ローランド・ベルガーの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ローランド・ベルガー 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/3

ローランド・ベルガーは、大手戦略コンサルティングファームの中で数少ない欧州発の会社です。米国発のファームが並ぶこの業界で、ドイツ・ミュンヘンに本社を置くという出自は、扱う案件の性格にも表れています。日本オフィスは1991年にアジアで初めての拠点として開設されており、日本での歴史も30年を超えます。この記事では、公式に開示されている体制と採用要件を整理し、他の戦略ファームと比較する際の判断軸をまとめます。

欧州発・35カ国55拠点の戦略ファーム

項目内容
会社名ローランド・ベルガー(Roland Berger)
上場区分非上場
本社ドイツ・ミュンヘン
グローバル拠点35カ国55拠点
グローバル社員数3,500名
日本オフィス開設1991年(アジアで初めての拠点)
東京オフィス所在地東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー35階

数値はいずれもローランド・ベルガー日本の公式サイトによります。

規模の位置づけを正しく把握する

グローバル3,500名という規模は、戦略ファームとしては中堅にあたります。同じ戦略領域でも、数万人規模の組織とは体制の作り方が変わります。

日本オフィスも、大手Big4やベイカレントのような数千人規模ではありません。この点は、応募を検討するうえで重要な前提になります。少人数の組織では、案件ごとの担当範囲が広くなり、若い年次から重い役割が回ってきやすくなります。一方で、社内に蓄積された事例の量やサポート機能の厚みは、大規模組織に比べると限定的になります。

どちらが良いという話ではなく、自分がどちらの環境で力を出せるかという話です。

注力領域に事業再生が入っている

公式サイトで主要サービスとして挙げられているのは、AI活用、サステナビリティ・気候変動対策、M&A、オペレーション、リストラクチャリング・事業再生です。

この並びに、この会社の性格が表れています。成長戦略だけでなく、リストラクチャリングと事業再生が主要サービスとして明示されている点は、他の戦略ファームと比べたときの特徴です。事業再生の案件は、成長局面の戦略立案とは求められるものが異なります。時間の制約が厳しく、関係者の利害が対立し、実行の緊急度が高い。ここに関心があるかどうかは、応募前に自問しておく価値があります。

また、AI活用とサステナビリティが同じ並びに置かれている点も、現在の注力方向を示しています。

日本での30年以上の蓄積

日本オフィスが1991年に開設され、アジアで初めての拠点であったことは公式に示されています。外資系戦略ファームの日本進出としては早い部類に入ります。

日本での歴史が長いということは、日本企業のクライアント基盤が蓄積されているということです。外資系ファームでありながら、日本市場の案件を主戦場としてきた会社だと理解するのが妥当です。

語られている評判の傾向

以下は、公開されている口コミの傾向を整理したものです。個別の書き込みを引用したものではありません。

年収・評価制度

年俸制であることは募集要項にも記載されています。戦略ファームとしての水準にあるという受け止めが共通する一方、福利厚生が手厚いというより給与で還元される設計だという指摘が見られます。職位ごとの水準差が大きいという点も共通して語られています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

稼働は戦略ファームとして平均的か、やや多めという指摘が見られます。一方で、有給休暇が取りやすいこと、リモートワークやフレックス制度が活用できること、プロジェクト終了後に長期休暇を取得できることを挙げる声が共通しています。案件中の負荷と、案件間の回復がセットになっている構造だと考えられます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

在籍中の経験が次の転職で活きるという評価が多く見られます。組織規模が大きくないぶん、担当範囲が広くなる点を成長機会として挙げる声も共通しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

個人差が大きいという指摘が目立ちます。少人数の組織では、誰と組むかが働きやすさに直結しやすい構造です。この点は、規模の小さい戦略ファームに共通する特徴だと考えられます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

ローランド・ベルガーを受ける方は、A.T. カーニーやMBB各社と並行して検討しているケースが多く見られます。判断が割れるのは、組織の規模と、扱う案件の性格です。グローバル3,500名という規模は、数万人規模のファームとは別の設計です。少人数であるぶん一人の担当範囲が広く、若い年次から論点全体を見る機会が回ってきます。そのかわり、社内に蓄積された事例の量や、困ったときに聞ける専門家の層は限定的になります。もうひとつの軸が案件の性格です。主要サービスにリストラクチャリング・事業再生が明示されている会社は、戦略ファームの中でも多くありません。成長戦略を描く仕事と、時間の制約が厳しい再生の仕事では、必要な資質が違います。比較の際は、知名度ではなくこの2点を並べてください。

