HEROZの評判・年収・選考対策|転職で押さえるべきポイント

HEROZ 評判・年収・選考対策 更新日 2026/8/12

給与テーブルと昇給率を社員に公開している

HEROZの有価証券報告書には、報酬の運用方針が具体的に記載されています。この開示は多くありません。

報酬の位置づけ

基本給を等級に応じた役割への対価、賞与を業績貢献への対価と位置付け、評価結果に基づき決定しております。

給与水準の決め方

給与水準は、外部の報酬調査や労働市場の動向を踏まえて等級ごとにレンジを設定し、競争力ある水準を確保するとともに、定期的な見直しを行っております。

そして公開している

さらに、給与テーブルおよび昇給率を社員に公開することで、年功によらず挑戦と成果が報われる、透明性と納得性の高い処遇運営に努めております。

なぜこれが重要か

多くの会社では、自分の等級の次に何があるかが見えません。 テーブルが公開されていれば、上の等級に上がったときにいくらになるかが分かります。

転職を考えるうえでの意味

入社後の見通しが立てやすくなります。 提示された年収が、その等級のレンジのどこに位置するかも確認できます。

面接での使い方

「私が提示されている等級のレンジを教えてください」「次の等級に上がると、いくらになりますか」。公開している会社であれば、この質問に答えられるはずです。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。最新の情報は各社公式サイトおよび有価証券報告書をご確認ください。

有価証券報告書が示す、会社の輪郭

第18期(2026年4月期)の有価証券報告書から確認できる事実を整理します。

提出会社の状況(2026年4月30日現在)

項目数値
従業員数105人
平均年齢37.7歳
平均勤続年数3.6年
平均年間給与7,624千円
平均年間給与の対前事業年度増減率△4.93%

従業員数は正社員及び契約社員の数であり、臨時従業員の総数が従業員数の100分の10未満のため記載を省略しているとされています。

提出会社のセグメント別

セグメント従業員数
AIX事業93人
全社(共通)12人
合計105人

連結会社の状況(同日現在)

セグメント従業員数
AIX事業159人
AI Security事業67人
報告セグメント計226人
全社(共通)33人
合計259人

AI Security事業は提出会社にいない

連結67人に対し、提出会社には計上されていません。 子会社が担う領域です。

人員減の理由が明記されている

AIX事業における使用人数減少の主な理由は、連結子会社であった株式会社ストラテジット(現 GMO AIコネクト株式会社)について、保有する全株式を売却したことに伴い、同社を連結の範囲から除外したためであります。

業績悪化ではない

事業の切り出しによる減少です。この区別は、応募を検討するうえで重要です。

多様性の指標

提出会社および連結子会社は公表義務の対象ではないため、記載を省略しているとされています。

労働組合

当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております としています。

平均年間給与が4.93%減っていること

これまで見てきた会社の多くは増加しています。

会社平均年間給与対前事業年度増減率
HEROZ7,624千円△4.93%
IHI10,005,041円+23.0%
JR東日本8,191,696円+6.8%
JR東海8,605,695円+6.2%
JFEシステムズ8,610,129円+2.7%

