グローバル・ブレインの評判|年収・働き方・選考対策まで解説
ベンチャーキャピタルの求人を調べていると、「何人の会社なのか」が分からないまま応募することになりがちです。ところがグローバル・ブレインは、公式サイトで役割別の人数を公開しています。キャピタリスト72名、支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名。合計160名。当メディアがこれまで扱ってきたベンチャーキャピタルは13〜70名でしたので、この規模は突出しています。この記事では、公開情報から国内最大級のベンチャーキャピタルで働くことの実態を整理します。
会社概要と1998年設立・運用総額4,000億円超
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | グローバル・ブレイン株式会社 |
| 法人番号 | 2010401077766 |
| 上場区分 | 非上場 |
| 設立 | 1998年1月 |
| 代表者 | 百合本 安彦 |
| 所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号 渋谷アクシュ |
| 資本金 | 1億円 |
| 事業内容 | ベンチャーキャピタル事業 |
上記は同社の公式サイトの会社概要に記載されている内容です。
1998年1月設立という年数は、当メディアがこの一連の記事で扱ってきたベンチャーキャピタルのなかでも古い部類にあたります。2010年代以降に生まれた独立系VCが多いなかで、この会社は25年以上にわたって投資を続けてきたことになります。
公式サイトが掲げる実績
公式サイトのトップページには、次の数値が掲げられています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 運用総額(AUM) | 4,000億円超 |
| 投資総額 | 2,300億円超 |
| 投資社数 | 1,300社超 |
| ポートフォリオ企業 | 450社超 |
| IPO | 45社 |
| M&A | 92件 |
ここで注目したいのは、投資社数1,300社超に対してポートフォリオ企業450社超という差です。累計で1,300社以上に投資し、現在保有しているのが450社以上。差の800社超は、すでにエグジット(IPO・M&A)したか、あるいは別の形で保有を終えた会社ということになります。
IPO 45社、M&A 92件という実績が公開されている点も、この会社の特徴です。
評判の傾向
以下は公開されている口コミの傾向を要約したものです。個別の投稿は引用していません。
年収・評価制度
同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、管理報酬をもとにした固定給と、ファンドの成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされます。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
ワークライフバランス
公式サイトによると組織は160名規模で、キャピタリスト、支援人材、ファンド管理、バックオフィスに分かれています。勤務制度の詳細は公開されていません。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
キャリア・成長機会
役割が4つに分かれており、それぞれに人員が配置されています。分業が成立する規模です。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
社風・人間関係
1998年1月設立で、代表は百合本安彦氏。運用総額は4,000億円超と公開されています。
※公開されている口コミの傾向をまとめたものです
エージェントベストの見解
**役割別の人数を公開しているベンチャーキャピタルは、ほとんどありません。**この会社は例外です。キャピタリスト72名、支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名。合計160名。この開示は、応募者にとって極めて実用的です。3つ読み取れます。1つ目、**投資職の枠が実在する。**72名という規模なら、欠員補充だけでなく増員の可能性もあります。数名規模のVCとは採用の頻度が違います。2つ目、**投資以外の入口が88名分ある。**支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名。投資経験がなくても関われる職種が、組織の過半を占めています。3つ目、**分業が成立している。**160名なら、案件の発掘、審査、投資後支援、ファンド管理がそれぞれ専門の担当に分かれます。20名のVCで1人が全部やるのとは、働き方が根本的に違う。ここが選択の分かれ目です。**幅広く自分でやりたいなら少人数のVC、専門を深めて大きな資金を動かしたいなら規模のあるVC。**面接では「自分の職種の人数は何名か」「その中で担当はどう分かれているか」を聞いてください。160名の組織なら、具体的な答えが返ってくるはずです。
キャピタリスト72名・支援38名・管理50名という構成
