アクシスの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
従業員545名のうち、508名はシステムサービス事業にいる
アクシスは、システム開発と、車両運行管理クラウド「KITARO」などのITサービスを手がける会社です。有価証券報告書(第35期・2025年12月期)を読むと、事業の見え方と人員の配置がかなり違うことが分かります。
事業別の従業員数は次のとおりです。
| 事業の名称 | 従業員数 |
|---|---|
| システムサービス事業 | 508名 |
| ITサービス事業 | 13名 |
| 全社(共通) | 24名 |
| 合計 | 545名 |
**545名のうち508名、およそ93%がシステムサービス事業に所属しています。**KITAROやデジタルコンサルティングを含むITサービス事業は13名です。
サービスサイトを見て「クラウドサービスの会社」という印象を持ったまま応募すると、想定していた仕事と配属先が食い違う可能性があります。事業の顔と、人員の実態は別のものとして押さえておく必要があります。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、公式サイトでご確認ください。
会社概要と2つの事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アクシス(AXIS CO.,LTD.) |
| 上場区分 | 東京証券取引所スタンダード市場(証券コード4012) |
| 本社所在地 | 東京都港区西新橋二丁目3番1号 |
| 設立 | 1991年6月(東京都品川区大井にて) |
| 資本金 | 74,408千円(2025年12月期) |
| 従業員数 | 545名 ※2025年12月31日現在 |
| 事業内容 | システムサービス事業/ITサービス事業 |
| 決算期 | 12月 |
システムサービス事業
人員の9割超が所属する事業です。有価証券報告書は、当事業年度より従来の「システムインテグレーション」からの区分変更に触れつつ、この事業とITサービス事業の2つを営んでいると記載しています。
沿革を見ると、1997年10月に一般労働者派遣事業許可を取得、2017年4月に有料職業紹介事業許可を取得しています。システム開発を担う会社として、どの商流でどう働くかは応募前に確認しておきたい点です。
ITサービス事業(KITARO)
「KITARO」は、業務用車両の運行状況を可視化するクラウドサービスです。有価証券報告書はこのサービスについて、車両ごとに月々の利用料を徴収するサブスクリプションモデルのため継続して安定的な売上を確保できるビジネスモデルであることが特徴だと記載しています。
サービスの幅として、通信型ドライブレコーダーと連動する「KITARO×ドラレコ」、デジタルタコグラフと連動する「KITARO×デジタコ」、宅配車両を主なターゲットとした「KITARO×バイク」、スマートフォンで車両の動きを可視化する「KITARO×モバイル」が挙げられています。アルコールチェック義務化にも完全対応しているとされます。
自社サービスの提供だけでなく、蓄積したリアルタイム車両運行管理のノウハウを活用して、他のフリートマネジメントサービス提供事業者への技術支援も行っているとの記載があります。
デジタルコンサルティングサービス
同じくITサービス事業に含まれるもので、デジタル化支援、デジタルビジネス創出支援、デジタル人材育成、テクノロジーサポートの4つが補完サービスとして挙げられています。中小企業向けには、IT・デジタルに関する問題を毎月定額で解決する相談サービス「まるっとアクシス」を提供しているとされます。
評判の傾向
年収・評価制度
若手が多い組織であることに触れる声が見られます。制度の整備が進んでいるという受け止めと、水準についての言及が混在しています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
ワークライフバランス
有給休暇の取得しやすさに言及する声が見られます。一方で、案件や配属先によって差が出るという指摘もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
キャリア・成長機会
資格取得の支援に関する言及が見られます。事業が伸びている段階のため任される範囲が広がりやすいという声もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
社風・人間関係
経営理念を軸にした組織運営への言及が見られます。拠点が複数に分かれていることに触れる投稿もあります。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです。
エージェントベストの見解
この会社で最も多いミスマッチは、「KITAROを作りたい」という動機で入って、システムサービス事業に配属されるというものです。有価証券報告書の事業別従業員数を見れば、システムサービス事業508名に対してITサービス事業は13名です。サブスクリプションモデルのクラウドサービスに惹かれて応募する方は多いのですが、人員配置の比率はおよそ39対1です。ここを確認せずに志望動機をKITARO一色にすると、面接で「システムサービス事業への配属でも問題ありませんか」と確認され、答えに詰まります。**応募の段階で、募集職種がどちらの事業のものかを聞いてください。**そのうえで、システムサービス事業に配属される前提でも成立する志望理由を用意しておくと、選考の途中で揺らぎません。13名の側を狙うなら、なぜそこでなければならないかを説明できる材料が要ります。
