WHILLの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

WHILL 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/11

WHILLはパーソナルモビリティを手がける企業で、ソフトウェア中心のスタートアップとは事業の性質が異なります。物理的な製品を設計・製造し、販売後も保守やレンタルで関わり続ける構造です。非上場のため財務の開示はありませんが、事業構造からキャリアの見通しは立てられます。この記事では、公式サイトで確認できる事実と官公庁統計だけを使って整理します。2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の募集要項は公式サイトをご確認ください。

会社の概要と、製品を軸にした事業構造

同社の公式サイトで確認できる情報を整理します。

項目内容
会社名WHILL株式会社
本社所在地東京都品川区東品川2丁目1-11 ハーバープレミアムビル2F
ミッションすべての人の移動を楽しくスマートにする

事業内容として、公式サイトには以下が示されています。

領域内容
製品パーソナルモビリティ(電動車椅子)の開発・販売
製品ラインModel C2、Model F、Model R、Model S など複数モデル
サービスレンタルサービス
付帯サービス保険・ロードサービス等
法人向け施設向けモビリティサービス

事業構造として押さえておきたいのは、販売して終わりではない点です。レンタル、保険・ロードサービス、施設向けサービスといった、継続的に関わる領域が並んでいます。

ハードウェアを作る企業でありながら、収益の一部を継続的なサービスから得る構造です。この形は、部品を売り切る製造業とも、ソフトウェアだけを提供するSaaSとも違います。転職先として検討する際、この中間的な性質を理解しておくと、求められる働き方の見当がつきます。

ソフトウェア中心の企業とは、必要な職種が違う

物理的な製品を扱う以上、必要になる職種の構成がソフトウェア企業とは変わります。

製品の設計には機構設計や電気設計が要ります。製造には生産管理や品質保証が伴います。販売後の保守やロードサービスには、現場で対応する体制が必要です。加えて、複数モデルを展開している以上、製品ごとの仕様管理も生じます。

一方で、電動モビリティである以上、制御ソフトウェアや通信機能に関わる職種も存在すると考えられます。施設向けサービスを提供する構造からは、サービス側のシステム開発も想定されます。

職種側の統計としては、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト job tag に近接する区分があります。システムエンジニア(Webサービス開発)は平均年収578.5万円、平均年齢37.1歳、有効求人倍率2.57と示されています。平均年収と平均年齢は令和7年賃金構造基本統計調査、有効求人倍率は令和6年度ハローワーク求人統計にもとづく数値です。

ただし、機構設計や生産管理といったハードウェア側の職種は、この区分には含まれません。応募する職種によって参照すべき統計が変わる点は、この会社の特徴です。

非上場企業の年収を、どう判断するか

同社は非上場であるため、有価証券報告書による従業員数や平均年間給与の開示がありません。本メディアでは一次情報で確認できる数値だけを掲載する方針のため、この会社の年収水準を数値で示すことはできません。

判断の手がかりとしては、以下の順序が実務的です。

第一に、職種側の統計を見る。 前掲のとおり、ソフトウェア系の職種であれば job tag の数値が参考になります。ハードウェア系の職種であれば、別の区分を参照する必要があります。

第二に、事業段階を推し量る。 複数の製品モデルを展開し、レンタルや保険といった付帯サービスまで持つ構造は、単一製品の立ち上げ期を過ぎた段階を示します。この段階の企業では、制度が整備の途上にあることが一般的です。

第三に、募集要項のレンジと面談で確認する。 非上場企業の水準は、最終的にこの2つでしか確認できません。

なお、ハードウェアを扱う企業は、ソフトウェア企業と比べて設備や在庫に資金が必要になります。この違いが処遇にどう表れるかは会社ごとに異なるため、一般化はできません。

評判の傾向

公開されている口コミの傾向を、カテゴリ別に要約します。個別の投稿を引用するものではなく、全体として見られる傾向の整理です。

年収・評価制度について。 職種による差に触れる投稿が見られます。ハードウェアとソフトウェア、そして事業側の職種が併存する構造を反映していると考えられます。

ワークライフバランスについて。 製品の開発サイクルや繁忙期に言及する内容が見られます。物理的な製品を扱う企業では、量産や出荷の時期に負荷が集中する構造があります。

キャリア・成長機会について。 事業の立ち上げ局面に関わる機会に触れる投稿が見られます。

社風・人間関係について。 ミッションへの共感を挙げる内容が見られます。移動という課題に取り組む事業の性質が背景にあると推測されます。

出典:OpenWork等の公開口コミの傾向

非上場かつ組織規模が大きくない企業では、口コミの投稿数そのものが限られます。少数の投稿から全体像を判断すると偏りが生じやすいため、面談での確認材料として扱うほうが安全です。

働き方とキャリア形成の特徴

公式サイトで確認できる範囲では、製品開発、販売、レンタル、保険・ロードサービス、施設向けサービスという領域が並んでいます。

このうち、レンタルや施設向けサービスは、利用者や施設と継続的に関わる業務です。製品を作る職種と、サービスを回す職種では、日々の時間の使い方が変わります。

複数モデルを展開している点も、働き方に影響します。Model C2、Model F、Model R、Model Sといった製品ラインが並ぶということは、モデルごとの仕様や保守の体制が要るということです。

