シンプレクスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

シンプレクス・ホールディングス 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

持株会社体制の会社を調べるとき、たいていは壁にぶつかります。有価証券報告書に載るのは持株会社の数字だけで、実際に働く事業会社の年収が分からないためです。シンプレクス・ホールディングス株式会社は違います。連結、提出会社、そして重要な子会社であるシンプレクス株式会社の3つを、それぞれ開示しています。この記事では、その一次情報をもとに事業と組織の実態を整理します。

会社概要と3層の開示

項目内容
会社名シンプレクス・ホールディングス株式会社
上場区分東証プライム(証券コード4373)
決算期3月
会計基準IFRS
報告セグメントITソリューション(単一セグメント)

有価証券報告書の従業員の状況(2026年3月31日現在)は、次の3つが並んで開示されています。

区分従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与対前期増減率
連結会社1,850名(外200名)31.3歳4.3年9,925,215円1.0%
提出会社(持株会社)146名(外50名)33.6歳4.4年9,385,342円△1.6%
重要な子会社(シンプレクス株式会社)1,269名(外141名)31.2歳4.8年9,860,362円1.7%

いずれも平均年間給与は賞与および基準外賃金を含みます。

この開示は、応募を検討する立場から見て非常に価値があります。持株会社の146名だけでなく、実際に事業を担うシンプレクス株式会社1,269名の平均年間給与9,860,362円が読めるためです。

給与決定方針が明記されている

有価証券報告書には、従業員給与等の決定方針についての記載もあります。

給与水準の設計にあたっては、事業の成長性および収益性とのバランスを踏まえつつ、高度な専門性を有する人材を継続的に確保・定着させる観点から、人材市場における競争力を意識しているとされます。

そして直近の取組として、採用競争力の強化および人的資本投資の一環として、2025年4月入社の新卒社員の初年度年俸を100万円引き上げたこと、既存社員の一部職層における給与水準の見直しを実施したことが記載されています。

これらの方針は「中計2030 –Vision1000–」において掲げる収益性の向上、提供価値の高度化、受注機会の拡大を実現するために必要な人材の採用および能力向上を促すことを目的として設計されており、人的資本への投資と売上総利益率をはじめとする経営成果との連動を意識したものだと説明されています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、重要な子会社であるシンプレクス株式会社の平均年間給与は9,860,362円、平均年齢31.2歳、平均勤続年数4.8年です。平均年齢30代前半でこの水準という点が特徴的です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

システム開発の領域では、リリース前に稼働が集中する傾向があるとされます。同社の勤務制度の詳細は有価証券報告書に記載がありません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

ITソリューションの単一セグメントですが、連結1,850名という規模があります。給与決定方針に「高度な専門性を有する人材」という表現があり、専門性を重視する姿勢が読み取れます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

連結の平均年齢は31.3歳、平均勤続年数は4.3年です。若い組織であることが数字から読み取れます。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

持株会社体制の会社を数多く見てきましたが、この会社の開示は例外的です。通常、有価証券報告書に載るのは提出会社(持株会社)の数字だけで、事業会社の年収は分かりません。実際、これまで見てきた持株会社では従業員が56名、123名、あるいはゼロというケースもあり、そこに載る平均年間給与は管理部門の水準にすぎませんでした。この会社は違います。連結1,850名、提出会社146名、そして重要な子会社であるシンプレクス株式会社1,269名の3つを並べて開示しています。応募者にとって知りたいのは3つ目です。平均年間給与9,860,362円、平均年齢31.2歳、平均勤続年数4.8年。この開示姿勢自体が、人材への向き合い方を示していると考えてよいと思います。転職先を比べるとき、こういう会社は貴重です。

業績は5期で1.9倍に伸びている

有価証券報告書の連結経営指標(IFRS)です。

回次決算年月売上収益税引前利益親会社の所有者に帰属する当期利益
第6期2022年3月30,579百万円6,191百万円4,204百万円
第7期2023年3月34,946百万円7,298百万円5,432百万円
第8期2024年3月40,708百万円8,744百万円6,194百万円
第9期2025年3月47,394百万円10,729百万円7,781百万円
第10期2026年3月58,682百万円14,352百万円10,538百万円

売上収益は5期で305億円から586億円へ約1.9倍、税引前利益は61億円から143億円へ約2.3倍、当期利益は42億円から105億円へ約2.5倍になりました。いずれも一貫して増加しています。

