ユニリーバ・ジャパンの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

ユニリーバ・ジャパン 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/6

ユニリーバ・ジャパンは1964年に設立された、消費財メーカーであるユニリーバの日本法人です。ただし公式サイトを見ると、日本のグループは4つの法人に分かれています。マーケティングと営業を担うのは「ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社」で、社員数は約400名。「ユニリーバ・ジャパン株式会社」は製品製造と品質保証の会社です。この記事では、その構造を公式情報から整理します。

日本のグループは4法人に分かれている

公式サイトに掲載されているグループ会社(2025年9月現在)は次のとおりです。

法人主な事業
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社パーソナルケア、ホームケアのマーケティングおよび営業、受注管理などのカスタマーサービス
ユニリーバ・ジャパン株式会社パーソナルケア、ホームケアの製品製造(含む協力工場管理)、品質管理及び品質保証
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社持株会社の経営管理・管理部門業務サービス
ラフラ・ジャパン株式会社化粧品等の企画・開発・販売、フェイシャルサロン事業、OEM事業

社員数が公表されているのはユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社の約400名のみです。ほかの3法人の従業員数は公表されていません。

主な事業所も公式サイトに記載があります。

拠点所在地
本社東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー
ユニリーバ・ジャパン開発センター神奈川県
ユニリーバ・ジャパン相模原工場神奈川県

本社は東京メトロ日比谷線・東急東横線の中目黒駅より徒歩1分と記載されています。

日本で展開するブランドとして、公式サイトには「ラックス」「ダヴ」「ネクサス」「プラウドメン」「ドメスト」が挙げられ、ビューティー&ウェルビーイング、パーソナルケア、ホームケアの領域が示されています。パーパスは「輝く毎日をすべての人に」です。

「ユニリーバ・ジャパン」という名前は、日本の事業全体を指すこともあれば、製造・品質保証を担う特定の法人を指すこともあります。求人票のブランド名だけを見て応募すると、想定と違う仕事に進むことになります。

親会社の2025年通期は売上500億ユーロ、うち食品が26%

日本法人は非上場で、業績の開示がありません。会社の状態を知る手がかりは、親会社であるユニリーバの通期決算です。2026年2月12日に公表された2025年通期の数値を整理します。

項目2025年通期
売上(Turnover)505億ユーロ(前期比3.8%減)
基礎的売上成長率(USG)3.5%(うち数量1.5%、価格2.0%)
売上総利益率46.9%(20bps上昇)
ブランド・マーケティング投資売上の16.1%(10bps上昇)
基礎的営業利益101億ユーロ(前期比1.1%減)
基礎的営業利益率20.0%(60bps上昇)
営業利益90億ユーロ(前期比2.4%増)
フリーキャッシュフロー59億ユーロ

売上の減少3.8%の内訳は、為替が5.9%のマイナス、買収を差し引いた売却が1.2%のマイナスと記載されています。為替の影響を除けば伸びている、という構図です。為替影響の主因としてラテンアメリカ通貨、インドルピー、米ドル、トルコリラのユーロに対する下落が挙げられています。

事業グループ別の構成比と収益性です。

事業グループ売上構成比基礎的営業利益基礎的営業利益率
フーズ26%29億ユーロ22.6%(130bps上昇)
パーソナルケア26%30億ユーロ22.6%(50bps上昇)
ビューティー&ウェルビーイング25%25億ユーロ19.2%(20bps低下)
ホームケア23%17億ユーロ14.9%(40bps上昇)

ここで日本との関係を押さえておきます。公式サイトによれば、ユニリーバ・ジャパンが日本で届けているのはビューティー&ウェルビーイング、パーソナルケア、ホームケアのブランドです。グローバルで26%を占めるフーズは、日本のグループ会社の主な事業には挙げられていません。グローバルの数字をそのまま日本の仕事の内訳として読むと、ずれます。

2025年12月6日にはアイスクリーム事業の分離が完了し、The Magnum Ice Cream Company N.V.がアムステルダム・ロンドン・ニューヨークで単独上場しました。ユニリーバは約19.9%の少数持分を保有していると記載されています。したがって2025年の数値はアイスクリームを除く継続事業ベースです。

