プレイドの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
プレイドは、顧客体験のプラットフォームを提供する東証上場企業です。第14期(2025年9月期)の連結売上高は133億9,647万円、経常利益は13億8,050万円。5期前の54億4,481万円から2.5倍に伸び、3期連続の赤字から2期連続の黒字へ転じました。提出会社の平均年間給与は9,397千円で、上場企業のなかでも高い水準です。この記事では、有価証券報告書の数値をもとに、事業の構造・年収・選考の準備を整理します。
531人、単一セグメント
有価証券報告書(第14期)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社プレイド(PLAID,Inc.) |
| 代表者 | 代表取締役執行役員CEO 倉橋 健太 |
| 本店所在地 | 東京都中央区銀座六丁目10番1号 GINZA SIX 10階 |
| 事業年度 | 第14期(2024年10月1日〜2025年9月30日) |
| 上場区分 | 東京証券取引所(証券コード4165) |
| 連結従業員数 | 531人(外書52人)(2025年9月30日現在) |
| セグメント | SaaS事業(単一セグメント) |
| 労働組合 | 結成されていない |
部門別の人員配置
単一セグメントのため、有価証券報告書には部門別の人数が記載されています。
| 部門 | 連結 | 提出会社 |
|---|---|---|
| ビジネス | 312人(外書26人) | 245人(外書19人) |
| プロダクト | 173人(外書7人) | 119人(外書7人) |
| 管理 | 46人(外書19人) | 32人(外書17人) |
| 合計 | 531人(外書52人) | 396人(外書43人) |
ビジネス部門が約59%
312人。プロダクト部門173人の約1.8倍です。SaaS企業として、売る側・支える側に人を厚く置いている構成です。
1年で82名増えた
有価証券報告書には、連結従業員数が当連結会計年度中に82名増加した旨と、その理由が事業拡大に伴う新規採用であることが記載されています。
5期の推移と黒字転換
連結の主要な経営指標は、次のとおりです。
| 決算年月 | 売上高 | 経常利益又は経常損失(△) | 親会社株主に帰属する当期純利益又は損失(△) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年9月 | 54億4,481万円 | △1億578万円 | △1億665万円 | 69.6% |
| 2022年9月 | 72億9,523万円 | △9億8,350万円 | △9億3,077万円 | 57.2% |
| 2023年9月 | 86億3,363万円 | △9億3,834万円 | △21億861万円 | 41.7% |
| 2024年9月 | 109億9,271万円 | +1億8,441万円 | +3億2,073万円 | 43.0% |
| 2025年9月 | 133億9,647万円 | +13億8,050万円 | +10億9,905万円 | 49.3% |
売上は5期で2.5倍
54億4,481万円から133億9,647万円へ。第14期は前期比21.9%の増収です。
赤字から黒字へ、そして利益が伸びた
経常損益は第11期・第12期に9億円台の損失を計上し、第13期に1億8,441万円の黒字へ。第14期は13億8,050万円と大きく伸びました。自己資本利益率も11.2%から**27.8%**へ上昇しています。
自己資本比率も回復した
第12期の41.7%から49.3%へ。純資産額は27億4,883万円から48億1,235万円へ増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローも13億7,650万円のプラスです。
第12期の大きな損失
親会社株主に帰属する当期純損失21億861万円は、経常損失9億3,834万円を大きく上回っています。経常段階の損失より最終損失が大きい期があった点は、押さえておきたい事実です。
評判の傾向
年収・評価制度
専門性に応じた高い水準という声が見られます。一方、成果への期待も高いという指摘があります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
裁量を持って働ける点への評価が中心です。自己管理が前提になるという声もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
