アクモスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
2025年の採用は新卒51名・中途11名
アクモスは、SI・ソフトウェア開発を中核に、消防防災システムやGIS、ITインフラ構築、第三者保守などを手がける事業持株会社です。有価証券報告書(第34期・2025年6月期)には、転職を検討する立場から見て見逃せない記載があります。
グループ全体で人財採用を強化し、3年間で200名以上の採用を目標に取り組んでいるとしたうえで、当期においてはグループ全体で2025年新卒採用51名、中途採用11名の実績だったと明記されています。
新卒と中途の比率はおよそ5対1です。中途で入る場合、新卒から在籍している層が多数を占める組織に加わることになります。提出会社の平均勤続年数が11.8年である点も、この構成と整合します。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。
会社概要と3つのセグメント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | アクモス株式会社(ACMOS INC.) |
| 上場区分 | 東京証券取引所スタンダード市場(証券コード6888) |
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目21番19号 |
| 設立 | 1991年8月(株式会社アイ・エフ・シーとして東京都千代田区一番町にて) |
| 資本金 | 693.25百万円(2025年6月期) |
| 従業員数 | 連結490人[臨時72人]/提出会社308人[臨時47人] ※2025年6月30日現在 |
| 事業内容 | ITソリューション事業/ITインフラ事業/ITサービス事業 |
| 決算期 | 6月 |
3つの事業の中身
有価証券報告書はセグメントを次のように説明しています。
| セグメント | 内容 | 第34期売上高 |
|---|---|---|
| ITソリューション事業 | SI・ソフトウェア開発、消防防災ソリューション、GISソリューション | 4,023百万円 |
| ITインフラ事業 | IT基盤・ネットワーク構築、クラウド関連サービス | 1,046百万円 |
| ITサービス事業 | 第三者保守、病院情報システム維持管理、サーベイ・アンケート、BPO | 1,395百万円 |
連結売上高は6,421百万円(前期6,230百万円、前期比3.1%増)、経常利益は584百万円です。**3セグメントとも増収である一方、営業利益はいずれも前期を下回っています。**有価証券報告書は、採用及び人財育成を積極的に行っていることから人件費(役員報酬及び株式報酬を除く)が前期に対し290百万円増加し10.8%増となったと説明しています。
消防防災という事業領域
ITソリューション事業には消防防災ソリューションが含まれます。有価証券報告書は、全国展開において北は北海道から南は鹿児島県の消防通信指令システムの入札に参加し、当期末までの落札件数は4件となったと記載しています。当期中には高知県で1件の完了があり、当期末時点で進捗に応じて売上を計上している1件を含め4件の仕掛・受注済み案件があるとされています。
自治体ソリューションでは、車検時の納税確認を効率化する「車検用納税確認支援システム」や、教職員向け勤怠管理などのクラウドサービスが挙げられています。
入札を通じて受注する官公需の性格が強い領域である点は、働き方を想像するうえで重要です。案件の発生タイミングが自社の営業努力だけでは決まらず、自治体の調達スケジュールに規定されます。
グループの構成
事業持株会社である当社と、連結対象の子会社5社で構成されています。
| 子会社 | 所在地 | 資本金 | 主要な事業 | 議決権所有割合 |
|---|---|---|---|---|
| ASロカス株式会社 | 千葉県千葉市 | 100百万円 | ITソリューション事業 | 81.0% |
| アクモスメディカルズ株式会社 | 東京都港区 | 100百万円 | ITサービス事業 | 100.0% |
| 株式会社フィールドワン | 東京都新宿区 | 80百万円 | ITサービス事業 | 80.0% |
| 株式会社ジイズスタッフ | 東京都千代田区 | 50百万円 | ITサービス事業 | 100.0% |
| 株式会社プライムシステムデザイン | 東京都中野区 | 30百万円 | ITソリューション事業 | 80.0% |
このほか、その他の関係会社としてコンセーユ・ティ・アイ株式会社(東京都中央区、資産管理事業)があり、当社株式の議決権を23.98%所有する筆頭株主だと記載されています。
評判の傾向
年収・評価制度
長く在籍する層が多いことに触れる声が見られます。等級にもとづく処遇の仕組みについての言及もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
休暇の取りやすさに関する声が見られます。一方で、案件の時期によって繁忙の差が出るという指摘もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
自治体向けや消防防災といった領域の専門性に言及する声が見られます。グループ会社との関わり方についての指摘もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
落ち着いた雰囲気を挙げる声が見られます。全員参加型のマネジメント体制への言及も見られます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
