Photosynthの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
有価証券報告書によると、株式会社Photosynthの直近期は売上高3,384,833千円(前期比14.3%増)、営業利益231,162千円(同202.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益291,784千円(同88.0%増)。第8期から第10期までは3期連続で経常損失でしたが、第11期に黒字転換し、当期はさらに拡大しました。連結従業員は155名で、第8期の167名から一度143名まで減り、当期に増加へ転じています。提出会社の平均年間給与は6,555千円。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。
会社概要と空間DX事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Photosynth(Photosynth inc.) |
| 代表者 | 代表取締役社長 河瀬 航大 |
| 本店所在地 | 東京都港区芝五丁目29番11号 |
| 上場区分 | 東証(縦覧場所は東京証券取引所) |
| 決算期 | 12月期(第12期は2025年1月1日〜12月31日) |
| ミッション | 「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」 |
| セグメント | 空間DX事業の単一セグメント |
| 連結従業員数 | 155名〔ほか平均臨時雇用6名〕(前期143名) |
| 提出会社の従業員数 | 147名〔6名〕 |
この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。
サービスの構成
有価証券報告書は、同社を「クラウド型認証プラットフォームを中核に、ハードウエア・ソフトウエア・オペレーションを一体で提供する空間DX事業」と説明しています。目指すのは「人手に依存しない自律型の物理空間」です。
| サービス | 内容 |
|---|---|
| Akerun入退室管理システム(法人向け) | 本人認証とセキュリティ強化、物理鍵のデジタル化、勤怠管理や会員管理等の外部サービス連携 |
| Akerun.M キーレス賃貸システム(住宅向け) | 賃貸物件の管理工数削減。MIWA Akerun Technologies(美和ロックとの合弁・議決権51%)が展開 |
| Akerunデジタル身分証/学生証 | 教育機関で実証実験・導入検討が進行。Apple社との技術提携を通じた機能開発を予定 |
| Migakun(施設運営BPaaS) | ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営支援 |
| fixU | クラウド型顧客管理・請求管理・決済システム。2025年10月に完全子会社化 |
現契約社数は5,702社を突破と記載されています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は6,555千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢35.4歳、平均勤続年数3.0年です。評価制度の詳細については有価証券報告書に記載がありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に記載がありません。なお、同社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、管理職の女性比率・男性育休取得率・男女賃金差異はいずれも記載が省略されています。連結子会社も同様です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
事業はハードウエア(スマートロック等のIoT機器)・ソフトウエア・オペレーションを一体で提供する構成です。加えて、ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営支援(Migakun)、**決済システム(fixU)**があり、新規領域として「フィジカルAI領域への参入」も計画として記載されています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。従業員数は第8期167名→第10期150名→第11期143名→第12期155名と推移しています。一度減って、当期に増加に転じた形です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「167名 → 167名 → 150名 → 143名 → 155名」。5期の従業員数の推移です。この折れ線が、この会社の5年を語っています。**同じ期間の損益と並べます。
| 期 | 売上高(千円) | 経常利益/損失(千円) | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 第8期(2021年12月) | 1,600,164 | △869,952 | 167名 |
| 第9期(2022年12月) | 1,994,272 | △600,073 | 167名 |
