10Xの評判|年収・働き方・選考対策まで解説

10X 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/18

株式会社10Xが2025年9月25日に公開した「働き方指針」には、次のように書かれています。「全社一律の出社ルールなし」「日本国内の居住地を自由」「オフィスへの交通費は業務ニーズに応じて10万円/月までサポート」。同社の主力プロダクトは小売事業者向けのプラットフォーム「Stailer」で、2025年4月の資金調達リリースでは2024年のGMV成長率56.7%(市場平均約10%)という数字が公表されています。この記事では、公式サイトおよび公式リリースから、事業と働き方の実態を整理します。

会社概要とStailerという事業

項目内容
会社名株式会社10X / 10X, Inc.
設立2017年6月26日
代表者代表取締役CEO 矢本 真丈
所在地東京都中央区東日本橋1丁目4−6 東日本橋一丁目ビル 5F
主力プロダクトStailer(ステイラー)
上場区分非上場(有価証券報告書の提出義務がないため、資本金・従業員数・平均年収などは公表されていません)

**この記事で扱う数値は、すべて同社の公式サイトおよび公式ニュースリリースに記載されたものです。**非上場企業のため有価証券報告書がなく、**従業員数・資本金・平均年収は公式に開示されていません。**それらの数値については、この記事では扱いません。

Stailerの位置づけ

公式サイトには「小売業のDXを支えるプラットフォームです」「スーパーマーケットを中心とした小売業」と記載されています。コンセプトとして掲げられているのは「小売の現場にもっとテクノロジーを」です。

導入先として、公式のプロダクトページにはデリシア、平和堂、マルキョウ、オギノ、フジ、マミーマート、とりせん、静鉄ストア、マツヤなどの小売事業者が並びます。

直近の主なリリース

公式ニュースから、直近の動きを時系列で並べると次のとおりです。

日付内容
2025年4月28日21億円の資金調達を実施
2025年5月20日StailerがAI・DX領域に進出/「Stailer AI発注」2025年7月提供開始を発表
2025年7月2日静鉄ストアがStailerを導入、「しずてつストアネットスーパー」提供開始
2025年9月16日「Stailer ネットスーパー」がアナリティクス機能の提供を開始
2025年9月25日行動指針「10X Values」を刷新「働き方指針」を公開
2025年11月5日「現場向けAI・DX」領域のStailer新技術に関する特許を3件出願
2026年3月21日マツヤスーパーがStailerを導入(京都・滋賀で8店舗を展開)
2026年4月14日生成AIによるチャットアシスタント「お買い物AI」を提供開始
2026年5月20日Stailer AIプライシング」を正式リリース
2026年6月29日「デジタル化・AI導入補助金2026」のIT導入支援事業者に認定

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

**同社は非上場のため、平均年収は公式に開示されていません。**公式サイトには等級制度について「4等級以上でマネジメント/ICの2つのラインを用意しています」と記載されており、役職名として本部長・部長・マネージャー・メンバーが挙げられています。マネジメントとICは「役割」であり「そこに序列や優劣はない」設計で、両ロール間の行き来も可能とされています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

2025年9月25日公開の「働き方指針」には、全社一律の出社ルールを設けない旨、日本国内の居住地は自由である旨、8時間勤務を基本とし10時〜17時を集中時間とする旨、エンジニア職種は裁量労働を適用する旨が記載されています。福利厚生には入社初日から最大10日の有給付与病気休暇(Sick Leave)5日間リモートワーク手当2,000円/月が挙げられています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

Stailerは、ネットスーパーのプラットフォームから「現場向けAI・DX」領域へ広がっています。2025年5月に「Stailer AI発注」、2026年4月に「お買い物AI」、2026年5月に「Stailer AIプライシング」が発表され、2025年11月には特許3件の出願も公表されています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

2025年9月に刷新された行動指針「10X Values」は「逆算する」「自律する」「一丸となる」の3つです。働き方指針には「2〜3ヶ月に1度、全社でのオフラインイベント」を実施し、各チームは必要な頻度でオフライン集会を設ける旨が記載されています。福利厚生にはチームビルディング支援制度(懇親会などの費用サポート)、部活制度も挙げられています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

