mixiの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

MIXI 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

SNS「mixi」の会社、あるいは「モンスターストライク」の会社。株式会社MIXIにはこの2つのイメージがついて回ります。ただし2026年3月期の有価証券報告書を開くと、事業の重心はすでに別のところへ動いています。デジタルエンターテインメント事業の売上高838億89百万円に対し、スポーツ事業が658億48百万円まで伸びているためです。この記事では、公開されている一次情報から同社の事業構造・年収・働き方を整理し、選考で何を準備すべきかまで扱います。

会社概要と4つの事業セグメント

まず公式の会社概要です。

項目内容
会社名株式会社MIXI(MIXI, Inc.)
上場区分東証プライム(証券コード2121)
設立1999年6月3日
資本金9,698百万円(2026年3月末現在)
本社所在地東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア36F
代表者代表取締役社長 上級執行役員 CEO 木村 弘毅
従業員数2,116名(連結・正社員、2026年3月末現在)
事業内容スポーツ、ライフスタイル、デジタルエンターテインメント、投資

有価証券報告書によると、企業グループは同社のほか連結子会社32社、持分法適用関連会社4社で構成されています。

収益源が4つに分かれている

有価証券報告書の記載では、4つのセグメントの収益源は次のように整理されています。デジタルエンターテインメント事業はスマートデバイス向けゲームの有料サービス利用料。スポーツ事業はプロスポーツチーム経営とソーシャルベッティングサービスで、興行収入および車券等販売委託料。ライフスタイル事業はユーザーからの有料サービス利用料と企業からの広告料。投資事業はスタートアップやベンチャーキャピタルへの出資による配当等です。

課金・興行・広告・投資と、お金の入り方が4通りあります。同じ会社の中でも、配属される事業によって日々向き合う相手が変わる構造です。

セグメント別の売上とその向き

第27期(2026年3月期)の実績を並べます。

セグメント売上高前年同期比セグメント利益
デジタルエンターテインメント83,889百万円△10.8%43,050百万円
スポーツ65,848百万円+63.8%5,088百万円
ライフスタイル17,159百万円+16.0%876百万円
投資4,440百万円△22.0%1,001百万円

連結売上高は171,369百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は22,256百万円(同16.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は17,270百万円(同1.9%減)です。

スポーツ事業が63.8%伸びた理由は有価証券報告書に明記されています。オーストラリアおよびカナダでスポーツベッティング事業を展開するPointsBet Holdings Limitedが2025年9月にグループへ加わり、2025年10月以降の業績が同セグメントに含まれているためです。連結従業員数が前期の1,717名から2,116名へ399名増えたのも、主にこの連結範囲の変更によるものと記載されています。

一方でデジタルエンターテインメント事業は、「モンスターストライク」のMAU減少により減収となっています。ただしセグメント利益は430億円台を保っており、利益の源泉としては依然として最大です。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

ゲーム事業の業績連動で賞与が動くという指摘が繰り返し見られます。有価証券報告書の記載もこれと整合的で、賞与等の金銭報酬は役職者が「組織目標の達成度」、非役職者が「組織成果への貢献度」を評価の主軸に据えると明記されています。加えて一定以上の役職者には株式報酬が付与されます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

繁忙の波が事業やプロジェクトのフェーズで大きく変わるという傾向が語られます。有価証券報告書によると、男性労働者の育児休業取得率は52.9%です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

ゲーム、スポーツ興行、ベッティング、家族向けアプリ、SNSと事業が分散しているため、社内での異動が実質的な職種転換になり得るという声が見られます。提出会社1,316名のセグメント別内訳は、デジタルエンターテインメント423名、スポーツ231名、ライフスタイル104名、投資6名、全社(共通)552名です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

サービス志向が強く、数値だけでなく「使われているか」を重視する文化だという傾向が挙げられます。有価証券報告書には労働組合はないが労使関係は良好である旨が記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社を「モンストの会社」として受けに来る方が、いまも一定数いらっしゃいます。ただし直近の数字を並べると、その理解では面接が持ちません。デジタルエンターテインメント事業は売上838億円で前年比10.8%減、対してスポーツ事業は658億円で63.8%増。売上の差は180億円弱まで縮まっています。伸びの中身も、豪州とカナダのベッティング事業を2025年9月に子会社化したことによるものです。つまりいま採用の意思決定が動きやすいのは、ゲームの続きではなく、スポーツとベッティングの側だという読み方ができます。志望動機を組むときは、どのセグメントに入りたいのかを先に決めてください。「MIXIが好きです」で止まる方と、「スポーツ事業の海外展開に関わりたい」まで言える方では、面接の噛み合い方が変わります。

