アルファシステムズの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
株式会社アルファシステムズの有価証券報告書 第54期(2026年3月期)を見ると、自己資本比率は85.2%、関係会社の状況は「該当事項はありません」と記載されています。子会社を1社も持たない上場SIerです。この記事では、その特徴を有報の数値から整理します。
自己資本比率85.2%、子会社ゼロ
| 項目 | 第54期(2026年3月期) |
|---|---|
| 売上高 | 40,722,469千円 |
| 経常利益 | 5,110,714千円 |
| 当期純利益 | 3,750,232千円 |
| 純資産額 | 45,334,783千円 |
| 総資産額 | 53,238,500千円 |
| 自己資本比率 | 85.2% |
| 自己資本利益率(ROE) | 8.4% |
| 従業員数 | 2,987人 |
数値は有価証券報告書 第54期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)によります。
有報の「関係会社の状況」には「該当事項はありません」と記載されています。また「当社は子会社がありませんので、連結財務諸表を作成しておりません」との記載もあります。
上場企業でグループ会社を持たない例は多くありません。この会社の数字はすべて単体のものです。
現金及び預金が総資産の約4割
貸借対照表を見ると、財務の形がはっきりします。
| 項目 | 第54期末 |
|---|---|
| 現金及び預金 | 22,774,245千円 |
| 総資産額 | 53,238,500千円 |
| 純資産額 | 45,334,783千円 |
現金及び預金は総資産の約42.8%にあたります。純資産は総資産の85%を超えています。
借入への依存が小さく、手元資金が厚い構成です。
5期の推移
| 年度 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|
| 第50期(2022年3月) | 33,874,714千円 | 4,086,113千円 | 2,788,779千円 | 81.4% | 7.5% |
| 第51期(2023年3月) | 35,548,872千円 | 4,279,427千円 | 2,918,840千円 | 82.6% | 7.5% |
| 第52期(2024年3月) | 36,383,278千円 | 4,422,268千円 | 3,045,237千円 | 82.4% | 7.5% |
| 第53期(2025年3月) | 38,484,142千円 | 4,540,916千円 | 3,211,456千円 | 83.6% | 7.5% |
| 第54期(2026年3月) | 40,722,469千円 | 5,110,714千円 | 3,750,232千円 | 85.2% | 8.4% |
売上高は5期で約1.20倍、当期純利益は約1.34倍。ROEは4期連続で7.5%を維持したあと、第54期に8.4%へ上がっています。
急な変動がありません。毎期少しずつ積み上がる推移です。
有報から読み取れる範囲
以下は、有価証券報告書と公表情報から読み取れる範囲の整理です。個別の口コミではなく、開示された数値をもとにしています。
年収・評価制度
提出会社の平均年間給与は6,799,927円(対前事業年度増減率7.1%)です。従業員数2,987人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数15.7年。有報には、税込支払給与額であり基準外賃金および賞与を含む旨の注記があります。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
ワークライフバランス
有報には労働時間の数値の記載はありません。男性労働者の育児休業取得率は95.2%と記載されています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
キャリア・成長機会
セグメント別の従業員数は、ソフトウェア開発関連事業2,741人、その他20人、全社(共通)226人です。全社(共通)は管理部門に所属する人員と注記されています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
社風・人間関係
平均年齢38.9歳に対して平均勤続年数15.7年。差は約23年です。有報には労働組合は結成されていないが労使関係は円満に推移している旨が記載されています。
※公開されている情報から読み取れる範囲をまとめたものです
エージェントベストの見解
平均年齢38.9歳、平均勤続年数15.7年。この2つを引くと約23年です。多くの社員が新卒で入り、そのまま在籍している構成を示します。同業と比べても勤続の長さが目立ちます。NSDが平均年齢39.2歳で勤続14.9年、DTSが39.7歳で15.1年。アルファシステムズは年齢が最も低いのに勤続は長い。つまり若いうちに入って辞めない会社です。ここに自己資本比率85.2%、現金及び預金が総資産の約42.8%という財務が重なります。借入に頼らず、手元に現金を積んで、人を長く抱える。この経営の型は、安定を求める人には合います。一方で、外部から新しい役割で入る人にとっては、既存の人間関係が固まっていることを意味します。中途で入る場合、社内の誰と何をやるかが早い段階で見えているかどうかが、定着を左右します。面接で「このポジションは新設か、欠員補充か」を確認してください。
