エムティーアイの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
2期連続の赤字から、3年で最高益へ
エムティーアイは、女性の健康管理アプリ「ルナルナ」を含むコンテンツ事業を軸に、ヘルスケア、学校DXへと事業を広げてきた会社です。
有価証券報告書(第30期・2025年9月期)を開くと、この5年間の変化がはっきり出ています。
| 期 | 決算年月 | 売上高(千円) | 経常利益(千円) | 親会社株主帰属当期純利益(千円) |
|---|---|---|---|---|
| 第26期 | 2021年9月 | 25,743,006 | 1,370,708 | △1,164,222 |
| 第27期 | 2022年9月 | 26,479,310 | 485,955 | △930,474 |
| 第28期 | 2023年9月 | 26,798,991 | 458,451 | 753,220 |
| 第29期 | 2024年9月 | 27,669,161 | 2,827,217 | 2,363,920 |
| 第30期 | 2025年9月 | 29,910,940 | 3,027,165 | 3,404,130 |
第26期と第27期は当期純損失(それぞれ11億6千万円、9億3千万円)でした。第28期に黒字転換し、第30期には当期純利益34億円まで戻しています。
経常利益はさらに劇的で、第28期の4億5,845万円から第30期の30億2,716万円へ6.6倍です。売上高が同期間に27億円ほどしか増えていないことを考えると、収益構造そのものが変わったと読めます。
転職を検討する立場からは、**「立て直しが済んだ直後の会社」**として見ることになります。この記事では、その中身を公開情報から整理します。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。
会社概要と4つの事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社エムティーアイ(MTI Ltd.) |
| 上場区分 | 東京証券取引所上場(証券コード9438) |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 |
| 事業内容 | コンテンツ事業/ヘルスケア事業/学校DX事業/その他事業 |
| 従業員数 | 提出会社769名(臨時14名)※2025年9月30日現在 |
| 決算期 | 9月 |
提出会社の人員は、事業部より管理部門が多い
提出会社769名のセグメント別内訳です。カッコ内は臨時雇用者数の年間平均人員です。
| セグメント | 従業員数(名) |
|---|---|
| 全社(共通) | 254 [1] |
| コンテンツ事業 | 237 [6] |
| ヘルスケア事業 | 180 [5] |
| その他事業 | 98 [2] |
| 学校DX事業 | − [−] |
| 合計 | 769 [14] |
全社(共通)が254名と、769名の33%を占めています。 最大の事業部であるコンテンツ事業(237名)より多い構成です。
そして学校DX事業は提出会社に従業員がいません(「−」表記)。この事業は子会社側で運営されていることが読み取れます。応募する際は、募集元の法人がどこかを確認する必要があります。
採用は拡大局面にある
有価証券報告書には、前連結会計年度末と比べた従業員数の増加について記載があります。ヘルスケア事業と学校DX事業で人員が増えており、主な理由は業容の拡大に伴い期中採用を増加させたこととされています。
黒字転換を果たしたうえで採用を増やしている、という順序です。赤字局面で人を減らしていた会社が、回復後に採り始めた形と読めます。
評判の傾向
年収・評価制度
水準は業界の平均的なところという受け止めが見られます。赤字局面での処遇に関する言及もあり、業績回復後の反映を待つ声が見られます。評価は目標管理にもとづく形が中心とされています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
長時間労働は少ないとする声が比較的多く見られます。事業やポジションによって繁忙の差があるという指摘もあります。リモート勤務の運用に関する言及も見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
長く運営されているサービスを扱う安定感を評価する声と、新規領域への異動機会を求める声の両方が見られます。提出会社の平均勤続年数が9.1年である点は、腰を据えて働く人が多い構成を示しています。
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社風・人間関係
落ち着いた雰囲気で、極端な競争は少ないとする声が見られます。意思決定の速度については評価が分かれています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
この会社を検討するときに最も見るべきなのは、**業績の「戻り方」**です。第26期・第27期の当期純損失から第30期の当期純利益34億円まで、3年で回復しています。ただし売上高は257億円から299億円へ、率にして16%ほどしか増えていません。売上をさほど伸ばさずに利益を戻したということは、コスト構造か事業ポートフォリオに手を入れた可能性が高くなります。面接で確認しておきたいのは、その手当てが一巡したのか、まだ続くのかという点です。一巡していれば、これからは成長に向けた採用になります。続いているなら、入社後も選択と集中の対象になる事業が出てくる可能性があります。求人票からは分かりません。「直近3年で撤退または縮小した事業はありますか」と聞くのが、最も端的な確認方法です。答えにくそうにするかどうかも含めて、判断材料になります。
平均年間給与660万7千円と平均勤続9.1年
有価証券報告書(第30期・2025年9月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,607,415円(660万7千円)です。2025年9月30日現在の従業員数は769名(臨時14名)、平均年齢40.4歳、平均勤続年数9.1年とされています。
平均勤続年数9.1年という数字は、この規模のIT企業としては長い部類に入ります。平均年齢40.4歳とあわせると、新卒から長く在籍する層が中核にいる構成が読み取れます。
