オプティムの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

オプティム 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書に「管理部門がありません」と書かれている

上場企業の有価証券報告書を数多く読んでいると、稀に目を引く記載に出会います。オプティムの表紙にある一文がそれです。

事務連絡者の欄に、**「管理部門がありませんので、事務連絡者は置いておりません」**と記載されています。上場企業の法定開示書類で、この形の記載は多くありません。

もうひとつ、本店の記載も特徴的です。登記上の本店所在地は佐賀県佐賀市本庄町1で、括弧書きで「上記は登記上の本店所在地であり、実際の業務は最寄りの連絡場所で行っております」と補足されています。その最寄りの連絡場所は東京都港区海岸一丁目2番20号です。

これらは些細な形式に見えて、組織の作り方を示す手がかりになります。この記事では、公開情報からこの会社の実像を整理します。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。

登記上の本店は佐賀、実務は東京

項目内容
会社名株式会社オプティム(OPTiM CORPORATION)
上場区分東京証券取引所上場(証券コード3694)
登記上の本店佐賀県佐賀市本庄町1
実際の業務拠点東京都港区海岸一丁目2番20号
事業内容AX事業/アグリテック事業
従業員数提出会社398名(臨時108名)※2026年3月31日現在
決算期3月

登記上の本店が佐賀県にある上場企業は多くありません。転職を検討する立場からは、勤務地が佐賀なのか東京なのかを募集要項で確認する必要があります。有価証券報告書の記載からは、実際の業務は東京で行われていると読み取れます。

5期連続で売上と経常利益が増えている

連結の業績推移です。

決算年月売上高(千円)経常利益(千円)親会社株主帰属当期純利益(千円)
第22期2022年3月8,310,7171,485,545943,561
第23期2023年3月9,277,3361,634,990962,761
第24期2024年3月10,243,4111,844,1161,171,356
第25期2025年3月10,580,6361,862,3281,178,350
第26期2026年3月11,731,8041,950,1721,114,311

売上高は5期連続で増加しています(83億→117億円、約1.4倍)。経常利益も5期連続で増加し、第26期は19億5,017万円です。

一方、親会社株主に帰属する当期純利益は第25期の11億7,835万円から第26期は11億1,431万円へわずかに減っています。経常段階では増益なので、税負担や特別損益の影響と読めますが、詳細は有価証券報告書の該当箇所でご確認ください。

売上高11,731,804千円に対して経常利益1,950,172千円ですから、**経常利益率は16.6%**になります。安定して二桁の利益率を保ちながら伸びている構造です。

評判の傾向

年収・評価制度

水準は業界の平均的なところという受け止めが見られます。技術志向の評価がなされるという声がある一方、職種によって差があるという指摘も見られます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

ワークライフバランス

裁量が大きく自分で進め方を決められるという声が見られます。プロジェクトの状況によって繁忙の差があるという指摘もあります。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

キャリア・成長機会

技術に触れる機会が多いという声が見られます。提出会社の平均年齢33.4歳、平均勤続年数5.7年という構成は、若手から中堅が中核を担う組織であることを示しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

社風・人間関係

技術と特許を重視する文化があるという声が見られます。少人数の組織であるため、個人の裁量が大きいという指摘が目立ちます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。

エージェントベストの見解

有価証券報告書の「管理部門がありませんので、事務連絡者は置いておりません」という記載は、この会社を検討するうえで実務的な意味を持ちます。従業員398名のうち、全社(共通)は60名で、有価証券報告書はこれを経営管理及び経営企画部門等に属する使用人としています。398名に対して60名ですから、比率としては相応にあります。それでも表紙にこの記載を置いているということは、組織の設計思想として管理機能を薄く保つ意図があると読めます。応募する立場からすると、制度や仕組みが整っていることを前提にできない可能性があります。これは裁量の大きさと表裏一体です。前職で仕組みが整った環境にいた方は、面接で「入社後に自分で作らなければならないものは何か」を確認しておくことをお勧めします。逆に、整っていない環境を面白いと感じる方には合います。

平均年間給与622万9千円と平均年齢33.4歳

有価証券報告書(第26期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,229千円(622万9千円)です。2026年3月31日現在の従業員数は398名(臨時108名)、平均年齢33.4歳、平均勤続年数5.7年とされています。

**平均年間給与の対前事業年度増減率は2.81%**と開示されています。

臨時従業員108名には、派遣社員及びアルバイトが含まれるとされています。398名に対して108名ですから、正社員以外の人員も一定の規模で存在します。

平均年齢33.4歳という水準は、上場企業としては若い部類に入ります。平均勤続年数5.7年とあわせると、中途入社が相当の比率を占める構成だと推測されます。ただし採用区分別の内訳は、有価証券報告書からは読み取れません。

