レイヤーズ・コンサルティングの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
レイヤーズ・コンサルティングは、日本発の経営コンサルティング会社です。社名にある「レイヤー」は、同社のサービス体系がそのまま4階層で設計されていることに由来します。戦略から現場のプロセス、さらにBPOまでを同じ会社が扱う構造は、戦略ファームともBig4とも異なる立ち位置を作っています。この記事では、公式に開示されている組織規模と事業構成、キャリア採用の要件と選考ステップを整理し、この会社を選ぶ場合の判断軸をまとめます。
4つのレイヤーで経営を扱う555名の組織
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社レイヤーズ・コンサルティング |
| 上場区分 | 非上場 |
| 本社所在地 | 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア8階・14階 |
| 従業員数 | 555名(2025年4月現在) |
| 有資格者 | 公認会計士12名、米国公認会計士2名、税理士2名 |
| 事業内容 | 経営管理(会計)/事業戦略(新規事業・M&A)・マーケティング/サプライチェーン/ヒューマンリソース/AI・DX・ERP/BPO |
サービスが4階層で設計されている
同社の特徴ページでは、サービス体系が4つのレイヤーで構成されていることが示されています。
| レイヤー | 扱う領域 |
|---|---|
| 戦略レイヤー | 新規事業開発、M&A支援など |
| マネジメントレイヤー | ガバナンス、グローバル経営管理 |
| プロセスレイヤー | 営業改革、SCM、物流改革 |
| リソースレイヤー | 人事、BPO、DX支援 |
この構造が意味するのは、案件の入口が上流に限定されないということです。新規事業の構想から、物流の改革、さらには業務プロセスの受託(BPO)まで、同じ会社の中に事業として存在します。
企業情報のページで示されている6つの事業領域も同じ思想です。経営管理(会計)、事業戦略・マーケティング、サプライチェーン、ヒューマンリソース、AI・DX・ERP、BPOが並んでおり、上流と現場が同じ重みで置かれています。
「三現主義」と実行責任
特徴ページでは、コンサルティングの方針が具体的な言葉で示されています。
同社は自らを「戦う創造集団」と位置づけ、「熱き思いと冷徹な計算」として顧客への思いと客観的分析の両立を掲げています。加えて「現場、現物、現実に密着する三現主義」に基づいた実行支援を行う旨、経営トップだけでなくミドルマネジメントの実務的なサポートを行う旨が示されています。「ロングリレーションシップは真の顧客満足度から得られる」という関係構築の方針も明記されています。
実績としては、500社1000プロジェクトのネットワークを活用したオープンイノベーション支援が挙げられています。
三現主義という言葉は、この会社の仕事の性格を端的に表しています。会議室で提言をまとめる仕事より、現場に入って動かす仕事の比重が高い構造です。
海外とグループ会社
グループ会社として、レイヤーズ・コンサルティング アメリカ、レイヤーズ・コンサルティング シンガポール、株式会社Future Dimension Drone Institute、Horizon One株式会社が挙げられています。
ドローンやBPOの事業会社をグループに持つ点は、コンサルティング単体の会社との違いです。提言だけでなく、実行の受け皿まで含めて事業を構成している構造がうかがえます。
公開されている評判の傾向
以下は、公開されている口コミの傾向を整理したものです。個別の書き込みを引用したものではありません。
年収・評価制度
年俸制であることは募集要項にも記載されています。口コミでは、若手のうちから水準が上がりやすいという評価と、職位が上がるまでの伸びに物足りなさを感じるという指摘の双方が見られます。評価軸の分かりにくさに触れる声も見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
フレックスタイム制により業務量に応じて勤務時間を調整できるという記述が見られます。一方、案件のフェーズによって稼働が伸びるという指摘も共通しています。現場に入る案件が多い構造を踏まえると、クライアント側のスケジュールに連動しやすいと考えられます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
幅広い領域を経験できる点を評価する声が多く見られます。特定業界に固定されないアサインの仕組みを挙げる指摘も共通しています。他方で、専門を絞りたい人には方向が定まりにくいという声もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
少人数のチームで進めるため、メンバーとの距離が近いという評価が見られます。プロジェクトチームの人数は3〜6名程度と募集要項にも明記されており、この規模感が働き方に影響していると考えられます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