生産性プログラムは8億ユーロの削減目標に対し、2025年末までに約6億7,000万ユーロを達成し、残る1億3,000万ユーロは2026年に実施予定とされています。2026年の見通しは、基礎的売上成長率が4%から6%のガイダンスレンジの下限寄り、基礎的営業利益率は20.0%から緩やかに改善する見込みです。

開示された数値から読み取れること

以下は、公式サイトと親会社の決算発表から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、公表されている数値をもとにしています。

年収・評価制度

非上場のため、有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。親会社の決算発表にも日本法人の給与水準の記載はありません。この記事では企業固有の年収額を書きません。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

ワークライフバランス

労働時間に関する数値の開示は確認できませんでした。公式サイトには、環境・社会の課題として「気候変動」「プラスチック」「自然の保護と再生」「エクイティ、ダイバーシティ、インクルージョン」「働き方」に早くから取り組んできたと記載されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

キャリア・成長機会

日本のグループは4法人で構成され、マーケティング・営業、製造・品質保証、持株会社の管理業務、化粧品の企画・開発・販売とそれぞれ機能が分かれています。所属法人によって担う機能が異なります。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

社風・人間関係

公式サイトには労働組合に関する記載はありません。親会社の決算発表には、最大市場ごとに事業グループ別の営業組織を分けて説明責任と意思決定の速度を強化した一方、小規模市場では「One Unilever」モデルで運営を簡素化した、と記載されています。

※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社で最も多い取り違えは、「ユニリーバ・ジャパンでマーケティングをやりたい」という応募です。公式サイトを見れば分かるとおり、パーソナルケアとホームケアのマーケティングおよび営業を担うのはユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社(社員数約400名)で、ユニリーバ・ジャパン株式会社の主な事業は製品製造・協力工場管理・品質管理及び品質保証です。ほかにユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社とラフラ・ジャパン株式会社があります。ブランド名は同じでも、法人によって仕事の中身がまったく違います。応募前に法人名を確認してください。そのうえでお伝えしているのは、開示が無いことを前提に確認の手間を織り込むことです。非上場なので平均年間給与も従業員数の内訳も公表されていません。聞くべきは、応募ポジションの所属法人、等級とレンジ、評価が国内の数値に紐づくのかリージョンの指標に紐づくのか、の3点です。

報酬について確認できること

繰り返しになりますが、非上場のため企業固有の平均年間給与は公表されていません。ここでは判断の材料になる周辺情報だけを整理します。

親会社の2025年通期は売上505億ユーロ、基礎的営業利益101億ユーロ、基礎的営業利益率20.0%です。生産性プログラムにより2025年末までに約6億7,000万ユーロの削減を達成したと記載されており、間接費の規律が経営方針として掲げられています。

一方でブランド・マーケティング投資は売上の16.1%へ10bps上昇し、過去4年で300bps増えたとされています。販売管理費を絞りながらブランド投資は増やす、という配分です。

外資系消費財の一般論として、日本法人の職種はマーケティング、営業(トレードマーケティング/アカウント)、サプライチェーン、生産、品質保証、R&D、コーポレートに分かれ、評価の見られ方と処遇の体系は職種と等級によって変わります。同じ会社の中でも一律ではありません。

実額とレンジは選考の過程でご確認ください。第三者がまとめた相場情報ではなく、募集ポジションについて直接確認するのが確実な方法です。

先進国41%・新興国59%という売上構成

親会社の決算発表によると、2025年の売上構成は先進国が41%、新興国が59%です。

区分売上構成比基礎的売上成長率
新興国59%3.5%(うち数量0.8%)
先進国41%3.6%(うち数量2.6%)

主要市場の状況も記載されています。北米は基礎的売上成長率5.3%(数量3.8%)、インドは4%(数量3%)、インドネシアは4%、中国は横ばい、欧州は1.5%、ラテンアメリカは0.5%です。