一方、報酬の水準は同じ領域の上場企業と比べて突出したものではありません。長く働く前提の設計だと捉えるのが実務的です。短期で報酬を最大化する構造ではない代わり、在籍の安定性は高いと読めます。
職種別や事業別の内訳は、有価証券報告書からは読み取れません。実際の提示額は募集要項でご確認ください。
全社(共通)が769名中254名を占める
働き方は、配属先によって性格が変わります。
コンテンツ事業(237名)
長く運営されてきたサービス群を扱います。既に利用者のいるサービスの改善と運用が業務の中心になります。ゼロから立ち上げる働き方とは異なります。
ヘルスケア事業(180名)
有価証券報告書で人員増加が明記されている領域です。医療機関や自治体との連携が想定され、制度の理解が求められます。
学校DX事業(提出会社は0名)
本体に従業員がいない事業です。子会社側で運営されており、応募する場合は募集元の法人を確認する必要があります。人員は増加しているとされています。
全社(共通)254名
提出会社の3分の1を占めます。管理部門がこの規模であることは、グループ全体の機能を本体に集約している構造を示唆します。管理系の職種で応募する場合、担当範囲は広くなります。
向いている人/向いていない人
向いている人
長く続くサービスを育てたい方
既に利用者のいるサービスを改善し続ける仕事が中心になります。平均勤続年数9.1年という構成も、この働き方と整合します。
回復局面の会社で働くことに関心がある方
2期連続の赤字から黒字転換し、採用を再開した局面にあります。組織が拡大に転じるタイミングを経験できます。
制度に関わる領域に関心がある方
ヘルスケアと学校DXは、いずれも公的な制度と隣接する領域です。制度を理解して仕組みに落とす仕事に関心がある方に合います。
向いていない人
短期で報酬を大きく伸ばしたい方
平均年間給与は660万7千円で、平均年齢40.4歳・平均勤続年数9.1年という構成です。年次とともに積み上がる形が想定され、短期間で跳ねる設計ではないと読めます。
急成長する事業に関わりたい方
売上高は5期で16%ほどの伸びです。急拡大する事業を求める場合、想定と異なる可能性があります。
エージェントベストの見解
入社後のずれが起きやすいのが、「知っているサービスの会社」という入り方です。この会社が運営するサービスには、一般の利用者にも名前が知られたものがあります。ところが提出会社769名のうち、コンテンツ事業に属するのは237名で、最も多いのは全社(共通)の254名です。応募した職種によっては、利用者向けのサービスに直接関わらない可能性があります。面接で確認しておきたいのは、配属予定の部署と、その部署がどのセグメントに属するかという点です。あわせて、学校DX事業のように提出会社に従業員がいない事業もあるため、雇用契約を結ぶ法人がどこかも確認します。同じグループでも、法人が違えば制度も処遇も別建てになることがあります。求人票の会社名を、有価証券報告書の関係会社の記載と突き合わせておくと確実です。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考、複数回の面接、最終面接という流れが一般的とされています。職種によっては適性検査や課題が加わる場合があります。回数や内容は時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜこの業界か」では、ヘルスケアや教育といった制度に近い領域に関心を持った理由を整理します。個人的なサービス利用体験から入る応募者は多いため、そこから踏み込んで、その領域の構造的な課題をどう理解しているかまで話せると差が出ます。
「なぜこの会社か」では、業績の推移に触れます。2期連続の当期純損失から第30期の当期純利益34億円まで戻したこと、経常利益が第28期から6.6倍になったこと。これらは公開資料から読み取れる事実です。
職務経歴書で見られるポイント
既存サービスの改善に関わった経験があれば、指標と変化幅を書きます。利用者数、継続率、単価。何を測り、どう動かしたかが伝わる書き方が有効です。
制度に基づくサービスを扱った経験があれば、制度改定への対応を具体的に書きます。ヘルスケアと学校DXでは、この経験が直接つながります。
まとめ
エムティーアイは、コンテンツ事業を軸にヘルスケア、学校DXへと事業を広げてきた会社です。東京証券取引所に上場し、決算期は9月です。
第26期・第27期は当期純損失でしたが、第28期に黒字転換し、第30期(2025年9月期)は売上高299億1,094万円、経常利益30億2,716万円、当期純利益34億413万円となりました。経常利益は第28期から6.6倍です。
提出会社の従業員数は769名で、平均年間給与660万7千円、平均年齢40.4歳、平均勤続年数9.1年です。セグメント別では全社(共通)が254名と最多で、学校DX事業は提出会社に従業員がいません。
有価証券報告書には、業容の拡大に伴い期中採用を増加させたとの記載があり、採用は拡大局面にあると読めます。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第30期・2025年9月期)によると、提出会社の平均年間給与は6,607,415円(660万7千円)です。従業員数769名、平均年齢40.4歳、平均勤続年数9.1年を対象とした数字です。職種別や事業別の内訳は開示されていないため、実際の提示額は募集要項でご確認ください。
Q. 未経験でも転職できますか。
A. 職種によります。有価証券報告書には、業容の拡大に伴い期中採用を増加させたとの記載があり、ヘルスケア事業と学校DX事業で人員が増えています。採用に動いている局面だと読めますが、具体的な応募要件は募集要項でご確認ください。
Q. 業績は安定していますか。
A. 第26期・第27期は当期純損失でしたが、第28期に黒字転換し、第30期は当期純利益34億413万円です。経常利益は第28期の4億5,845万円から第30期の30億2,716万円へ6.6倍になっています。一方、売上高の伸びは5期で16%ほどです。回復の要因が一巡したのか継続するのかは公開情報からは読み取れないため、面接で確認することをお勧めします。
本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。