アピリッツの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
アピリッツは、Webシステムの開発を主力とする会社です。ゲーム開発も手がけてきた経緯があり、複数の事業を並べていた時期もあります。
ただし第26期(2026年1月期)の有価証券報告書を読むと、事業の形が大きく変わったことが分かります。従業員数が1年で174名減っており、その理由も記載されています。本記事では、公開情報から確認できる範囲で、いまの事業構造・待遇・働き方・選考の観点を整理します。
会社概要と、2000年設立から26期目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アピリッツ |
| 本店所在地 | 東京都渋谷区桜丘町1番1号 |
| 設立 | 2000年7月 |
| 事業内容 | Webソリューション事業 ほか |
| 従業員数 | 386名(臨時雇用者15名/2026年1月31日現在) |
| 決算期 | 1月 |
2000年設立で26期目にあたります。本店は渋谷区桜丘町です。
従業員が174名減ったのは、会社分割によるもの
有価証券報告書の従業員の状況には、次の注記があります。
前連結会計年度末に比べ従業員数が174名減少しておりますが、減少の主な要因は、2025年8月1日付で会社分割を行ったためです。
つまり業績悪化による人員削減ではなく、事業の一部を切り出したことによる減少です。転職の判断材料としては、この違いは決定的です。従業員数の推移だけを見て「縮小している会社」と読むと、実態を取り違えます。
人員はWebソリューション事業に集約された
第26期のセグメント別従業員数は次のとおりです。
| セグメント | 従業員数 |
|---|---|
| Webソリューション事業 | 369名(臨時14名) |
| デジタル人材育成派遣事業 | -名 |
| 推しカルチャー&ゲーム事業 | -名 |
| 全社(共通) | 17名(臨時1名) |
| 合計 | 386名(臨時15名) |
セグメントとしては複数が並んでいますが、人員が計上されているのはWebソリューション事業と全社(共通)だけです。デジタル人材育成派遣事業と推しカルチャー&ゲーム事業は「-」となっています。
前掲の会社分割と合わせて読むと、同社が現在いる位置が見えてきます。事業を絞り、Webソリューションに人員を集約した状態です。
応募する立場では、この点を踏まえておく必要があります。ゲーム開発の会社という印象で応募すると、実際の配属先とずれます。
評判の傾向
年収・評価制度
後述するとおり平均年間給与は560万円台で、Web開発の受託を主力とする会社として標準的な範囲にあります。個人の担当範囲が広く、成果が見えやすいという声が見られます。
ワークライフバランス
案件の納期に左右されるという指摘が見られます。一方、平均年齢33.1歳と若い組織であり、働き方の見直しが進んでいるという評価もあります。
キャリア・成長機会
若手のうちから任される範囲が広いという評価が見られます。逆に、体系立った育成の仕組みは大企業ほど整っていないという指摘もあります。
社風・人間関係
平均年齢が若く、風通しがよいという評価が見られます。事業構造の変化を経験している組織であるため、変化への受け止めは分かれるという声もあります。
※いずれも公開されている口コミの傾向をまとめたもので、個別の投稿を引用したものではありません。
エージェントベストの見解
この会社を検討するとき、まず確かめるべきは「いま何をしている会社か」です。セグメント名にはゲームや人材育成派遣が残っていますが、人員が計上されているのはWebソリューション事業と管理部門だけです。2025年8月の会社分割で174名が離れた後の姿が、いまの386名です。過去の事業の印象で志望動機を書くと、面接で噛み合いません。応募前に、直近の会社分割で何を切り出し、何を残したのかを調べておいてください。残したものが、この会社が今後伸ばそうとしている領域です。そこに自分の経験を接続できるかが、選考の分かれ目になります。
提出会社386名、平均年収560万円、勤続4.8年
第26期(2026年1月期)の有価証券報告書によれば、従業員の状況は次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 従業員数 | 386名(臨時雇用者15名) |
| 平均年齢 | 33.1歳 |
| 平均勤続年数 | 4.8年 |
| 平均年間給与 | 5,600千円 |
従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む)で、臨時雇用者数はパートタイマーの人数です。平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれます。
平均年齢33.1歳、平均勤続年数4.8年という組み合わせは、20代後半で入社し数年在籍する層が中心の組織であることを示します。IT業界の中では標準的な水準です。
会社分割を経た組織で働くということ
事業の一部を切り出した直後の組織には、固有の状況があります。
第一に、残った事業への集中が進みます。人員も投資も、絞られた領域に向けられます。Webソリューション事業に369名という構成は、その表れです。
第二に、組織の形が変わったばかりであるため、役割や進め方が固まりきっていない可能性があります。これは裁量が生まれる余地とも、混乱とも受け取れます。
第三に、社内に残った人と離れた人がいるという事実があります。組織にとっては大きな出来事であり、その受け止めは人によって違います。
中途で入る立場では、この時期は悪くありません。組織が作り直される局面では、後から入った人でも役割を取りに行きやすいためです。選考の中で、分割後にどの領域を伸ばそうとしているかを直接聞いておくとよいでしょう。
セグメント名と実人員のずれをどう読むか