第10期末の親会社の所有者に帰属する持分は51,450百万円、総資産額は88,169百万円、親会社所有者帰属持分比率は58.4%です。

売上収益586億円に対して税引前利益143億円ですので、税引前利益率は約24%。システム開発を主軸とする会社としては高い水準にあたります。

平均年齢31.2歳で年収986万円という構成

有価証券報告書に開示された重要な子会社(シンプレクス株式会社)の数値を、あらためて見ます。

項目数値
従業員数1,269名(外、臨時雇用者141名)
平均年齢31.2歳
平均勤続年数4.8年
平均年間給与9,860,362円
平均年間給与の対前事業年度増減率1.7%

平均年齢31.2歳で平均年間給与986万円という組み合わせは、日本の企業全体で見れば高い部類です。この水準を実現できる背景には、事業の収益性があります。税引前利益率約24%という構造がなければ、この給与水準は維持できません。

一方、平均勤続年数4.8年という数字も押さえておきたいところです。平均年齢31.2歳から逆算すると、多くが20代半ばで入社していることになります。新卒採用と若手の中途採用が中心の組織だと読めます。

なお持株会社である提出会社の平均年間給与は9,385,342円で、対前期△1.6%。事業会社の+1.7%とは逆方向です。持株会社と事業会社では報酬の動き方が異なることが、この対比から分かります。

働き方とキャリア形成の特徴

同社グループでのキャリアを考えるうえで軸になるのは、ITソリューションという単一セグメントの中身です。

有価証券報告書では単一セグメントとして開示されているため、事業の内訳は経営指標からは読み取れません。ただし給与決定方針に「高度な専門性を有する人材を継続的に確保・定着させる」という表現があり、専門性の高い技術者を前提とした事業であることが分かります。

もう1つの軸は、給与への投資姿勢です。2025年4月入社の新卒社員の初年度年俸を100万円引き上げ、既存社員の一部職層の給与水準を見直したことが明記されています。人材市場における競争力を意識していると記載されており、報酬で人を確保する方針が読み取れます。

「中計2030 –Vision1000–」という中期計画も挙げられています。収益性の向上、提供価値の高度化、受注機会の拡大が掲げられており、この3つが人材投資の目的として位置づけられています。

平均勤続年数4.8年という組織では、入社後の数年で成果を出すことが期待されます。長期の育成を前提とした環境とは性格が異なります。

向いている人/向いていない人

向いている人

技術の専門性で評価されたい方

給与決定方針に「高度な専門性を有する人材」という表現があります。専門性が報酬に反映される設計です。

若いうちに水準の高い報酬を得たい方

重要な子会社の平均年齢31.2歳に対し、平均年間給与は9,860,362円です。

開示の透明性を重視する方

持株会社でありながら、事業会社の年収まで有価証券報告書で開示しています。

向いていない人

長期の育成を前提にしたい方

平均勤続年数4.8年という構成です。入社後の数年で成果を出すことが期待される環境だと考えられます。

幅広い事業に触れたい方

ITソリューションの単一セグメントです。異動で扱う領域が大きく変わることは想定しにくい構造です。

エージェントベストの見解

年収986万円という数字を見て応募を決める前に、その水準が何に対して払われているかを考えてください。この会社の税引前利益率は約24%です。システム開発を主軸とする会社としては相当に高い。逆に言えば、この利益率を出せる仕事をしているからこそ、平均年齢31.2歳で986万円という水準が成り立ちます。単価の高い案件を、少ない人数で回している構造だと考えられます。これは働く側にとって何を意味するか。1人あたりの期待値が高いということです。有価証券報告書には「高度な専門性を有する人材」という表現が繰り返し出てきます。専門性を持たない人が入って、水準の高い給与だけを受け取れる環境ではありません。面接では「入社1年目に期待される成果」を具体的に聞いてください。報酬の高さは、そのまま求められる水準の高さです。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

シンプレクス・ホールディングス株式会社は東証プライム上場(証券コード4373)、IFRSを採用し決算期は3月です。有価証券報告書(第10期・2026年3月期)によると、連結売上収益は58,682百万円、税引前利益14,352百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益10,538百万円です。

従業員の数値は3つ開示されています。連結1,850名(平均年間給与9,925,215円)、提出会社146名(同9,385,342円)、重要な子会社であるシンプレクス株式会社1,269名(同9,860,362円)。応募先が持株会社なのか事業会社なのかを確認したうえで、該当する数値を参照してください。

