学情の評判|年収・働き方・選考対策まで解説

学情 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

有価証券報告書によると、株式会社学情の直近期(第48期・2025年10月期)は売上高11,019,177千円(前期比102.7%)、営業利益2,332百万円(同87.8%)。増収減益の期です。同じ報告書には、20代向け転職サイト「Re就活」の売上高が**3,243,147千円(前期比128.4%)**と記載されています。伸びている事業と、落ちている事業がはっきり分かれた1年でした。この記事では、その中身と人員構成を有価証券報告書から整理します。

新卒と中途の両方を扱う人材メディア企業

項目内容
会社名株式会社学情(GAKUJO CO.,Ltd.)
代表者代表取締役社長 中井 大志
本店所在地東京都中央区銀座六丁目10番1号
上場区分東証プライム(2005年9月 東証第二部、2006年10月 東証第一部、2022年4月プライム移行)
決算期10月期(第48期は2024年11月1日〜2025年10月31日)
パーパス「つくるのは、未来の選択肢」
従業員数392人〔ほかパート・嘱託・契約社員15人〕
関係会社該当事項なし(連結財務諸表を作成していない単体経営)

この記事で扱う数値は、すべて有価証券報告書に記載されたものです。

商品別の売上実績

区分金額(千円)前期比
中途採用商品4,121,636120.7%
 うちRe就活3,243,147128.4%
 うち人材紹介816,421105.3%
 うちRe就活ダイレクトリクルーティング62,06755.4%
新卒採用集合品5,179,31998.6%
 うち就職博3,177,21199.9%
 うちRe就活キャンパス2,002,10796.6%
新卒採用個別品1,507,54684.3%
その他210,67576.3%
合計11,019,177102.7%

**中途採用商品が20.7%伸び、新卒採用個別品が15.7%減った。**この入れ替わりが、当期の実態です。

増収なのに減益になった理由

有価証券報告書は、利益が減った要因を3つ挙げています。

1. 求職者向けプロモーションの強化……「前事業年度より戦略的成長投資を強化しており、当事業年度では求職者向けプロモーション強化により、売上原価は前期比106.3%

2. 販売促進費の増加……「TVCM等の『Re就活』プロモーションを強化したこと等による販売促進費の増加」により、販売費及び一般管理費は前期比108.6%

3. 教育研修とシステム投資……「生産性向上を目的とした教育研修の強化による採用教育費の増加、生成AIアシスタント『Microsoft 365 Copilot』の全社導入をはじめとするシステム管理費の増加

項目金額前期比
売上高11,019,177千円102.7%
売上原価3,835百万円106.3%
販売費及び一般管理費4,850百万円108.6%
営業利益2,332百万円87.8%
経常利益2,654,020千円86.9%
当期純利益1,892,164千円84.9%

減益の中身は、広告と人への投資です。財務面では自己資本比率86.9%、借入金の残高なし、現金及び預金5,685百万円と、投資余力のある状態が続いています。

「Re就活」がどこまで伸びたか

「Re就活」の累計登録会員数は、2025年10月末に280万人を突破したと記載されています。「20代が選ぶ20代向け転職サイト」7年連続No.1という記載もあります。

一方、新卒側は環境が変わりました。有価証券報告書は「新卒採用の早期化に伴う企業広報時期の変化」により「Re就活キャンパス」の売上が96.6%になったと説明し、「インターンシップでの接触が採用広報の主戦場となりつつあります」「4年生を対象とする『就職博』は新卒採用早期化の影響を受けました」と記載しています。

新卒メディアの構造変化を、中途領域の伸びで吸収した——それが当期の全体像です。同社はキャリア採用領域で年率30%の売上成長を目標に掲げています。

評判の傾向

以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。

年収・評価制度

有価証券報告書によると、平均年間給与は5,915,259円、平均年齢30歳10ヵ月、平均勤続年数6年7ヵ月です(2025年10月31日現在)。賞与及び基準外賃金を含む金額で、従業員392人の平均です。平均年齢が30歳台前半でありながら、平均勤続年数が6年半ある構成になっています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

