ヌーラボの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
有価証券報告書によると、株式会社ヌーラボの直近期は売上高4,393,663千円(前期比6.8%増)、営業利益354,591千円(同44.6%減)、経常利益374,369千円(同41.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益178,546千円(同67.7%減)。増収減益です。当期はビジネスチャットツール「Typetalk」のサービス終了と、米国・オランダの連結子会社の清算決定という2つの整理を行いました。提出会社の平均年間給与は7,762,746円。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。
会社概要と4つのサービス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ヌーラボ |
| 代表者 | 代表取締役 橋本 正徳 |
| 決算期 | 3月期(第23期は2025年4月1日〜2026年3月31日) |
| 上場区分 | 東証グロース(2022年6月28日上場) |
| 方針 | 「チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくするツールを提供する」 |
| セグメント | クラウドサービス事業の単一セグメント |
| 連結従業員数 | 207人(前期180人) |
| 提出会社の従業員数 | 189人 |
この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。
サービス別の販売実績
| サービス | 内容 | 売上高(千円) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| Backlog | プロジェクト管理ツール | 4,041,631 | 105.5% |
| Cacoo | オンライン作図ツール | 111,292 | 93.8% |
| Typetalk | ビジネスチャットツール | 2,464 | 15.9%(2025年12月1日でサービス終了) |
| NulabPass | 組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるツール | 238,274 | 161.0% |
| 合計 | 4,393,663 | 106.8% |
Backlogが売上の92.0%を占めています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は7,762,746円(賞与及び基準外賃金を含む)、対前事業年度増減率は+3.3%、平均年齢38.5歳、平均勤続年数4.2年です。評価制度の詳細については有価証券報告書に記載がありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
**働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に詳細な記載がありません。**なお、有価証券報告書は事業環境について「企業における多様な働き方が一般化し、多くの企業で遠隔コミュニケーションの円滑化、業務効率化や生産性向上を目的としたデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進されております」と記載しており、遠隔での働き方を支えるツールを提供する会社です。
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キャリア・成長機会
連結従業員は180人→207人へ増加しました(臨時雇用者数は従業員数の10%未満のため記載を省略と注記)。2026年3月に、生成AIを活用した新機能「Backlog AI アシスタント」を正式リリースしています。一方で、Typetalkのサービス終了(2025年12月1日)と米国・オランダの連結子会社の清算決定という整理も行われました。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
方針は「チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくするツールを提供する」。「Backlog」は2025年6月にサービス開始から20周年を迎えました。連結207人、提出会社189人という規模です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「Backlog 4,041,631千円(105.5%)」。売上の92.0%が1つのサービスに集中しています。**サービス別の構成比を見ます。
| サービス | 売上高 | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| Backlog | 4,041,631千円 | 92.0% | 105.5% |
| NulabPass | 238,274千円 | 5.4% | 161.0% |
| Cacoo | 111,292千円 | 2.5% | 93.8% |
| Typetalk | 2,464千円 | 0.1% | 15.9%(終了) |
