲では、「言われた作業をやってきた人」と「内製化の設計をした人」は書類の段階で分かれます。**職務経歴書には、担当した工程ではなく、誰が意思決定して何が残ったかを書いてください。

働き方と組織の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴を整理します。

1. カンパニー制

11の本部の下に社内カンパニー21社。賞与にも「各カンパニーの業績成果に応じた評価制度」が設けられています。

2. 拠点が地方に分散している

沿革にはウェブガーデン仙台(2012年)、ウェブガーデン北九州(2015年)、ウェブガーデン神戸(2018年)の開設が記載されています。

3. 全員参加型経営を制度で支えている

「メンバーズグループ持株会への加入を推奨し、奨励金(20%)や全社員が購入可能な新株予約権などの株式保有制度を整備」と記載されています。

4. 賃上げを継続している

2026年4月に8.1%の賃上げ、2020年からの累計ベースアップは**+27.2%**。基準年収を2020年から1.6倍にする「Creator’s Value1.6」を掲げています。

5. 脱炭素DXを事業領域に持つ

5つの事業領域のひとつが「脱炭素DX」で、GX関連の記述が経営環境の説明にも登場します。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

公開情報の範囲では、選考プロセスの詳細は有価証券報告書に記載がありません。以下は同社が開示している事業の構造から、準備しておくと話が通りやすい論点です。選考フローや面接内容は時期により変動しますので、最新の募集要項は公式採用ページでご確認ください。

1. 「人数×単価×稼働率」で語れるようにする

売上収益+9.4%に対し、営業利益+224.6%。この差を生んだのは稼働率83.1%(+6.6ポイント)と売上総利益率26.4%(+5.5ポイント)です。自分が過去に、この3つのどれをどう動かしたかを用意してください。

2. DX領域への転換を前提に話す

DX領域の付加価値売上高は+32.6%、構成比は54.2%。**会社の重心はここに移っています。**制作・運用の経験を、企画・実行フェーズの言葉に翻訳できるかどうかが分かれ目になります。

3. 内製化支援というポジションを理解する

同社のモデルは、顧客企業のDX内製化を伴走支援するものです。**「代わりにやる」ではなく「できるようにする」。**この違いを自分の経験で説明できると、志望動機が具体的になります。

まとめ

よくある質問

Q. メンバーズの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,520千円、平均年齢31.1歳、平均勤続年数4.2年です(2026年3月31日現在)。賞与および基準外賃金を含みます。前事業年度比では12.4%増ですが、同じ期に従業員数が131名減っている点は合わせて見る必要があります。給与体系は職務や専門スキルに基づく役割グレード制で、年2回の目標設定と人事評価に基づいて決定されると記載されています。

Q. なぜ従業員数が減っているのですか?

A. 有価証券報告書には「従業員数が前事業年度末と比べて131名減少しておりますが、採用の抑制に加え、自己都合退職によるものであります」と記載されています。あわせて「成長に向けた筋肉質な組織体制への移行、新卒採用の抑制による人員構成の適正化」とも説明されており、全体稼働率は76.5%から83.1%へ改善しています。なお中途採用者数は143名(前期比54名増)、2026年4月には244名が新卒入社しています。

Q. どんな仕事を担当することになりますか?

A. 有価証券報告書によれば、事業はDX伴走支援サービス事業の単一セグメントで、「制作/UIUX」「マーケティングDX」「デジタルサービス開発」「データ活用支援」「脱炭素DX」の5領域があります。デジタルクリエイター(DC)が3名以上で顧客企業専任チームを編成し、顧客と共に手を動かして支援する形です。当期末のDX人材比率は72.0%、PMO人材数は1,482名と記載されています。


※本記事は、株式会社メンバーズの有価証券報告書(第31期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。募集要項や選考プロセスは変更される場合がありますので、応募前に各社の公式サイトでご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)