MS&Consultingの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
有価証券報告書によると、株式会社MS&Consultingの直近期は売上収益2,584,946千円(前期比1.3%増)、営業利益252,089千円(前期は237,844千円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益173,072千円(前期は276,099千円の損失)。黒字転換した期です。売上はほぼ横ばいなのに利益が大きく戻った理由は、主力サービスの粗利率が43.9%から48.5%へ改善したことにあります。提出会社の平均年間給与は5,951千円、平均勤続年数9.3年。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。
会社概要とミステリーショッピングリサーチ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社MS&Consulting |
| 決算期 | 2月期(第14期は2025年3月1日〜2026年2月28日) |
| 上場区分 | 東証(縦覧場所は東京証券取引所) |
| 会計基準 | IFRS |
| セグメント | ミステリーショッピングリサーチ事業の単一セグメント |
| 連結従業員数 | 152人〔ほか臨時雇用32人〕 |
| 提出会社の従業員数 | 146人〔27人〕 |
この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。
3つのサービス
| サービス | 略称 | 前期比 |
|---|---|---|
| 顧客満足度覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ」 | MSR | +2.8% |
| SaaS | - | △18.7% |
| コンサルティング・その他 | コンサル | +8.1% |
MSRは、登録モニターが顧客企業の店舗を覆面で調査し、レポートを納品するサービスです。有価証券報告書の事業系統図には、次のように説明されています。
「当社は登録モニターや調査外注先を活用して、顧客企業の国内店舗または海外店舗もしくはその両方に対して覆面調査を実施し、レポートを納品、要望に応じてコンサルまでを行い、顧客企業より調査費用等を受け取る。」
**主要顧客は「外食・小売などの内需型サービス産業」**と記載されています。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,951千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢37.5歳、平均勤続年数9.3年です。評価制度の詳細については有価証券報告書に記載がありません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
**働き方の制度そのものについては、有価証券報告書に詳細な記載がありません。**開示されている指標では、**男性労働者の育児休業取得率は100.0%**です。
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キャリア・成長機会
事業は単一セグメントですが、サービスはMSR(調査)、SaaS、コンサルの3つ。当期はコンサルが+8.1%で、うち補助金・助成金支援分野が94.6%増と大きく伸びました。海外ではタイと台湾に子会社があります。有価証券報告書には「コンサルは若手の成長もあり、通常コンサルが2.4%増」という記述もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。管理職に占める女性労働者の割合は24.0%、**労働者の男女の賃金の差異は全労働者58.1%・正規雇用労働者69.0%・パート有期81.0%**です。平均勤続年数9.3年という組織です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**「MSRの粗利率が前連結会計年度の43.9%から48.5%へと改善しております」。売上がほぼ横ばい(+1.3%)なのに黒字転換した理由が、この1行です。**当期の損益を並べます。
| 項目 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 2,584,946千円(+1.3%) | - |
| 売上総利益 | - | +8.2% |
| 営業利益 | 252,089千円 | △237,844千円(営業損失) |
| 当期利益 | 173,072千円 | △276,099千円(当期損失) |
**売上+1.3%に対し、売上総利益+8.2%。****この差が、粗利率の改善です。そして、会社は当期の主要テーマを明記しています。「全社収益性改善」。**具体的な取り組みは4つ。
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| 価格及び条件緩和交渉 | MSR粗利率の回復 |