公式サイトに掲載されている組織の構成は次のとおりです。
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| キャピタリスト | 72名 |
| 支援人材 | 38名 |
| ファンド管理 | 14名 |
| バックオフィス | 36名 |
| 合計 | 160名 |
キャピタリスト72名という数字は、当メディアがこれまで扱ってきたベンチャーキャピタル1社の総人数を大きく上回ります。投資職だけで、他社の組織全体より大きい規模です。
一方、投資職以外は88名。組織の過半が投資以外の職種という構成です。
この4区分は、ベンチャーキャピタルの業務を整理するうえでも参考になります。
キャピタリストは、案件の発掘、投資判断、投資先の担当を担います。
支援人材は、投資後の支援を専門に担う職種だと考えられます。他社では Platform、Ecosystem、Value-up、Specialists といった名前で呼ばれる機能です。38名という規模は、この機能を本格的に運用していることを示します。
ファンド管理は、ファンドの組成・運営・投資家(LP)への報告を担います。運用総額4,000億円超という規模では、この業務量は相当なものになります。
バックオフィスは、経理、法務、人事、広報といった管理機能です。36名という人数は、160名の組織としては厚い部類にあたります。
投資社数1,300社超という累積
公式サイトが掲げる投資社数1,300社超は、1998年の設立から積み上げた累計です。
単純に計算すると、25年以上で1,300社。年間平均で50社前後に投資してきたことになります。ただし実際には、ファンドの組成状況や市況によって年ごとの投資件数は変動します。
現在のポートフォリオ企業は450社超。1社あたりのキャピタリスト数で見れば、72名で450社超を担当する計算になります。1人あたり6社前後という水準です(実際の担当割り当ては公開されていません)。
投資総額は2,300億円超。1,300社で割ると1社あたり平均1.8億円程度ですが、シード投資と後期のフォローオン投資では金額が大きく異なるため、この平均値だけで実態を判断することはできません。
エグジット実績はIPO 45社、M&A 92件。合計137社です。累計投資1,300社超に対する比率で見ると約10%になります。ベンチャー投資では投資先の多くがエグジットに至らないのが一般的とされるため、この数字だけで良し悪しを判断することはできません。
運用総額4,000億円という規模の意味
公式サイトに掲げられた運用総額(AUM)4,000億円超は、日本のベンチャーキャピタルとしては最大級の水準です。
この規模が組織にもたらすものは3つあります。
**1つ目は、人員を支える収益基盤です。**ベンチャーキャピタルの収益は、一般にファンドの管理報酬(運用資産に対する一定比率)と成功報酬で構成されるとされます。160名の人件費を賄うには、相応の運用規模が必要です。逆に言えば、運用総額が大きいからこそこの人数を抱えられます。
**2つ目は、投資できる範囲の広さです。**運用資産が大きければ、シードからレイターまで幅広いステージに対応できます。1社に対して継続的に投資し続けることも可能です。
**3つ目は、LPの多様性です。**4,000億円という規模の資金を集めるには、機関投資家、事業会社、金融機関など多様な出資者が必要になります。それぞれへの報告と説明が業務として発生します。ファンド管理14名という体制は、この業務量に対応するものだと考えられます。
なお、運用中のファンドの本数、個別のファンド規模、LPの構成は公式サイトには記載されていません。
働き方とキャリア形成の特徴
同社でのキャリアを考えるうえで軸になるのは、分業が成立する規模です。
160名という組織では、キャピタリスト、支援人材、ファンド管理、バックオフィスがそれぞれ専門機能として動きます。少人数のベンチャーキャピタルで1人が投資からLP対応まで全部を担うのとは、働き方が異なります。