**「全社一律の出社ルールなし」と書く会社は増えました。しかしこの会社は、その前に「良い働き方とは何か」を定義しています。公式の「働き方指針」を読むと、順序が独特です。まず「10Xは、より良い働き方を求めます」と宣言し、良い働き方を「個々やチームが、正しい成果を・より早く出せる手段であり、それを長期間にわたって継続できる方法」**と定義します。そして「正しい成果」を3つの条件で規定しています。

「正しい成果」の条件
① 事業/企業の維持・成長に重要な効果を与えるもの
「今取り組むべき理由」について周囲への説明が可能なもの
③ 成果創出に要するコストや労力が適当と言えるもの

そのうえで初めて、働く場所・時間の運用が出てきます。「オンライン/オフラインの特性に基づきチーム・個人が自律判断」「日本国内の居住地を自由」「オフィスへの交通費は業務ニーズに応じて10万円/月までサポート」「8時間勤務を基本」「10時〜17時の時間帯を区切って集中時間」「エンジニア職種は裁量労働を適用」。当メディアはこの数か月、企業の公開情報を読み続けてきましたが、「自由」を先に置く会社は多く、「成果の定義」を先に置く会社は多くありません。****この順序が意味することは、応募者にとって具体的です。****1つ目、場所と時間の自由は、成果の説明責任とセットである。条件②の「今取り組むべき理由について周囲への説明が可能」は、自分の仕事を言語化できることを前提にしています。2つ目、判断が個人とチームに降りている。「全社一律のルールなし」ということは、基準を自分たちで決めなければならないということです。行動指針が「逆算する」「自律する」「一丸となる」の3つであることとも整合します。3つ目、完全リモート前提ではない。2〜3ヶ月に1度の全社オフラインイベントがあり、交通費のサポート上限が10万円/月と明記されています。「出社しない」ではなく「出社の判断を委ねる」設計です。面接では3つ聞いてください。1つ目、「配属予定チームは、実際どのくらいの頻度で集まっていますか」。2つ目、「『正しい成果』の②は、実務ではどんな形で運用されていますか」。3つ目、「集中時間の10時〜17時に、会議はどのくらい入りますか」

GMV成長率56.7%という実績

2025年4月28日の公式リリース「10X、21億円の資金調達を実施」には、事業の実績が数値で記載されています。

項目内容
調達額21億円(第三者割当増資・一部株式譲渡等)
リード投資家グローバル・ブレイン9号ファンドJICベンチャー・グロース・ファンド2号投資事業有限責任組合
その他の引受先GMO Venture Partners株式会社/三菱UFJキャピタル株式会社/KDDI Open Innovation Fund 3号/Canon MJ MIRAI Fund/高輪地球益ファンド
資金使途Stailerの継続的な改善に加え、小売事業者の多様な課題に対応する新規プロダクト群の開発

事業実績として公表されているのは次の数値です。

指標数値
Stailerの年間GMV数百億円規模
GMV成長率(2024年実績)56.7%(市場平均約10%)
導入企業の例ライフ、スギ薬局、フジなど
デリシアの導入1年の成果売上前年比1.4倍、注文数1.8倍、店舗営業利益の大幅改善・黒字化を実現

「導入した店舗が黒字化した」という個社の成果が公表されている点は、この種のプラットフォーム事業では珍しい開示です。

なお、同社は2021年7月にシリーズBで15億円を調達した旨も公式ニュースに掲載されています。

ネットスーパーから「現場向けAI・DX」へ

公式ニュースを時系列で追うと、プロダクトの領域が広がっていることが分かります。

2025年5月20日、「10XのStailerが『現場向けAI・DX』領域に進出」と発表され、同日に「熟練ノウハウが必要だった商品発注が、誰でも簡単に完結。『Stailer AI発注』2025年7月提供開始」がリリースされました。

その後も、AI関連の発表が続いています。

時期プロダクト
2025年4月22日生成AIを活用した商品検索タグの自動生成機能
2025年7月Stailer AI発注(商品発注の支援)
2025年9月16日「Stailer ネットスーパー」のアナリティクス機能
2026年4月14日生成AIによるチャットアシスタント「お買い物AI
2026年5月20日Stailer AIプライシング」(AIが導く次世代の価格戦略)