| AI活用 | レポートチェックコストの低減 |
| LINE活用や新モニターサイトの継続的改善 | モニターアサインコストの低減 |
| IT構成などの見直し | コスト抑制 |
**この4つが、そのままこの事業のコスト構造を示しています。****MSRの原価は「モニター謝礼」「調査外注先への業務委託費」「レポートチェックの費用」で構成されます。**有価証券報告書の事業系統図の注記には、「当社は覆面調査を実施した登録モニターに対して謝礼を、調査外注先に対して業務委託費用を支払う」「当社は、顧客企業に対して納品するレポートのチェック等の一部を外部の会社に依頼し、その費用を支払う」と書かれています。**つまり、1件のレポートを作るたびに、モニターに謝礼を払い、チェックの費用がかかる。****ここをAIとLINEで下げた。****当メディアはこの数か月、AI活用を掲げる会社を多く読んできました。**LIFULLは「AI・生成AI活用等によって業務効率化が進み」と増益要因に挙げ、LayerXは「AI導入による生産性向上」を資金使途に挙げていました。**MS&Consultingの場合は、AIを使う場所が具体的です——「レポートチェック」。****人が読んでいた工程を、AIに寄せた。**もう1つ、興味深い数字があります。
| 指標 | 前期比 |
|---|---|
| 受注高 | △2.0% |
| 直接利益受注高(受注高からモニター謝礼および外注費を除いたもの) | +1.5% |
| うちコンサル | +9.8% |
**受注は減ったが、利益になる受注は増えた。**有価証券報告書は「受注高は上記の通りプロジェクトの利益率を優先したため」減ったと説明しています。量より率を選んだ期です。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、この会社はいま「利益率」で動いている。売上を追う局面ではありません。2つ目、AIが原価削減に実際に効いている。レポートチェックコストの低減。3つ目、コンサルが伸びている。通常コンサル+2.4%、補助金・助成金支援分野+94.6%。面接では3つ聞いてください。1つ目、「MSRの粗利率48.5%を、次はどこまで上げる計画ですか」。2つ目、「AIによるレポートチェックは、どこまで自動化されていますか」。3つ目、「コンサルの人員は何名で、どう増やしますか」。
サービス別の状況
MSR(ミステリーショッピングリサーチ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上収益 | 前期比+2.8% |
| 粗利率 | 43.9%→48.5% |
| 増収要因 | 国内通常調査が順調に進んだこと |
| 減収要因 | 海外関連調査が調査時期ズレによって停滞 |
有価証券報告書は、生産面での改善を「1レポートあたり生産性の改善を継続・強化する」ことと説明しています。加えて「新たに引き合いが生まれている海外エリアにおけるモニター基盤やオペレーションの構築、AIによる生産性向上などの施策」も進めていると記載されています。
SaaS
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上収益 | 前期比△18.7% |
| 減収理由 | 外食日次決算システム「bino」のサービス終了の影響等 |
| 注力分野 | 従業員エンゲージメント調査「チームアンケート」。実施時期ズレにより微減したが、受注及び期初受注残ともに堅調 |
コンサルティング・その他
| 項目 | 前期比 |
|---|---|
| 全体 | +8.1% |
| 通常コンサル | +2.4%(若手の成長もあり) |
| 補助金・助成金支援分野 | +94.6%(新たな制度への対応によって支援ラインアップを拡充) |
| (減少要因) | コストダウン商材の販売終了など |
有価証券報告書は「傾注すべきサービス分野の取捨選択を行っております」と記載しています。
管理面と財務
有価証券報告書は、管理面の取り組みも記載しています。
「管理面では、全社を挙げて生産性の向上およびコスト抑制を含めたKPI管理を徹底することによって想定以上の成果を上げており、将来に向けた投資により減価償却費等が増加しているものの、前連結会計年度と比較して売上収益に占める原価率が2.2ポイント減、販売費及び一般管理費率が0.9ポイント減となりました。」
| 指標 | 前期比 |
|---|---|
| 原価率 | △2.2ポイント |
| 販売費及び一般管理費率 | △0.9ポイント |
**合計3.1ポイントの改善。**これが黒字転換の中身です。
財務の状況
| 項目 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 資産 | 3,703,773千円 | +325,497千円 |
| 負債 | 789,294千円 | △37,103千円 |
| 資本 | 2,914,480千円 | +362,599千円 |
| 現金及び現金同等物 | 1,029,998千円 | +451,069千円 |
キャッシュ・フロー
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 営業活動 | +405,705千円 |
