メイテックグループホールディングスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
メイテックグループホールディングスは、機械・電気系のエンジニア派遣を主力とする東証上場の持株会社です。第53期(2026年3月期)の連結売上高は1,376億86百万円、経常利益は201億1百万円。連結従業員数は13,190人にのぼります。特筆すべきは、中核会社である株式会社メイテックの平均勤続年数14.2年という数字です。派遣という雇用形態でこの数値は、業界の一般的な印象とは大きく異なります。この記事では、有価証券報告書に記載された内容から、事業の構造・報酬の決まり方・選考の準備を整理します。
6社で構成されるグループ
有価証券報告書(第53期)に記載されている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社メイテックグループホールディングス(MEITEC Group Holdings Inc.) |
| 代表者 | 代表取締役社長 上村 正人 |
| 登記上の本店 | 神奈川県厚木市森の里青山15番1号 |
| 東京本社 | 東京都台東区上野一丁目1番10号(実際の本社業務を行う場所) |
| 事業年度 | 第53期(2025年4月1日〜2026年3月31日) |
| 上場区分 | 東京証券取引所(証券コード9744) |
| 連結従業員数 | 13,190人[外書859人](2026年3月31日現在) |
| 労働組合 | メイテックグループ労働組合連合会(組合員数12,456名・全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会に所属) |
グループ会社の役割分担
有価証券報告書には、連結子会社6社の位置づけが明記されています。
| 会社 | 事業内容 |
|---|---|
| 株式会社メイテック | グループのコア事業であるハイエンドのエンジニア派遣事業 |
| 株式会社メイテックフィルダーズ | ミドルレンジのエンジニア派遣事業 |
| 株式会社メイテックキャスト | 製造業を主要顧客とした登録型人材派遣事業 |
| 株式会社メイテックEX | シニアエンジニア派遣事業 |
| 株式会社メイテックビジネスサービス | 一般事務処理業務の受託 |
| 株式会社メイテックネクスト | エンジニア特化型の職業紹介事業 |
同じ「エンジニア派遣」でも4社に分かれている
ハイエンド、ミドルレンジ、登録型、シニア。求められる技術水準と雇用の形が、会社ごとに設計されています。 応募先がどの会社かによって、働き方も処遇も変わります。ここは求人を見る段階で確認すべき点です。
セグメント別の人員
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| エンジニアリングソリューション事業 | 13,138人[外書857人] |
| エンジニア紹介事業 | 52人[外書2人] |
| 合計 | 13,190人[外書859人] |
5期連続の増収増益
連結の主要な経営指標は、次のとおりです。
| 決算年月 | 売上高 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 1,071億40百万円 | 129億48百万円 | 92億40百万円 |
| 2023年3月 | 1,190億69百万円 | 165億40百万円 | 122億52百万円 |
| 2024年3月 | 1,269億76百万円 | 176億67百万円 | 123億43百万円 |
| 2025年3月 | 1,330億68百万円 | 189億11百万円 | 127億40百万円 |
| 2026年3月 | 1,376億86百万円 | 201億1百万円 | 150億51百万円 |
5期すべてで増収増益
売上高は1,071億円から1,376億円へ。経常利益は129億円から201億円へ伸びました。第53期の純利益150億51百万円は、5期のなかで最も高い水準です。
自己資本比率は54.30%
5期を通じて52%〜56%で推移しています。純資産は452億87百万円から487億64百万円へ。財務は安定した水準を保っています。
「生涯プロエンジニア」という設計思想
有価証券報告書には、株式会社メイテックの人材戦略として、「生涯プロエンジニア®」という働き方の確立を通じ「プロフェッショナルな労働市場」を創出する方針が記載されています。
エンジニアに対して掲げられている定義は、次のとおりです。
お客さまが変わっても、求められる技術が変わっても、働き続けられ、成長し続けるエンジニア
この定義のもとに、採用・仕事・育成・評価と処遇の4つについて宣言を示す形がとられています。採用については、技術力を「専門的素養や実務経験」で見て、年齢や性別などは一切問わない採用を継続していると記載されています。サービスの品質は「技術力×人間力=総合力」と定義されています。
開示されている組織の特徴
有価証券報告書には、次の内容も記載されています。
- 機械系と電気系のエンジニアが占める割合が高い
