Macbee Planetの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

Macbee Planet 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

有価証券報告書によると、株式会社Macbee Planetの直近期は売上収益50,579百万円(前期比2.1%減)、営業利益3,650百万円(同29.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益2,353百万円(同31.6%減)。減収減益です。理由として「一部の主要顧客における個別要因の影響」が挙げられています。提出会社の平均年間給与は8,985千円前期比19.5%増)、平均年齢35.9歳。持株会社体制のため、最大人員会社の給与も併記されています。この記事では、有価証券報告書から事業と組織の実態を整理します。

会社概要とLTVマーケティング

項目内容
会社名株式会社Macbee Planet(MacbeePlanet,Inc.)
代表者代表取締役社長 千葉 知裕
本店所在地東京都渋谷区渋谷三丁目11番11号
上場区分東証(縦覧場所は東京証券取引所)
決算期4月期(第11期は2025年5月1日〜2026年4月30日)
会計基準IFRS(第10期より適用)
ビジョン「革新的なマーケティングにより、世界を牽引する企業になる。」
連結従業員数201名〔ほか平均臨時雇用35名〕(前期182名)
提出会社の従業員数42名〔1名〕

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

LTVマーケティングとは

同社が掲げるのは「LTV(Life Time Value)マーケティング」です。有価証券報告書は、これを「LTVを予測し、ROIの最適化を実現する」ものと説明しています。

**LTVは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のこと。**言い換えると、1人のユーザー獲得にかけられる費用を算出するための指標です。

同社の強みは3点と記載されています。

強み内容
独自データプラットフォーム解約防止チャットボットによるZero Party Data(ユーザーから直接取得する心理データ)や購買行動データを、個人情報規制に影響を受けない形で取得
AIテクノロジー集めたデータで機械学習を行い、AIによるLTV予測を実施
コンサルティングコンサルタントがデータとテクノロジーを活用し、成果報酬型でサービスを提供

収益モデルは成果報酬型が中心です。有価証券報告書には「成果に連動した報酬をクライアントから受け取り、その一部を同じく成果に連動してメディアに対して支払います」と記載されています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,985千円対前事業年度増減率は+19.5%です。平均年齢35.9歳、平均勤続年数3.2年。ただし提出会社は持株会社であり、42名は主にシステム開発部門と管理部門です。事業会社の水準は後述します。人事評価は「業務評価」と「Value評価」(行動指針の体現状況)で構成されると記載されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

有価証券報告書には「過度な長時間労働を抑制するためのモニタリング体制の運用、定期健康診断の受診徹底」と記載されています。「心理的安全性の確保」と「持続可能な働き方」に重点を置くとされています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

人材戦略には「年齢や年次、元の所属等に捉われず、重要なポジションへの抜擢や子会社の経営を任せる」と記載されています。M&Aによりグループに参画した人材も含むと明記されており、実際に「次世代を担うリーダーに対して経営の全責任を委ねる形での権限委譲」を実践していると説明されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。企業理念は「夢・目標を共に実現し続ける組織に」。連結201名のうち、LTVマーケティング事業104名〔32〕、その他13名〔2〕、**全社(共通)84名〔1〕**という構成です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「合同会社DMM.com 19.1%、株式会社スタイル・エッジ 12.1%、株式会社SBI証券 10.7%」。この3行が、今期の減収減益を説明しています。**有価証券報告書の「主な相手先別の販売実績」は、総販売実績の10%以上を占める取引先だけを開示する欄です。

相手先前期(百万円)割合当期(百万円)割合
合同会社DMM.com12,76624.7%9,67019.1%
株式会社スタイル・エッジ6,10912.1%
株式会社SBI証券6,39812.4%5,41110.7%
上位3社合計21,19041.9%

DMM.comだけで前期比3,096百万円の減少。全社の売上収益が51,675百万円→50,579百万円と1,096百万円減ったことを考えると、**この1社の減少だけで全社の減収幅を上回っています。****会社自身も課題として認識しています。**有価証券報告書には「特定の商材やクライアントへの偏りの解消」という表現で、経営者の問題意識が明記されています。**これは、この会社を理解するうえで最も重要な構造です。****成果報酬型のモデルは、クライアントの広告予算がそのまま売上になります。予算が増えれば伸び、減れば落ちる。間に立つ事業の宿命です。しかも、この会社は「メディアに対して成果に連動した報酬を支払う」構造なので、クライアントが減ってもメディアへの支払いが同じ比率で減るとは限らない。だからセグメント利益は6,197百万円(△13.9%)と、売上(△2.7%)より大きく落ちています。**では、悪い会社なのか。そうは読めません。