なぜ減ったのか

有価証券報告書に理由の記載はありません。 ただし、いくつかの構造が推測できます。

105人という母数

構成の入れ替わりで平均は動きます。 高い給与の方が退職し、若い方が入れば、処遇が変わっていなくても平均は下がります。

平均勤続3.6年という短さ

平均年齢37.7歳との組み合わせから、平均入社年齢は34.1歳と計算されます。中途採用が中心で、入れ替わりも一定程度ある構成が読み取れます。

等級レンジが設定されている会社である点

同社は等級ごとにレンジを設定しています。個々の処遇が下がったのではなく、等級構成が変わったという可能性もあります。

転職の観点

単年の増減率だけで判断しないほうが実態に近づきます。 むしろ確認すべきは、自分が入る等級のレンジです。

確認したいこと

「提示されている等級のレンジと、そのなかでの位置を教えてください」。テーブルが公開されている会社では、この質問が通じます。

AIという領域の需給

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「データサイエンティスト」の区分を見ます。

項目数値
就業者数79,260人
平均年収611.9万円
平均年齢43.9歳
平均労働時間月159時間
求人賃金(月額)30.3万円
有効求人倍率11.88

有効求人倍率11.88

募集のほうが圧倒的に多い状態です。プログラマーの区分(0.94)とは13倍近い差があります。

同社の水準との比較

提出会社の平均年間給与は7,624千円。データサイエンティストの区分(611.9万円)を上回ります。

平均年齢は6.2歳若い

同社37.7歳、区分43.9歳。若い層でこの水準ということになります。

2つの事業の違い

AIX事業159人とAI Security事業67人。 前者はAIの活用による変革、後者はセキュリティの領域と考えられます。求められる知識が違います。

転職の観点

どちらの事業に配属されるかで、身につく経験が変わります。 詳しくはAIスタートアップのキャリアパスで整理しています。

確認したいこと

「配属されるのはAIX事業ですか、AI Security事業ですか」「雇用契約を結ぶ法人名を教えてください」。AI Security事業は提出会社に計上されていません。

エージェントベストの見解

給与テーブルと昇給率を社員に公開している、と有価証券報告書に明記している会社は、ごく一部です。これが応募する側にとってなぜ有用か。多くの会社では、自分の等級の次に何があるかが見えません。上がったらいくらになるのか、どのくらいの期間で上がるのか。入社してから手探りで把握することになります。テーブルが公開されていれば、その見通しが最初から立ちます。加えて、同社は等級ごとのレンジを外部の報酬調査を踏まえて設定しているとしています。つまり、社内の論理だけで水準が決まっていない。中途で入る方にとって、この2つは効きます。面接では「提示されている等級のレンジと、そのなかでの位置」を聞いてください。公開を掲げている会社なら、答えられるはずです。答えが曖昧なら、それも情報です。

選考で確認しておきたいこと

  1. 雇用契約の相手方(提出会社か、連結子会社か)
  2. 配属される事業(AIX事業か、AI Security事業か)
  3. 提示されている等級のレンジと、そのなかでの位置
  4. 次の等級に上がる基準と、標準的な期間
  5. 賞与の算定方法と、実績のレンジ
  6. 中途入社者が社内に何名いるか

1つ目と2つ目は連動します。AI Security事業67人は提出会社に計上されていません。

3つ目と4つ目は、給与テーブルと昇給率を公開しているという記載を踏まえた確認です。

5つ目は、賞与が業績貢献への対価と位置づけられていることに関わります。

6つ目は、平均入社年齢34.1歳という構成を踏まえた確認です。

年収の水準はAIスタートアップの年収相場もあわせてご覧ください。

エージェントベストの見解

従業員数が減っているとき、その理由を確かめないまま応募を避けるのはもったいないと考えます。HEROZのAIX事業では人員が減っていますが、有価証券報告書は理由を「連結子会社であった株式会社ストラテジット(現GMO AIコネクト株式会社)について、保有する全株式を売却したことに伴い、同社を連結の範囲から除外したため」としています。つまり、事業の切り出しです。人が辞めたのではなく、会社ごとグループから外れた。これは業績悪化による減少とはまったく意味が違います。同じことは平均年間給与の△4.93%にも言えます。105人という母数では、構成の入れ替わりで平均が動きます。数字が下を向いているとき、その背景が有価証券報告書に書かれていることは少なくありません。まず注記を読んでください。

まとめ

HEROZについて、有価証券報告書から確認できる点を整理します。

本記事の内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。統計の数値は調査区分全体のものであり、特定の企業の実態を示すものではありません。詳細は有価証券報告書および各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 平均年間給与が4.93%減っているのはなぜですか。

A. 有価証券報告書に理由の記載はありません。提出会社105人という母数であり、構成の入れ替わりで平均は動きます。個々の処遇の低下を意味するとは限りません。

Q. AIX事業の人員が減ったのはなぜですか。

A. 有価証券報告書には、連結子会社であった株式会社ストラテジット(現GMO AIコネクト株式会社)の全株式を売却し、連結の範囲から除外したためと明記されています。

Q. 給与テーブルが公開されているとは、どういう意味ですか。

A. 有価証券報告書に、給与テーブルおよび昇給率を社員に公開していると記載されています。等級ごとのレンジが分かるため、昇格後の水準の見通しが立てやすくなります。

Q. AI Security事業に応募すると、どの会社に所属しますか。

A. 有価証券報告書からは、AI Security事業67人は提出会社に計上されていないと読み取れます。面接で雇用契約の相手方を確認する価値があります。

出典

本記事は 2026/8/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)