有価証券報告書のセグメント区分に名前だけが残り、人員が「-」になっている状態は、他社でも見られます。制度上、報告セグメントは一定の基準で設定されるため、事業として継続していても人員の計上先が変わることがあります。
この会社の場合、デジタル人材育成派遣事業と推しカルチャー&ゲーム事業が該当します。ここから読めるのは、これらの領域が提出会社の人員としては存在しなくなったという事実だけです。事業そのものを完全にやめたのか、子会社や分割先で継続しているのかまでは、この記載からは判断できません。
応募者としては、この点を推測で埋めないことが大切です。面接で「ゲーム事業はもうやっていないのですよね」と決めつけて尋ねると、事実誤認になりかねません。「有価証券報告書では人員が計上されていませんでしたが、現在この領域はどう位置づけられていますか」と聞くほうが正確で、調べていることも伝わります。
平均年齢33.1歳という組織の性格
平均年齢33.1歳は、本プロジェクトで扱ってきた企業の中では若い部類です。参考までに、同じIT領域でも平均年齢が40歳を超える会社は珍しくありません。
若い組織には共通する性質があります。意思決定が早い一方、判断の蓄積が薄くなりがちです。前例のない状況に出会ったとき、社内に答えを知っている人がいない場面が生じます。
これを不安と見るか、機会と見るかで評価が分かれます。自分で調べて決めることに抵抗がない方には、動きやすい環境です。逆に、経験豊富な先輩から学びたいという段階の方には、物足りなさが残る可能性があります。
平均勤続年数4.8年という数字も合わせて考えると、長期の在籍を前提に設計された組織というより、数年単位で人が入れ替わりながら進む組織と読むほうが実態に近いと考えられます。
働き方とキャリア形成の特徴
人員がWebソリューション事業に集中しているため、キャリアはこの領域の中で形成されます。要件定義、設計、開発、運用という工程の中で役割が分かれる構造です。
386名という規模は、大企業ほど分業が進んでおらず、一人あたりの担当範囲が広くなりやすい水準です。平均年齢33.1歳という若さと合わせると、経験の浅い段階から任される場面が生じやすい環境と考えられます。
一方、全社(共通)が17名という規模から、管理部門のポジション数は限られます。専門機能でのキャリアを志向する場合、この規模が前提になります。
向いている人/向いていない人
向いている人
- Web開発の上流から関わりたい方。人員がこの領域に集約されています
- 若い組織で早く任されたい方。平均年齢33.1歳という構成です
- 変化の途中にある組織に関心がある方。会社分割を経て事業を作り直す局面にあります
向いていない人
- ゲーム開発を目的とする方。推しカルチャー&ゲーム事業に人員は計上されていません
- 整った育成体制を求める方。386名の規模では、大企業ほどの仕組みは期待しにくくなります
エージェントベストの見解
書類で見られているのは、担当した工程の広さです。職務経歴書に「Webアプリケーションの開発を担当」と書かれているだけでは差がつきません。読み手が知りたいのは、要件を決める場に居たかどうかです。顧客や社内の依頼元と直接話したか、仕様の取捨選択に関わったか、作らないと決めた機能があるか。この記述があると、386名規模の組織で一人が持つ範囲に耐えられる人だと読まれます。逆に、指示された範囲の実装だけを積み上げた経歴書は、大企業向けには通っても、この規模の会社では物足りなく映ります。
選考に向けた準備
選考フローの概要
公開されている情報の範囲では、書類選考のあとに複数回の面接が行われる形とされています。段階数や順序は募集職種と時期により変動します。
志望動機で問われること
「なぜWeb開発か」と「なぜこの会社か」を分けて準備します。後者では、会社分割を経て事業を集約した現在の姿に触れられると具体性が出ます。過去のゲーム事業の印象で語ると、現在を見ていない印象になります。
職務経歴書で見られるポイント
前掲のとおり、担当した工程の広さが最も伝わる材料です。加えて、少人数のチームで動いた経験、顧客と直接やりとりした経験は、この規模の組織で評価されやすくなります。
同業の比較材料としては、SHIFTの評判、DTSの評判、CIJの評判、TDCソフトの評判、オービックの評判もご覧ください。
まとめ
アピリッツは2000年設立、東京都渋谷区に本店を置くWebシステム開発の会社です。第26期の従業員数は386名、平均年齢33.1歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与5,600千円でした。
最も重要な事実は、従業員数が前連結会計年度末比で174名減少しており、その主な要因が2025年8月1日付の会社分割だと明記されている点です。業績悪化による減少ではありません。セグメント別では人員がWebソリューション事業369名と全社(共通)17名に集約されており、事業を絞った後の姿がそのまま数字に表れています。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 従業員が大きく減っていますが、業績が悪いのですか。
A. 有価証券報告書には「減少の主な要因は、2025年8月1日付で会社分割を行ったためです」と明記されています。事業の一部を切り出したことによる減少であり、人員削減によるものとは記載されていません。
Q. ゲーム開発に関われますか。
A. 第26期のセグメント別従業員数では、推しカルチャー&ゲーム事業に人員が計上されていません(「-」表記)。人員はWebソリューション事業369名と全社(共通)17名です。募集職種の内容を募集要項でご確認ください。
Q. 未経験から応募できますか。
A. 職種によります。386名という規模のため、育成に割ける体制は大企業ほど厚くありません。Web開発の実務経験があるほうが接続しやすい構造です。募集要項で求める経験をご確認ください。
本記事は 2026/8/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。