CEOの発言として、成長の優先順位に「ビューティー&ウェルビーイングとパーソナルケアの比重を高めたブランドポートフォリオの構築」「プレミアムセグメントとデジタルコマースの優先」「米国とインドに成長を軸足を置くこと」が挙げられています。

ここで日本の位置づけを考えると、先進国のうち名前が挙がっているのは米国と欧州です。日本は個別に言及されていません。これは日本の事業が重要でないという意味ではありませんが、グローバルの成長戦略の重心が米国とインドに置かれていることは、日本法人で働くうえでの前提になります。

ポートフォリオの入れ替えも続いています。2025年初から10件の取引が完了または公表され、Wild、Dr. Squatch、Minimalistの買収と、Conimex、The Vegetarian Butcher、Kate Somerville、Grazeの売却が挙げられています。

向いている人/向いていない人

向いている人

外資系のグローバル組織で働きたい方

親会社の売上は505億ユーロ、新興国が59%を占めます。日本は事業の一部という位置づけです。

ビューティー&ウェルビーイングやパーソナルケアの領域に関心がある方

日本のグループが扱うのはビューティー&ウェルビーイング、パーソナルケア、ホームケアで、グローバルでもこの3領域が売上の74%を占めます。

ポートフォリオが動き続ける環境に耐えられる方

2025年初から10件の取引が完了または公表され、12月にはアイスクリーム事業の分離が完了しました。

向いていない人

入社前に年収の相場を数値で確定させたい方

非上場のため有価証券報告書による平均年間給与の開示がありません。確認は選考の過程に委ねられます。

食品領域に関わりたい方

グローバルではフーズが売上の26%を占めますが、日本のグループ会社の主な事業には挙げられていません。

エージェントベストの見解

面接の終盤で問われるのは、「日本のどの機能で、リージョンとどう向き合うか」です。ここを国内目線だけで答えると弱くなります。親会社の2025年通期を見ると、成長の軸足は米国とインドに置かれ、先進国の売上構成比は41%です。日本の事業は、この構図のなかで自分たちの機能を主張していく立場になります。準備としてお伝えしているのは、これまでの経験のうち「本社や海外拠点を説得して、日本のための判断を通した場面」を1つ用意しておくことです。予算、商品仕様、投入時期、価格帯のどれでも構いません。日本市場の特殊性を説明できるだけでは足りず、それを相手の指標に翻訳して通した経験が読まれます。あわせて、ブランド・マーケティング投資が売上の16.1%まで上がる一方で生産性プログラムが約6億7,000万ユーロの削減を達成している点も押さえておくと、「投資を勝ち取る側の話」ができます。募集の有無と所属法人は、公式の採用ページでご確認ください。

選考に向けた準備

応募の前に確かめること

応募先の法人を確認してください。ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社(マーケティング・営業、社員数約400名)、ユニリーバ・ジャパン株式会社(製造・品質保証)、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社(持株会社の経営管理・管理部門)、ラフラ・ジャパン株式会社(化粧品の企画・開発・販売)は別の法人です。

勤務地を確認してください。本社は東京都目黒区の中目黒GTタワー、ほかに神奈川県の開発センターと相模原工場があります。

非上場のため業績の開示は限られます。会社の状態を知る手がかりは、親会社の四半期・通期の決算発表です。

募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。

志望動機で問われること

「なぜ消費財か」と「なぜユニリーバ・ジャパンか」の2段で組み立てます。

前者については、マーケティング、営業、サプライチェーン、生産、品質保証、R&D、コーポレートのどこに関わりたいのかを具体化します。日本では法人も分かれています。

後者の材料は親会社の決算発表にあります。2025年の売上が505億ユーロで前期比3.8%減、ただし為替影響5.9%を除けば伸びていること。基礎的営業利益率が20.0%へ60bps上昇したこと。ブランド・マーケティング投資が売上の16.1%で過去4年に300bps増えたこと。2025年12月にアイスクリーム事業の分離が完了したこと。成長の軸足を米国とインドに置くとしていること。