指標数値
売上収益50,579百万円
営業利益3,650百万円
親会社所有者帰属持分比率52.4%
自己株式の取得2,003百万円
長期借入れによる収入2,000百万円

持分比率52.4%を保ちながら、20億円の自己株買いを実施している。****新規に6,109百万円(12.1%)の取引先が入っている点も見逃せません。特定顧客への依存は、別の大口を作れば分散する。面接では3つ聞いてください。1つ目、「上位3社以外の顧客数と、その伸びを教えてください」。2つ目、「DMM.comの減少は、業界要因ですか、個別要因ですか」。3つ目、「成果報酬型とサブスクリプション型の売上比率はどうなっていますか」

持株会社・最大人員会社・その次——3社の給与が読める

**この会社の有価証券報告書は、給与に関して珍しい開示をしています。**持株会社(提出会社)だけでなく、従業員数が最も多い会社と、その次に多い会社の平均年間給与まで記載されているのです。

会社従業員数平均年齢平均勤続平均年間給与対前期増減率
提出会社(持株会社)42名〔1〕35.9歳3.2年8,985千円+19.5%
株式会社AllAds(最大人員)83名〔27〕29.2歳3.6年5,905千円+3.7%
株式会社MAVEL29名〔2〕30.7歳3.3年6,919千円△1.3%

**3社の性格が数字に表れています。**提出会社42名は「主にシステム開発部門及び管理部門」。平均年齢が最も高く、給与も最も高い。AllAdsは平均年齢29.2歳と最も若く、人員は最多。MAVELはその中間です。

**持株会社の8,985千円を「Macbee Planetの平均年収」として読むと、実態から離れます。**グループ全体では、AllAdsの5,905千円やMAVELの6,919千円で働く人のほうが多いためです。

なお、提出会社の平均年間給与が+19.5%と大きく伸びている点は、42名という母数の小ささを踏まえて読む必要があります。

M&Aで広げる組織と、その運用方針

有価証券報告書には、経営戦略として「LTVマーケティングの進化と拡張、および積極的なM&Aの推進による非連続な成長」と記載されています。

主な連結子会社

会社資本金事業議決権
株式会社MAVEL88百万円LTVマーケティング事業100.00%
株式会社AllAds428百万円LTVマーケティング事業100.00%

このほかその他11社が記載されています。当期も子会社の取得による支出590百万円があり、のれんが617百万円増加しました。

**M&Aで組織を広げる会社は、参画した人材の扱いが論点になります。**この点について、有価証券報告書は明確に書いています。

「中途採用人材やM&Aによりグループに参画した人材も含め、意欲と能力のある人材に対しては、年齢や年次、元の所属等に捉われず、重要なポジションへの抜擢や子会社の経営を任せるなど、挑戦的な成長機会を積極的に提供しています。」

また処遇についても「年齢、性別、国籍、元の所属(M&Aによる参画を含む)などの属性に捉われることなく、実力主義および成果への正当な評価を報酬制度の中核」としています。

インターネット広告市場の環境

有価証券報告書は、電通「2025年日本の広告費」を引用して次のように記載しています。

指標数値
2025年のインターネット広告市場4兆459億円(前年比10.8%増)
日本の広告市場に占める構成比初めて過半数に達した

一方で「スマートフォンアプリの普及やSNS、ショート動画、ライブ配信といった新興フォーマットの台頭、生成AIの登場などが検索行動を大きく変容させております」とも記載され、「不可逆的な環境変化への迅速かつ的確な対応が求められております」と結ばれています。

エージェントベストの見解

**「売上収益50,579百万円、営業利益3,650百万円」。この会社の規模を、営業利益率で見ると7.2%です。**当メディアがこの数か月に読んだ広告・マーケティング関連企業と並べます。

会社売上規模利益の性格
Macbee Planet50,579百万円成果報酬型。メディアへの支払いが原価
Orchestra Holdings15,768,184千円デジタルマーケティング事業のセグメント利益が全社利益の大半
GA technologies売上の97%が不動産販売ネット売上収益で測る
BASE手数料型GMVで測る

**Macbee Planetの500億円という売上は、「広告費を預かって、メディアに配る」構造の総額です。****つまり、GA technologiesが「総額計上型」だったのと同じ構図。****売上規模で会社の大きさを測ると、実態を見誤ります。**従業員数は連結201名。1人あたり売上収益は約2億5,000万円という計算になりますが、これは会社の生産性ではなく、通過する広告費の大きさです。**では、何で測るか。**セグメント利益6,197百万円(LTVマーケティング事業)**と、従業員201名。**こちらのほうが、この会社の実力に近い。さらに読むべきは、キャッシュの動きです。