- 60歳を超えても第一線で活躍しているエンジニアが存在し、伸び続けている
- メイテックは年代別で著しい偏りがない一方、メイテックフィルダーズは20〜30歳台の割合が高い
- 技術職は男性社員の割合が非常に高く、その要因として工学系の学生の女性割合(工学系16%台、機械系6%台、電気系10%台)が挙げられている
- エンジニア社員数と稼働率を、毎月ウェブサイトで開示している
最後の項目は、応募を検討する方にとって実務的な材料です。稼働率が毎月公開されているため、事業の状況を自分で確認できます。
評判の傾向
年収・評価制度
グレード(等級)に応じた明確な処遇という声が見られます。一方、グレードが上がらないと給与が伸びにくいという指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
派遣先の勤務体系に準じるため、配属先によって差があるという声が中心です。有給休暇の取得しやすさに言及する意見も見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
複数の顧客企業で経験を積める点を評価する声が見られます。一方、案件の選択が希望どおりにならない場合があるという指摘もあります。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
配属先で働く時間が長いため、社内の人間関係より担当営業との関係が重要という声が見られます。※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
平均勤続年数14.2年という数字は、この会社を理解する鍵です。エンジニア派遣というと、案件ごとに人が入れ替わる印象を持たれがちですが、株式会社メイテックの従業員8,202人の平均勤続は14.2年、平均年齢は40.7歳。新卒で入って40代まで在籍する人が層をなしていることを意味します。有価証券報告書に「60歳を超えてもなお、第一線の現役で活躍しているエンジニアが存在し、伸び続けています」と明記されているのも、その裏づけです。この構造を踏まえると、転職で入る方が確認すべき論点が変わります。長く在籍する人が多い組織では、中途入社者がどのグレードから始まり、どの速度で上がるかが処遇を決めます。面接では「同年代の在籍者と比べて、自分はどのグレードに位置づけられるか」を聞いてください。ここを曖昧にしたまま入ると、数年後の差が説明できなくなります。
報酬がどう決まるか
有価証券報告書には、株式会社メイテックの給与・報酬の考え方が明記されています。要点は次の3つです。
- グレード格付けを設けている。 会社業績への貢献を賃金・処遇へ反映してモチベーションの向上を図る目的で、グレードの昇格には派遣契約単価の水準や研修受講などの付与ポイント等の要件が定められている
- 個人業績と連動する部分は、個々人が自立して会社業績に貢献した利益を基に処遇する
- 会社業績と連動する部分は、社員の支え合いの成果として、会社の営業利益を基に処遇する
派遣契約単価が昇格の要件に含まれている
ここが、この会社の報酬構造の核心です。顧客に請求している単価が、自分のグレードに直結します。 単価は技術力と実務経験、そして担当する案件の性質で決まります。つまり、どの案件に入るかが処遇に影響する構造です。
従業員の状況
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 提出会社(持株会社) | 従業員なし(純粋持株会社のため記載省略) |
| 最大人員会社(株式会社メイテック) | 8,202人/平均年齢40.7歳/平均勤続年数14.2年/平均年間給与6百万円(対前事業年度増減率4.2%) |
平均年間給与は有価証券報告書上、百万円単位で記載されています。賞与および基準外賃金を含む数値です。
働き方と、配属先が決める日常
エンジニア派遣では、日々の勤務地・勤務時間・チームは顧客企業側にあります。自社のオフィスに毎日出社する働き方とは前提が異なります。
確認しておきたいのは、次の点です。
- 応募先がグループのどの会社か(ハイエンド/ミドルレンジ/登録型/シニア)
- 配属先の決まり方と、本人の希望がどう反映されるか
- 1つの案件の標準的な期間と、次の案件への移り方
- 案件と案件の間(待機期間)の扱い
- 技術研修の内容と、受講が勤務時間内か
3点目と4点目は、派遣という形態に固有の論点です。顧客が変わることを前提にした人事ポリシーが明記されている会社である以上、移動の仕組みは選考時に確かめる価値があります。
キャリアの積み上がり方
同社で積み上がるのは、複数の顧客企業での設計開発経験です。1社に勤めていれば、扱う製品も開発プロセスも1つの流儀に限られます。顧客が変わる働き方では、複数の環境を経験できます。
有価証券報告書に「お客さまの取扱い製品等が大きく変化し続けている」と記載されているとおり、同じ顧客であっても求められる技術は変わります。技術の変化に合わせて自分を更新し続けることが、この会社での成長の形です。
出口としては、顧客企業への転籍・直接雇用、他のエンジニアリング企業、メーカーの開発部門などが考えられます。グレードと担当してきた案件の内容が、そのまま市場での評価材料になります。