この会社で最も多いミスマッチは、「経営コンサルティング会社」という看板から戦略立案を想像して入り、現場での実行支援の比重に戸惑う、というものです。公式サイトには「現場、現物、現実に密着する三現主義」に基づいた実行支援を行うこと、経営トップだけでなくミドルマネジメントを実務的にサポートすることが明記されています。サービス体系にプロセスレイヤーとリソースレイヤーが置かれ、BPOまで事業として持っている構造も同じ方向を示しています。つまりこれは、会社が意図してそう設計しているということです。提言を作って渡す仕事を求めている方には合いません。逆に、事業会社で改善を進めた経験がある方、現場を動かすことに手応えを感じてきた方には、力の出し方が変わらないぶん立ち上がりが早い環境です。
年俸制のもとで報酬をどう見積もるか
同社は非上場のため、有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。企業固有の年収を示せる一次情報が存在しないため、公開されている制度面の情報と業界水準を確認します。
キャリア採用の募集要項では、給与が年俸制であり、経験・スキルに応じた優遇がある旨が示されています。職位は、ディレクター、シニアマネージャー、マネージャー、シニアコンサルタント、コンサルタントの5段階で、職位の変更範囲に制限はないとされています。入社時にどの職位で評価されるかが、報酬を決める最大の要素になります。
参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳としています。これは職種全体の統計であり、特定企業の実額ではありません。
福利厚生としては、契約保養所、健康診断、カウンセリング制度、ベビーシッター利用補助が挙げられています。
直接応募者への入社祝い金という制度
同社の募集要項には、他社であまり見かけない記載があります。人材紹介会社を通じて入社した場合、採用企業は紹介会社に対して採用者の年収の30〜40%程度を紹介料として支払っているのが一般的である、という前置きのうえで、同社に直接応募して入社した方には、入社後6か月を経過した時点で紹介料の半額(年収の15%)を入社祝い金として支給する旨が公式に示されています。
応募経路によって受け取る金額が変わる制度です。一方で、エージェント経由の応募には、非公開求人の紹介や選考対策の支援といった別の価値があります。どちらを選ぶかは、自分がどの部分の支援を必要としているかで判断する話であり、金額だけで決める性質のものではありません。ただし、こうした制度が存在する事実は知っておいて損はありません。
目黒本社と、9時〜18時という所定時間
キャリア採用の募集要項によると、勤務地は本社(目黒)で、変更範囲はないとされています。全国に拠点網を持つ大手ファームとは異なり、東京に集約された体制です。
勤務時間は9:00から18:00(休憩60分)と記載されています。休日休暇は、完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、年次有給休暇(初年度10日)です。
働き方の実態として押さえておきたいのは、案件の性質です。三現主義を掲げ現場での実行支援を行う会社であるため、クライアント先での作業が発生する案件が想定されます。所定時間の記載だけで働き方を判断せず、担当予定の案件がどのフェーズを扱うのかを選考の場で確認しておくと、入社後のギャップが小さくなります。
業界を固定しないアサインが作るキャリア
同社のキャリアには、アサインの仕組みから導かれる特徴があります。
第一に、領域を固定しない設計です。 募集要項では、個々のやりたい希望領域を考慮しつつ、特定の業務領域やインダストリーに固定しない旨が示されています。希望は反映されるが、業界に縛られないという設計です。
第二に、少人数チームで進みます。 プロジェクトチームのメンバー数は3〜6名程度と明記されています。この規模では、若手であっても担当範囲が広くなります。役割が細分化された大規模プロジェクトとは、身につくものが変わります。
第三に、4階層すべてが社内にあります。 戦略レイヤーからリソースレイヤー(人事、BPO、DX支援)まで事業として存在するため、上流だけ、実行だけという偏りが生じにくい構造です。経営管理、サプライチェーン、人事、DXと領域も広く、キャリアの中で軸を移すことができます。
向いている人/向いていない人
向いている人
現場に入って動かしたい方
三現主義を掲げ、ミドルマネジメントの実務的なサポートまで行う会社です。提言で終わらず、実際に組織を動かす仕事に関わりたい方に接続します。
幅広い経営領域を経験したい方
経営管理、事業戦略、サプライチェーン、人事、DX、BPOと領域が広く、業界も固定されません。専門を決めきる前に選択肢を広げたい方に向きます。
少人数で裁量を持ちたい方
チームが3〜6名程度で組成されるため、担当範囲が自然と広くなります。大規模プロジェクトの一部分だけを担当する形を避けたい方に合います。
向いていない人
特定業界の専門家を目指す方
インダストリーに固定しないアサインの方針が公式に示されています。特定産業で深く積み上げたい場合は、業種別の体制を持つファームのほうが接続します。
全社戦略の立案に専念したい方
サービス体系の重心はプロセスとリソースの層にも置かれています。上流の構想だけを扱いたい場合、担当領域が期待と合わない可能性があります。
エージェントベストの見解
この会社を検討される方は、アットストリームやリブ・コンサルティングのような実行重視の独立系、あるいは事業会社の経営企画と並べて見ているケースが多く見られます。判断が割れるのは、扱う領域の広さと、自分の専門をいつ決めるかです。レイヤーズは領域も業界も固定しない設計なので、まだ軸が定まっていない方には選択肢を広げながら判断できます。ただしこれは裏返すと、5年経っても「何の専門家か」を自分で名乗れないリスクがあるということです。実際、幅広さを理由に入社した方が、次の転職を考える段階で職務経歴書がまとまらず苦労する場面を見てきました。入社後に効くのは、幅を活かしながらも「自分はこの領域で語る」と早めに決めることです。ここを意識して入るかどうかで、3年後の市場価値が変わります。