非公開の報酬をどう見積もるか

同社は非上場かつ外資系のため、日本法人の平均年収や従業員数は公開されていません。企業固有の数値を示せる一次情報が存在しないため、制度面の公開情報と業界水準を確認します。

キャリア採用の募集要項では、給与が年俸制であり、経験・能力に応じて当社規定により優遇される旨が示されています。交通費は全額支給、社会保険完備、確定拠出年金制度などを完備しているとされています。

募集職位は、経験者採用がConsultant/Senior Consultant、新卒採用がJunior Consultant、加えてMBA採用の枠が公式に示されています。入社時にどの職位で評価されるかが、報酬を決める最大の要素になります。

参考として、厚生労働省のjob tagでは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円(令和7年賃金構造基本統計調査ほか)、平均年齢を39.4歳、月間労働時間を162時間としています。これは職種全体の統計であり、戦略ファームの水準を示すものではありません。

虎ノ門の1拠点と、案件間の回復

勤務地は東京です。公式サイトによると、東京オフィスは港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズ ステーションタワー35階に置かれています。日本国内の拠点は東京に集約されています。

働き方について公開されている情報からは、案件中の稼働と案件間の回復がセットで語られる傾向が読み取れます。有給休暇が取りやすいこと、リモートワークやフレックス制度が活用できること、プロジェクト終了後に長期休暇を取得できることが共通して挙げられています。

年間を通じて平準化された働き方というより、案件のフェーズに連動するリズムだと考えるのが実態に近いと思われます。この構造は戦略ファームに共通するものであり、同社に固有の特徴ではありません。

グローバル制度が支えるキャリア形成

公式の募集要項では、育成に関する制度が具体的に示されています。

各種グローバルトレーニング制度と国内トレーニング制度 が用意されています。35カ国55拠点を持つ組織であるため、研修の場も国境をまたぐ設計です。

海外オフィスとのエクスチェンジプログラム が挙げられています。一定期間、海外オフィスで働く経路が制度として存在します。組織規模が3,500名であることを踏まえると、この制度は日本オフィスにいながら経験の幅を広げる現実的な手段になります。

MBA留学支援制度と語学学習費用補助 も示されています。MBA採用の枠が別に設けられていることと合わせて考えると、学位取得を含むキャリア設計が制度として想定されている構造です。

職位はConsultantからSenior Consultantへと上がる設計が公式に示されています。少人数の組織では、上位職位のポストが限られるぶん、成果と機会のタイミングが重なることが求められます。

向いている人/向いていない人

向いている人

事業再生やリストラクチャリングに関心がある方

主要サービスにリストラクチャリング・事業再生が明示されています。成長戦略だけでなく、厳しい局面の意思決定に関わりたい方には、他の戦略ファームにない機会があります。

担当範囲の広さを求める方

グローバル3,500名という規模は、戦略ファームの中では中堅にあたります。少人数の体制では、若い年次から論点の全体を見る機会が回ってきます。

欧州系のネットワークを活かしたい方

本社がドイツ・ミュンヘンにあり、拠点も欧州を中心に35カ国に広がっています。欧州企業との案件や、欧州市場に関わるテーマに関心がある方には接続します。

向いていない人

組織のサポート体制の厚さを重視する方

規模が中堅であるぶん、社内の専門家の層や蓄積された事例の量は、数万人規模のファームに比べると限定的になります。手厚い後方支援を前提にしたい方には合いにくい面があります。

実行フェーズを主戦場にしたい方

戦略コンサルティングファームとして、構想と意思決定支援が案件の中心です。システム導入や業務運用まで担いたい場合は、総合系のファームのほうが接続します。

エージェントベストの見解

この会社で起きやすいミスマッチは、「外資系戦略ファーム」という括りだけで応募し、日本オフィスの規模感に入社後に気づく、というものです。グローバル3,500名、日本は東京の1拠点という体制は、数万人規模の総合ファームや、日本で数千人を抱えるファームとはまったく別の設計です。良い面としては、若い年次から論点全体を見られること、意思決定者との距離が近いこと。厳しい面としては、社内に聞ける専門家が常にいるとは限らないこと、上位職位のポストが限られることです。面談で伺っていると、大手の総合ファームから移った方がこのギャップに戸惑う場面があります。応募前に確認すべきは、自分が「支えられて力を出すタイプ」か「任されて力を出すタイプ」かです。ここを見誤ると、能力の問題ではないところで詰まります。

ケース面接を軸にした選考への備え

選考フローの概要

公開されている情報によると、選考方法は書類審査、Web適性検査、ケース面接(複数回)とされています。オンラインとオフラインの面接は、状況に合わせて調整される旨が示されています。