2025年11月5日には「『現場向けAI・DX』領域のStailer新技術に関する特許を3件出願」も公表されています。

また、2025年2月20日には「『Stailer』が事業者会員管理・請求書払いへの対応を開始」、2026年6月29日には「10X、『デジタル化・AI導入補助金2026』のIT導入支援事業者に認定」と発表されています。

発注、価格設定、接客、分析——小売の現場業務そのものにプロダクトが広がっている構図です。

制度が具体的に公開されている

公式の「働き方・福利厚生」ページには、制度名と金額・日数が明示されています。

長くサステナブルに働くための制度

制度内容
入社初日から有給付与入社月に応じて、入社日に最大10日の有給休暇を付与
出産サポート休暇出産予定日90日前から出産90日後まで、5日間の特別有給休暇
産前・出産・育児サポート金産前・産後のサポートのため、最大30万円を支給
病児看護サポート休暇子どもの看護で休暇を取得する場合、5日間の特別有給休暇
介護サポート休暇家族の介護で休暇を取得する場合、5日間の特別有給休暇
介護サポート金介護休業取得時に、30万円のサポート費用を支給
病気休暇(Sick Leave)体調不良で休暇を取得する場合、5日間の特別有給休暇

柔軟性と主体性を備えたワークスタイル

制度内容
通勤交通費オフィス出社時の交通費を、業務ニーズに応じて上限10万円/月までサポート
リモートワーク可・居住地自由居住地は全国どこでも自由(日本国内)
リモートワーク手当光熱費などの費用補助として2,000円/月を支給
ディスプレイ・椅子貸与4Kモニターやワークチェアを希望者に貸与
希望デバイス貸与業務に必要な端末・スペックを自由に選択可能
副業可業務に支障ない範囲で自由裁量

チームとして成果を出すための制度として、チームビルディング支援制度(懇親会などの費用サポート)と部活制度(部門を超えたコミュニケーション促進)も挙げられています。

入社初日から有給が付与される点、病気休暇が有給の特別休暇として別枠にある点は、制度として明確に切り出されています。

エージェントベストの見解

非上場のスタートアップを検討するとき、応募者が最初にぶつかるのは「数字が出てこない」ことです。当メディアはこの数か月、上場企業の有価証券報告書を50社以上読んできました。有価証券報告書には平均年間給与、平均年齢、平均勤続年数、従業員数、5期の業績が欠かさず載ります。非上場企業には、それがありません。この会社も、公式に開示されているのは設立日、代表者、所在地、そしてリリースに書かれた事業数値までです。**従業員数も資本金も平均年収も、公式には出ていません。**では何を見るか。**当メディアの考えでは、3つあります。****1つ目は、事業が伸びているかを示す一次的な数字です。**この会社の場合、2024年のGMV成長率56.7%(市場平均約10%)年間GMV数百億円規模2025年4月の21億円調達(リード投資家はグローバル・ブレインとJICベンチャー・グロース・インベストメンツ)。加えて、導入先の成果まで公表されています。デリシアの導入1年で売上前年比1.4倍、注文数1.8倍、店舗営業利益の大幅改善・黒字化。**顧客側の損益に踏み込んだ数字を出すのは、成果に自信がなければできません。****2つ目は、プロダクトが広がっているかです。**ネットスーパーのプラットフォームから、発注(AI発注)、価格設定(AIプライシング)、接客(お買い物AI)、分析(アナリティクス機能)へ。特許3件の出願も公表されています。単機能のツールではなく、業務領域を広げる方向にあります。3つ目は、働き方と制度が言語化されているかです。この会社は働き方指針を公開し、福利厚生の金額・日数まで明示しています。ここまで具体的に出す会社は、入社後の期待値のズレが起きにくいと考えられます。そのうえで、確認すべき点も3つあります。非上場である以上、報酬レンジ、ストックオプションの有無と条件、資金の使途と今後の調達計画は、面接で直接聞くしかありません。とくに「21億円の使途はStailerの改善と新規プロダクト群の開発」と公表されているので、自分が入る職種がその使途のどこに位置するのかは確認する価値があります。面接では3つ聞いてください。1つ目、「募集職種の給与レンジと、ストックオプションの方針を教えてください」。2つ目、「GMV成長率56.7%は、新規導入と既存伸長のどちらが主因ですか」。3つ目、「現場向けAI・DXの各プロダクトは、いま何社に導入されていますか」