項目前期当期
営業活動によるCF△341百万円+1,625百万円
投資活動によるCF△1,037百万円△903百万円
財務活動によるCF△2,442百万円△917百万円

前期は営業CFがマイナスでした。成果報酬型の広告事業は、クライアントからの入金より先にメディアへ支払う局面があると、運転資金が膨らみます。当期は+1,625百万円に戻っている。****減収減益の期でありながら、キャッシュは改善している。****この「利益は落ちたがキャッシュは戻った」という組み合わせは、応募者が見落としやすい情報です。当メディアがこれまでに整理した黒字転換・増減益の型に、「利益とキャッシュが逆に動く型」を加えておきます。面接では3つ聞いてください。1つ目、「1人あたりのセグメント利益で見た生産性の目標はありますか」。2つ目、「運転資金の立替は、どのくらいの期間発生しますか」。3つ目、「生成AIによる検索行動の変化に、どう対応していますか」

働き方とキャリア形成の特徴

有価証券報告書から読み取れる特徴は、次のとおりです。

1. 持株会社体制である

提出会社42名は主にシステム開発部門と管理部門。事業はAllAds、MAVELほかの子会社が担います。

2. M&Aで組織が広がっている

「積極的なM&Aの推進による非連続な成長」を経営戦略に掲げ、当期も子会社を取得しています。

3. 参画した人材の登用方針が明記されている

「元の所属等に捉われず、重要なポジションへの抜擢や子会社の経営を任せる」と記載されています。

4. 評価は業務評価とValue評価の2軸である

成果に至るプロセス(行動)を含めて総合的に勘案すると記載されています。

5. 従業員数は増えている

連結182名→201名〔臨時35〕。5期前(第7期相当)から見ても増加が続いています。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 顧客構成を数字で押さえる

DMM.com 19.1%、スタイル・エッジ12.1%、SBI証券10.7%。**上位3社で41.9%。**会社自身が「特定の商材やクライアントへの偏りの解消」を課題に挙げています。どう分散させるかを自分なりに考えておくと、事業課題と噛み合います。

2. LTVという指標を理解する

顧客が生涯を通じてもたらす利益。1人の獲得にいくらかけられるかを決める指標です。獲得だけでなく、**解約抑止(解約防止チャットボット)**まで含めて事業になっている点が特徴です。

3. 3社の給与差を理解して質問する

提出会社8,985千円、AllAds 5,905千円、MAVEL 6,919千円。**どの会社に配属されるかで水準が変わります。**求人票の提示レンジがどの会社のものかを、面接で確認しておきましょう。

まとめ

よくある質問

Q. Macbee Planetの平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,985千円(対前事業年度増減率+19.5%)です。ただし提出会社は持株会社で、従業員は42名(主にシステム開発部門と管理部門)。**最大人員会社の株式会社AllAdsは5,905千円(83名・平均年齢29.2歳・平均勤続3.6年)、次に人員が多い株式会社MAVELは6,919千円(29名)**と併記されています。どの会社に所属するかで水準が変わります。

Q. なぜ減収減益になったのですか?

A. 有価証券報告書は「一部の主要顧客における個別要因の影響」を挙げています。主な相手先別の販売実績を見ると、合同会社DMM.comが前期12,766百万円(24.7%)から当期9,670百万円(19.1%)へ減少しています。同社は経営者の問題意識として「特定の商材やクライアントへの偏りの解消」を挙げています。なお、当期は株式会社スタイル・エッジが6,109百万円(12.1%)で新たに開示対象になっています。

Q. どんな事業をしていますか?

A. LTV(Life Time Value)マーケティングを軸とした成果報酬型マーケティングです。データ解析プラットフォームでLTVを予測し、複数メディアにまたがるWeb広告の一元管理、出稿先の選定、ランディングページの改善、チャットボットやリテンションマーケティングまでを提供します。成果に連動した報酬をクライアントから受け取り、その一部をメディアに支払う構造です。セグメントは「LTVマーケティング事業」49,363百万円と「その他」1,216百万円です。


※本記事は、株式会社Macbee Planetの有価証券報告書(第11期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

この記事のタグ

スタートアップ・ITの他の企業

スタートアップ・ITの企業一覧を見る →

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)