キャリア採用のページでは、書類選考を通過した後にケース面接選考が複数回実施される旨が案内されています。経営戦略コンサルタント(キャリア・MBA)は通年で募集されており、応募資格は4年制大学卒以上とされています。

採用イベントとして、オンラインセミナーやボストンキャリアフォーラムが開催される旨も示されています。

選考の重心が明確にケース面接に置かれている点は、準備の設計に直結します。公式サイトでは「ケースインタビューのTips」等の面接対策資料が提供されているため、まずこれを読み込むのが最短経路です。

志望動機で問われること

「なぜ戦略コンサルティングか」と「なぜローランド・ベルガーか」の2段で組み立てます。

後者について、この会社は差別化の材料が明確です。欧州発であること、日本オフィスが1991年にアジア初の拠点として開設されたこと、主要サービスにリストラクチャリング・事業再生が含まれること。いずれも公式に示されている事実です。

特に、規模の大きいファームではなくこの会社を選ぶ理由を、組織の設計に紐づけて説明できるかが分かれ目になります。「グローバルな環境で成長したい」だけでは、他社と区別がつきません。

求める人材像と職務経歴書

公式に示されている求める人材像は具体的です。自律的に考え行動し、リスクを取り、新しい道を切り開くことに挑戦できること。高い問題解決能力と、グローバル視点の社会課題認識を持つこと。多様な価値観を尊重できること。加えて、多様な人材こそがコンサルティングファームとしての価値を高める原動力の一つであるという考え方が示されています。

書類ではこの人材像に対応する経験を前に出します。特に「自律的に考え行動し、リスクを取った」経験は、指示された業務の遂行実績とは別に切り出して書く必要があります。前例のない判断をした場面、反対がある中で進めた場面が該当します。

案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えるという基本は同じです。海外との協働経験がある場合は、グローバル視点の項目に対応するため具体的に記載します。

まとめ

ローランド・ベルガーは、ドイツ・ミュンヘンに本社を置く欧州発の戦略コンサルティングファームです。35カ国55拠点、グローバル社員数3,500名という体制で、日本オフィスは1991年にアジアで初めての拠点として開設されました。主要サービスにはAI活用、サステナビリティ・気候変動対策、M&A、オペレーションに加えて、リストラクチャリング・事業再生が明示されています。非上場のため報酬や人員規模の数値は公開されていませんが、給与は年俸制で、グローバルトレーニング制度、海外オフィスとのエクスチェンジプログラム、MBA留学支援制度などが公式に示されています。選考は書類審査、Web適性検査、ケース面接(複数回)で、重心はケース面接に置かれています。応募にあたっては、組織の規模感と、事業再生を含む案件の性格が自分に合うかどうかが判断軸になります。

よくある質問

Q. ローランド・ベルガーの年収はどのくらいですか。

A. 非上場かつ外資系のため、日本法人の平均年収は公開されていません。キャリア採用の募集要項では、給与が年俸制であり、経験・能力に応じて当社規定により優遇される旨が示されています。募集職位は経験者採用がConsultant/Senior Consultant、新卒採用がJunior Consultantで、MBA採用の枠もあります。入社時の職位が報酬を決める最大の要素です。参考として厚生労働省のjob tagは経営コンサルタントの平均年収を1,134.6万円としていますが、これは職種全体の統計であり戦略ファームの水準ではありません。

Q. 選考はどのように進みますか。

A. 公開されている情報によると、選考方法は書類審査、Web適性検査、ケース面接(複数回)です。キャリア採用のページでは、書類選考を通過した後にケース面接選考が複数回実施される旨が案内されています。オンラインとオフラインの面接は状況に合わせて調整されるとされています。公式サイトでは「ケースインタビューのTips」等の面接対策資料が提供されているため、準備の出発点として活用できます。最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。

Q. コンサル未経験でも応募できますか。

A. 応募の可能性はあります。キャリア採用の応募資格は4年制大学卒以上とされており、コンサルティング経験が必須要件として明示されているわけではありません。公式サイトでは、多様な人材こそがコンサルティングファームとしての価値を高める原動力の一つであるとし、さまざまな経験を持った社会人を貴重な存在として認識している旨が示されています。ただし選考の重心がケース面接に置かれているため、構造化して考える訓練は必要になります。応募条件は必ず最新の募集要項でご確認ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/3 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

この記事のタグ

コンサルティングファームの他の企業

コンサルティングファームの企業一覧を見る →

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)