**平均年間給与488万7千円は、平均勤続年数11.8年の集団の平均です。**ここを踏まえないと読み違えます。提出会社の平均年齢は36.3歳、平均勤続年数は11.8年。24歳半ばで入社して12年在籍している人が平均像です。そして2025年の採用実績はグループ全体で新卒51名に対し中途11名。**この会社は新卒を採って育てる構造で組織を作っています。**中途で入る方がこの平均額をそのまま自分の想定にすると、実態とずれます。確認すべきは、自分の経験年数がこの勤続分布のどこに置かれるかです。「同じ年次の社員と同じ等級から始まるのか、それとも経験を加味した格付けになるのか」を面接で聞いてください。新卒中心の会社ほど、中途の格付けルールが個別判断になりやすく、そこで数十万円の差がつきます。あわせて、有価証券報告書には人件費が前期比290百万円・10.8%増えたと記載されています。処遇に配分する意思がある局面だと読めます。
年収・評価制度・福利厚生
有価証券報告書に記載された数字
第34期(2025年6月期)の提出会社の状況は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員数 | 308人[臨時47人] |
| 平均年齢 | 36.3歳 |
| 平均勤続年数 | 11.8年 |
| 平均年間給与 | 4,887千円 |
平均年間給与には賞与及び基準外賃金が含まれます。提出会社の従業員はITソリューション事業257人、ITインフラ事業51人という内訳です。連結では490人で、ITソリューション事業347人、ITインフラ事業51人、ITサービス事業92人となっています。
女性活躍・育児関連の開示数値
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 男女の賃金の差異(全労働者) | 77.7% |
| 男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 81.8% |
| 男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) | 76.3% |
管理職に占める女性労働者の割合については、一般事業主行動計画において目標として開示していないため記載を省略していると注記されています。
管理職の定義として、定年後再雇用者を除く正社員・無期転換契約社員のうち、ステージ4以上の職位にあり、担当業務区分において人員・業務の統括を行う者と説明されています。「ステージ」という等級の呼称が使われている点は、応募時に等級の階段を聞く手がかりになります。
もう一つ押さえておきたいのが、非正規雇用労働者の内訳です。有価証券報告書は、非正規雇用労働者に定年(60歳)後の嘱託再雇用社員(有期契約社員)が含まれており、その割合が44.4%だと記載しています。そのうえで、専門性を持つシニア層が定年後も引き続き定年前と同様の職務および勤務条件で勤務する場合、正社員と同等の処遇制度を適用していると明記しています。
長く働くことを前提にした処遇設計だと読める記述です。平均勤続年数11.8年という数字と整合します。
働き方と労働環境
全員参加型のマネジメント体制
沿革によると、2015年7月に全員参加型のマネジメント体制「ウィングシステム」を開始したと記載されています。2016年9月には監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行、2022年7月には新たな「アクモスグループ企業理念体系」を制定しています。
会社の歴史を見ると、1991年に経営コンサルタント業の株式会社アイ・エフ・シーとして設立され、1994年にアクモス株式会社へ商号変更して半導体事業を開始、1999年に連邦経営(株式交換等によるベンチャー企業のグループ化と持株会社化)の方針を決定、2003年に半導体事業から撤退、という経緯をたどっています。買収と譲渡を繰り返して事業ポートフォリオを組み替えてきた会社です。
中期経営計画は1年延長されている
有価証券報告書は、当期から開始した中期経営計画2027(2024年7月から2027年6月)において最終年度の連結売上高100億円到達を目標とし、収益性と成長性を軸に事業ポートフォリオのポジショニングに応じた事業戦略を推進してきたと記載しています。
成長投資領域(Growth)では消防防災事業及びネットワーク事業に対し集中投資しており、当期においては他領域からの異動や採用等により人員の確保に注力したとされます。
そのうえで、当期業績及び中期経営計画の進捗状況を踏まえ、2024年8月5日に発表した中期経営計画2027の最終年度を1年間延長し、2028年6月期に変更したと明記されています。これに伴い、計画の名称も中期経営計画2028に修正されています。
連結売上高は第34期で6,421百万円です。100億円という目標との距離と、達成年度が1年延びたという事実は、応募者が押さえておくべき前提です。
キャリア形成の特徴
事業持株会社と子会社5社という構造のため、キャリアの選択肢は法人をまたぐ形で広がります。ITソリューション、ITインフラ、ITサービスという3つの軸があり、それぞれ求められる技術が異なります。
成長投資領域として消防防災事業とネットワーク事業が挙げられている点は、社内でどこに人が配置されるかを示す手がかりです。有価証券報告書は、当期において他領域からの異動や採用等により人員の確保に注力したと記載しています。
向いている人/向いていない人
向いている人
長期の在籍を前提にキャリアを組み立てたい方
平均勤続年数11.8年、定年後再雇用でも同等の処遇制度を適用するという記載があります。腰を据えて働きたい方に向く設計です。
公共・自治体領域の専門性を積みたい方