ワークライフバランス

**男性労働者の育児休業取得率は100.0%**と記載されています。また注記には「当社では多様な働き方を認めており、特に時短勤務、または役割や担当職務を限定した働き方を選択する従業員が増えています」とあります。労働時間や有給取得率の数値の記載はありません。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

キャリア・成長機会

同社は中期経営計画(2024年10月期〜2026年10月期)で「2026年10月期に従業員500人体制とすること」を掲げています。当期末が392人ですから、2年で100人以上の増員を計画していることになります。「マーケティング・営業プロセスの分業・連携を強化し、生産性・専門性の向上を図ります」とも記載されており、組織の分業化が進む局面です。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

社風・人間関係

労働組合は結成されていません(「労使関係は円満に推移しております」と記載)。**管理職に占める女性労働者の割合は10.2%**ですが、報告書はあわせて「管理職候補者(管理職登用の候補者となる、課長代理・係長級社員)に占める女性労働者の割合は40.4%」と記載し、「当社では『適正な抜擢』を基本としており、年齢やジェンダーに関わらず能力や実績に応じて、管理職に登用しています」と説明しています。

※公開されている口コミの傾向をまとめたものです

エージェントベストの見解

この会社の有価証券報告書で、最も注意して読むべきなのは男女の賃金差異です。

区分労働者の男女の賃金の差異
全労働者63.1%
正規雇用労働者61.4%
パート・有期労働者86.2%

**正規雇用労働者で61.4%。**当メディアがこれまでに読んだ有価証券報告書のなかでも、差が大きい部類に入りますただし、数字だけで判断するのは早い。会社側は注記で理由を説明しています。「時短勤務、または役割や担当職務を限定した働き方の希望者は女性従業員の方が多く、それが賃金差の要因のひとつとなっております」。そして、もう1つの数字があります。****管理職に占める女性労働者の割合は10.2%。ところが管理職候補者(課長代理・係長級)では40.4%。****この30ポイントの開きは、「これから登用が進む可能性」と「まだ進んでいない現実」の両方を示しています。ここから読み取るべきことは3つです。1つ目、この会社の給与は、働き方の選択と強く結びついている。時短や職務限定を選べる制度がある一方、選択が賃金に反映される設計になっている可能性が高い。2つ目、平均年間給与5,915,259円は、フルタイムで営業職として働く人の水準とは一致しないかもしれない。392人のうち348人が営業部門という構成を踏まえると、営業成果による変動幅も考慮すべきです。3つ目、候補者層40.4%という数字は、数年後の管理職構成が変わる可能性を示す。面接では2つ聞いてください。1つ目、「時短や職務限定を選んだ場合、等級と評価はどう扱われますか」。2つ目、「課長代理・係長級から課長への登用は、平均何年ですか」

従業員392人のうち、348人が営業部門

部門従業員数(パート・嘱託・契約社員)
営業部門348人(4人)
管理部門36人(10人)
制作部門8人(1人)
合計392人(15人)

従業員の89%が営業部門です。有価証券報告書には「営業プロセスの分業化・専門性の進化により営業強化を図ってまいります」と記載されており、採用の中心も営業職であることが読み取れます。

事業環境として同社が挙げているのは、総務省「労働力調査(2024年平均)」による「15〜24歳の10.8%が転職を経験している」という数字です。「初めての転職」=セカンドキャリア市場の拡大を成長の前提に置いています。