**Backlogが伸び(+5.5%)、NulabPassが急伸し(+61.0%)、Cacooが減り(△6.2%)、Typetalkが消えた。****この4つの動きが、当期の整理を物語っています。**会社は3つの決定をしました。
| 決定 | 内容 |
|---|---|
| Typetalkのサービス終了 | 「近年の業績や事業環境等を総合的に勘案し、当社グループの経営資源の選択と集中を目的として、2025年12月1日をもってサービスを終了」 |
| 海外子会社の清算決定 | 「連結子会社であるNulab USA, Inc.及びNulab Netherlands B.V.については、当社の経営資源の最適配分及び財務体質の健全化を図る観点から、清算することを決定」 |
| Backlog AI アシスタント | 2026年3月に正式リリース(生成AIを活用した新機能) |
**止めるものを止め、AIに投資した期。**そして、その代償が利益に出ています。
| 指標 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,393,663千円 | +6.8% |
| 営業利益 | 354,591千円 | △44.6% |
| 経常利益 | 374,369千円 | △41.7% |
| 当期純利益 | 178,546千円 | △67.7% |
負債の内訳に、その痕跡があります。「事業構造改善引当金が102,447千円増加」。**構造改善のための費用を引き当てている。****応募者にとっての意味は3つあります。****1つ目、この会社はいま整理の途中にある。**サービス1つと海外子会社2社を畳んでいます。2つ目、それでも従業員は増えている。180人→207人。縮小ではなく、資源の付け替えです。3つ目、伸びているのはセキュリティ製品である。****NulabPass +61.0%。有価証券報告書は事業環境について「働き方の多様化、DX化に伴い、組織内部からの情報流出等のリスクも着目され、企業における情報セキュリティ対策の重要性も高まっております」と記載しています。Backlog(プロジェクト管理)で入って、NulabPass(セキュリティ・ガバナンス)で広げる。****当メディアが同じ時期に読んだ弁護士ドットコムは、社名の事業(プロフェッショナル支援)よりクラウドサインが大きくなっていました。****ヌーラボの場合、Backlogが92%とまだ圧倒的ですが、NulabPassの伸び率は3倍以上です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「NulabPassの導入社数と、Backlogとのクロスセル率を教えてください」。2つ目、「事業構造改善引当金102,447千円の中身は何ですか」。3つ目、「Backlog AI アシスタントは有料機能ですか」。
20年目のBacklogと、生成AI
主力の「Backlog」は、2025年6月にサービス開始から20周年を迎えました。
有価証券報告書は、当期の取り組みを次のように記載しています。
「2025年6月にサービス開始から20周年を迎えた『Backlog』では、生成AIを活用した新機能『Backlog AI アシスタント』を2026年3月に正式リリースいたしました。この他、各プロダクトの機能面の拡充・改善など顧客体験の継続的な進化に、継続して取り組んでおります。」
**Backlogの利用は増えています。**負債の説明に「Backlogの利用増加により前受収益が139,832千円増加」、キャッシュ・フローの説明にも「Backlogの利用増加による前受収益の増加額139,832千円」と記載されています。
前受収益が増えるということは、先に受け取った料金が増えたということです。サブスクリプション型のサービスでは、契約が積み上がっていることを示します。
事業環境として挙げられているもの
| 項目 | 有価証券報告書の記述 |
|---|---|
| DXの推進 | 「企業における多様な働き方が一般化し、多くの企業で遠隔コミュニケーションの円滑化、業務効率化や生産性向上を目的としたDXが推進されております」 |
| 情報セキュリティ | 「働き方の多様化、DX化に伴い、組織内部からの情報流出等のリスクも着目され、企業における情報セキュリティ対策の重要性も高まっております」 |
| 人材不足 | 「人口減少、少子高齢化に伴う人材不足が恒常化する中、経済社会活動を維持・発展させていくためにも、今後も高い需要が継続するものと想定」 |
5期の推移と財務
| 期 | 売上高(千円) | 経常利益(千円) | 当期純利益(千円) | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 第19期(2022年3月) | 2,328,264 | 164,007 | 197,884 | 143人 |
| 第20期(2023年3月) | 2,706,183 | 92,564 | 88,424 | 147人 |
| 第21期(2024年3月) | 3,662,842 | 330,607 | 308,158 | 159人 |
| 第22期(2025年3月) | 4,112,318 | 641,949 | 552,682 | 180人 |
| 第23期(2026年3月) | 4,393,663 | 374,369 | 178,546 | 207人 |