消防通信指令システムや自治体向けクラウドサービスを手がけています。この領域の要件と調達の作法は、他業界では得にくい知見です。
組織の変化に関わりたい方
中期経営計画の目標年度が1年延長された局面にあります。計画の立て直しに関わる経験は、次のキャリアで説明しやすい材料になります。
向いていない人
中途入社者が多数派の環境を望む方
2025年の採用実績はグループ全体で新卒51名、中途11名です。新卒プロパーが中心の組織文化を前提に考える必要があります。
短期間で報酬を大きく伸ばしたい方
平均年間給与488万7千円、平均勤続年数11.8年という構成は、年次とともに積み上がる設計を示唆します。数年で跳ねる仕組みではないと考えられます。
エージェントベストの見解
面接の終盤で問われやすいのは、**「この会社の事業をどこまで具体的に理解しているか」**です。SI企業の面接では志望動機が抽象論に流れがちですが、この会社には確認できる具体的な材料が揃っています。中期経営計画2027の最終年度が1年延長されて2028年6月期になったこと。連結売上高100億円という目標に対して第34期の実績が6,421百万円であること。消防通信指令システムの入札で当期末までの落札件数が4件であること。3セグメントとも増収でありながら営業利益が前期を下回り、その理由が人件費290百万円増だと説明されていること。**これらに触れて「だから自分はここに貢献できる」と言える応募者は、ほとんどいません。**準備としては、逆質問を1つ用意してください。「成長投資領域として消防防災とネットワークが挙げられていますが、人員の配置はどう変わっていますか」。この質問は、資料を読んだことと、入社後の自分の位置を考えていることを同時に伝えます。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考のうえで面接に進む流れが一般的とされています。技術職では経験を確認する面談が加わる場合があります。回数や内容は募集職種と時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜこの業界か」では、SIという仕事の何に価値を感じているかを整理します。この会社は自治体・消防・医療といった社会インフラに近い領域を扱っています。事業会社の内製化が進むなかで、外部の立場から関わる意味をどう説明するかが問われます。
「なぜこの会社か」では、公開資料から読み取れる特徴に触れます。事業持株会社と子会社5社という構造、3つのセグメント、消防防災という官公需領域、中期経営計画の1年延長、2025年の採用実績が新卒51名・中途11名であること。事実にもとづく志望理由は、会社案内の言い換えとは伝わり方が違います。
職務経歴書で見られるポイント
システム開発の経験は、担当した工程と規模を明記します。要件定義から関わったのか、実装からなのか。体制の人数と、自分の役割もあわせて書きます。
公共案件の経験がある場合は、明示してください。入札、仕様書対応、検収といった官公需特有の工程を経験しているかどうかは、この会社にとって直接的な意味を持ちます。
まとめ
アクモスは、ITソリューション事業、ITインフラ事業、ITサービス事業の3つを営む事業持株会社です。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、本社は東京都港区虎ノ門、決算期は6月です。
第34期(2025年6月期)の連結売上高は64億2,100万円(前期比3.1%増)、経常利益は5億8,400万円です。3セグメントとも増収でしたが、採用及び人財育成を積極的に行ったことで人件費が前期比290百万円・10.8%増加し、営業利益は前期を下回りました。
提出会社の従業員数は308人、平均年間給与488万7千円、平均年齢36.3歳、平均勤続年数11.8年です。連結では490人で、子会社5社を擁します。
2025年の採用実績はグループ全体で新卒51名、中途11名です。3年間で200名以上の採用を目標としているとされます。中期経営計画は最終年度が1年延長され、連結売上高100億円の達成目標が2028年6月期に変更されています。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第34期・2025年6月期)によると、提出会社の平均年間給与は4,887千円(488万7千円)です。従業員数308人、平均年齢36.3歳、平均勤続年数11.8年を対象とした数字で、賞与及び基準外賃金を含みます。平均勤続年数が11.8年と長いため、この平均額は長期在籍者を多く含む集団の数字です。中途入社時の提示額は募集要項でご確認ください。
Q. 中途採用の枠は多いのですか。
A. 有価証券報告書には、当期においてグループ全体で2025年新卒採用51名、中途採用11名の実績だったと記載されています。あわせて、グループ全体で人財採用を強化し3年間で200名以上の採用を目標に取り組んでいるとされています。成長投資領域として消防防災事業及びネットワーク事業への集中投資が挙げられており、人員確保に注力していると記載されています。募集状況は公式の採用ページでご確認ください。
Q. グループ会社への配属になる可能性はありますか。
A. 有価証券報告書によると、当社グループは事業持株会社である当社と連結対象の子会社5社で構成されています。ASロカス、アクモスメディカルズ、フィールドワン、ジイズスタッフ、プライムシステムデザインの5社です。求人によって採用主体となる法人が異なる可能性があるため、雇用契約を結ぶ法人名と勤務地は応募の段階で確認しておくことをお勧めします。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。