Visionalの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

Visional 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

ビジョナル株式会社の有価証券報告書 第6期(2025年7月期)を見ると、提出会社の従業員数は116名です。一方、連結では2,175名。提出会社は連結の約5.3%にすぎません。持株会社であるためですが、この構造を知らないまま「平均年間給与8,613千円」を見ると、判断を誤ります。この記事では、開示された数値を整理します。

5期で売上約2.79倍、純利益約11.23倍

まず業績の推移です。

回次決算年月売上高経常利益親会社株主に帰属する当期純利益自己資本比率連結従業員数
第2期2021年7月28,698百万円2,274百万円1,420百万円64.2%1,271名
第3期2022年7月43,954百万円8,713百万円5,852百万円62.5%1,528名
第4期2023年7月56,273百万円14,373百万円9,928百万円67.4%1,550名
第5期2024年7月66,146百万円18,476百万円12,990百万円68.3%1,705名
第6期2025年7月80,161百万円22,715百万円15,950百万円70.5%2,175名

売上高は28,698百万円から80,161百万円へ、5期で約2.79倍になりました。

利益の伸びはそれ以上です。経常利益は2,274百万円から22,715百万円へ約9.99倍、親会社株主に帰属する当期純利益は1,420百万円から15,950百万円へ約11.23倍。売上の伸びを利益の伸びが大きく上回っています。

財務も厚くなっています。自己資本比率は64.2%から70.5%へ上昇し、純資産額は22,536百万円から67,759百万円へ。現金及び現金同等物の期末残高は25,630百万円から72,779百万円へ増えました。

自己資本利益率(ROE)は第2期9.0%から第4期29.3%まで上がり、第6期は26.7%です。高い水準を保っています。

営業活動によるキャッシュ・フローは4,315百万円から19,587百万円へ。投資活動と財務活動はいずれも支出超で、本業で稼いだ資金が積み上がっている構図です。

提出会社116名は連結の約5.3%

人員の構成を見ます。

セグメント従業員数臨時従業員(平均雇用人員、外数)
HR Tech1,802名515名
Incubation257名26名
全社(共通)116名24名
合計2,175名565名

2025年7月31日現在です。有価証券報告書には、全社(共通)として記載されている従業員数は持株会社(提出会社)の従業員であると注記されています。

つまり提出会社ビジョナル株式会社の116名は、連結2,175名の約5.3%にあたります。事業の実体はHR Techセグメントの1,802名(連結の約82.9%)にあります。

前連結会計年度末に比べ従業員数が470名増加しており、これは各事業の拡大に伴う採用強化によるものと注記されています。

提出会社の従業員の状況は次のとおりです。

項目内容
従業員数116名(臨時24名は外数)
平均年齢38.6歳
平均勤続年数5.2年
平均年間給与8,613千円

賞与および基準外賃金を含みます。この8,613千円は、持株会社に所属する116名についての数字です。連結2,175名の平均ではありません。

労働組合については、組成されていないが労使関係は円満に推移していると記載されています。

エージェントベストの見解

この会社の求人を見るとき、まず確認していただきたいのが応募先の法人です。有価証券報告書の平均年間給与8,613千円は、提出会社ビジョナル株式会社の116名についての数字。連結は2,175名なので、対象は全体の約5.3%にすぎません。しかも注記に「全社(共通)として記載されている従業員数は持株会社(提出会社)の従業員」とあるとおり、この116名は持株会社の機能を担う人たちです。事業の実体はHR Techセグメントの1,802名、つまり株式会社ビズリーチなどの事業会社側にあります。求人が事業会社のものなら、8,613千円は目安になりません。実際、多様性の指標も提出会社と株式会社ビズリーチで別々に開示されており、男女の賃金格差は提出会社65.7%に対しビズリーチ80.5%と、20ポイント近い差があります。同じグループでも法人によって数字が違うということです。

開示された数値から読み取れること

以下は、有価証券報告書から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値をもとにしています。

年収・評価制度

提出会社の平均年間給与は8,613千円です。従業員数116名、平均年齢38.6歳、平均勤続年数5.2年。賞与および基準外賃金を含みます。

ただしこの116名は連結2,175名の約5.3%にあたり、持株会社の従業員です。事業会社に所属する場合は前提が変わります。

連結子会社の平均年間給与は開示されていません。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

提出会社の男性の育児休業取得率は75.0%、連結子会社である株式会社ビズリーチは77.6%です。残業時間は開示されていません。

労働組合については、組成されていないが労使関係は円満に推移していると記載されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