「為替で減収に見えるが、営業利益率は上がっている」という点に触れられると、下調べの深さが伝わります。

職務経歴書で見られるポイント

消費財の中途採用では、担当したブランドと、そのブランドで動かした数値が読まれます。

マーケティングの経験がある方は、担当ブランドの売上規模と、シェア・配荷率・購入率のどれをどれだけ動かしたかを書きます。プレミアム価格帯やデジタルコマースの経験があれば明記します。

営業・トレードマーケティングの経験がある方は、担当チャネルと取引規模、棚割りや販促の設計でどこを改善したかを書きます。

サプライチェーン・生産の経験がある方は、扱った物量や生産数量と、リードタイム・在庫・歩留まりの改善幅を書きます。

品質保証の経験がある方は、担当した製品カテゴリーと、協力工場の管理範囲や是正の実績を書きます。ユニリーバ・ジャパン株式会社の主な事業には協力工場管理が含まれます。

グローバル組織での勤務経験がある方は、リージョンや本社と協働した案件と、そこで自分が通した判断を書きます。

いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。

まとめ

ユニリーバ・ジャパンは1964年に設立された消費財メーカーの日本法人で、公式サイトによると日本のグループ会社(2025年9月現在)はユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社(マーケティング・営業、社員数約400名)、ユニリーバ・ジャパン株式会社(製品製造・品質管理及び品質保証)、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社(持株会社の経営管理・管理部門業務サービス)、ラフラ・ジャパン株式会社(化粧品等の企画・開発・販売等)の4法人です。本社は東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワーで、ほかに神奈川県に開発センターと相模原工場があります。非上場のため業績や平均年間給与の開示はありません。親会社の2025年通期は売上505億ユーロ(前期比3.8%減、うち為替5.9%減)、基礎的売上成長率3.5%、基礎的営業利益101億ユーロ、基礎的営業利益率20.0%で、事業グループ別ではフーズ26%、パーソナルケア26%、ビューティー&ウェルビーイング25%、ホームケア23%です。2025年12月にアイスクリーム事業の分離が完了しています。

よくある質問

Q. ユニリーバ・ジャパンの年収はどのくらいですか。

A. 非上場のため、有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。親会社であるユニリーバの決算発表にも、日本法人の給与水準の記載はありません。したがって本記事では企業固有の年収額を扱っていません。公表されている人数は、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社の社員数約400名のみです。インターネット上に出ている数値は出所が確認できない集計である可能性があります。応募ポジションの所属法人、等級とレンジ、評価が何に紐づくのかについては、選考の過程で直接ご確認ください。

Q. どの法人に応募することになりますか。

A. 公式サイトによると、日本のグループ会社(2025年9月現在)は4つあります。パーソナルケア、ホームケアのマーケティングおよび営業、受注管理などのカスタマーサービスを担うのがユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社(社員数約400名)です。パーソナルケア、ホームケアの製品製造(含む協力工場管理)、品質管理及び品質保証を担うのがユニリーバ・ジャパン株式会社です。ほかに持株会社の経営管理・管理部門業務サービスを行うユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社、化粧品等の企画・開発・販売やフェイシャルサロン事業、OEM事業を行うラフラ・ジャパン株式会社があります。同じブランドを扱っていても法人によって仕事の中身が異なるため、募集ページで法人名をご確認ください。

Q. 日本でも食品を扱っていますか。

A. 公式サイトによると、ユニリーバ・ジャパンが日本で届けているのはビューティー&ウェルビーイング、パーソナルケア、ホームケアのブランドで、具体的には「ラックス」「ダヴ」「ネクサス」「プラウドメン」「ドメスト」などが挙げられています。日本のグループ会社の主な事業にも食品は挙げられていません。一方、親会社の2025年通期ではフーズが売上構成比26%、基礎的営業利益29億ユーロ、基礎的営業利益率22.6%を占めます。グローバルの事業構成をそのまま日本の仕事の内訳として読むと、想定がずれる点にご注意ください。

本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。

出典

本記事は 2026/8/6 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)