MS-Japanの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

MS-Japan 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、株式会社MS-Japanの直近期は売上高7,647,329千円(前期比2.3%増)、営業利益1,673,750千円(同4.3%増)、経常利益1,684,673千円。営業利益率21.9%、経常利益率22.0%と、いずれも20%を超えています。提出会社の平均年間給与は5,431千円(前期比2.3%増)、平均年齢32.4歳、平均勤続年数5.4年。同社は管理部門と士業に特化した人材紹介会社です。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要と管理部門・士業への特化

項目内容
会社名株式会社MS-Japan(MATCHING SERVICE JAPAN CO.,LTD.)
設立1990年4月(株式会社日本MSセンターとして大阪市中央区に設立)
代表者代表取締役会長 CEO 有本 隆浩
本店所在地東京都千代田区富士見二丁目10番2号 飯田橋グラン・ブルーム
上場区分東証プライム(2016年12月マザーズ上場、2017年12月市場第一部、2022年4月プライム移行)
資本金587,323千円
連結従業員数251名(前期比2名減)
提出会社の従業員数210名(前期比5名増)

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

4つの売上区分

同社は人材紹介事業の単一セグメントですが、有価証券報告書では売上高を4つに分けて開示しています。

区分当期(千円)前期比内容
人材紹介4,294,835+1.3%エージェントサービス「MS Agent」。連結会計年度として過去最高
メディア248,024+0.7%ビジネスメディア「Manegy(マネジー)」のリード提供等
DRM101,716△3.7%ダイレクトリクルーティング「MS Jobs」
海外人材3,002,752+4.2%豪州子会社**FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.**の人材紹介・派遣
合計7,647,329+2.3%

売上の約39%が海外です。FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.はオーストラリアで財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー、人事・ビジネスサポートに特化した人材紹介・派遣を行っており、メルボルン・シドニー・パースに拠点があります。**議決権の所有割合は75.0%**です。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,431千円、**対前事業年度増減率は+2.3%**です。平均年齢32.4歳、平均勤続年数5.4年。平均年齢が30代前半で、勤続が5年台という組み合わせです。人材戦略の方針には「個人の職務内容、役割、および業績評価(成果)に基づき決定」と記載され、性別による差異はないと明記されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書の人材戦略には、「リモートワークの活用や時間単位の有給取得など多様な働き方を支える制度の整備」と記載されています。**男性労働者の育児休業取得率は50.0%**です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

人材戦略の基本方針には「新卒・中途や性別等の属性に依らない公平な登用を推進」と記載されています。管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は19.0%。事業は人材紹介の単一セグメントですが、メディア(Manegy)、ダイレクトリクルーティング(MS Jobs)、海外人材(FourQuarters)と展開の幅があります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(有価証券報告書に「労使関係は円満に推移しております」と記載)。連結従業員251名、提出会社210名という規模です。労働者の男女の賃金の額の差異は全労働者で70.3%、正規雇用労働者で72.8%。差異の理由として「主に男女間の管理職比率及び雇用形態の差異による」と説明されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「売上原価1,721,321千円」。この会社の損益計算書で、いちばん読み方が分かれるのがこの行です。有価証券報告書には、この原価が何かがはっきり書かれています。「主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.における人材派遣業の売上原価」。**つまり、国内の人材紹介事業には、ほとんど原価がかかっていないということです。

項目金額(千円)
売上高7,647,329
売上原価1,721,321
売上総利益5,926,008
販売費及び一般管理費4,252,257
営業利益1,673,750