事業の成長に伴って新しい役割が生まれる点を評価する声が見られます。組織の変化が速いという指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
自律的に動くことが前提という評価が中心です。指示を待つ働き方は合わないという声もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
提出会社の平均年間給与9,397千円という数字は、SaaS企業のなかでも高い部類です。同時に記載されているのが、従業員396人、平均年齢35.2歳、平均勤続年数2.8年。1年で82名増えた組織なので勤続は短くなりますが、その状態で平均939万円という点が重要です。つまり、入社時点で相応の水準を提示して人を採っている、と読めます。裏を返せば、その水準に見合う成果が入社直後から期待されるということでもあります。加えて、経常利益は第13期の1億8,441万円から第14期は13億8,050万円へ7.5倍に伸びました。黒字化を果たし、これから利益を積み上げる局面です。面接では「入社後6か月で期待される成果」を具体的に聞いてください。曖昧な答えしか返らないなら、期待値のすり合わせが不十分なまま入ることになります。
年収の実態
有価証券報告書に記載された提出会社の従業員の状況は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員数 | 396人(外書43人) |
| 平均年齢 | 35.2歳 |
| 平均勤続年数 | 2.8年 |
| 平均年間給与 | 9,397千円(基準外賃金を含む) |
男女に関する指標
有価証券報告書には、男性労働者の育児休業取得率75.0%、労働者の男女の賃金の差異は全労働者71.9%(正規雇用労働者77.7%、パート・有期労働者108.2%)と記載されています。管理職に占める女性労働者の割合は「-」と記載されています。
確認しておきたいこと
- 応募職種・等級の給与レンジ
- 固定給と賞与、ストックオプションの比率
- 配属予定部門(ビジネス/プロダクト/管理)
- 入社後の評価タイミングと、期待される成果
働き方と、単一セグメントという構成
事業はSaaS事業の単一セグメントです。531人が1つの事業に集中している構成であり、部門はビジネス・プロダクト・管理の3つに分かれています。
確認しておきたいのは、次の点です。
- 応募ポジションが属する部門と、その中のチーム
- 顧客との接点の頻度(ビジネス部門の場合)
- プロダクトの意思決定に誰がどう関わるか
- リモートと出社の運用
3点目は、この規模のSaaS企業では重要です。ビジネス部門312人とプロダクト部門173人の間で、顧客の要望がどう製品に反映されるか。 その仕組みが機能しているかどうかは、働きやすさに直結します。
キャリアの積み上がり方
同社で積み上がるのは、顧客の行動データを事業に活かす経験です。Webサイトやアプリ上での行動を捉え、一人ひとりに合わせた体験を設計する。この領域は、マーケティング、プロダクト、データの三つが交差します。
この経験は、他のSaaS企業、事業会社のデジタルマーケティング部門やCRM部門、コンサルティングファームのデジタル領域で評価されます。BtoBのSaaSでありながら、顧客の先にいる消費者を見るという構造は、他社では得にくい視点です。
一方、単一セグメントであるため、事業を横断する経験は限られます。また平均勤続年数2.8年という組織では、長期の育成を前提とした仕組みは整いにくい面があります。
向いている人/向いていない人
顧客体験の設計に関心がある人
サイトやアプリ上の行動データを扱う事業です。体験づくりに関心を持てる方に向きます。
自律して動ける人
平均勤続年数2.8年で、1年に82名増えた組織です。指示を待たずに動ける方に合います。
高い期待に応えたい人
提出会社の平均年間給与は9,397千円です。相応の成果を求められる前提で働ける方に機会があります。
育成を受けながら成長したい人
組織の変化が速く、体系的な研修の蓄積は限られる可能性があります。手厚い指導を期待する方には環境が異なります。
安定した組織構造を求める人
黒字転換から利益を伸ばす局面にあり、組織も拡大中です。固定された体制を求める方には負担になり得ます。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「データを見て何を変えたか」です。顧客体験のプラットフォームを扱う以上、応募者にもデータから行動へつなげた経験が求められます。ここで「分析が得意です」とだけ答えると弱くなります。見られているのは、数字を見て仮説を立て、実際に施策を打ち、結果が出たか出なかったかを確認した一連の経験です。準備としては、過去に自分が関わった施策を1つ選び、「どの数字を見て」「何を変えて」「結果どう動いたか」を説明できるようにしておくことをおすすめします。動かなかった施策の話でも構いません。 むしろ、なぜ動かなかったのかを分析できている方のほうが、この会社では評価されます。