**売上は5期で1.9倍。**一方、経常利益は第22期の641,949千円がピークで、当期は374,369千円です。
**なお、第20期の純資産・総資産の大幅増加は「2022年6月28日に東京証券取引所グロース市場へ上場したことに伴う新株発行によるもの」**と注記されています。
財務の状況
| 項目 | 当期末 | 前期末比 |
|---|---|---|
| 総資産 | 4,519,483千円 | +275,090千円 |
| 負債 | 2,540,951千円 | +204,817千円 |
| 純資産 | 1,978,532千円 | +70,272千円 |
| 自己資本比率 | 43.8% | (前期45.0%) |
| 現金及び現金同等物 | 2,975,985千円 | △155,396千円 |
キャッシュ・フロー
| 区分 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|
| 営業活動 | +282,672千円 | +749,129千円 |
| 投資活動 | △350,515千円(ソフトウエア等の取得289,183千円) | △128,811千円 |
| 財務活動 | △99,611千円(自己株式の取得99,928千円) | △1,003千円 |
**投資活動の支出が2.7倍に増えています。**主因は「ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定等の無形固定資産の取得による支出289,183千円」——プロダクトへの投資です。
エージェントベストの見解
**「資本金 100,000千円」。前期の631,290千円から、6分の1以下になっています。**提出会社の経営指標等を見ると、資本金の推移が出ています。
| 期 | 資本金 |
|---|---|
| 第19期(2022年3月) | 382,397千円 |
| 第20期(2023年3月) | 617,135千円(上場に伴う新株発行) |
| 第21期(2024年3月) | 629,880千円 |
| 第22期(2025年3月) | 631,290千円 |
| 第23期(2026年3月) | 100,000千円 |
**上場して増えた資本金を、1億円に戻した。**当メディアはこの数か月、この動きを複数の会社で見てきました。
| 会社 | 資本金の変化 |
|---|---|
| ヌーラボ | 631,290千円 → 100,000千円 |
| 弁護士ドットコム | 545,632千円 → 50,000千円 |
| ニューラルグループ | 減資による資本金の減少690,977千円(同額を資本剰余金へ) |
| Kyash(非上場) | 1億円を公表 |
| Repro(非上場) | 1億円を公表 |
資本金1億円は、税務上「中小企業」の区分にとどまる境界の数字として知られています。**外形標準課税の対象外になるなど、扱いが変わります。****上場企業でも、この水準まで減資する例が増えている。****これは業績悪化ではなく、財務の設計です。**そして、この会社が当期に行った「整理」は、資本金だけではありません。
| 整理の対象 | 内容 |
|---|---|
| Typetalk | サービス終了(2025年12月1日) |
| Nulab USA, Inc. | 清算を決定 |
| Nulab Netherlands B.V. | 清算を決定 |
| 資本金 | 631,290千円 → 100,000千円 |
| 自己株式 | 取得99,928千円 |
サービスを畳み、海外法人を畳み、資本金を下げ、自己株式を買った。****有価証券報告書は、海外子会社の清算理由を「当社の経営資源の最適配分及び財務体質の健全化を図る観点から」と記載しています。****これらを「縮小」と読むか「集中」と読むか。****判断材料は、従業員数です。****180人→207人。****27人増えています。****畳んだのは事業と法人であって、人ではない。そして、投資は増えています。**ソフトウエア等の無形固定資産の取得289,183千円(前期比で大幅増)、2026年3月にBacklog AI アシスタントを正式リリース。**当メディアが同じバッチで読んだバリューコマースも、主力サービスを止めながら人を他事業へ移し、新サービスを4つ投入していました。「畳みながら投資する」という動きが、複数の会社で同時に起きています。面接では3つ聞いてください。1つ目、「Typetalkと海外子会社の担当者は、いまどこにいますか」。2つ目、「207人の職種別内訳を教えてください」。3つ目、「Backlogの次の柱をどこに置く計画ですか」。
働き方とキャリア形成の特徴
有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。
1. Backlogが売上の92.0%を占める
プロジェクト管理ツール「Backlog」は2025年6月にサービス開始20周年を迎えました。
2. NulabPassが急伸している
売上238,274千円(前年同期比161.0%)。組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるツールです。
3. 当期は整理を行った
Typetalkのサービス終了(2025年12月1日)、Nulab USA, Inc.とNulab Netherlands B.V.の清算決定。
4. 従業員は増えている
連結180人→207人。臨時雇用者数は従業員数の10%未満です。
5. 生成AI機能をリリースした