**売上総利益率は77.5%。**当メディアはこの数か月、多くの業種の有価証券報告書を読んできました。**受託開発の会社は原価率が7割前後、人材派遣の会社は8割を超えます。****MS-Japanの77.5%という粗利率は、成功報酬型の人材紹介というモデルそのものです。****紹介した人が入社した段階で手数料を受け取る。**在庫も、仕入れも、派遣スタッフの給与もない。**代わりに、コンサルタントの人件費と広告宣伝費が販管費として乗ります。****だから、この会社の損益は「販管費をどう使うか」でほぼ決まる。**当期の販管費は4,252,257千円(△1.5%)。有価証券報告書は減少の理由を「支社統合に伴う地代家賃の減少」と説明しています。一方で「事業拡大に向けた人材採用投資に伴う人件費の増加」もあったと書かれている。****つまり、拠点を減らして人に回した期でした。**応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、この会社の利益は「人を採ってどれだけ紹介を決めるか」で動く。**営業利益率21.9%は高い水準ですが、それは在庫を持たないモデルだから成立する数字です。2つ目、先行指標が開示されている。新規登録者数18,128人(+4.9%)、新規求人数16,270件(△10.6%)。求人側が減っているのに登録者は増えている。ただし会社は「求人取扱数の多い職種の新規登録者数は6,558人(+15.0%)、決定率が高いセグメントの新規求人数は3,846件(+0.1%)」と補足しており、注力領域では増えていると説明しています。3つ目、海外が売上の約4割を占める。豪州FourQuartersは人材「派遣」で、紹介とは原価構造が違います。面接では3つ聞いてください。1つ目、「コンサルタント1人あたりの目標と、達成の分布はどうなっていますか」。2つ目、「新規求人数が10.6%減ったのは、どの領域ですか」。3つ目、「豪州の事業と国内は、キャリアとしてつながりますか」

営業利益率21.9%という水準

有価証券報告書は、経営指標として次の数値を開示しています。

指標2025年3月期2026年3月期
営業利益率21.5%21.9%
EBITDA率27.8%28.0%
経常利益率22.5%22.0%
当期純利益率13.8%13.5%

**EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は2,139,158千円(+3.1%)。**同社はこれを重要な経営指標と位置づけており、あわせて「調整後当期純利益」(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却額)1,339,719千円(△0.7%)も開示しています。

**なぜのれん償却を足し戻す指標を使うのか。**貸借対照表に、のれん2,650,864千円が計上されているためです。これは2024年2月にFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.を子会社化した際に生じたもので、毎期の償却が利益を押し下げます。

自己資本比率88.1%

項目金額(千円)
総資産10,809,109
負債合計1,182,542
純資産合計9,626,566
自己資本比率88.1%

負債が総資産の約11%しかない構成です。有利子負債は、リース債務(流動49,697千円+固定163,899千円)が中心。現金及び現金同等物は3,854,747千円あります。

自社メディアで登録者を集めるという構造

有価証券報告書には、この会社の強みが具体的に書かれています。

「特化型としての強みを活かしたコンテンツマーケティングを展開することにより、他社の人材データベースを通じたスカウト等に依存しない自社独自の登録者獲得ルートを確立しております。」

**人材紹介の会社には、大きく2つの集客方法があります。**1つは他社の求職者データベースを使ってスカウトを送る方法。もう1つは自社に登録してもらう方法です。MS-Japanは後者に寄せていると、有価証券報告書自体が説明しています。

その仕組みがメディア事業です。

メディア対象
Manegy(マネジー)士業および企業の管理部門向けビジネスメディア
Manegy Clip2026年3月ローンチのスマートフォン向けアプリ。提供開始から約1か月で1万ダウンロードを突破
Manegy toBBtoBサービス比較プラットフォーム・資料請求サービス
IPOPROIPO関連情報
J-ing会計・法律事務所の検索サイト
KAIKEI FAN公認会計士・税理士等向け
LEGAL NET弁護士・ロースクール生向け

**転職を考えていない段階の人にも接触する。**有価証券報告書は「転職の枠にとらわれず、日々の業務に直結するコンテンツを提供することで、潜在的な求職者を含めた中長期的な会員化を図る」と説明しています。

なお、「Manegy」「Manegy Clip」の双方のタイムラインに出稿できるフィード広告の利用企業数は2026年4月時点で20社を超えたと記載されています。

AIスコアリング検索

**2025年12月より、独自のAIモデル「AIスコアリング検索」を導入。**有価証券報告書には「管理部門・士業領域の膨大な転職支援データを学習し、求職者と求人の適合度の可視化を実現」と記載されています。

エージェントベストの見解

**「平均年齢32.4歳、平均勤続年数5.4年、平均年間給与5,431千円」。この3つを並べると、この会社の組織像が見えます。**当メディアがこの数か月に読んだ人材関連の上場企業と並べます。

会社平均年齢平均勤続平均年間給与
MS-Japan(提出会社)32.4歳5.4年5,431千円
Macbee Planet(提出会社)35.9歳3.2年8,985千円
NISSOホールディングス(提出会社)47.0歳19.6年7,268千円
Orchestra Holdings(提出会社)39.0歳4.9年5,724千円