| 第10期(2023年12月) | 2,493,490 | △222,177 | 150名 |
| 第11期(2024年12月) | 2,961,529 | +91,016 | 143名 |
| 第12期(2025年12月) | 3,384,833 | +234,360 | 155名 |
**売上は5期で2.1倍に伸び続けている。**その間、**赤字は869百万円→600百万円→222百万円と縮小し、第11期に黒字転換。****そして従業員数は、167名から143名まで減ってから、155名へ戻した。****この順番が重要です。****売上が伸びているのに人を減らした期がある。**有価証券報告書は第8期から第10期の赤字理由を「広告宣伝費及び営業体制強化による人件費、並びに製品機能や提供サービスの拡充及び品質の向上のためのエンジニア等の人件費や研究開発費を積極的に投下したこと」と説明しています。**つまり、先行投資を絞る局面があった。****当メディアはこの数か月、黒字転換を4つの型に整理してきました。****コスト削減型(CARTA HOLDINGS)/売上拡大型(BASE)/原価構造の転換型(ExaWizards)/税効果の上乗せ。****Photosynthは、この4つとは少し違います。売上を伸ばしながら人を減らし、黒字化してから採用を再開した。「絞ってから戻す型」**と呼べる形です。応募者にとっての意味は3つあります。****1つ目、いまは採用を再開している局面である。143名→155名。黒字が2期続き、営業利益は+202.8%。****2つ目、この会社は「絞れる」ことを実証している。赤字が続いた3期のあと、実際に黒字にした。投資を止める判断ができる経営です。これは安定要因でもあり、緊張感の要因でもあります。3つ目、いま増やしている人員は何のためか。当期は株式会社fixUを完全子会社化(2025年10月)し、Migakun(施設運営BPaaS)も拡大しています。Akerun単体の会社から、複数サービスを束ねる会社へ変わる途中です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「143名まで減った時期に、どの職種が減りましたか」。2つ目、「いま増やしているのは、どのサービスの人員ですか」。3つ目、「調整後EBITDAの目標水準はどのくらいですか」。
Akerunを起点に広げる——3つのサービスの関係
この会社の成長戦略は、有価証券報告書に明確な形で書かれています。
「Akerunの顧客数の最大化を目指す“マーケット開拓”と、Akerunを中心としたソリューション提案による顧客単価の最大化を目指す“ソリューション開発”に特に注力する計画であります。この“マーケット開拓”と“ソリューション開発”を掛け合わせることで、顧客数と顧客単価を乗算した事業収益の最大化を目指しております。」
**顧客数×顧客単価。**そのために、Akerun(入退室管理)にMigakun(施設運営)とfixU(顧客管理・請求・決済)を組み合わせています。
当期の成果として、有価証券報告書は次のように記載しています。
「Akerun、Migakun、fixUを組み合わせた統合型の無人化・省人化ソリューションの導入が進み、アップセル・クロスセル施策が奏功した結果、顧客獲得のためのマーケティング効率の向上、ARPUの上昇、Churn Rateの改善を実現し、現契約社数は5,702社を突破しております。」
| 重視する指標 | 意味 |
|---|---|
| ARPU | 顧客あたりの売上高 |
| LTV | 顧客が生涯を通じてもたらす価値 |
| Churn Rate(解約率) | 「最小化による事業拡大を目指す」と記載 |
| 調整後EBITDA | 「継続的な成長」を目指すと記載 |
子会社の状況
| 会社 | 資本金(千円) | 議決権 | 備考 |
|---|---|---|---|
| MIWA Akerun Technologies | 50,000 | 51% | 美和ロックとの合弁。住宅向け「Akerun.M キーレス賃貸システム」 |
| 株式会社Migakun | 10,000 | 100.0% | 売上高436,675千円(連結売上高の10%超)、経常損失42,414千円 |
| 株式会社fixU | 29,750 | 100.0% | 兵庫県神戸市。2025年10月に完全子会社化 |
| 株式会社D分割準備会社 | 2,000 | 100.0% | 資産管理の業務受託 |
**Migakunは連結売上高の10%を超える規模ですが、経常損失42,414千円を計上しています。**育成中の事業と読めます。
需要を押し上げている環境
有価証券報告書は、この会社を取り巻く環境を2方向から説明しています。
追い風の側
- 「出社を前提とした働き方の再定着を背景に、企業によるオフィス環境整備に加えて、セキュリティ強化だけにとどまらない情報統制やコンプライアンスの強化に向けた投資意欲が引き続き高水準で推移」
- 「入退室管理や勤怠管理のデジタル化を通じたバックオフィスDXへの需要も堅調」
構造的な側
- 「円安の昂進や人件費の上昇を背景に、人材確保や業務効率化への対応が企業経営上の重要課題」
- 「特に建設・物流・サービス業等では人手不足が顕在化し、それが要因となった人手不足倒産も増加」
