コーチ・エィの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

コーチ・エィ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

管理職の57.7%が女性という構成

コーチ・エィの有価証券報告書で最も目を引くのは、多様性の指標です。

提出会社の指標(第25期・2025年12月期)

指標数値
労働者に占める女性労働者の割合66.2%
管理職に占める女性労働者の割合57.7%
男性労働者の育児休業取得率100.0%
男女の賃金の差異(全労働者)87.3%
男女の賃金の差異(正規雇用労働者)90.7%
男女の賃金の差異(パート・有期労働者)65.7%

管理職の過半が女性

57.7%。これまで見てきた企業のなかで際立って高い水準です。

同時期に調べた各社と並べる

会社管理職に占める女性労働者の割合
コーチ・エィ57.7%
グローバルインフォメーション(連結)46.2%
IPSホールディングス27.3%
JFEシステムズ9.8%
IC0.0%

なぜこの構成になるのか

労働者に占める女性が66.2%。 母集団そのものが女性中心です。管理職57.7%は、その比率とほぼ整合します。

賃金差異も小さい

正規雇用労働者90.7%。 これまで見てきた各社(60〜80%台)と比べて差が小さい水準です。

注記に書かれている理由

同報告書は、賃金は役職・等級により定めており、性別による処遇差はありません としています。

転職の観点

女性がキャリアを積む前例が実在する環境です。制度の有無ではなく、実績として示されています。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

提出会社の状況(2025年12月31日現在)

項目数値
従業員数130名(16)
平均年齢39.9歳
平均勤続年数7.6年
平均年間給与8,677千円

( )内は臨時従業員の年間平均雇用人員(外数)。契約社員、アルバイトを含み、派遣社員は除くと注記されています。

連結会社の状況(同日現在)

項目数値
従業員数140名(16)

コーチング事業の単一セグメント

セグメントによる情報は記載を省略しているとされています。

平均入社年齢32.3歳

平均年齢39.9歳と平均勤続7.6年から計算されます。中途採用が中心の構成が読み取れます。

平均年間給与8,677千円

同時期に調べた各社と比べても高い水準です。130名という規模でこの水準であることは、専門性の高さを示唆します。

海外子会社が多い

COACH A Co., Ltd. (Shanghai)、COACH A INTERNATIONAL INC.(米国ニューヨーク州・純粋持株会社)、COACH U, INC.、COACH A Americas, Inc. などが記載されています。

連結140名のうち提出会社130名

差は10名。 海外子会社の人員は限られます。

労働組合

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません としています。

「対話」をどう定義しているか

有価証券報告書には、事業の考え方が具体的に記載されています。

パーパス

私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。

コーチングの定義

コーチングを**「対話を通して、目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセス」**と定義しています。