キャリア形成という観点では、ハードウェアとソフトウェアの両方に触れられる環境である可能性があります。ソフトウェア専業の企業では得られない経験ですが、逆に言えば、どちらか一方に特化したい人には合わない場合もあります。

エージェントベストの見解

ハードウェアを扱うスタートアップを検討する方に、必ず確認をおすすめしていることがあります。量産の局面を越えているかどうかです。試作から量産に移る過程は、資金も体制も大きく変わる時期で、組織の性格そのものが変わります。この会社の場合、複数の製品モデルを展開し、レンタルや保険といった付帯サービスまで持っている以上、その局面は越えていると読めます。とはいえ、次のモデルの立ち上げ時期には同じ負荷が生じます。面談では、直近1年で最も人員を増やした職種と、今後1年で立ち上げる予定の製品やサービスがあるかを聞いておくと、入社後の1年が見通せます。

向いている人・向いていない人

向いている人

第一に、物理的な製品を扱うことに関心がある人です。ソフトウェアだけでは完結しない難しさと面白さの両方があります。

第二に、利用者の生活に直接関わる事業に意義を感じる人です。移動という課題は、利用者の日常に直結します。

第三に、情報が限られた状態で判断できる人です。非上場企業への転職は、事前に確認できる材料が少ない状態での意思決定になります。

向いていない人

第一に、事前に数値で比較したい人です。前述のとおり、この会社の年収や従業員数は一次情報で確認できません。

第二に、ソフトウェア開発だけに集中したい人です。ハードウェアを扱う企業では、製品の制約が開発の前提になります。

選考に向けた準備

応募職種がどの領域かを特定する。 製品開発、生産・品質、サービス運営、法人向けと領域が分かれています。求人票の記載を読み込んでから書類を作ります。

製品を理解したうえで応募する。 公式サイトで製品ラインと付帯サービスを確認しておくと、面接での会話が具体になります。可能であれば実物に触れる機会を作ると、志望動機の説得力が変わります。

面談で確認する項目を決めておく。 非上場企業では公開情報から得られない部分を面談で埋めます。人員規模、直近の採用状況、評価と報酬の決まり方の3点は、事前に聞くと決めておくとよいでしょう。

エージェントベストの見解

この会社を検討する方は、大手メーカーの新規事業部門、医療機器メーカー、そしてIoT系のスタートアップを並行して比較しているケースが多く見られます。判断が割れるのは、製品に関われる範囲です。大手メーカーでは開発の一工程を深く担当し、設備も資金も潤沢です。規模の小さい企業では製品全体に関われる代わりに、制約のなかで判断する場面が増えます。移動や福祉の領域に関心がある方ほど、事業の意義で決めてしまいがちですが、日々の仕事の中身は組織の規模で決まります。選考の段階で、自分が担当したい範囲の広さを言語化しておくと、入社後の納得感が変わります。

応募前に確認しておきたいこと

非上場かつハードウェアを扱う企業では、公開情報から得られる範囲が限られます。面談で確認しておくとよい項目を挙げます。

直近1年で最も人員を増やした職種。組織がどこに投資しているかが分かります。

自分が応募する職種の現在の人数。役割の分かれ方と、入社後の担当範囲の見当がつきます。

次の製品やサービスの立ち上げ予定。ハードウェアを扱う企業では、この時期に負荷と機会の両方が集中します。

評価と報酬の決まり方。制度が明文化されているかどうかで、入社後の見通しが変わります。

まとめ

WHILLはパーソナルモビリティを手がける企業で、製品の開発・販売に加えて、レンタル、保険・ロードサービス、施設向けモビリティサービスという継続的に関わる領域を持ちます。ハードウェアを作りながらサービスでも収益を得る、中間的な事業構造です。

非上場であるため有価証券報告書がなく、従業員数や平均年間給与を一次情報で確認することはできません。職種側の官公庁統計と、募集要項のレンジ、面談での確認が判断の材料になります。

応募にあたっては、製品開発、生産・品質、サービス運営、法人向けのどの領域に紐づく職務かを特定することが要点になります。

よくある質問

Q. 平均年収はどのくらいですか。

非上場であるため、有価証券報告書による開示がありません。本メディアでは一次情報で確認できない数値は掲載しない方針のため、金額を示すことはできません。ソフトウェア系の職種であれば、システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収578.5万円(令和7年賃金構造基本統計調査)が参考になります。

Q. ハードウェアの経験がないと応募できませんか。

職種によります。制御ソフトウェアやサービス側のシステム開発、法人向けの営業やカスタマーサクセスなど、ハードウェアの設計経験を前提としない職務も想定されます。求人票の必須要件を確認してください。

Q. どのような点が選考で見られますか。

募集職種によって変わりますが、物理的な製品を扱う企業に共通して、制約のなかで判断した経験が評価される傾向があります。仕様、コスト、納期のいずれかを優先して他を諦めた場面を語れると、実務の解像度が伝わります。

出典

本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)