- 「これらの環境変化は、当社が提供する無人化・省人化ソリューションへの需要を構造的に押し上げる要因となっております」
広がる導入先
| 領域 | 内容 |
|---|---|
| 法人オフィス | 中小規模企業に加え、大規模企業におけるセキュリティ強化や勤怠管理を目的とした導入も進行 |
| 自治体・行政 | 施設予約・決済サービス等と組み合わせた統合ソリューション。API連携パートナーとの協業を通じた共同提案を拡大する計画 |
| 住宅 | 株式会社プレジオの賃貸マンションシリーズ「プレジオ」で導入。賃貸マンションの標準設備としての採用 |
| 教育機関 | Akerunデジタル身分証(デジタル学生証) |
| 商業施設 | Migakunの導入が拡大。GOLFZON Japanとのパートナーシップ、大和ハウスグループのコスモスイニシアとWOOCとのシェアオフィスにおける協業 |
| 会員制施設 | fixUがコワーキングスペースやフィットネスジムを中心に導入拡大 |
エージェントベストの見解
**「公表義務の対象ではないため、記載を省略しております」。この一文が、提出会社と連結子会社の両方に書かれています。**Photosynthの有価証券報告書には、**管理職に占める女性労働者の割合も、男性労働者の育児休業取得率も、男女の賃金の差異も載っていません。**これは違反ではありません。女性活躍推進法の公表義務は常時雇用する労働者301人以上の事業主が対象で、Photosynthの提出会社は147名。**義務の外にいるから、書いていない。****ただし、応募者にとっては情報が1つ減ります。**当メディアが同じバッチで読んだ企業と比べると、その差がわかります。
| 会社 | 提出会社の人数 | 管理職の女性比率 | 男性育休 | 男女賃金差異 |
|---|---|---|---|---|
| PR TIMES | 128名 | 30.4% | 100.0% | 95.5% |
| ROXX | 305名 | 18.1% | 70.6% | 70.0% |
| PKSHA Technology | 366名 | 8.1% | 90.0% | 67.0% |
| Photosynth | 147名 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
PR TIMESは128名で、Photosynthより少ないのに開示しています。****義務がなくても出す会社と、出さない会社がある。****これは「隠している」という話ではなく、「面接で聞く項目が1つ増える」という話です。****そのうえで、この会社の働き方を推測できる材料は有価証券報告書の中にあります。****1つ目、ハードウエアを扱う会社である。Akerunはスマートロックという物理製品。開発だけでなく、製造・品質・設置・保守が事業に含まれます。当期の投資活動でも有形固定資産の取得による支出239,975千円が計上されています。2つ目、ギグワーカーを使う事業を持っている。Migakunは「ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営支援サービス」。社員だけで完結しない運営です。3つ目、M&Aで会社が増えている。当期はfixU(兵庫県神戸市)を完全子会社化。MIWA Akerun Technologiesは美和ロックとの合弁で議決権51%。大手メーカーとの合弁会社があるということは、その文化との接続も業務に含まれます。****当メディアがこの数か月に読んだ非上場・小規模上場企業でいえば、Natureが「56名でハードとソフトの両方をやる」構造でした。****Photosynthは155名で、そこに合弁とM&Aと自治体案件が乗る。****規模の割に、関係する相手が多い会社です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「管理職に占める女性比率と男性育休取得率を教えてください」(開示義務の対象外なので、聞けば答えが得られる可能性があります)。2つ目、「ハードウエアの製造・品質はどこまで内製ですか」。3つ目、「MIWA Akerun Technologiesへの出向はありますか」。
働き方とキャリア形成の特徴
有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。
1. ハードウエア・ソフトウエア・オペレーションを一体で提供する
スマートロック等のIoT機器、クラウド型認証プラットフォーム、施設運営支援。
2. 単一セグメント(空間DX事業)である
セグメント別の記載は省略されています。
3. 黒字転換から2期目である
第10期までの3期は経常損失、第11期に黒字転換、第12期は営業利益+202.8%。
4. 従業員数が増加に転じた
第11期143名→第12期155名。第8期は167名でした。
5. 大手との合弁・提携がある
MIWA Akerun Technologies(美和ロックとの合弁・議決権51%)、Apple社との技術提携(デジタル身分証)、GOLFZON Japan、コスモスイニシア、WOOC。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- ハードウエアとソフトウエアの両方に関わりたい人……IoT機器とクラウドを一体で提供しています