年収・評価制度・福利厚生
有価証券報告書に記載された数字
第35期(2025年12月期)の提出会社の状況は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員数 | 545名 |
| 平均年齢 | 33.7歳 |
| 平均勤続年数 | 6.8年 |
| 平均年間給与 | 5,207千円 |
平均年間給与には賞与及び基準外賃金が含まれます。臨時従業員数はその総数が従業員の100分の10未満であるため記載を省略している、と注記されています。
従業員数は5期で340名から545名へ
主要な経営指標等の推移によると、提出会社の従業員数は第31期340名、第32期374名、第33期455名、第34期496名、第35期545名と推移しています。5期で205名、率にしておよそ60%の増加です。
同じ期間の売上高は、第31期4,148,168千円から第35期8,134,225千円へと伸びています。第35期の経常利益は917,869千円で、経常利益率はおよそ11.3%にあたります。自己資本比率は75.4%です。
女性活躍・育児関連の開示数値
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 11.1% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 男女の賃金の差異(全労働者) | 85.7% |
| 男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 85.8% |
| 男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 103.1% |
正規雇用労働者の男女賃金差異85.8%という数字は、IT業界の水準としては差が小さいほうです。パート・有期労働者では103.1%と逆転しています。
エージェントベストの見解
平均年間給与520万7千円という数字は、5期で従業員が340名から545名に増えた会社の平均です。ここを外すと読み違えます。急拡大している組織では、入社間もない若手の比率が上がるため、平均年齢と平均年収がともに下がります。実際、平均年齢は33.7歳、平均勤続年数は6.8年です。27歳前後で入社した層が中核にいる構成だと読めます。**この平均額を「この会社の天井」と受け取るのは誤りです。**確認すべきは、自分の経験がどの等級に置かれるか、そして次の等級まで標準で何年かかるかです。有価証券報告書には人材投資額を2026年から2029年までに累計30億円とする目標が記載されています。前の中期経営計画での人材投資額目標が20億円だったことと比べると、投資の水準を引き上げる方向であることが読み取れます。面接では、資格取得支援の対象範囲と費用負担の有無まで確認しておくと、この投資が自分にどう届くかが見えます。
働き方と労働環境
人材に関する方針と数値目標
有価証券報告書は、人材の育成に関する方針を「次世代デジタル人材を育成する」、社内環境整備に関する方針を「アクシスで働き続けたいと思える環境を作る」と定めていると記載しています。
そのうえで、次の指標と目標・実績が開示されています。
| 指標 | 目標 | 2025年実績 |
|---|---|---|
| 人材投資額 | 2026年から2029年までに累計30億円 | 中期経営計画にもとづき実行中 |
| コンサル関連資格取得のべ人数 | 2029年までに120名以上 | 49名 |
| 技術関連資格取得のべ人数 | 2029年までに350名以上 | 172名 |
| AI関連資格取得のべ人数 | 2029年までに100名以上 | 15名 |
| 男女の賃金差異の縮小 | 2022年度を基準に2025年までに1%縮小 | 0.2%縮小 |
| 年次有給休暇取得日数 | 2025年までに1人当たり平均10日以上 | 10.6日 |
**年次有給休暇の取得日数は10.6日で目標を達成しています。**一方、AI関連資格は目標100名以上に対して2025年実績15名、男女賃金差異の縮小は目標1%に対して0.2%と、開きのある項目もあります。
こうした未達の項目は、面接で「これから何に力を入れるのか」を聞く手がかりになります。会社が自ら開示している課題に触れられる応募者は多くありません。
認定と拠点
有価証券報告書には、健康経営に取り組み「健康経営優良法人」「銀の認定」を取得していること、育児・介護と仕事の両立に取り組み「くるみん」認定を取得していることが記載されています。
拠点は本社(東京都港区西新橋)のほか、大阪支店(大阪市西区江戸堀)、仙台支店(2015年6月新設)、福岡支店(2017年3月新設)、沖縄支店(2006年1月新設、2023年9月に浦添市へ移転)が沿革から確認できます。非連結子会社としてAXIS IT Solution Singapore PTE. LTD.があります。
キャリア形成の特徴
経営基盤強化戦略として、「人材」「事業」「働き方」の3軸を強化し強固な経営基盤を構築することが掲げられています。人材基盤の強化としてAIなど戦略的人材の育成・活用、人的資本への積極投資、従業員エンゲージメントの向上が、働き方改革としてAI活用による業務生産性の向上、社内システム改善による業務効率向上が挙げられています。