| 投資活動 | △120,289千円(無形資産の取得127,160千円等) |
| 財務活動 | +155,043千円(自己株式の処分による収入183,671千円等) |
海外子会社
| 会社 | 所在地 | 資本金 | 議決権 |
|---|---|---|---|
| MS&Consulting(Thailand) Co.,Ltd. | タイ・バンコク市 | 200万バーツ | 49%(人的及び資本的に支配しているため子会社) |
| 台灣密思服務顧問有限公司 | 台湾・台北市 | 450万台湾ドル | 100.0% |
タイの子会社は債務超過で、有価証券報告書によると「2026年2月末時点で79,513千円」と記載されています。
エージェントベストの見解
「平均勤続年数9.3年」。当メディアがこの数か月に読んだ企業のなかで、上位に入る長さです。
| 会社 | 平均年齢 | 平均勤続 | 平均年間給与 | 管理職の女性比率 |
|---|---|---|---|---|
| 朝日ネット | 40.4歳 | 9.8年 | 5,128千円 | 5.0% |
| 日総工産(NISSOホールディングス) | 40.9歳 | 9.9年 | 4,877千円 | 3.7% |
| MS&Consulting | 37.5歳 | 9.3年 | 5,951千円 | 24.0% |
| 弁護士ドットコム | 36.4歳 | 3.4年 | 7,247千円 | 23.1% |
| 鎌倉新書 | 37.7歳 | 3.0年 | 6,840千円 | 8.1% |
この表で目を引くのは、MS&Consultingの位置です。****勤続9.3年と長いのに、平均年齢は37.5歳と若い。****つまり、20代後半で入社して長く働いている人が多いという計算になります。**そして、管理職の女性比率24.0%は、勤続の長い会社としては高い水準です。**朝日ネット5.0%、日総工産3.7%と比べると差が大きい。**当メディアはこれまで「勤続が長い会社では、いま管理職にいるのは何年も前に入社した層なので、女性比率は過去の採用方針を映す」という読み方をしてきました。****MS&Consultingは、その傾向に当てはまりません。****男性の育児休業取得率も100.0%です。**ただし、男女の賃金の差異には開きがあります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 全労働者 | 58.1% |
| 正規雇用労働者 | 69.0% |
| パート・有期労働者 | 81.0% |
**全労働者58.1%と正規69.0%の差は10.9ポイント。**当メディアが同じ時期に読んだSansanは全労働者51.5%・正規84.5%(差33.0ポイント)で、臨時雇用者914人の存在が原因でした。**MS&Consultingの提出会社は正社員146人に対し臨時雇用27人。**比率は約18%とSansanほど高くありませんが、同じ方向の影響が出ていると読めます。**そして、この会社の組織を理解するうえで最も重要なのは、規模です。****連結152人。**当メディアがこの数か月に読んだなかでも小さい部類です。その152人で、タイと台湾に子会社を持ち、国内外の店舗を調査し、コンサルまで行っている。****なぜそれが可能か。****登録モニターがいるからです。****実際に店舗を回るのは、社員ではなく登録モニター。****社員は、調査の設計、レポートの品質管理、顧客への提案とコンサルを担う。****この構造が、152人という規模を成立させています。当メディアが同じバッチで読んだグッドパッチは「Goodpatch Anywhere」(外部デザイナー635名)で供給力を作っていました。MS&Consultingの登録モニターも、同じ発想の仕組みです。応募者にとっての意味は3つあります。1つ目、社員の仕事は「調査そのもの」ではない。設計、品質管理、提案、コンサルです。2つ目、モニターの管理コストが利益を左右する。「LINE活用や新モニターサイトの継続的改善に伴うモニターアサインコストの低減」が当期の主要施策でした。3つ目、長く働ける組織である。勤続9.3年。面接では3つ聞いてください。1つ目、「登録モニターは何名いて、どう管理していますか」。2つ目、「入社後、調査とコンサルのどちらに進みますか」。3つ目、「海外子会社との関わりはありますか」。
働き方とキャリア形成の特徴
有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。
1. 登録モニターが調査を担う
社員152人で全国・海外の店舗調査を行える仕組みです。
2. 3つのサービスがある
MSR(覆面調査)、SaaS、コンサルティング・その他。単一セグメントですが性格は異なります。
3. 平均勤続年数が長い
9.3年(平均年齢37.5歳)。
4. 管理職の女性比率が24.0%である
勤続の長い会社としては高い水準です。男性の育児休業取得率は100.0%。
5. 海外に子会社がある
MS&Consulting(Thailand)(タイ・議決権49%だが人的及び資本的に支配)、台灣密思服務顧問有限公司(台湾・100.0%)。