年収と評価・福利厚生

有価証券報告書によると、提出会社の状況は次のとおりです(2026年3月31日現在)。

項目数値
従業員数1,316名(外、臨時雇用者50名)
平均年齢38.1歳
平均勤続年数6.2年
平均年間給与8,470千円
平均年間給与の対前事業年度増減率2.0%

平均年間給与は賞与および基準外賃金を含みます。注記には、算出方法の適正化のため当事業年度より「男女の賃金の差異」と同一の算出方法(実績ベースの賃金総額÷人員数)へ変更したことと、増減率は変更後の方法で計算した前事業年度の数値との比較であることが記されています。

この847万円は連結2,116名ではなく提出会社1,316名の数値です。連結にはプロスポーツチームの運営や競輪の車券販売など、給与水準の異なる子会社が含まれます。応募先が提出会社かグループ会社かで前提が変わる点は押さえておきたいところです。

人的資本の指標としては、管理職に占める女性労働者の割合19.7%(目標30.0%)、男性労働者の育児休業取得率52.9%、労働者の男女の賃金の差異は全労働者74.6%、正規雇用労働者76.4%、パート・有期労働者79.1%が開示されています。

働き方と労働環境

本社は渋谷スクランブルスクエア36Fの1拠点です。加えて連結子会社32社があり、プロスポーツチームの運営会社や競輪関連の事業会社が含まれます。興行や車券販売は現場とイベントの日程に業務が紐づくため、ゲームやSNSの開発と同じ働き方にはなりにくい構造です。

採用サイトでは、募集職種がエンジニア、デザイナー・クリエイター、ビジネス、コーポレート・事務/CSの4区分で整理されています。勤務制度や福利厚生の詳細は各募集要項に記載があるため、応募前にご確認ください。

キャリア形成の特徴

同社でのキャリアの特徴は、事業ポートフォリオの動きが個人の職務内容に直結しやすい点にあります。第27期だけを見ても、海外ベッティング事業の子会社化で連結従業員が399名増え、ライフスタイル事業は前期のセグメント損失128百万円から利益876百万円へ黒字転換しています。

こうした環境では、1つのプロダクトを長く深く育てる経験と、立ち上がった事業へ移って型を作る経験の両方が起こり得ます。どちらを望むかで、入社後の満足度が分かれます。

研究開発費は第27期で74百万円と記載されており、大規模な要素技術研究よりもサービス開発に資源を配分する会社だと読めます。

向いている人/向いていない人

向いている人

BtoCサービスの数字を自分で追える方

課金、興行、広告と収益モデルが分かれています。どの数値が自分の担当領域で動くのかを理解して動ける方が合います。

事業ポートフォリオの変化を前向きに捉えられる方

海外企業の子会社化で連結従業員が1年で399名増えるような変化が起きます。組織図が動くことを織り込める方に向いています。

スポーツやエンターテインメントの現場に関心がある方

プロスポーツチーム経営や競輪の車券販売など、リアルな興行を伴う事業を抱えています。オンライン完結ではない領域が広いことは特徴です。

向いていない人

1つのプロダクトを長期間担当し続けたい方

セグメントの構成比が短期間で動いています。同じ役割が数年続く前提は置きにくい環境です。

評価と報酬の変動を避けたい方

賞与等は組織目標の達成度・組織成果への貢献度を主軸に決定されると有価証券報告書に明記されています。業績の影響を受ける設計です。

エージェントベストの見解

公開されている平均年間給与847万円をそのまま自分の想定年収に置き換えないほうがよい会社です。理由は3つあります。1つ目、この数値は提出会社1,316名のものであり、連結2,116名の平均ではありません。プロスポーツチームや車券販売の子会社は含まれていません。2つ目、平均年齢38.1歳・平均勤続6.2年という構成の平均です。中途で入る方の初年度提示は、この年齢構成の平均とは別物になります。3つ目、当期から算出方法が実績ベースの賃金総額÷人員数へ変更されています。過去の公開数値と単純に比べられません。面接では、提示レンジの内訳のうち固定給と賞与の比率、そして賞与がどの組織の目標に連動するのかを確認してください。ここが分かって初めて、847万円という数字が自分にとって何を意味するか判断できます。