4ステップの選考と、経験者・未経験者で違う要件
選考フローの概要
キャリア採用の募集要項では、選考プロセスが明示されています。書類選考、WEBテスト、面接(2〜3回)、内定という4ステップです。
募集職種は、ディレクター、シニアマネージャー、マネージャー、シニアコンサルタント、コンサルタントの5職位で、職位の変更範囲に制限はないとされています。
応募資格は経験の有無で分かれます。経験者採用では、各領域でのコンサルティング経験が必須とされています。未経験採用では、論理的思考能力、コミュニケーション能力、Excel・PowerPoint等のOA系スキルが要件として挙げられています。
未経験の要件に具体的なOAスキルが明記されている点は、準備の指針として使えます。実務で成果物を作れることが前提になっている、という理解が妥当です。
志望動機で問われること
「なぜコンサルティングか」と「なぜレイヤーズか」の2段で組み立てます。
後者について有効なのは、4階層のサービス体系に触れることです。戦略レイヤーからリソースレイヤーまでを同じ会社が扱う構造は、公式サイトに明示されています。この中で自分の経験がどの層に接続するのか、そしてなぜ上流だけでなく実行まで関わりたいのかを説明できると、準備の深さが伝わります。
三現主義という方針への理解も、志望動機の説得力に直結します。現場に入ることを厭わない姿勢を、自分の経験から具体的に語れるかが分かれ目です。
職務経歴書で見られるポイント
実行支援が中心の会社であるため、書類でも「動かした実績」が読まれます。
案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。特に、現場の抵抗があった中で施策を定着させた経験や、部門をまたいで合意を作った経験は、この会社の案件環境と直結するため具体的に書き出す価値があります。
会計、サプライチェーン、人事、ITといった機能軸の実務経験がある方は、その領域を明示します。6つの事業領域のどれに接続する人材かが読み取れる形になっていると、選考の進み方が変わります。
まとめ
レイヤーズ・コンサルティングは、従業員555名(2025年4月現在)の日本発の経営コンサルティング会社です。サービスは戦略レイヤー、マネジメントレイヤー、プロセスレイヤー、リソースレイヤーの4階層で構成され、新規事業やM&Aから物流改革、人事、BPOまでを同じ会社が扱います。「現場、現物、現実に密着する三現主義」を掲げ、実行支援とミドルマネジメントのサポートに重心を置く点が特徴です。アサインは特定の業務領域やインダストリーに固定しない設計で、チームは3〜6名程度で組成されます。選考は書類選考、WEBテスト、面接2〜3回、内定の4ステップです。応募にあたっては、提言と実行のどちらに時間を使いたいか、そして幅の広さをどう自分の専門に変えていくかが判断軸になります。
よくある質問
Q. レイヤーズ・コンサルティングの年収はどのくらいですか。
A. 非上場のため有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。募集要項では給与が年俸制であり、経験・スキルに応じた優遇がある旨が示されています。職位はディレクター、シニアマネージャー、マネージャー、シニアコンサルタント、コンサルタントの5段階で、入社時にどの職位で評価されるかが報酬を決める最大の要素になります。参考として厚生労働省のjob tagは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円としていますが、これは職種全体の統計であり特定企業の実額ではありません。
Q. コンサル未経験でも応募できますか。
A. 応募の可能性はあります。募集要項では、経験者採用について各領域でのコンサルティング経験が必須とされる一方、未経験採用の要件として論理的思考能力、コミュニケーション能力、Excel・PowerPoint等のOA系スキルが挙げられています。選考は書類選考、WEBテスト、面接2〜3回、内定の4ステップです。WEBテストが選考に含まれるため、基礎的な処理能力の対策は必要になります。応募条件は必ず最新の募集要項でご確認ください。
Q. 特定の業界を担当できますか。
A. 募集要項では、個々のやりたい希望領域を考慮しつつ、特定の業務領域やインダストリーに固定しない旨が示されています。希望は選考や配属の際に伝えられますが、業界を固定して積み上げる形にはなりにくい設計です。幅広い領域を経験したい方には利点になりますが、特定産業の専門家を目指す場合は、業種別の体制を持つファームと比較検討することをおすすめします。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
- 株式会社レイヤーズ・コンサルティング 企業情報
- レイヤーズ・コンサルティングの特徴
- レイヤーズ・コンサルティング キャリア採用 募集要項
- 厚生労働省 job tag「経営コンサルタント」(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)
本記事は 2026/8/3 時点の公開情報にもとづいて作成しています。