noteの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

note 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

noteについて、第14期(2025年11月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の従業員の状況(2025年11月30日現在)

項目数値
従業員数154名(14)
平均年齢39.4歳
平均勤続年数3.9年
平均年間給与7,639千円

( )内は臨時雇用者数の年間平均人員(外数)。アルバイト、人材会社からの派遣社員を含むと注記されています。平均年間給与は賞与および基準外賃金を含みます。

連結会社の状況(同日現在)

セグメント従業員数
メディアプラットフォーム事業157名(14)
IP・コンテンツクリエーション事業1名(—)
合計158名(14)

労働組合

同報告書は、当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております としています。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

セグメントの一方が「1名」であること

連結158名のうち、IP・コンテンツクリエーション事業は1名です。

なぜ1名でもセグメントとして分けるのか

セグメントの区分は、経営者が業績を評価するために切り分けている単位です。人数の多寡ではなく、意思決定の単位として独立しているかどうかで決まります。

この開示から読み取れること

1名という規模は、まだ立ち上げの段階にあることを示します。会社としては独立した事業と位置づけているものの、人員はほぼ配置されていません。

転職を考えるうえでの意味

成長領域に見えるセグメントほど、人数を確認する価値があります。 事業名だけを見て応募すると、実態との差に驚くことがあります。

逆の読み方もできる

これから人を増やす領域であれば、初期のメンバーとして入る機会があるとも読めます。どちらに受け取るかは、その方が何を求めるかによります。

確認のしかた

「IP・コンテンツクリエーション事業の人員計画を教えてください」。有価証券報告書の数字を前提に聞けるため、話が具体的になります。

主戦場はメディアプラットフォーム事業

157名。連結のほぼ全員がこちらに所属しています。応募するポジションの多くは、この領域と考えられます。

管理職に占める女性30.5%という数字

第14期の有価証券報告書には、提出会社の指標が記載されています。

指標数値
管理職に占める女性労働者の割合30.5%
男性労働者の育児休業取得率60.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者)74.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者)85.0%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者)31.7%

30.5%という水準

同時期の他社と比べます。クボタは5.1%、さくらインターネットは14.71%、キャピタル・アセット・プランニングは8.9% を開示しています。30.5%は、これらを大きく上回ります。

正規雇用労働者85.0%との組み合わせ

全労働者74.5%に対し、正規雇用労働者は85.0%。正社員だけで見ると差が小さくなります。

パート・有期労働者31.7%

この区分だけ大きく開いています。パート・有期の働き方に男女差があることを示します。臨時雇用者は14名で、母数は小さい点に注意が要ります。

男性育児休業取得率60.0%

クボタの92.3%より低く、キャピタル・アセット・プランニングの20.8%より高い水準です。会社ごとに運用の差があります。

この開示の位置づけ

女性活躍推進法第20条第1項は、常時雇用する労働者の数が三百人を超える一般事業主に情報の公表を求めています。提出会社154名という規模で、これらの数値が開示されていることになります。

転職の観点

管理職に占める女性が30.5%という環境は、キャリアの見通しを立てるうえで具体的な材料になります。制度の有無ではなく、実際にその地位に就いている人がいるかどうかが示されています。

平均勤続3.9年と、会社の年数

平均年齢39.4歳、平均勤続年数3.9年。

この2つから、平均的な社員は35.5歳で入社している計算になります。中途採用が中心の構成が読み取れます。

同時期の他社と比べる

会社平均年齢平均勤続年数平均入社年齢
note39.4歳3.9年35.5歳
ispace40.2歳2.8年37.4歳
さくらインターネット40.33歳7.04年33.3歳

平均年齢はほぼ同じ

39.4歳、40.2歳、40.33歳。1歳未満の差です。しかし平均入社年齢は33.3歳から37.4歳まで4歳開きます。

この差が示すもの

会社の年数と、採用の型の両方が反映されています。勤続年数が長い会社は、それだけ長く採用を続けてきたことも意味します。

平均年間給与7,639千円

さくらインターネット(7,413千円)と近い水準です。ispace(10,758,484円)とは3,000千円以上開きます。

求人倍率という視点

job tagのプログラマーの区分は有効求人倍率0.94。1を下回り、統計上は募集より求職者が多い状態です。詳しくはSaaSスタートアップのキャリアパスで整理しています。