2026年3月に「Backlog AI アシスタント」を正式リリースしました。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- 開発チーム向けのツールを作りたい人……Backlogはプロジェクト管理ツールです
- 長く使われるプロダクトに関わりたい人……Backlogはサービス開始から20年です
- セキュリティ領域に関心がある人……NulabPassが前年同期比161.0%と伸びています
- 生成AIの機能開発に携わりたい人……2026年3月にBacklog AI アシスタントをリリースしました
- 給与水準を重視する人……提出会社の平均年間給与は7,762,746円(+3.3%)です
向いていない可能性がある人
- 利益が伸びる局面で働きたい人……営業利益△44.6%、当期純利益△67.7%です
- 複数プロダクトに関わりたい人……売上の92.0%がBacklogです
- 海外拠点で働きたい人……米国・オランダの連結子会社は清算が決定されています
- 大規模組織を望む人……連結207人の規模です
- 事業が固定された環境を好む人……当期にサービス1つと海外法人2社を整理しました
選考に向けた準備
1. サービス別の伸びを押さえる
Backlog +5.5%(構成比92.0%)、NulabPass +61.0%、Cacoo △6.2%、Typetalk終了。どこに資源が移っているかが読み取れます。
2. 減益の理由を「整理」として説明する
営業利益△44.6%の背景に、Typetalkのサービス終了、海外子会社の清算決定、事業構造改善引当金102,447千円の計上があります。業績悪化ではなく資源の付け替えという読み方ができます。
3. 前受収益に注目する
「Backlogの利用増加により前受収益が139,832千円増加」。サブスクリプション型で契約が積み上がっていることを示す数字です。
まとめ
- 株式会社ヌーラボは代表取締役 橋本正徳氏、3月決算、2022年6月28日に東証グロース上場。クラウドサービス事業の単一セグメントです
- 直近期は**売上高4,393,663千円(前期比6.8%増)、営業利益354,591千円(同44.6%減)、経常利益374,369千円(同41.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益178,546千円(同67.7%減)**の増収減益です
- サービス別では**Backlog 4,041,631千円(105.5%・構成比92.0%)、NulabPass 238,274千円(161.0%)、Cacoo 111,292千円(93.8%)、Typetalk 2,464千円(15.9%)**です
- 当期はTypetalkを2025年12月1日でサービス終了し、連結子会社のNulab USA, Inc.及びNulab Netherlands B.V.の清算を決定しました。理由は「経営資源の選択と集中」「経営資源の最適配分及び財務体質の健全化」と記載されています
- 「Backlog」は2025年6月にサービス開始から20周年を迎え、2026年3月に生成AIを活用した「Backlog AI アシスタント」を正式リリースしました
- 提出会社の平均年間給与は7,762,746円(+3.3%)、平均年齢38.5歳、平均勤続年数4.2年。連結従業員は180人→207人へ増加しています
よくある質問
Q. ヌーラボの平均年収はいくらですか?
A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は7,762,746円(賞与及び基準外賃金を含む)、対前事業年度増減率は+3.3%、平均年齢38.5歳、平均勤続年数4.2年です。提出会社189人の平均であり、職種や等級による差は含まれていません。なお臨時雇用者数は従業員数の10%未満のため記載が省略されています。
Q. なぜ増収なのに減益になったのですか?
A. 有価証券報告書は、当期に行った整理を記載しています。ビジネスチャットツール「Typetalk」について「近年の業績や事業環境等を総合的に勘案し、当社グループの経営資源の選択と集中を目的として、2025年12月1日をもってサービスを終了」、連結子会社のNulab USA, Inc.及びNulab Netherlands B.V.について「当社の経営資源の最適配分及び財務体質の健全化を図る観点から、清算することを決定」しました。負債には事業構造改善引当金が102,447千円増加しています。また投資活動ではソフトウエア等の無形固定資産の取得に289,183千円を支出しています。
Q. どんなサービスがありますか?
A. プロジェクト管理ツール「Backlog」(売上高4,041,631千円・構成比92.0%。2025年6月にサービス開始20周年)、オンライン作図ツール「Cacoo」(111,292千円)、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるツール「NulabPass」(238,274千円・前年同期比161.0%)です。ビジネスチャットツール「Typetalk」は2025年12月1日をもってサービスを終了しました。2026年3月には、生成AIを活用した新機能「Backlog AI アシスタント」を正式リリースしています。
※本記事は、株式会社ヌーラボの有価証券報告書(第23期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。