2024年8月には品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 9001:2015」の認証を本社(システムサービス事業本部、ITサービス事業本部)で取得したと沿革に記載されています。2007年12月にプライバシーマーク、2010年3月にISO/IEC 27001の認証も取得しています。
向いている人/向いていない人
向いている人
成長段階の組織で役割を広げたい方
5期で従業員が340名から545名へ増えています。組織が拡大している局面では、担当範囲が想定より早く広がる場面が出てきます。
資格取得を通じてスキルを積み上げたい方
コンサル関連・技術関連・AI関連の資格取得について、それぞれ数値目標が設定されています。資格を軸にキャリアを組み立てたい方には環境が合います。
休暇を計画的に取りたい方
年次有給休暇の平均取得日数は10.6日で、目標の10日以上を達成しています。くるみん認定も取得しています。
向いていない人
クラウドサービスの開発だけに専念したい方
545名のうちITサービス事業は13名です。プロダクト開発に特化した働き方を求める方には、人員配置の比率が制約になります。
完成された制度のもとで働きたい方
急拡大している組織では、制度や運用が変わる場面があります。安定した枠組みを前提に働きたい方には落ち着かない可能性があります。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考のうえで面接に進む流れが一般的とされています。技術職では経験を確認する面談が加わる場合があります。回数や内容は募集職種と時期により変動します。詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜこの業界か」では、システム開発とクラウドサービスのどちらに軸足を置きたいのかを整理します。この会社は両方を持っていますが、人員の配置は大きく偏っています。どちらを志望するのかを曖昧にしたまま話すと、志望動機の解像度が低く受け取られます。
「なぜこの会社か」では、公開資料から読み取れる特徴に触れます。5期で従業員が340名から545名へ増えていること、人材投資額を2026年から2029年で累計30億円とする目標、健康経営優良法人とくるみんの認定、拠点が東京・大阪・仙台・福岡・沖縄に分かれていること。こうした事実を踏まえた志望理由は、サービス紹介の言い換えとは違って聞こえます。
職務経歴書で見られるポイント
システム開発の経験は、担当した工程を明記します。要件定義なのか、設計なのか、実装なのか、テストなのか。開発規模と体制の人数もあわせて書きます。
保有資格は取得年とあわせて記載します。この会社が資格取得を数値目標として掲げている以上、資格に対する姿勢は読まれます。取得予定のものがあれば、それも書いて構いません。
まとめ
アクシスは、システムサービス事業とITサービス事業の2つを営む会社です。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、本社は東京都港区西新橋、決算期は12月です。1991年6月に東京都品川区大井で設立されました。
第35期(2025年12月期)の売上高は81億3,422万円、経常利益は9億1,786万円で、経常利益率はおよそ11.3%です。自己資本比率は75.4%です。
提出会社の従業員数は545名、平均年間給与520万7千円、平均年齢33.7歳、平均勤続年数6.8年です。5期で従業員数が340名から545名へ増えており、平均年収はこの拡大局面の年齢構成を踏まえて読む必要があります。
事業別の人員は、システムサービス事業508名に対してITサービス事業13名です。応募する求人がどちらの事業のものかは、早い段階で確認しておくことをお勧めします。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 平均年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書(第35期・2025年12月期)によると、提出会社の平均年間給与は5,207千円(520万7千円)です。従業員数545名、平均年齢33.7歳、平均勤続年数6.8年を対象とした数字で、賞与及び基準外賃金を含みます。5期で従業員数が60%増えている組織のため、平均年齢が若く、その分平均年収も抑えられた数字になっています。実際の提示額は募集要項でご確認ください。
Q. KITAROの開発に関われますか。
A. 有価証券報告書の事業別従業員数によると、KITAROを含むITサービス事業の従業員は13名、システムサービス事業は508名です。募集職種によって配属される事業が異なるため、応募前に確認することをお勧めします。なお、ITサービス事業にはKITAROのほかデジタルコンサルティングサービスも含まれます。
Q. 休暇は取りやすい環境ですか。
A. 有価証券報告書によると、年次有給休暇の1人当たり平均取得日数は2025年実績で10.6日、目標の10日以上を達成しています。男性労働者の育児休業取得率は100.0%と開示されており、くるみん認定も取得しています。ただし配属される案件や拠点によって働き方は変わるため、詳細は選考の場で確認することをお勧めします。
本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。