**32.4歳で勤続5.4年ということは、平均して27歳前後で入社している計算になります。**新卒と第二新卒・若手中途が中心の組織、と読めます。**そして、この年齢構成が事業と噛み合っている。****この会社が扱うのは、経理・財務・人事・総務・法務・経営企画といった管理部門と、弁護士・公認会計士・税理士といった士業です。****専門領域に特化しているぶん、コンサルタントは同じ職種の話を繰り返し扱う。**有価証券報告書も「同業界の業務内容や動向に関する深い知識を蓄積しやすい環境」と書いています。若い組織でも専門性が立ち上がりやすい構造です。一方で、注意して見るべき数字もあります。

指標数値
配当性向(提出会社)103.3%
1株当たり配当額56円(3期連続)
自己資本比率(連結)88.1%

配当性向100%超が3期続いています。つまりその期に稼いだ以上を配当に回している。これは財務が悪いという意味ではなく(自己資本比率88.1%・現金38億円超)、手元資金が厚いので株主に返しているという判断です。ただし応募者としては、「成長投資よりも還元を選んでいる局面である」ことは知っておいてよい。****もう1つ。連結の当期純利益(1,034,662千円)より、提出会社の当期純利益(1,347,436千円)のほうが大きい。差額はのれん償却と非支配株主持分(FourQuartersの議決権は75.0%)です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「入社後3年でどんなポジションに就いている人が多いですか」。2つ目、「配当性向100%超の方針は、採用や人件費にどう影響しますか」。3つ目、「Manegyの会員数と、そこから紹介につながる比率を教えてください」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。

1. 管理部門・士業に特化している

経理・財務・人事・総務・法務・経営企画と、弁護士・公認会計士・税理士等。特定領域に専門特化していると明記されています。

2. 自社メディアが集客の柱である

Manegy、Manegy Clip、IPOPRO、J-ing、KAIKEI FAN、LEGAL NET。他社データベースに依存しない登録者獲得ルートを確立していると記載されています。

3. 売上の約4割が海外である

豪州FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.(議決権75.0%)。メルボルン・シドニー・パース。

4. リモートワークと時間単位の有給がある

人材戦略に「リモートワークの活用や時間単位の有給取得など多様な働き方を支える制度の整備」と記載されています。

5. 従業員数は横ばいである

連結251名(△2名)、提出会社210名(+5名)。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 「特化型」の意味を数字で押さえる

売上総利益率77.5%、営業利益率21.9%。在庫も仕入れもない成功報酬型のモデルだからこそ成立する数字です。なぜ特化するのか、特化すると何が変わるのかを自分の言葉で説明できると、事業理解が伝わります。

2. 先行指標を読む

新規登録者数18,128人(+4.9%)、新規求人数16,270件(△10.6%)、注力セグメントの新規求人数3,846件(+0.1%)。求人が減っている環境で、どこを伸ばそうとしているかが読み取れる数字です。

3. メディアと紹介のつながりを理解する

Manegyは転職メディアではなく、管理部門・士業の業務に役立つビジネスメディアです。転職を考える前の人と接点を持ち、必要になったときに選ばれるという設計。この構造を理解しておくと、志望動機に具体性が出ます。

まとめ

よくある質問

Q. MS-Japanの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,431千円(賞与及び基準外賃金を含む)で、**対前事業年度増減率は+2.3%**です。平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は5.4年。これは提出会社210名の平均であり、職種や等級による差は含まれていません。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 人材紹介事業の単一セグメントですが、売上は4つに分けて開示されています。人材紹介(エージェント「MS Agent」)4,294,835千円、メディア(ビジネスメディア「Manegy」等)248,024千円、DRM(ダイレクトリクルーティング「MS Jobs」)101,716千円、海外人材(豪州FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.)3,002,752千円です。対象は管理部門職種と士業に特化しています。

Q. 業績はどのような状況ですか?

A. 直近期は**売上高7,647,329千円(前期比2.3%増)、営業利益1,673,750千円(同4.3%増)、経常利益1,684,673千円(同0.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,034,662千円(同0.2%増)**です。**営業利益率21.9%、EBITDA率28.0%、経常利益率22.0%**と、いずれも20%を超える水準です。人材紹介の売上高は連結会計年度として過去最高を更新しています。


※本記事は、株式会社MS-Japanの有価証券報告書(第36期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)