第12期の損失が示すもの
第12期(2023年9月期)の親会社株主に帰属する当期純損失は21億861万円でした。同期の経常損失は9億3,834万円ですから、最終損失が経常損失の2倍以上になっています。
経常段階から下で何かが起きた
特別損失や税金の影響が考えられます。この期に自己資本比率は57.2%から**41.7%**へ低下し、純資産額は40億7,014万円から27億4,883万円へ減少しました。
そこからの回復
第13期に経常利益1億8,441万円で黒字転換し、第14期は13億8,050万円。純資産額も48億1,235万円まで戻り、自己資本比率は49.3%へ改善しています。
転職者にとっての意味
この会社は、一度大きく削られてから立て直した経験を持っています。 危機を経た組織は、コストへの意識が残りやすい。裏を返せば、投資判断の基準が厳しくなっている可能性があります。
確認しておきたいこと
面接では「直近1年で投資を絞った意思決定の例」を聞いてください。答えられる会社は、フェーズの説明が自分たちでできています。
選考に向けた準備
選考フローについて
公開情報では、書類選考ののち複数回の面接という構成がとられているとされています。職種によっては課題や技術面談が含まれる場合があるとされますが、内容と回数はポジションと時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。
志望動機の組み立て
「なぜSaaSか」と「なぜ顧客体験の領域か」を分けます。後者では、ビジネス部門312人・プロダクト部門173人という構成を踏まえ、自分がどちら側で貢献するかを明示できると伝わります。
職務経歴書で見られる点
SaaSの経験があれば、担当社数、解約率、アップセルの実績を数字で書きます。マーケティングの経験があれば、担当したチャネルと改善幅を明記してください。エンジニアであれば、扱ったトラフィックとリアルタイム処理の要件を具体的に書くと接点が伝わります。
まとめ
プレイドについて、有価証券報告書(第14期)から確認できる点を整理します。
- 東証上場(証券コード4165)。第14期の連結売上高は133億9,647万円、経常利益は13億8,050万円、純利益は10億9,905万円
- 売上高は5期で54億4,481万円から133億9,647万円へ2.5倍。第14期は前期比21.9%の増収
- 経常損益は第11期・第12期に9億円台の損失を計上した後、第13期に黒字転換。第14期は13億8,050万円へ7.5倍
- 第12期の親会社株主に帰属する当期純損失は21億861万円で、経常損失9億3,834万円を大きく上回る
- 自己資本比率は第12期の41.7%から49.3%へ回復。純資産額は48億1,235万円
- 連結従業員数は531人(外書52人)。ビジネス312人、プロダクト173人、管理46人
- 連結従業員数は当連結会計年度中に82名増加(事業拡大に伴う新規採用)
- 提出会社は396人、平均年齢35.2歳、平均勤続年数2.8年、平均年間給与9,397千円
- 事業はSaaS事業の単一セグメント
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収939万円は本当ですか。
A. 有価証券報告書に記載された提出会社の平均年間給与は9,397千円です(基準外賃金を含む)。対象は396人で、平均年齢35.2歳・平均勤続年数2.8年という構成です。職種と等級によって幅があるため、応募ポジションのレンジを面接で確認することをおすすめします。
Q. 黒字は定着していますか。
A. 経常損益は第13期に1億8,441万円で黒字転換し、第14期は13億8,050万円へ伸びました。自己資本比率も41.7%から49.3%へ回復しています。ただし第11期・第12期には9億円台の経常損失を計上した期があります。
Q. どの部門で採用していますか。
A. 連結531人のうちビジネス312人、プロダクト173人、管理46人という構成です。当連結会計年度中に82名増加しており採用は継続していると読めますが、部門ごとの募集状況は最新の募集要項をご確認ください。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。