AX事業272名とアグリテック事業66名

提出会社398名のセグメント別内訳です。カッコ内は臨時従業員の年間平均人員です。

セグメント従業員数(名)
AX事業272〔73〕
アグリテック事業66〔24〕
全社(共通)60〔11〕
合計398〔108〕

AX事業が272名と、提出会社の68%を占めます。 この会社の中核事業です。

アグリテック事業は66名です。農業分野に技術を適用する領域で、人員規模は小さいものの独立したセグメントとして開示されています。登記上の本店が佐賀県にあることと、農業分野の事業を持つことには関連があると考えられます。

全社(共通)60名は、有価証券報告書によれば経営管理及び経営企画部門等に属する使用人です。

働き方への影響

AX事業に配属される場合、この会社の中核業務に関わることになります。アグリテック事業は少人数の組織であり、担当範囲が広くなることが想定されます。応募する事業によって、日々の仕事の性格が変わります。

向いている人/向いていない人

向いている人

技術で課題を解くことに関心がある方

技術と特許を重視する文化があるとされ、技術を軸に事業を作る環境です。

裁量の大きさを求める方

398名という規模と、管理機能を薄く保つ姿勢は、個人の裁量が大きいことを示唆します。自分で決めて進めたい方に向きます。

産業領域への適用に関心がある方

アグリテック事業のように、技術を特定の産業に適用する取り組みがあります。汎用のITサービスとは異なる面白さがあります。

向いていない人

制度や仕組みが整った環境を求める方

有価証券報告書に管理部門に関する特徴的な記載があるとおり、管理機能を厚く持つ会社ではありません。整った環境を前提としたい方には合いにくくなります。

大規模な組織で専門を深めたい方

提出会社398名という規模です。職能が細かく分かれた環境を求める場合、想定と異なる可能性があります。

エージェントベストの見解

この会社の数字で注目したいのが、5期連続の増収増益です。売上高は83億円から117億円へ、経常利益は14億8,554万円から19億5,017万円へ、いずれも毎期伸びています。経常利益率は16.6%です。398名という規模でこの利益率を出している構造は、労働集約的な事業ではないことを示します。転職を検討する立場からすると、急拡大を狙う会社と、着実に伸ばす会社のどちらを選ぶかという論点になります。この会社は後者に近い推移です。面接では、今後の成長をどの事業で作る想定かを聞いておくと、自分が入る意味が具体化します。AX事業が272名で中核、アグリテック事業が66名。この比率が今後どう変わる想定かは、公開資料からは読み取れません。聞けば答えてもらえる範囲の質問です。

選考に向けた準備

選考フローの概要

公開されている情報の範囲では、書類選考、複数回の面接、最終面接という流れが一般的とされています。技術職では課題が課される場合があります。回数や内容は時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜこの業界か」では、技術を特定の産業に適用するという領域に関心を持った理由を整理します。汎用のITサービスとの違いをどう理解しているかまで話せると、調べた深さが伝わります。

「なぜこの会社か」では、AX事業とアグリテック事業という2つのセグメントを持つ構造、5期連続の増収増益、経常利益率16.6%といった事実に触れます。これらは公開資料から確認できます。

職務経歴書で見られるポイント

技術で課題を解いた経験を、具体的に書きます。何が問題で、どういう技術を選び、どこまで改善したか。この会社は技術を重視する文化があるとされており、選定の理由まで書かれた書類は読まれ方が変わります。

産業領域の知見がある場合は、その領域と関わった期間を明示します。農業、製造、建設など、現場を持つ産業の理解は、この会社の事業と接続します。

まとめ

オプティムは、AX事業とアグリテック事業を展開する会社です。東京証券取引所に上場し、登記上の本店は佐賀県佐賀市、実際の業務は東京都港区で行われています。

第26期(2026年3月期)の連結売上高は117億3,180万円、経常利益は19億5,017万円で、いずれも5期連続の増加です。経常利益率は16.6%になります。

提出会社の従業員数は398名(臨時108名)で、平均年間給与622万9千円、平均年齢33.4歳、平均勤続年数5.7年です。セグメント別ではAX事業が272名と68%を占め、アグリテック事業は66名です。

有価証券報告書の表紙には「管理部門がありませんので、事務連絡者は置いておりません」という記載があり、管理機能を薄く保つ組織設計が読み取れます。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(第26期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,229千円(622万9千円)です。従業員数398名、平均年齢33.4歳、平均勤続年数5.7年を対象とした数字で、対前事業年度増減率は2.81%と開示されています。職種別の内訳は開示されていないため、実際の提示額は募集要項でご確認ください。

Q. 勤務地は佐賀ですか、東京ですか。

A. 有価証券報告書によれば、佐賀県佐賀市本庄町1は登記上の本店所在地であり、実際の業務は最寄りの連絡場所である東京都港区海岸一丁目2番20号で行われているとされています。ただし職種によって配属先は異なる可能性があるため、募集要項で勤務地をご確認ください。

Q. 未経験でも転職できますか。

A. 職種によります。平均年齢33.4歳、平均勤続年数5.7年という構成は、中途入社が相当の比率を占めることを示唆します。技術で課題を解いた経験や、現場を持つ産業の知見は評価されやすいと考えられます。具体的な応募要件は募集要項でご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)