選考フローは職種によって異なり、時期によっても変動します。最新の内容は公式の採用サイトでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜITソリューションの領域か」と「なぜシンプレクスか」の2段で組み立てます。

前者については、システム開発のどの工程に関わりたいのかを具体化します。要件の定義、設計、実装、運用と、工程は分かれています。

後者の材料は有価証券報告書にあります。売上収益が5期で305億円から586億円へ1.9倍に伸びていること。税引前利益率が約24%と高いこと。「中計2030 –Vision1000–」を掲げていること。2025年4月入社の新卒社員の初年度年俸を100万円引き上げたこと。持株会社でありながら事業会社の年収まで開示していること。

「高い利益率を支えている要因は何か」に自分の見立てを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。

職務経歴書で見られるポイント

専門性を重視する会社の中途採用では、扱った領域と担った役割が読まれます。

システム開発の経験がある方は、案件の規模(金額、期間、要員数)、担当した工程、使用した言語と技術を書きます。要件定義や設計から関わった経験があれば明記します。

金融システムの経験がある方は、扱った業務領域と、対応した規制や制度を書きます。

アーキテクトの経験がある方は、設計したシステムの規模と、技術選定の判断根拠を書きます。

プロジェクトマネジメントの経験がある方は、管理した要員数と予算、遅延やトラブルにどう対処したかを書きます。

データ・AI領域の経験がある方は、扱ったデータの規模と、分析結果が何の意思決定に使われたかを書きます。

いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。報酬水準の高い会社では、書類の段階から専門性の深さが問われます。

まとめ

シンプレクス・ホールディングス株式会社は東証プライム上場(証券コード4373)、IFRSを採用し決算期は3月のITソリューション企業です。第10期(2026年3月期)の連結売上収益は58,682百万円で5期前の約1.9倍、税引前利益14,352百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益10,538百万円。税引前利益率は約24%と高い水準です。従業員の状況は連結1,850名(平均年間給与9,925,215円、平均年齢31.3歳)、提出会社146名(同9,385,342円)、重要な子会社であるシンプレクス株式会社1,269名(同9,860,362円、平均年齢31.2歳、平均勤続年数4.8年)の3つが開示されています。持株会社体制でありながら事業会社の年収まで開示する構成は珍しく、応募を検討するうえで判断材料の多い会社です。

よくある質問

Q. シンプレクスの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書(第10期・2026年3月期)では3つの数値が開示されています。連結会社が1,850名で平均年間給与9,925,215円(平均年齢31.3歳、平均勤続年数4.3年)、提出会社であるシンプレクス・ホールディングスが146名で9,385,342円(同33.6歳、4.4年)、重要な子会社であるシンプレクス株式会社が1,269名で9,860,362円(同31.2歳、4.8年)です。いずれも賞与および基準外賃金を含みます。実際に事業を担うのはシンプレクス株式会社ですので、応募先が事業会社であればその数値が参考になります。

Q. 持株会社なのに事業会社の年収が分かるのですか。

A. はい。有価証券報告書の従業員の状況に「(3) 重要な子会社(シンプレクス株式会社)の状況」という項目があり、従業員数1,269名、平均年齢31.2歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与9,860,362円、対前事業年度増減率1.7%が開示されています。持株会社体制の企業では提出会社の数値しか載らないことが多く、事業会社の年収が読めるのは珍しい構成です。なお持株会社である提出会社の平均年間給与は9,385,342円で対前期△1.6%と、事業会社の+1.7%とは逆方向に動いています。

Q. 給与は上がっているのですか。

A. 有価証券報告書の従業員給与等の決定方針には、採用競争力の強化および人的資本投資の一環として、2025年4月入社の新卒社員の初年度年俸を100万円引き上げたこと、既存社員の一部職層における給与水準の見直しを実施したことが記載されています。また平均年間給与の対前事業年度増減率は、連結1.0%、重要な子会社であるシンプレクス株式会社1.7%、提出会社△1.6%です。これらの方針は「中計2030 –Vision1000–」に掲げる収益性の向上等を実現するために必要な人材の採用および能力向上を促す目的で設計され、人的資本への投資と売上総利益率をはじめとする経営成果との連動を意識したものと説明されています。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)