向いている人/向いていない人
設計開発を長く続けたい人
「生涯プロエンジニア」を掲げ、60歳超の現役エンジニアが存在すると明記されています。技術職を続ける道を探している方に合います。
複数の現場を経験したい人
顧客が変わることを前提とした設計です。1社に閉じずに経験を広げたい方に向きます。
機械系・電気系の素養がある人
有価証券報告書に、機械系と電気系の割合が高いと記載されています。この領域の経験がある方には接点が多くなります。
勤務地や配属を自分で決めたい人
配属先は顧客との契約で決まります。勤務地を固定したい方には、制約が生じる可能性があります。
マネジメントで昇進したい人
グレードの昇格要件に派遣契約単価が含まれる設計です。組織を率いることで処遇を上げたい方には、評価の軸が異なります。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われるのは、「技術をどう更新してきたか」です。この会社の人事ポリシーは「お客さまが変わっても、求められる技術が変わっても、働き続けられ、成長し続けるエンジニア」と明記されています。裏を返せば、変化についていけるかどうかが採用基準そのものだということです。ここで「与えられた業務をきちんとこなしてきました」と答えると弱くなります。評価されるのは、担当製品や開発ツールが変わった局面で、自分から何を学び直したかという具体例です。CADが変わった、制御の方式が変わった、材料が変わった。どれでも構いません。学び直しのきっかけ、費やした時間、その結果として担当できるようになった範囲を、セットで説明できるようにしてください。グレードの昇格要件に研修受講の付与ポイントが含まれている会社です。学び続ける姿勢は、建前ではなく制度に組み込まれています。
選考に向けた準備
選考フローについて
公開情報では、書類選考ののち複数回の面接という構成がとられているとされています。技術職では実務経験に関する詳細な確認が行われるとされますが、内容と回数は応募先のグループ会社・職種・時期によって変動します。最新の募集要項は公式サイトでご確認ください。
志望動機の組み立て
「なぜ設計開発を続けたいか」と「なぜ派遣という形態か」を分けます。後者では、顧客が変わることを前提とした働き方を選ぶ理由が問われます。1社に勤める道と比較したうえで選んでいることが伝わると、説得力が出ます。
職務経歴書で見られる点
担当した製品分野、工程(構想・設計・解析・試作・評価)、使用したツール、プロジェクトの規模を具体的に書きます。派遣契約単価がグレードに影響する構造を踏まえると、「何ができるか」を精度高く書けているかが直接効いてきます。資格や研修の受講歴も、取得年とあわせて記載してください。
まとめ
メイテックグループホールディングスについて、有価証券報告書(第53期)から確認できる点を整理します。
- 東証上場(証券コード9744)の純粋持株会社。連結子会社6社で構成
- 第53期の連結売上高は1,376億86百万円、経常利益は201億1百万円、純利益は150億51百万円。5期連続の増収増益
- 連結従業員数は13,190人[外書859人]。うちエンジニアリングソリューション事業が13,138人
- 中核会社の株式会社メイテックは8,202人、平均年齢40.7歳、平均勤続年数14.2年、平均年間給与6百万円(対前事業年度増減率4.2%)
- グレード格付けの昇格要件に、派遣契約単価の水準や研修受講などの付与ポイントが定められている
- 「生涯プロエンジニア®」を掲げ、60歳を超えて第一線で活躍するエンジニアが存在すると記載されている
- エンジニア社員数と稼働率を毎月ウェブサイトで開示している
- メイテックグループ労働組合連合会が組織されている(組合員数12,456名)
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はいくらですか。
A. 有価証券報告書には、最大人員会社である株式会社メイテックの平均年間給与が百万円単位で6百万円と記載されています(対前事業年度増減率4.2%、賞与および基準外賃金を含む)。対象は8,202人で、平均年齢40.7歳・平均勤続年数14.2年という構成です。持株会社である提出会社には従業員がいません。
Q. 派遣ですが、長く働けますか。
A. 株式会社メイテックの平均勤続年数は14.2年です。有価証券報告書には「60歳を超えてもなお、第一線の現役で活躍しているエンジニアが存在し、伸び続けています」とも記載されています。雇用は同社との間で結ばれ、顧客企業が変わっても在籍が続く設計です。
Q. どの会社に応募することになりますか。
A. グループにはハイエンド派遣のメイテック、ミドルレンジのメイテックフィルダーズ、登録型のメイテックキャスト、シニア向けのメイテックEX、職業紹介のメイテックネクストなどがあります。求められる技術水準と雇用の形が異なるため、募集主体をご確認ください。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。