報酬について確認できること
有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は6,799,927円です。対前事業年度増減率は7.1%。従業員数2,987人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数15.7年です。
有報には、この金額が税込支払給与額であり、基準外賃金および賞与を含む旨の注記があります。また従業員数は就業人員(嘱託者を除く)と記載されています。
同業のSIerと並べると、位置関係が見えます。
| 会社 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 提出会社の従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| BIPROGY | 8,846,208円 | 46.3歳 | 20.4年 | 4,359人 |
| TIS | 8,289千円 | 40歳8カ月 | 14年5カ月 | 6,066人 |
| SCSK | 7,969千円 | 42歳8か月 | 16年8か月 | 8,493名 |
| NSD | 7,510千円 | 39.2歳 | 14.9年 | 3,305名 |
| アルファシステムズ | 6,799,927円 | 38.9歳 | 15.7年 | 2,987人 |
| DTS | 6,587千円 | 39.7歳 | 15.1年 | 3,199名 |
各社の有価証券報告書によります。アルファシステムズの水準は、平均年齢が最も低い分を考慮しても、この6社のなかでは下から2番目です。
ただし増減率は7.1%と高い水準にあります。
実額は選考の過程で確認してください。
通信インフラを中心に据えた事業
有報の「事業の内容」には、ソフトウェア開発関連事業の内訳が記載されています。
通信システム — 通信事業者向けのシステム開発。通信インフラを構成するシステムおよび携帯端末のソフトウェア開発が含まれます。さらにノード(交換ノード、伝送装置、次世代ノードシステム)、モバイルネットワーク(無線基地局や携帯端末)、ネットワークマネジメント(運用・保守を支援する管理システム)に分かれます。
オープンシステム — 外部仕様やインターフェース情報が公開されている技術を用いた開発。公共(官公庁・地方自治体・社会インフラ)、流通・サービス、金融(銀行・証券・保険・クレジットカード)、情報通信、その他に分かれます。
組み込みシステム — デジタル家電、自動車、ロボット、計量器等に組み込まれるソフトウェアの開発。
その他 — 自社製品の販売、システムインテグレーション、システムの保守・運用・オペレーション。
従業員数で見ると、ソフトウェア開発関連事業が2,741人、その他が20人です。ほぼすべてが受託開発に配置されています。
売上高40,722,469千円を従業員2,987人で割ると、1人あたり約13,633千円になります。
有報には経営方針として「常に発展する技術者集団」という企業理念と、中長期的な成長の方向性として「社会インフラを支える企業」が記載されています。
この環境で積める経験
この会社でのキャリアを考えるうえで、押さえるべき点が3つあります。
第一に、通信インフラの比重が大きいです。 事業の内容の筆頭が通信システムで、交換ノード、伝送装置、無線基地局まで含まれます。
第二に、財務が安定しています。 自己資本比率85.2%、現金及び預金が総資産の約42.8%。5期の業績も毎期積み上がる推移です。
第三に、組織が単体で完結しています。 子会社を持たないため、グループ会社への出向や転籍という異動の形がありません。
向いている人/向いていない人
向いている人
通信・ネットワークの技術に関心がある方
事業の内容では通信システムが筆頭に置かれ、ノード、モバイルネットワーク、ネットワークマネジメントに細分されています。
同じ会社で長く働きたい方
平均年齢38.9歳に対して平均勤続年数15.7年。長く在籍する構成が読み取れます。
財務の安定を重視する方
自己資本比率85.2%、現金及び預金22,774,245千円。5期とも黒字で、ROEも7.5%以上を維持しています。
向いていない人
同業のなかで高い報酬水準を求める方
平均年間給与6,799,927円は、比較した6社のなかでは下から2番目です。
グループ内で幅広く異動したい方
有報の「関係会社の状況」は「該当事項はありません」と記載されており、子会社がありません。
エージェントベストの見解
面接で問われるのは、「なぜ受託開発なのか」を自分の言葉で言えるかです。この会社は従業員2,987人のうち2,741人がソフトウェア開発関連事業にいます。自社製品の販売を含む「その他」は20人。事業の形がはっきりしています。ここで自社サービスへの憧れを語ると噛み合いません。準備としてお伝えしているのは、「他社の課題を預かって解く」ことの面白さを、具体的な経験で語れるようにしておくことです。要件が固まっていない段階から入って、何を確かめて、どこで線を引いたか。受託の現場ではこの判断が価値になります。もう1つ、通信インフラという領域を選ぶ理由も用意してください。基地局や交換ノードのソフトウェアは、止まると社会が止まります。この責任の重さを、負担ではなくやりがいとして語れるかどうかを見られます。募集の有無と職種は、必ず公式の採用ページでご確認ください。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