もう1つの軸は、キャピタリスト72名の中での位置づけです。72名という規模なら、担当する領域やステージが分かれている可能性があります。全員が同じ仕事をしているわけではないと考えるのが自然です。応募時には、自分がどの領域を担当することになるのかを確認したいところです。
3つ目の軸は、支援人材38名という機能です。当メディアが扱ってきたベンチャーキャピタルでは、投資後支援を担う職種が繰り返し登場しました。この会社ではそれが38名という規模で置かれています。投資経験がなくても、事業会社での実務経験を活かして関わる余地があります。
4つ目の軸は、歴史の長さです。1998年1月設立。25年以上にわたって1,300社超に投資してきた組織には、蓄積された判断の型と、エグジットまで見届けた経験があると考えられます。
なお報酬、平均年齢、勤務制度は公開されていません。gBizINFOでは法人番号2010401077766として登録されています。
向いている人/向いていない人
向いている人
規模のあるファンドで投資に関わりたい方
運用総額は4,000億円超、キャピタリストは72名と公開されています。
投資以外の職種でベンチャーキャピタルに関わりたい方
支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名という体制です。
幅広いステージ・領域を扱いたい方
累計投資社数1,300社超、現在のポートフォリオ450社超という規模です。
向いていない人
少人数で裁量広く動きたい方
160名規模で役割が4つに分かれており、分業が前提の構造です。
公開情報で年収水準を確認してから応募したい方
非上場のため有価証券報告書がなく、平均年間給与は公開されていません。
エージェントベストの見解
**ベンチャーキャピタルを比較するとき、「AUM ÷ 人数」を計算してみてください。**この会社は運用総額4,000億円超を160名で運用しています。1人あたり25億円です。当メディアが扱ってきた他社と比べてみましょう。運用総額600億円超を20名前後で運用する会社なら1人あたり30億円。780億円を25名なら約31億円。990億円を19名なら約52億円。**実は、規模が大きいほど1人あたりの運用額が小さくなる傾向がある。**なぜか。運用資産が増えると、ファンド管理やLP対応といった業務が比例して増えるからです。この会社でファンド管理14名、バックオフィス36名という体制が置かれているのは、そのためだと考えられます。ここから応募者が読み取るべきことは何か。1人あたりの運用額が小さい組織ほど、1人が担う範囲は狭く、専門化しているということです。逆に、1人あたりの運用額が大きい組織では、少人数で幅広く担うことになります。どちらが自分に合うか。「大きなファンドで働きたい」という希望は、実は「専門化された役割で働きたい」という希望と同じ意味かもしれません。面接では「入社後3年で担当する範囲はどう広がりますか」と聞いてみてください。
選考に向けた準備
応募の前に確かめること
グローバル・ブレイン株式会社は非上場の独立系ベンチャーキャピタルです(法人番号2010401077766)。公式サイトの会社概要によると、設立は1998年1月、代表者は百合本安彦氏、所在地は東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号 渋谷アクシュ、資本金1億円、事業内容はベンチャーキャピタル事業です。
公式サイトには、運用総額4,000億円超、投資総額2,300億円超、投資社数1,300社超、ポートフォリオ企業450社超、IPO 45社、M&A 92件という実績が掲げられています。組織構成はキャピタリスト72名、支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名です。
募集がどの区分の職種かは、応募前に確認しておきたい項目です。キャピタリストと支援人材、ファンド管理、バックオフィスでは、求められる経験がまったく異なります。
平均年間給与、平均年齢、勤務制度は公開されていません。
志望動機で問われること
「なぜベンチャーキャピタルか」と「なぜグローバル・ブレインか」の2段で組み立てます。
前者については、少人数で幅広く担うのか、規模のある組織で専門を深めるのかを整理します。この会社は後者にあたります。
後者の材料は公式サイトにあります。1998年1月設立で25年以上の歴史があること。運用総額4,000億円超という国内最大級の規模であること。累計投資社数1,300社超、IPO 45社、M&A 92件という実績。キャピタリスト72名に加えて支援人材38名を置く体制。
「大きな資金と厚い体制で、スタートアップに何を届けるのか」に考えを持って臨むと、面接での会話が具体的になります。