対話と会話の違い

対話は、「互いの共通性」に焦点を当て安心感を醸成することを主目的とする会話とは異なり、「互いの違い」にフォーカスします。

この定義の意味

心地よさを作る仕事ではないと明記しています。

緊張感が生じることも認めている

その過程では、対話に参加する人々の間に、違いに起因する緊張感や違和感が生じる場合があります。

それでも避けない理由

しかしながら、「違い」に蓋をし対話を避けてしまうと、組織において行動やルーティンの変化が生じにくくなり、その前進が阻害される可能性があります。

存在意義の定義

組織のあらゆる場面で、一時的な躊躇や不快感を避けるのではなく、変革に向けた対話を意図的に生み出すことのできるリーダーを開発し、組織の未来に貢献すること。

転職の観点

相手に心地よさを提供する仕事ではありません。 意図的に違いを顕在化させる仕事です。この姿勢に共感できるかは、選考の前に確認する価値があります。

面接での使い方

有価証券報告書にここまで書かれている以上、この定義への理解は前提になります。 志望動機を組み立てるうえでの土台になります。

130名という規模と、法人クライアント

顧客は法人

同社は法人クライアントをメインターゲットとするコーチング事業を展開しています。

個人向けのコーチングとの違い

組織開発として入るため、経営層や管理職が対象になります。

求められる姿勢

相手のほうが経験も立場も上という場面が多くなります。それでも違いを指摘することが仕事になります。

130名という規模

役割の分かれ方は緩やかと考えられます。一人が担う範囲が広くなります。

平均年間給与8,677千円の意味

130名の平均でこの水準です。ただし提出会社の平均であり、個々の処遇の分布は読み取れません。

確認したいこと

「提示額の内訳(基本給・賞与・手当)を教えてください」「等級構成を教えてください」。

海外展開

上海、ニューヨーク、タイ、香港に関係会社があります。海外との協働の機会があるかは確認する価値があります。

臨時従業員16名

契約社員、アルバイトを含み、派遣社員は除くという定義です。130名に対し16名。

転職の観点

人事・組織の領域では、コーチングは独自の位置を占めます。 制度設計とも研修とも違う専門性です。詳しくは人事・組織コンサルティングのキャリアパスで整理しています。

エージェントベストの見解

管理職に占める女性労働者の割合57.7%という数字は、有価証券報告書で見る水準としては極めて高いものです。同時期に調べた各社ではIC 0.0%、JFEシステムズ9.8%、IPSホールディングス27.3%でした。ただし、この数字だけを取り出して評価するのは適切ではありません。あわせて見るべきは、労働者に占める女性労働者の割合66.2%です。母集団そのものが女性中心なので、管理職57.7%はむしろ全体比率より低い。つまり「女性が優遇されている」のではなく、「性別が処遇に効いていない」と読むのが正確です。会社も注記で「賃金は役職・等級により定めており、性別による処遇差はありません」としています。正規雇用労働者の賃金差異90.7%という水準も、この説明と整合します。数字は単独ではなく、母集団と並べて読んでください。

選考で確認しておきたいこと

  1. 提示額の内訳(基本給・賞与・手当)と、等級構成
  2. 担当する顧客の規模と、対象となる役職層
  3. 海外の関係会社との協働の機会
  4. コーチングの資格や研修の支援
  5. 中途入社者が社内に何名いるか
  6. 臨時従業員16名の職務内容

1つ目は、提出会社130名の平均が8,677千円であることを踏まえた確認です。個々の分布は読み取れません。

2つ目は、法人クライアントをメインターゲットとする事業であるためです。経営層が対象か、管理職層かで、求められる経験が変わります。

4つ目は、コーチングが独自の専門性を要する領域であるためです。

5つ目は、平均入社年齢32.3歳という中途中心の構成を踏まえた確認です。

近い領域の会社はグロービスの評判・年収・選考対策、年収の水準は人事・組織コンサルティングの年収相場もあわせてご覧ください。

エージェントベストの見解

有価証券報告書に「対話は、『互いの共通性』に焦点を当て安心感を醸成することを主目的とする会話とは異なり、『互いの違い』にフォーカスします」と書く会社は、ほとんどありません。しかも「違いに起因する緊張感や違和感が生じる場合があります」と、負の側面まで明記しています。転職を考える方にとって、この記述は自己診断の材料になります。人の話を聞くのが好き、相手に寄り添いたい。そういう動機でコーチングに関心を持つ方は少なくありません。しかし同社が定義するコーチングは、心地よさを作る仕事ではない。相手より立場が上の経営層に対して、意図的に違いを顕在化させる仕事です。この姿勢に手応えを感じるかどうかで、入社後の充実感が変わります。志望動機を書く前に、この定義を読んでおいてください。

まとめ

コーチ・エィについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年間給与8,677千円は、どの範囲の平均ですか。

A. 提出会社130名の平均です。連結140名の平均ではありません。賞与および基準外賃金を含みます。

Q. 管理職に占める女性57.7%は、女性が優遇されているということですか。

A. 労働者に占める女性労働者の割合が66.2%であるため、管理職57.7%は全体比率より低くなります。性別が処遇に効いていないと読むのが正確です。

Q. コーチングの資格は必要ですか。

A. 有価証券報告書からは採用の要件は読み取れません。ただし独自の専門性を要する領域であり、資格や研修の支援があるかを面接で確認する価値があります。

Q. 平均勤続7.6年は長いですか。

A. 平均年齢39.9歳との組み合わせから、平均入社年齢32.3歳という中途採用中心の構成が読み取れます。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)