エージェントベストの見解

有価証券報告書のセグメント別従業員数は、事業の実態が最も端的に表れる部分です。noteの場合、IP・コンテンツクリエーション事業が1名と開示されています。セグメントとして独立させているのに、人員はほぼ配置されていない。これは、会社がその領域を独立した事業と位置づけながら、まだ立ち上げの段階にあることを示します。求人票では「新規事業を推進する仲間を募集」と書かれるかもしれません。その言葉自体は正しいのですが、いま何名でやっているのかまでは書かれません。応募する前にセグメント別従業員数を見ておくと、面接での質問が変わります。「この事業はいま何名で、1年後に何名にする計画ですか」。有価証券報告書に1名と書いてある以上、この質問は具体的な答えを引き出します。

決算期が11月であることの意味

同社の第14期は 2024年12月1日から2025年11月30日まで です。3月決算の会社とは、1年の区切りが4か月ずれます。

なぜ転職に関係するか

多くの制度は、事業年度を単位に動きます。 評価の期間、賞与の算定期間、予算の期。これらが11月末で区切られます。

採用計画も同じ

年度の初めに人員計画が決まる会社では、12月が新しい年度の始まりにあたります。募集の出方に季節性が生じる可能性があります。

入社時期の影響

年度の途中で入社すると、最初の評価期間が短くなることがあります。評価のしくみによっては、初回の処遇に影響します。

確認のしかた

「評価はいつからいつまでの期間で行われますか」「入社した年の評価はどう扱われますか」。決算期を知っていれば、この質問が具体的になります。

有価証券報告書の提出時期にも表れる

11月期決算のため、有価証券報告書は翌年の2月頃に提出されます。3月決算の会社(6月頃)より4か月早いことになります。最新の数字を見る時期がずれる点は、企業研究のうえで押さえておく価値があります。

選考で確認しておきたいこと

  1. 配属されるセグメント(メディアプラットフォームか、IP・コンテンツクリエーションか)
  2. 配属予定のチームの人数と、直近1年の増減
  3. 評価制度と、等級の上がり方
  4. 管理職に占める女性30.5%の内訳(どの職種か)
  5. 中途入社者が社内に何人いるか
  6. ストックオプションの有無と、その条件

1つ目が最も重要です。157名と1名では、日々の仕事がまったく違います。

4つ目は、30.5%という数字を具体化する質問です。開発、営業、コーポレートのどこに管理職がいるかで、自分のキャリアへの当てはまり方が変わります。

5つ目は、平均入社年齢35.5歳という構成を踏まえた確認です。

エージェントベストの見解

管理職に占める女性労働者の割合30.5%という数字は、同じ時期の他社と並べると際立ちます。クボタ5.1%、さくらインターネット14.71%、キャピタル・アセット・プランニング8.9%。noteの30.5%は、これらの2倍から6倍にあたります。ただし、比べるときは母数を意識してください。提出会社154名の会社と、15,897名の会社では、1人の異動が比率に与える影響がまったく違います。小規模な会社では数値が動きやすい。それでも、この数字には意味があります。管理職の3割が女性であるという事実は、そのポジションに就く道筋が実在することを示すからです。面接では「どの職種に女性の管理職がいますか」と聞いてください。比率ではなく、自分の職種に前例があるかどうかが、キャリアの見通しには効きます。

まとめ

noteについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年間給与7,639千円は、高いですか。

A. 同時期のさくらインターネット(7,413千円)と近く、ispace(10,758,484円)を下回ります。いずれも提出会社の平均であり、平均年齢はほぼ同じ水準です。

Q. IP・コンテンツクリエーション事業が1名というのは何を意味しますか。

A. セグメントとして独立させながら、人員はほぼ配置されていない状態です。立ち上げの段階にあると読めます。人員計画を面接で確認する価値があります。

Q. 管理職に占める女性30.5%は高い水準ですか。

A. 同時期のクボタ5.1%、さくらインターネット14.71%と比べると高い水準です。ただし提出会社154名という母数の小ささから、数値が動きやすい点は踏まえる必要があります。

Q. 平均勤続3.9年は短いですか。

A. 平均年齢39.4歳との組み合わせから、平均入社年齢35.5歳という中途採用中心の構成が読み取れます。会社の年数も踏まえて読む必要があります。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)