セグメントはHR Tech、Incubation、全社(共通)の3区分です。HR Techが1,802名で連結の約82.9%を占め、Incubationは257名です。

連結従業員数は第2期の1,271名から第6期の2,175名へ904名増えました。第5期から第6期にかけては470名の増加で、各事業の拡大に伴う採用強化によるものと注記されています。

提出会社の平均勤続年数は5.2年です。設立からの期間が短いことも影響していると考えられます。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

多様性の指標が提出会社と連結子会社で別に開示されています。

区分管理職に占める女性従業員の割合男性の育児休業取得率男女の賃金格差(全労働者)同(正規雇用)
提出会社(ビジョナル)16.7%75.0%65.7%72.4%
株式会社ビズリーチ19.0%77.6%80.5%82.2%

株式会社ビズリーチの非正規雇用労働者の男女賃金格差は78.8%です。提出会社は非正規雇用労働者の記載がありません。

有価証券報告書には、提出会社について「当社では性別による賃金制度の格差はありません」と注記されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

HR TechとIncubationという2つの軸

セグメントの構成を見ます。

セグメント従業員数連結に占める割合
HR Tech1,802名約82.9%
Incubation257名約11.8%
全社(共通)116名約5.3%

HR Techが人員の大半を占めています。ここが主力の事業です。

一方、Incubationに257名が配置されている点も見逃せません。連結の約11.8%にあたる規模で、新しい事業を育てる区分に1割強の人員を割いていることになります。

臨時従業員の内訳も特徴的です。HR Techには515名の臨時従業員(平均雇用人員)がおり、正社員1,802名に対しておよそ3.5人に1人の比率です。Incubationは257名に対して26名で、比率がかなり異なります。

事業の性質の違いが人員構成に出ていると読めますが、具体的な業務内容までは有価証券報告書からは分かりません。

応募を検討する立場からは、HR TechとIncubationのどちらの区分かで働き方が変わる可能性があります。前者は規模のある事業、後者は立ち上げの局面という違いです。

なお5期で連結従業員数が904名増える一方、売上高は約2.79倍、経常利益は約9.99倍になっています。人員の増加を上回るペースで利益が伸びた構図です。

向いている人/向いていない人

向いている人

業績が伸びている局面に加わりたい方

5期で売上高が約2.79倍、経常利益が約9.99倍、親会社株主に帰属する当期純利益が約11.23倍になりました。

財務の安定した会社を選びたい方

自己資本比率は70.5%、現金及び現金同等物の期末残高は72,779百万円です。

新規事業の立ち上げに関わりたい方

Incubationセグメントに257名(連結の約11.8%)が配置されています。

向いていない人

提出会社の平均給与をグループ全体の目安と考えたい方

8,613千円の対象は持株会社の116名で、連結2,175名の約5.3%です。

人員が安定した組織を求める方

連結従業員数は第5期から第6期にかけて470名増えており、各事業の拡大に伴う採用強化と注記されています。

エージェントベストの見解

面接で問われやすいのが、「HR TechとIncubationのどちらを志望するか」です。ここで「どちらでも」と答えると弱くなります。数字で整理してください。HR Techは1,802名で連結の約82.9%、Incubationは257名で約11.8%。この差は規模だけではありません。臨時従業員の比率を見ると、HR Techは1,802名に対して515名(およそ3.5人に1人)、Incubationは257名に対して26名。事業の作り方が違うことが読み取れます。準備としてお伝えしているのは、志望セグメントを1つに決め、その区分で自分の経験がどう効くかを話せるようにしておくこと。あわせて、5期で連結従業員が904名増えながら経常利益が約9.99倍になっている点にも触れられると強い。人を増やして売上を積む会社ではなく、1人あたりの生み出す利益が伸びている会社だと理解していることが伝わります。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

ビジョナル株式会社は上場企業で、決算期は7月です。代表取締役社長は南壮一郎氏、取締役CFOは末藤梨紗子氏、本店は東京都渋谷区渋谷二丁目15番1号です。

連結2,175名に対し提出会社は116名(約5.3%)で、提出会社は持株会社にあたります。求人がどの法人のものかで条件が変わります。連結子会社には株式会社ビズリーチがあります。

セグメントはHR Tech、Incubation、全社(共通)の3区分です。募集ポジションがどの区分かを確認してください。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜHRTechか」と「なぜVisionalか」の2段で組み立てます。