エージェントベストの見解

**「Re就活を運営している会社」というイメージで応募し、入社後にずれるパターンが目立ちます。**理由は人員構成にあります。392人のうち営業部門348人、制作部門8人。****メディアを作る人より、メディアを売る人が圧倒的に多い会社です。では、何を売っているのか。商品別の内訳を見ると輪郭がはっきりします。「就職博」「転職博」といった合同企業セミナー(3,177,211千円)、「Re就活」の掲載(3,243,147千円)、「Re就活キャンパス」(2,002,107千円)、採用アウトソーシングの個別品(1,507,546千円)。****顧客は企業の採用担当者であり、売っているのは採用の手段です。**ここを理解しておくと、仕事の中身が具体的に見えてきます。**イベントの出展ブースを売り、掲載枠を売り、採用課題を聞いて提案する。求職者と向き合う仕事は人材紹介(816,421千円・全体の7.4%)が中心で、売上規模としては大きくありません。そのうえで、この会社の面白さは事業の転換点にいることです。新卒採用個別品は前期比84.3%、Re就活ダイレクトリクルーティングは55.4%と落ちている一方、Re就活は128.4%伸びる商品と縮む商品が同時に存在し、会社は2026年10月期に従業員500人体制を目指している。つまり、「何を売るかが変わる局面で、営業として入る」ことになります。変化に耐えられるかどうかが分岐点です。面接で確認すべきは2つ。1つ目、「配属先はどの商品の営業ですか」。2つ目、「新規開拓と既存深耕の比率はどのくらいですか」。この2つで、日々の仕事はほぼ決まります。

向いている可能性がある人/慎重に検討したい人

向いている可能性がある人

慎重に検討したい人

選考に向けて準備しておきたい3点

1. 「新卒の早期化」を自分の言葉で説明する

有価証券報告書は、インターンシップでの接触が採用広報の主戦場になりつつあると分析しています。**この変化が、同社のどの商品にどう影響するか。**説明できると、事業理解が伝わります。

2. Re就活の伸びを分解する

売上128.4%の背景として、報告書は「新卒採用の内定者動向が見極められる9〜10月において、第二新卒採用による新卒補完ニーズを取り込んだ」と記載しています。季節性のある需要を捉えた結果であることを押さえておくとよいでしょう。

3. 減益を「投資」として語れるようにする

TVCM等のプロモーション、教育研修、生成AIの全社導入。当期の減益は、これらの投資によるものと説明されています。投資が回収される条件を自分なりに考えておくと、面接での質問が具体的になります。

まとめ

よくある質問

Q. 学情の平均年収はいくらですか?

A. 有価証券報告書によると、平均年間給与は5,915,259円、平均年齢30歳10ヵ月、平均勤続年数6年7ヵ月です(2025年10月31日現在)。賞与及び基準外賃金を含む、従業員392人の平均です。同社は時短勤務や職務限定の働き方を選択する従業員が増えていると注記しており、働き方の選択によって水準は変わります。職種別の提示レンジは募集要項でご確認ください。

Q. どんなサービスを提供している会社ですか?

A. 中途採用商品として20代向け転職サイト「Re就活」、ITエンジニア経験者向け「Re就活テック」、30代向け「Re就活30」、合同企業セミナー「転職博」、人材紹介「Re就活エージェント」。新卒採用商品として就職情報サイト「Re就活キャンパス」、合同企業セミナー「就職博」。加えて新卒採用個別品(ダイレクトメールの制作・発送代行、採用アウトソーシング、官公庁・地方公共団体の事業受託)を提供しています。

Q. 業績は伸びていますか?

A. 直近期は売上高が前期比102.7%と増収、営業利益は87.8%と減益です。減益の理由として、有価証券報告書は**求職者向けプロモーションの強化による売上原価の増加(106.3%)、TVCM等の販売促進費の増加、教育研修費とシステム管理費の増加(販管費108.6%)**を挙げています。5期前の第44期は売上高6,222,074千円でしたので、4年で約1.77倍の推移です。


※本記事は、株式会社学情の有価証券報告書(第48期)および公式サイトをもとに構成しています。数値は当該報告書に記載された時点のものです。募集要項や制度は変更される場合がありますので、応募前に公式採用ページを必ずご確認ください。口コミに関する記述は、公開されている投稿の傾向を要約したものであり、個別の投稿を引用したものではありません。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

この記事のタグ

事業会社・SIerの他の企業

事業会社・SIerの企業一覧を見る →

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)