向いている人/向いていない人
向いている可能性がある人
- サービス業の現場改善に関わりたい人……主要顧客は外食・小売などの内需型サービス産業です
- 調査・分析を仕事にしたい人……覆面調査のレポートが事業の中核です
- 長く働きたい人……平均勤続年数9.3年です
- 収益性改善の局面を経験したい人……MSRの粗利率が43.9%→48.5%へ改善しました
- コンサルティングに広げたい人……コンサルは+8.1%、補助金・助成金支援分野は+94.6%です
向いていない可能性がある人
- 売上が急拡大する会社を望む人……当期の売上収益は+1.3%です
- 大規模組織で働きたい人……連結152人〔臨時32人〕の規模です
- SaaS事業に専念したい人……SaaSは△18.7%(binoのサービス終了等)です
- 高い給与水準を重視する人……提出会社の平均年間給与は5,951千円です
- 黒字が長く続いている会社を選びたい人……前期は営業損失237,844千円でした
選考に向けた準備
1. 「粗利率43.9%→48.5%」の中身を理解する
**価格及び条件緩和交渉/AI活用によるレポートチェックコストの低減/LINE活用と新モニターサイトによるモニターアサインコストの低減/IT構成の見直し。**この4つが施策です。原価の構造を理解していることが伝わります。
2. 「直接利益受注高」という指標を押さえる
受注高△2.0%に対し、受注高からモニター謝礼および外注費を除いた直接利益受注高は+1.5%(コンサルは+9.8%)。量より率を選んだという判断が読み取れます。
3. 社員の役割を理解する
調査を実施するのは登録モニター。社員は調査の設計、レポートの品質管理、顧客への提案とコンサルを担います。この構造を前提に志望動機を組み立てましょう。
まとめ
- 株式会社MS&Consultingは2月決算、東証上場、IFRS適用。ミステリーショッピングリサーチ事業の単一セグメントです
- 直近期は売上収益2,584,946千円(前期比1.3%増)、営業利益252,089千円(前期は237,844千円の営業損失)、税引前利益251,124千円、親会社の所有者に帰属する当期利益173,072千円(前期は276,099千円の損失)の黒字転換です
- 黒字転換の中身はMSRの粗利率が43.9%から48.5%へ改善したこと。主要テーマ「全社収益性改善」のもと、価格及び条件緩和交渉/AI活用によるレポートチェックコストの低減/LINE活用や新モニターサイトによるモニターアサインコストの低減/IT構成の見直しに取り組みました
- サービス別ではMSR +2.8%、SaaS △18.7%(外食日次決算システムbinoのサービス終了等)、コンサル +8.1%(通常コンサル+2.4%、補助金・助成金支援分野+94.6%)です
- **受注高は△2.0%**ですが、受注高からモニター謝礼および外注費を除いた直接利益受注高は+1.5%(コンサルは+9.8%)。「プロジェクトの利益率を優先した」と記載されています
- 提出会社の平均年間給与は5,951千円、平均年齢37.5歳、平均勤続年数9.3年。連結従業員は152人〔臨時32人〕、管理職に占める女性労働者の割合は24.0%、男性育児休業取得率は100.0%です
よくある質問
Q. MS&Consultingの平均年収はいくらですか?
A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,951千円(賞与及び基準外賃金を含む)、平均年齢37.5歳、平均勤続年数9.3年です。提出会社146人〔ほか臨時雇用27人〕の平均であり、職種や等級による差は含まれていません。
Q. どんな事業をしていますか?
A. ミステリーショッピングリサーチ事業の単一セグメントで、3つのサービスがあります。基幹サービスは顧客満足度覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ(MSR)」で、登録モニターや調査外注先を活用して顧客企業の国内・海外店舗を覆面調査し、レポートを納品、要望に応じてコンサルまで行います。このほかSaaS(従業員エンゲージメント調査「チームアンケート」等)とコンサルティング・その他があります。主要顧客は外食・小売などの内需型サービス産業です。
Q. なぜ黒字転換したのですか?
A. 主力のMSRの粗利率が43.9%から48.5%へ改善したためです。当期の主要テーマ「全社収益性改善」のもと、「価格及び条件緩和交渉によるMSR粗利率の回復」「AI活用によるレポートチェックコストの低減」「LINE活用や新モニターサイトの継続的改善に伴うモニターアサインコストの低減」「IT構成などの見直しによるコスト抑制」に取り組んだ結果、売上収益に占める原価率が2.2ポイント減、販売費及び一般管理費率が0.9ポイント減となりました。売上収益は+1.3%とほぼ横ばいでしたが、売上総利益は+8.2%となっています。
※本記事は、株式会社MS&Consultingの有価証券報告書(第14期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。