前者については、採用の課題のどこに関わりたいのかを具体化します。求人と求職者の接続、採用の意思決定、入社後の定着など、工程は分かれています。

後者の材料は有価証券報告書にあります。売上高が5期で28,698百万円から80,161百万円へ約2.79倍になったこと。親会社株主に帰属する当期純利益が1,420百万円から15,950百万円へ約11.23倍になったこと。自己資本比率が64.2%から70.5%へ上がったこと。連結2,175名のうちHR Techが1,802名で約82.9%を占めること。Incubationに257名が配置されていること。第5期から第6期に470名増えたのが各事業の拡大に伴う採用強化によるものであること。

「持株会社と事業会社が分かれている構成」に触れられると、下調べの深さが伝わります。

職務経歴書で見られるポイント

HRTech企業の中途採用では、担当した領域と、そこで動かした数値が読まれます。

法人営業の経験がある方は、担当した業種と顧客規模、受注件数と単価、継続率をどう上げたかを書きます。HR Techは1,802名の区分です。

キャリアアドバイザー・リクルーターの経験がある方は、担当した職種領域と決定人数、候補者と企業のどちらを担当したかを書きます。

プロダクトマネジメントの経験がある方は、担当したプロダクトの利用者規模と、どの指標をどれだけ動かしたかを書きます。

エンジニアリングの経験がある方は、扱ったシステムの規模と、マッチングや検索の仕組みに関わった経験があれば具体的に書きます。

新規事業の経験がある方は、担当した領域と、立ち上げのどの段階を担ったかを書きます。Incubationセグメントがあります。

コーポレート部門の経験がある方は、担当した機能と、上場企業のグループ体制のなかでどう動いたかを書きます。提出会社は116名の持株会社です。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

ビジョナル株式会社は上場するHRTech企業で、有価証券報告書 第6期(2025年7月期)の売上高は80,161百万円、経常利益22,715百万円、親会社株主に帰属する当期純利益15,950百万円、連結従業員数2,175名(臨時565名は外数)です。5期で売上高は約2.79倍、経常利益は約9.99倍、当期純利益は約11.23倍になりました。自己資本比率は64.2%から70.5%へ上昇しています。連結従業員のセグメント別内訳はHR Tech 1,802名(約82.9%)、Incubation 257名、全社(共通)116名で、全社(共通)は持株会社である提出会社の従業員です。提出会社は116名、平均年齢38.6歳、平均勤続年数5.2年、平均年間給与8,613千円。多様性の指標は提出会社(女性管理職16.7%、男女賃金格差65.7%)と連結子会社の株式会社ビズリーチ(19.0%、80.5%)で別に開示されています。

よくある質問

Q. Visionalの年収はどのくらいですか。

A. 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)によると、提出会社の平均年間給与は8,613千円です。従業員数116名、平均年齢38.6歳、平均勤続年数5.2年で、賞与および基準外賃金を含みます。ただしこの116名は連結2,175名の約5.3%にあたり、有価証券報告書に「全社(共通)として記載されている従業員数は持株会社(提出会社)の従業員」と注記されているとおり、持株会社に所属する人たちの数字です。株式会社ビズリーチなどの事業会社の平均年間給与は開示されていません。応募先の法人で前提が変わりますので、実額は選考の過程でご確認ください。

Q. どのセグメントに人が多いのですか。

A. 有価証券報告書によると、連結従業員2,175名の内訳はHR Tech 1,802名(臨時515名は外数)、Incubation 257名(臨時26名)、全社(共通)116名(臨時24名)です。HR Techが連結の約82.9%を占め、これが主力の事業にあたります。Incubationは257名で連結の約11.8%です。前連結会計年度末に比べ従業員数が470名増加しており、各事業の拡大に伴う採用強化によるものと注記されています。臨時従業員の比率もセグメントで異なり、HR Techは正社員1,802名に対し515名、Incubationは257名に対し26名となっています。

Q. 女性の働きやすさはどうですか。

A. 有価証券報告書では、多様性の指標が提出会社と連結子会社で別に開示されています。提出会社(ビジョナル株式会社)は管理職に占める女性従業員の割合16.7%、男性の育児休業取得率75.0%、男女の賃金格差は全労働者65.7%・正規雇用労働者72.4%です。連結子会社の株式会社ビズリーチは19.0%、77.6%、全労働者80.5%・正規雇用労働者82.2%・非正規雇用労働者78.8%となっています。男女の賃金格差については提出会社とビズリーチで20ポイント近い差があります。なお提出会社については「当社では性別による賃金制度の格差はありません」と注記されています。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)