- 黒字化した直後のフェーズで働きたい人……第11期に黒字転換し、当期は営業利益+202.8%です
- 無人化・省人化の社会実装に関心がある人……人手不足倒産の増加を需要の構造的要因として挙げています
- 自治体・行政案件に関わりたい人……API連携パートナーとの協業を通じた共同提案を拡大する計画です
- 大手企業との協業を経験したい人……美和ロックとの合弁、Apple社との技術提携があります
向いていない可能性がある人
- ダイバーシティ指標を事前に確認したい人……公表義務の対象外のため、有価証券報告書に記載がありません
- 売上規模の大きい会社を望む人……売上高3,384,833千円の規模です
- ソフトウエア開発だけに集中したい人……製造・品質・設置・保守が事業に含まれます
- 利益率の高い事業を求める人……営業利益率は約6.8%です
- 組織が拡大し続ける環境を好む人……従業員数は167名から143名まで減った時期があります
選考に向けた準備
1. 「顧客数×顧客単価」という戦略を押さえる
マーケット開拓(顧客数)とソリューション開発(顧客単価)の掛け算——有価証券報告書が明示している戦略です。Akerun、Migakun、fixUの3つを組み合わせる意味を、この式で説明できるようにしておきましょう。
2. 黒字転換の過程を理解する
第8期△869百万円→第10期△222百万円→第11期+91百万円→第12期+234百万円。売上を伸ばしながら人を減らし、黒字化してから採用を再開したという流れです。
3. 開示されていない項目は、質問リストにしておく
管理職の女性比率、男性育休取得率、男女賃金差異は公表義務の対象外で記載がありません。義務がないだけで、社内には数字があるはずなので、面接で聞く項目として準備しておきましょう。
まとめ
- 株式会社Photosynthは代表取締役社長 河瀬航大氏、12月決算、東証上場。ミッションは「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」、事業は空間DX事業の単一セグメントです
- 直近期は**売上高3,384,833千円(前期比14.3%増)、営業利益231,162千円(同202.8%増)、経常利益234,360千円(同157.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益291,784千円(同88.0%増)**です
- 第8期から第10期までは経常損失(△869百万円→△600百万円→△222百万円)で、第11期に黒字転換しました
- 連結従業員は155名(前期143名)。第8期167名→第10期150名→第11期143名→当期155名と推移し、一度減ってから増加に転じています
- 提出会社の平均年間給与は6,555千円、平均年齢35.4歳、平均勤続年数3.0年。管理職の女性比率・男性育休取得率・男女賃金差異は公表義務の対象外のため記載がありません
- サービスはAkerun入退室管理システム、Akerun.M キーレス賃貸システム(MIWA Akerun Technologies・美和ロックとの合弁)、Akerunデジタル身分証/学生証、Migakun(施設運営BPaaS)、fixU(2025年10月完全子会社化)。現契約社数は5,702社を突破しています
よくある質問
Q. Photosynthの平均年収はいくらですか?
A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は6,555千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢35.4歳、平均勤続年数3.0年です。これは提出会社147名の平均であり、職種や等級による差は含まれていません。
Q. 業績はどのような状況ですか?
A. 直近期(第12期)は**売上高3,384,833千円(+14.3%)、営業利益231,162千円(+202.8%)、経常利益234,360千円(+157.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益291,784千円(+88.0%)**です。第8期から第10期は経常損失でしたが、有価証券報告書はその理由を「広告宣伝費及び営業体制強化による人件費、並びに製品機能や提供サービスの拡充及び品質の向上のためのエンジニア等の人件費や研究開発費を積極的に投下したこと等」と説明しています。第11期に黒字転換しました。
Q. どんなサービスがありますか?
A. Akerun入退室管理システム(法人向け)、Akerun.M キーレス賃貸システム(住宅向け・MIWA Akerun Technologiesが展開)、Akerunデジタル身分証/学生証(Apple社との技術提携を通じた機能開発を予定)、Migakun(ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営BPaaS)、fixU(クラウド型顧客管理・請求管理・決済システム)です。これらを組み合わせた統合型の無人化・省人化ソリューションを提供し、現契約社数は5,702社を突破しています。
※本記事は、株式会社Photosynthの有価証券報告書(第12期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。