職務経歴書で見られるポイント
ベンチャーキャピタルの中途採用では、担った役割と、動かした金額・人・事業が読まれます。
投資・金融の経験がある方は、関与した案件の規模とステージ、担った工程(ソーシング、デューデリジェンス、投資実行、投資後支援、エグジット)を書きます。累計1,300社超の実績を持つ会社ですので、扱った案件数も書いておきたいところです。
事業会社で経営企画・新規事業を担った経験がある方は、担当した事業の規模と、実行した施策、動いた数値を書きます。支援人材に関わる材料になります。
人材紹介・採用支援の経験がある方は、担当した職種と決定件数を書きます。投資後支援では採用支援が中心的な機能になります。
ファンド管理・経理の経験がある方は、扱ったファンドの規模と担当した業務を書きます。運用総額4,000億円超の管理業務は相応の規模です。
法務・コンプライアンスの経験がある方は、担当した領域と体制の規模を書きます。バックオフィス36名という体制があります。
起業・スタートアップでの事業立ち上げ経験がある方は、事業の内容と規模、資金調達の実績を書きます。
いずれの場合も、置かれていた状況、選んだ打ち手、動いた数値の3点を短く添えます。
まとめ
グローバル・ブレイン株式会社は、1998年1月設立の独立系ベンチャーキャピタルです(法人番号2010401077766、代表者 百合本安彦氏、東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号 渋谷アクシュ、資本金1億円)。公式サイトによると、運用総額(AUM)は4,000億円超、投資総額2,300億円超、累計投資社数1,300社超、現在のポートフォリオ企業450社超、IPO 45社、M&A 92件という実績が掲げられています。特徴的なのは組織構成の開示で、キャピタリスト72名、支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名の合計160名と、役割別の人数が公開されています。当メディアがこれまで扱ってきたベンチャーキャピタルは13〜70名でしたので、この規模は突出しています。投資職72名という枠は他社の組織全体より大きく、一方で投資以外の職種が88名と組織の過半を占めます。分業が成立する規模のベンチャーキャピタルという点が、この会社を検討するうえでの軸になります。
よくある質問
Q. グローバル・ブレインの年収はどのくらいですか。
A. 同社は非上場のため有価証券報告書を提出しておらず、平均年間給与は公開されていません。ベンチャーキャピタルの報酬は一般に、ファンドの運用資産に対する管理報酬をもとにした固定給と、ファンドが成功した場合の成功報酬(キャリー)の配分で構成されるとされますが、配分の考え方は各社で異なり公開されないのが通常です。また同社は組織がキャピタリスト、支援人材、ファンド管理、バックオフィスの4区分に分かれており、区分によって報酬の構造が異なる可能性があります。求人票の想定年収を出発点に、面接で固定報酬の水準とキャリーの有無・配分の考え方を確認することをおすすめします。
Q. 何人くらいの会社ですか。
A. 公式サイトには役割別の人数が掲載されており、キャピタリスト72名、支援人材38名、ファンド管理14名、バックオフィス36名、合計160名です。ベンチャーキャピタルで役割別の人数まで公開している例は多くありません。当メディアがこれまで扱ってきたベンチャーキャピタルは13〜70名規模でしたので、160名という組織はこの業界では大きな部類にあたります。投資職であるキャピタリスト72名だけで、他社1社分を上回る規模です。一方で投資以外の職種が88名と組織の過半を占めており、投資経験がなくても関われる職種が多い構成だと読めます。
Q. 投資実績はどのくらいですか。
A. 公式サイトには、運用総額(AUM)4,000億円超、投資総額2,300億円超、投資社数1,300社超、ポートフォリオ企業450社超、IPO 45社、M&A 92件と掲げられています。投資社数1,300社超は1998年の設立からの累計で、現在保有しているのが450社超。差の800社超はすでにエグジットしたか、別の形で保有を終えた会社ということになります。なお運用中のファンドの本数や個別のファンド規模、出資者(LP)の構成は公式サイトには記載されていないため、選考の過程でご確認ください。
本記事は2026年8月時点で公開されている情報にもとづいています。最新の募集要項や選考プロセスは、各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は 2026/8/18 時点の公開情報にもとづいて作成しています。