事業の内容は、通信システム、オープンシステム、組み込みシステム、その他に分かれています。応募するポジションがどの領域にあたるかを確認してください。
有報には、経営上の目標を判断する指標として売上高と営業利益を重視している旨が記載されています。また生成AIの進化や社会環境の変化を視野に入れた成長戦略を検討中である旨も記載されています。
募集要項の詳細は公式の採用ページでご確認ください。
志望動機で問われること
「なぜSIerか」と「なぜアルファシステムズか」の2段で組み立てます。
前者については、事業会社の情報システム部門やSaaS企業との違いをどう捉えているかを説明します。受託開発では、案件ごとに異なる業界の課題に触れられます。
後者の材料は有報にあります。事業の筆頭に通信システムが置かれ、交換ノードや無線基地局まで含む構成。自己資本比率85.2%という財務。5期とも黒字で毎期積み上がる業績。子会社を持たない単体経営。
とくに通信インフラを選ぶ理由を、社会インフラという観点で語れると具体性が出ます。有報にも「社会インフラを支える企業」という記載があります。
職務経歴書で見られるポイント
受託開発の中途採用では、技術の深さと、案件を前に進めた経験が読まれます。
通信・ネットワークの経験がある方は、扱ったプロトコルや装置の種類と、性能・可用性の要件をどう満たしたかを書きます。この会社の主力領域に直接つながります。
業務システムの経験がある方は、担当した業界と、システムの規模を書きます。オープンシステムの区分は公共、流通・サービス、金融、情報通信に分かれています。
組み込みの経験がある方は、対象の製品と、制約条件(メモリ、消費電力、リアルタイム性)のなかで何を選んだかを書きます。
プロジェクト管理の経験がある方は、体制の人数と期間、そして遅延やトラブルをどう収束させたかを書きます。
いずれの場合も、案件ごとに、置かれていた状況、自分が選んだ打ち手、動いた数値を短く添えます。
まとめ
株式会社アルファシステムズは東証プライム市場に上場するソフトウェア開発会社で、第54期(2026年3月期)の売上高は40,722,469千円、経常利益5,110,714千円、当期純利益3,750,232千円です。自己資本比率85.2%、ROE 8.4%、総資産額53,238,500千円のうち現金及び預金が22,774,245千円(約42.8%)。有報の「関係会社の状況」は「該当事項はありません」と記載されており、子会社を持たないため連結財務諸表を作成していません。従業員数は2,987人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数15.7年、平均年間給与6,799,927円(対前事業年度増減率7.1%)。セグメント別ではソフトウェア開発関連事業2,741人、その他20人、全社(共通)226人です。管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は5.1%、男性労働者の育児休業取得率は95.2%と記載されています。
よくある質問
Q. アルファシステムズの年収はどのくらいですか。
A. 有価証券報告書 第54期(2026年3月期)によると、平均年間給与は6,799,927円(対前事業年度増減率7.1%、従業員2,987人、平均年齢38.9歳、平均勤続年数15.7年)です。有報には、税込支払給与額であり基準外賃金および賞与を含む旨の注記があります。同業のSIerと比べると、TIS 8,289千円、SCSK 7,969千円、NSD 7,510千円より低く、DTS 6,587千円より高い水準です。実額は選考の過程でご確認ください。
Q. 子会社がないというのは本当ですか。
A. 有価証券報告書の「関係会社の状況」には「該当事項はありません」と記載されています。また経理の状況にも「当社は子会社がありませんので、連結財務諸表を作成しておりません」と記載されています。上場企業でグループ会社を持たない例は多くありません。このため有報に載る数値はすべて単体のもので、グループ会社への出向や転籍という異動の形もありません。
Q. どのような分野の開発をしていますか。
A. 有報の「事業の内容」によると、ソフトウェア開発関連事業は通信システム、オープンシステム、組み込みシステムに分かれます。通信システムはさらにノード(交換ノード・伝送装置・次世代ノードシステム)、モバイルネットワーク(無線基地局・携帯端末)、ネットワークマネジメント(運用・保守の管理システム)に細分されます。オープンシステムは公共、流通・サービス、金融、情報通信などの業界別です。組み込みシステムはデジタル家電、自動車、ロボット、計量器等が対象です。従業員2,987人のうち2,741人がソフトウェア開発関連事業に配置されています。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/5 時点の公開情報にもとづいて作成しています。