働き方とキャリア形成の特徴

公式情報から読み取れる働き方の特徴は、次のとおりです。

1. 働く場所の判断がチーム・個人に委ねられている

「全社一律の出社ルールなし」「オンライン/オフラインの特性に基づきチーム・個人が自律判断」「日本国内の居住地を自由」と明記されています。

2. 時間には共通の枠がある

「8時間勤務を基本」「10時〜17時の時間帯を区切って集中時間」(推奨会議時間帯)。エンジニア職種は裁量労働が適用されます。

3. 定期的に集まる仕組みがある

「2〜3ヶ月に1度、全社でのオフラインイベント」を実施し、各チームは必要な頻度でオフライン集会を設けるとされています。

4. マネジメントとICが並列である

等級制度は「4等級以上でマネジメント/ICの2つのライン」を用意。両者は「役割」であり「序列や優劣はない」設計で、ロール間の行き来も可能と説明されています。

5. 副業ができる

「業務に支障ない範囲で自由裁量」と記載されています。

向いている人/向いていない人

向いている可能性がある人

向いていない可能性がある人

選考に向けた準備

1. 小売の現場業務を理解しておく

Stailerが扱うのは、ネットスーパーだけでなく発注、価格設定、接客、分析といった小売の現場業務です。「スーパーマーケットの1日はどう回っているか」「発注の何が難しいのか」を自分なりに考えておくと、プロダクトの価値を語れるようになります。

2. 「正しい成果」の定義に沿って自己PRを組み立てる

公式の働き方指針は、正しい成果を「事業への重要な効果」「今取り組むべき理由の説明可能性」「コストや労力の適当さ」の3条件で定義しています。過去の実績を、この3条件に沿って語れるかが1つの分かれ目になります。とくに②は、優先順位を自分で説明した経験が問われます。

3. 開示されていない情報は、面接で確認するリストにしておく

非上場のため、従業員数・資本金・給与レンジ・ストックオプションの条件は公表されていません。聞くべきことを事前に整理しておくことが、この種の企業では特に重要です。あわせて、2025年4月の21億円調達の使途(Stailerの改善と新規プロダクト群の開発)と、自分の職種の関係を確認しておきましょう。

まとめ

よくある質問

Q. 10Xの平均年収はいくらですか?

A. **同社は非上場のため有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収は公式に開示されていません。**公式サイトで確認できるのは等級制度の枠組み(4等級以上でマネジメント/ICの2ライン、役職名は本部長・部長・マネージャー・メンバー)までです。給与レンジは求人票の記載と面接での確認が手がかりになります。

Q. リモートワークはできますか?

A. 2025年9月25日公開の「働き方指針」によると、全社一律の出社ルールは設けられておらず、「オンライン/オフラインの特性に基づきチーム・個人が自律判断」する運用です。日本国内の居住地は自由で、オフィスへの交通費は業務ニーズに応じて上限10万円/月までサポートされます。ただし2〜3ヶ月に1度、全社でのオフラインイベントが実施される旨も記載されています。

Q. どんな事業をしていますか?

A. 公式サイトによると、**スーパーマーケットを中心とした小売業向けのプラットフォーム「Stailer」**を提供しています。ネットスーパーの構築・運営支援に加え、2025年5月に「現場向けAI・DX」領域への進出を発表し、Stailer AI発注(2025年7月提供開始)、お買い物AI(2026年4月)、Stailer AIプライシング(2026年5月)などをリリースしています。導入先としてデリシア、平和堂、フジ、静鉄ストア、マツヤなどが公式ページに掲載されています。


※本記事は、株式会社10Xの公式サイトおよび公式ニュースリリースの公開情報をもとに構成しています。同社は非上場であり、有価証券報告書による開示がないため、従業員数・資本金・平均年収などは扱っていません。数値は各リリースに記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)