選考に向けた準備

選考フローの考え方

キャリア採用の募集は職種ごとに公開されており、選考ステップも職種によって異なります。公開情報の範囲では、書類選考を経て複数回の面接が設定される形が一般的とされていますが、時期やポジションにより変動します。最新の内容は公式採用サイトの各募集要項でご確認ください。

エンジニア職では技術課題やコードレビュー形式の選考が設けられることがあります。ビジネス職では、担当した事業の数値と意思決定の説明が中心になります。

志望動機で問われること

「なぜインターネットサービスか」と「なぜMIXIか」の2段で組み立てます。

後者の材料は有価証券報告書にあります。4つのセグメントで収益源が分かれていること。スポーツ事業が前年比63.8%増となり、その主因が2025年9月のPointsBet Holdings Limitedの子会社化であること。ライフスタイル事業が黒字転換したこと。デジタルエンターテインメント事業は減収でも利益の柱であること。

このうちどのセグメントに関心があり、そこで自分の経験がどう効くのかまで話せると、下調べの深さが伝わります。「モンストが好き」だけで止めないことをおすすめします。

職務経歴書で見られるポイント

BtoCサービスを運営する会社の中途採用では、担当した領域と動かした数値が読まれます。

プロダクト開発の経験がある方は、担当プロダクトの利用者規模と、自分が改善した指標を書きます。DAU、継続率、課金率など、追っていた指標名まで書くと具体性が出ます。

マーケティングの経験がある方は、投下した予算規模と獲得単価、その後の継続状況を書きます。

エンジニアリングの経験がある方は、扱ったトラフィック規模と、可用性や処理性能の面で何を改善したかを書きます。

事業開発・アライアンスの経験がある方は、組成した提携の件数と、そこから生まれた売上の規模を書きます。海外案件の経験があれば具体的に書きます。

管理部門の経験がある方は、対応した法域や関係会社の数を書きます。連結子会社32社という規模は、経理・法務・人事の実務量に直結します。

いずれの場合も、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値の3点を短くまとめます。

まとめ

株式会社MIXIは東証プライム上場(証券コード2121)、1999年6月設立、本社は渋谷スクランブルスクエア36F、連結従業員数2,116名(2026年3月末)の会社です。第27期の連結売上高は171,369百万円で前年同期比10.7%増、営業利益は22,256百万円で同16.3%減でした。セグメント別ではデジタルエンターテインメントが838億89百万円(△10.8%)、スポーツが658億48百万円(+63.8%)で、両者の差は縮まっています。スポーツの伸びは2025年9月のPointsBet Holdings Limitedの子会社化が主因です。提出会社の平均年間給与は8,470千円、平均年齢38.1歳、平均勤続6.2年。ゲーム会社という理解のままでは事業の現在地を捉えにくい会社であり、どのセグメントを志望するかを決めてから選考に臨むことをおすすめします。

よくある質問

Q. MIXIの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(第27期・2026年3月期)によると、提出会社の平均年間給与は8,470千円、平均年齢38.1歳、平均勤続年数6.2年、従業員数1,316名です。賞与および基準外賃金を含みます。ただしこれは提出会社の数値で、連結2,116名の平均ではありません。連結にはプロスポーツチームの運営会社や競輪の車券販売会社が含まれます。また当事業年度から算出方法が実績ベースの賃金総額÷人員数に変更されているため、過去の公開数値との単純比較はできません。個別の提示額はポジションと等級で決まります。

Q. 未経験の業界からでも応募できますか。

A. 募集はエンジニア、デザイナー・クリエイター、ビジネス、コーポレート・事務/CSの4区分で公開されており、職種ごとに求める経験が定められています。業界未経験でも、職種としての経験があれば選考対象になるケースはあります。ただし要件は募集ごとに異なるため、公式採用サイトの各募集要項でご確認ください。事業がゲーム、スポーツ興行、ベッティング、家族向けアプリ、SNSと分かれているため、志望セグメントを絞って応募理由を組み立てることをおすすめします。

Q. どの事業が伸びているのですか。

A. 第27期の実績では、スポーツ事業の売上高が65,848百万円で前年同期比63.8%増、セグメント利益は5,088百万円で同154.5%増と最も大きく伸びています。有価証券報告書によると、主因はオーストラリアおよびカナダでスポーツベッティング事業を展開するPointsBet Holdings Limitedを2025年9月に子会社化し、2025年10月以降の業績を連結したことです。ライフスタイル事業も17,159百万円(+16.0%)で、前期のセグメント損失から黒字転換しました。一方、デジタルエンターテインメント事業は83,889百万円で10.8%の減収です。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)